気を付けて食べていたのに、外出先で油や醤油などがはねて付いてしまった経験はありませんか?
ドライブ中に飲んでいるコーヒーが襟元に飛んでシミに。
子供たちとファストフード店で食事をしていたら、油がTシャツに。
白い服の時は最悪です。洗濯後も残ってしまう頑固なシミ。
諦めないでください。
服の染み抜きの効果的な方法をご紹介したいと思います。
シミの種類別の染み抜き方法で、頑固なシミも効果的にすっきり落ちる裏技です。
ぜひ参考になさってくださいね。
目次
服の染み抜き方法のポイント(醤油・コーヒー・油など)
お気に入りの服についたシミを見ると憂鬱になりますよね。
しっかり事前洗いで落としたつもりが、乾くと浮き上がっている。
なんて経験はありませんか?
今回は種類別の染み抜き方法をお伝えしようと思いますが、「染み抜き方法のポイント」をまずはお話しさせていただきます。
種類別染み抜き方法を試す前の基礎編になりますので、ぜひ実践してみてくださいね。
染み抜きを効果的にするために
シミを作ったら、発見したらできるだけ早く処置をしましょう。外出先でも応急処置をすることでその後の落ちが抜群に変わります。
外出先でできてしまったシミに対しては、帰宅したらすぐに前処理をして後述の方法を実践しましょう。
シミの種類や性質に合った染み抜き方法をしましょう。間違った方法で染み抜きすると悪化させることもあるので注意してくださいね(例:汚れを広げてしまうなど)
染み抜きは外から中を処置するのが基本。汚れや染みを広げない為に外から中止が基本です。
出先で染み抜きの基本は「叩いてティッシュやタオルに移す」です。こすると広がる場合もあるので注意しましょう。
デリケートな素材(絹、和服、毛皮、革製品)などは専門家に任せた方が無難です。
外出先での応急処置(醤油・コーヒー・油など)
シミの種類別に応急処置をご紹介します。
水溶性のシミ(醤油、ジュース、紅茶、コーヒーなど)
① 水で湿らせたティッシュでシミ部分をそっと濡らします。
② シミの裏側にハンカチやティッシュを折りたたんだものを当てましょう。
③ シミの表から裏に当てたハンカチに押し付けましょう。「染みを移す」イメージです。
④ ①~③を繰り返し、最後に乾いたティッシュかハンカチで濡れた部分の水分を取りましょう。
油系のシミ(油、ドレッシング、チョコレート、口紅など)
① ティッシュペーパーやハンカチで油分を拭き取りましょう。押さえつけるようにがポイント。
② 湿らせたティッシュペーパーかハンカチにハンドウォッシュ(あれば食器用洗剤)を少量つけてシミになじませましょう。
③ シミの裏側に乾いて折りたたんだティッシュかハンカチを当てて、表のシミ部分から水で湿らせたティッシュやハンカチを押し当てます。「繊維の中の油分を洗剤で押し出して裏のハンカチに移す」イメージです。
④ 乾いたティッシュで水分をおさえながら拭き取りましょう。洗剤成分がなくなるまで拭き取りましょう。
シミの種類(醤油・コーヒー・油など)別 『染み抜き方法』
シミの種類は大きく分けて
「水溶性」
「油溶性」
「不溶性」
があります。
考え方の基本としてはその種類(性質)専用の洗剤を使用すると汚れが落ちやすいという考え方で大丈夫です。
例えば
ジュースは水溶性なので、食器用洗剤
ファンデーションは油溶性なのでクレンジングオイル
靴下の頑固な泥汚れは不溶性なので石鹸
このように、
「体や食器についた時に落とすのと同じものを使用する」イメージです。
それでは、代表的なシミが服についてしまった場合の染み抜き方法をご紹介したいと思います。
コーヒーのシミ
白いシャツについた時は本当に滅入ってしまうコーヒーシミ。
テイクアウトのカップで飲むときに、気を付けていても、ちょっとはねてしまって、シミが…という経験をお持ちの方は多いと思います。
洗濯しても、浮き上がってくるコーヒー染み。
部屋着にチェンジとする前に、「染み抜き」を試してみて下さい。
外出先でついてしまった場合は、第1章でご紹介した水溶性のシミの応急処置をしましょう。
それでも残ってしまったシミには以下の方法を試しましょう。
【準備するもの】
食器用洗剤
ハブラシ
乾いたキッチンタオルやペーパー
【染み抜き方法】
① シミの面(布の表面)に2、3回折った乾いた布やペーパーをあてる「あて布」をしましょう。
↓
② 湿らせた歯ブラシに食器用洗剤を数滴、裏側からシミの部分をトントンと叩きましょう。
↓
③ シミの部分をぬるま湯ですすぎましょう。
↓
④ まだシミが残っていたら③までの作業を繰り返しましょう。シミが布やペーパーに移らなくなるのが目安です。
↓
⑤ 移らなくなったら最後にぬるま湯でつまみ洗いしましょう。
↓
⑤ いつものように洗濯機で洗いましょう。
応急処置と同じ、あて布(シミの面に乾いた布やペーパーをあてる)にシミを移すイメージです。
歯ブラシはシミの裏側からトントンとたたきます。
裏から染みをあて布に移すイメージです。
ゴシゴシすると浮き出たシミが広がる可能性があるので注意しましょう。
必ずいつものように洗濯機で洗いましょう。そのままにしておくと「輪染み」ができます。
油のシミ
焼肉、ミートソース、ハンバーグの肉汁、ドレッシング、熱々のソーセージからにじみ出た油など、食事の時に気を付けていても、油がシミになることも多いですよね。
特にお子さんの油系のシミは多いので、ママさんを悩ませていることでしょう。
そこで、ここでは油のシミの染み抜き方法をご紹介。
最初の章での応急処置を施すことは大前提で、その後気づいたシミや取れなかった染みはぜひ、下記の方法を試してみましょう。
【準備するもの】
用途別洗剤(ファンデーションにはクレンジングオイル、ミートソースやチョコレートなど食材には食器用洗剤、インクなどは除菌アルコールジェル)
ハブラシ
乾いたキッチンタオルやペーパー
【染み抜き方法】
① シミの部分に2、3回折ったキッチンタオルかペーパーをあて布をします。
↓
② 用途別洗剤を歯ブラシにつけて、シミの外側部分から処理し始めます。
シミの裏側からトントンと叩きましょう。汚れを洗剤で浮かび上がらせて布やペーパーに移しイメージです。
↓
③ ぬるま湯でシミ部分をつまみ洗いしましょう。
↓
④ まだ、シミが残っている場合は、タオルの位置を変えて、③までをくりかえします。トントン叩いて、シミが布やペーパーに移らないようになるまで繰り返しましょう。
↓
⑤ ぬるま湯でつまみ洗いしましょう。
↓
⑥ いつものように、洗濯機で洗いましょう。
油系の汚れは用途別洗剤を使い分けましょう。
その後の作業は基本的にはコーヒー(水溶性)の汚れを落とす作業と同じですが、油系は洗剤に溶けて広がりやすいので、必ず「外から中心に向かって」作業するようにしましょう。
シミが布やペーパーに移らなくなったら、必ずいつものように洗濯機で洗いましょう。
そのままにしておくと「輪染み」ができてしまいます。
醤油のシミ
醤油もコーヒーと同じく水溶性のシミなので、染み抜きの作業は同じです。
【用意するもの】
台所用洗剤
ハブラシ
キッチンタオルかペーパー
【染み抜き方法】
① シミの面(布の表面)に2、3回折った乾いた布やペーパーをあてる「あて布」をしましょう。
↓
② 湿らせた歯ブラシに食器用洗剤を数滴、裏側からシミの部分をトントンと叩きましょう。
↓
③ シミの部分をぬるま湯ですすぎましょう。
↓
④ まだシミが残っていたら③までの作業を繰り返しましょう。シミが布やペーパーに移らなくなるのが目安です。
↓
⑤ 移らなくなったら最後にぬるま湯でつまみ洗いしましょう。
↓
⑤ いつものように洗濯機で洗いましょう。
基本的な方法はコーヒーと同じです。
まぐろなど刺身の汁(血液)がしょうゆと一緒についた場合は、最初はお湯を使わない様にしましょう。
血液やたんぱく質は熱で固まり、そこに醤油などのシミ汚れが固まって残ってしまいます。
それでも落ちない服のシミの染み抜き方法 裏技
前述した方法で染み抜きしても落ちない頑固なシミ、時間が経ったシミに効果的な裏技をご紹介します。
ここでのポイントは
【アルカリ+酸素系漂白剤+加熱】
です。
マグカップ染み抜き
【用意するもの】
重曹(セスキソーダも可)
酸素系漂白剤
ハブラシ
マグカップ
90℃以上のお湯
【染み抜き方法】
① 重曹1に対して酸素系漂白剤1を混ぜて「重曹ペースト」を作ります。
↓
② マグカップ(口が広いものがベスト)の6~8分目に90℃のお湯を注ぎます。
↓
③ マグカップの上にシミがついた部分を、お湯がつかない様に広げて置きましょう。
↓
④ 歯ブラシに重曹ペーストを付けて、シミの外側から内側部分に軽くなじませるように塗ります。
↓
⑤ シミの部分が蒸気の熱の影響で泡立ったら10秒ほど置いて、シミ部分をマグカップのお湯へと沈ませます。お湯の中へジャブジャブと上下に、回しながらすすぎましょう。
やけどには注意してくださいね。
↓
⑥ 落ちなかったらお湯を変えて⑤までを繰り返します。
重曹ペーストは外側から内側になじませましょう。
浮いた汚れが外側に広がるのを防ぎます。
蒸気の熱で重曹ペーストの効果を高めます。
お湯が冷めたら熱いお湯を入れかえましょう。
蒸気の熱の代わりにドライヤーも有効です。
この方法は熱を加えるので、デリケートな生地やウールには不向きなので注意しましょう。
服の染み抜き方法のまとめ
服についたコーヒー、醤油、油などの汚れは、応急処置をすることで、後の染み抜きが簡単になります。
ついたらすぐに応急処置を心掛けましょう。
また、シミは水溶性、油溶性、不溶性のものがあるので、目的別の洗剤を使用して、叩いて乾いた布に移すイメージで作業しましょう。
それでも落ちない頑固なシミ、時間が経ったシミには「重曹ペースト+加熱」がとても効果的です。ぜひ、試してみて下さいね。