気づけば洋服にシミが・・・という経験は皆さんあると思います。
外出先で食べ物や飲み物のシミ、嫌ですよね。
いざ、出かけようとしたらシミが・・・なんてこともあるかと思います。
そこで、洋服のシミを落とす方法をご紹介したいと思います。
服のシミを落とすのには「重曹ペースト」がとっても有効です。
この方法を知っておくだけで、様々なシミに対応できます。
お子さんの食べこぼしや泥汚れ、お父さんのカッターの襟汚れなど、様々なシミもスッキリ!時間が経って「もう、このシミを落とすのは無理だろうなあ・・・」と諦める前にも、ぜひ実践してみてくださいね。
洋服のシミ 重曹を使って落とす
洋服のシミは重曹で。 重曹はいろんなケースで、「生活の知恵」として使われます。
結構万能の重曹とは何なんでしょうか?
重曹とは
理科で習ったこともあると思いますが、そもそも重曹とは何でしょう?
炭酸水素ナトリウムともいわれ、重炭酸曹達という原料名で食品に添加されていたりします。
黒豆を炊く時に、豆をふっくらさせる時にも入れますよね。
そんな重曹の性質を知ることで、用途や使い方を理解しやすいと思うので、ちょっとおさらになるかもしれませんが、ご紹介させていただきますね。
重曹はとても身近なもので、ベーキングパウダー入浴剤、胃薬、などに用いられています。
食塩水を原料に二酸化炭素を加絵具ることで生成されます。
薬用、食用、工業用のものが販売されていて、純度、衛生上の順となります。
人体の唾液や血液にも含まれています。
それらのことから「安全、安心」なものとして、料理、薬品、掃除、自然農薬など、幅広く日常で使われるようになっています。
重曹の特徴と効果は?
弱アルカリ性
重曹は弱アルカリ性なので、酸性の油汚れに対して効果があります。
発泡性
発泡性で、熱を加えると二酸化炭素が発生します。発泡する性質があるので、汚れを落とすのに効果があります。油汚れなどは発泡することで浮かして落とす効果があるのもこの性質からです。
微粒子で水に溶けにくい
粒子の細かい粉末で水に溶けにくいので、クレンザーの役割もしてくれます。
重曹で落とせるシミは?
前述のように、重曹は弱アルカリ性なので油汚れに効果があるということはお解りいただけたかと思います。
つまり、油系の汚れはもちろん、皮脂汚れにも効果があるということです。
お掃除でも大活躍の重曹ですが、今回はお掃除ではなく、お洗濯を目的とした使用法をご紹介したいと思います。
重曹で落とせるシミは
皮脂汚れの黄ばみ
靴下の汚れ
墨汁
水性絵具のシミ
ワイシャツの汚れの首輪
ミルクよごれ
などなど、洋服で気になるシミに特に効果があります。
重曹の使い方
皮脂汚れや消臭に
日常のお洗濯の時に10ℓに対しておおさじ1の重曹を洗剤にプラスして加えます。
重曹を使うことで皮脂汚れの黄ばみや靴下の汚れを落とすと同時に、消臭効果もあります。
汗をかくと、その汗に含まれる皮脂が黄ばみの原因となります。
カッターの襟や下着の首回り、脇の下の黄ばみなどのシミに効果があります。
また、頑固な靴下の汚れ対策と同時に、気になる臭いにも効果があります。
通常の食べこぼしのシミにも効果がありますが、頑固なシミには次の章の方法がおすすめです。
柔軟剤として
柔軟剤として水10ℓに対して20gの重曹を加えるとふっくらと仕上がります。
重曹はベーキングパウダーとしてパンを膨らませるという性質からわかるように、熱を加えるとふっくらさせる効果があります。柔軟仕上げ剤としても優秀な重曹です。
頑固な皮脂汚れやシミのつけ置き洗いに
重曹と酸素系漂白剤に40℃のお湯を入れます。そこに洗濯物を入れてつけ置きます。
つけ置き碁は水洗いして、いつもの洗濯機で洗濯します。
重曹のさらに効果がある使い方 最強の重曹ペースト
前述のように、重曹は安全で、油汚れに強い物質なので、日常の掃除や洗濯に大活躍してくれます。
お洗濯に加えるだけでも効果がありますが、この章では、ついてしまったシミを簡単に落とせる「重曹ペースト」についてご紹介したいと思います。
重曹ペーストは単に重曹を水で溶いたものをいう場合もありますが、ここでは、更に配合を変えた「最強の重曹ペースト」をご紹介したいと思います。
シャツの黄ばみ、下着の皮脂汚れ、泥汚れ、墨汁、絵具のシミなど様々な汚れに効果があります。
最強の重曹ペーストの作り方
材料:
重曹1
酵素系漂白剤1
材料を容器に入れ、歯ブラシで混ぜます。
これで最強の重曹ペーストの出来上がりです。
とっても簡単と思いませんか?
ちなみに歯ブラシで混ぜるのは、シミを落とすときに歯ブラシを使うからです。
最強の重曹ペーストの使い方
ワイシャツの襟の汚れや黄ばみなどシミ
シミの部分に重曹ペーストを歯ブラシで塗ります。
そして10cm離してドライヤーで熱風を当てます。
ドライヤーをかける時間は1~2分間でOK。
重曹は熱を加えることで皮脂を浮かび上がらせるので効果がさらにアップします。
塗った個所を水洗いしましょう。
その後はいつも通り洗濯機でお洗濯しましょう。
汚れはすっきり落ちると思いますが、水洗いの時にシミが残っていると感じたら、もう一度重曹ペーストを塗ってドライヤーをかけましょう。
熱に弱い、繊細な生地の場合は生地を傷める場合があるので注意してくださいね。
水性絵具のシミ
重曹に加える漂白剤を「酸素系」にします。
重曹1に対して:酸素系漂白剤1を混ぜます。
シミのある部分の裏側にタオルを敷きます。
消毒用アルコールジェルをシミ部分に塗り込みます。
この時はアルコールで裏に敷いたタオルに絵具を移すイメージで行いましょう。
タオルの場所をずらします。
その後、シミ部分に重曹ペーストをクッキングペーパやティッシュにつけて叩きます。
裏のタオルにさらに絵具が移ります。
十分に絵具が移ったら、裏面から熱いシャワーをあてて流します。
その後、いつもと同じように洗濯機で洗いましょう。
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効果的に服の汚れやシミを落とすには
前章で重曹を使った選択方法やシミ抜き方法についてお話させていただきました。
重曹の弱アルカリ性という性質、熱を加えると更に効果があることを利用して、頑固な皮脂汚れなどに特に効果があるということはお解りいただけたことと思います。
でも、いくら万能な重曹でも、日が経ったシミを取るにはそれだけ手間暇がかかります。
そこで、重曹でシミ抜きする前のちょっとした対処で、更にシミ抜きが簡単になる方法をご紹介したいと思います。
まずは応急処置をしよう!
出先で飲み物や食べ物のシミがついてしまう時ってありますよね。そんな時は、まずは応急処置をしましょう。このひと手間があるのとないのとでは大違いです。
①汚れの元を吸い取る。
いきなりごしごし洗うと、汚れの種類によっては、かえって汚れを広げてしまう可能性もあります。
まずはティッシュなどで生地の両面から挟み込んで、トントンと叩くようにしましょう。
この時のイメージは 「シミをティッシュへ移す」 ことです。
決してゴシゴシしないようにしてくださいね。
②次に汚れの種類に応じてつまみ洗い。
油系、調味料系なら台所洗剤が有効です。
原液を付けてトントンと両側から叩いて、汚れがマシになったなと思ったら、つまみ洗い、もしくはハンカチを濡らして絞ったもので洗剤を拭き取りましょう。
この時のイメージは 「繊維のシミを洗剤で溶かしてティッシュに移す」 です。
つけすぎると、ヌルヌルしますし、変色の原因になるので、ほんの数滴で大丈夫です。
場所がお友達のお家だったら、洗剤を借りることもできますが、レストランなどでは、①の後にハンドウォッシュなどでも有効です。
デリケートな素材や濡れた色が気になる場所の場合などは、つまみ洗いはせずに、①のみでも全く何もしないよりは、後の落としの効果が変わります。
種類別の落とすという考え方
水溶性、油性、不溶性、大きく分けると、シミの種類はこの三種類です。
このタイプのシミにはこの方法でとありますが、たくさん方法があるのでややこしいですよね?
そんな時は「そのものを落とす専用のもの」を思い出してみて下さい。
大雑把に考えてOKです。
食器の汚れは食器洗剤で洗いますよね。
ですから、食事の汚れ(調味料、飲み物、食材)は基本的には食器用洗剤でOKです。
同じく、化粧品の汚れは、私達が化粧を落とすときに使う「クレンジングオイル」でOK.
子供が学校でつけてきた、水彩絵の具などには、先にご紹介した「重曹ペースト」の前にアルコールジェルを手で塗って、裏に敷いたタオルに絵具を移します。
その後重曹をティッシュなどで叩き、さらにタオルに移します。
このアルコールジェルのひと手間が重曹ペーストの効果を上げます。
このように、シミの種類別というよりも、そのものを落とすための洗剤を使うという考え方をすると、ケチャップは?絵具は?あれ?どれを使おうか?と悩まなくていいですよ。
洋服のシミを落とすには重曹のまとめ
弱アルカリ性の重曹は安全で手軽にお掃除や洗濯に使用できます。
特に洗濯では皮脂汚れや食べ物のシミ、泥汚れなどに効果があるだけでなく、消臭効果もあるのが嬉しいですよね。
さらに繊維を柔らかくする効果もあるので、積極的に重曹を使いたいと思いませんか?
そんな重曹をさらに効果を高めるには、重曹ペーストがおすすめです。
気になるシミに歯ブラシで塗り込んだり、ティッシュで叩いて塗り込んだりすることで、頑固なシミも綺麗に落としてくれます。
また、重曹は熱を加えると油を浮き上がらせる効果があるので、ドライヤーや温水で「熱を加える」と更に効果が上がります。
洋服についてしまったシミも「落ちない・・・」と諦めてしまう前に、ぜひ、重曹を使って落としてみてはいかがでしょうか。