庭づくりで一度は憧れる芝生。
でも、今は芝生の代わりになるグランドカバーがたくさんあるのはご存知でしょうか?
最近人気のヒメイワダレソウを改良したクラピアやアプローチや駐車場のスペースなどで大活躍のディコンドラをはじめ、日陰でも芝生の代わりになる踏みつけグランドカバーのオススメをご紹介したいと思います。
中でも繁殖力が旺盛で初心者でも簡単な植物を中心にご紹介しますが、どのグランドカバーもメリット、デメリットがあると思いますので、お好み、植える場所、日照時間、踏んだ感触、他の素材(石、ブロック、タイルなど)とのデザイン面などで選ばれるといいと思います。
目次
日陰で芝生の代わりになる踏みつけグランドカバー5選
日陰で芝生の代わりになるグランドカバーを和達しのおすすめから5つ選んでみました。
デイコンドラ
ヒルガオ科 ダイコンドラ属 常緑多年草 這い性
ホームセンター、園芸店のガーデニング見本やカフェやショップなどのアプローチなどで、よく見かけると思います。
特に、アプローチの石と一緒に植えると、とってもお洒落なグランドカバーでしょう。
アプローチの石畳や飛び石、タイルの横に芝生を使っているお宅も多いですが、間に芝生を植えると芝刈りなどが結構大変だったりします。
そんな時にはデイコンドラを植えると、匍匐性なので、「目地」としての役割を担ってくれます。
石にかかり過ぎたな、と思ったらそこだけ切ってしまうことで、調整、管理できるのですから、非常に扱いやすいグランドカバーといえると思います。
耐寒性、耐暑性、耐陰性もあり、成長も早いので、バランスの取れたグランドカバーといえるでしょう。
葉の色も様々なタイプがあるので、庭のイメージにあった品種を選ぶことができます。
成長が早い。
耐暑性、耐寒性、耐陰性があり、乾燥にも強い。
葉の色のバリエーションがあるので、庭のイメージによって選ぶことができる。
芝生のような絨毯のような雰囲気ではない。
過湿には比較的弱い。
クローバー
マメ科 トリフォリウム属 常緑、落葉 多年草 這い性
家を新築したら、最初は殺風景な土の庭の場合もあることでしょう。
そんな時におすすめのグランドカバーがクローバーです。
種で簡単に芽が出て、匍匐性、耐踏性があるので、芝生の代わりにもなりますし、斜面の土留めとしてのグランドカバーとしても優秀です。
シロツメクサの種として販売されていますが、ウィリアムなどカラーリーフのクローバーも出回っています。
日向を好みますが、クラピアと同じく3時間の日照があれば大丈夫です。
我が家では西向きの斜面に植えましたが、すぐに緑で覆ってくれました。
匍匐性で耐踏性がある。
マメ科の植物なので、土の質を良くしてくれ、ミミズなども増える。
刈り込んで土に混ぜると肥料になる。
子供が四葉のクローバー探しやシロツメクサの花輪など、遊ぶことができる。
耐暑性、耐寒性が比較的ある(-10℃までは耐える)
常緑の品種がある。
匍匐するので侵入してほしくない場所にも侵入する
乾燥に弱い。
寒い所では常緑ではない
タマリュウ
キジカクシ科 ジャノヒゲ属
リュウノヒゲやコクリュウ、ジャノヒゲなど違う名前でも呼ばれています。
洋風、和風にも使えます。和風庭園で見かけた方も多いと思います。
常緑で日陰にも強く、乾燥にも強く、手入れがとても楽です。
芝のようにシート状ではないのでブロックや石などと一緒にアレンジしやすいです。
ガンガン踏んでも丈夫で、伯母の家では猫のお気に入りのお昼寝の場所になっています。
常緑である。
手入れが楽である。
耐踏性がある。
乾燥に強い。
株分けで増やすことができる。
初心者で簡単に管理できる。
耐陰性があるので、日陰でも育つグランドカバーである。
株が小さく匍匐して増えないので、緑で覆うには時間がかかる。
緑の色が濃いので、明るい雰囲気にならない。
ムラサキサキゴケ
ハエドクソウ科 サギゴケ属 常緑多年草 這い性
世代が違うと「雑草」という人も多いムラサキサキコケ。最近は匍匐性と成長の早さなどから、優秀なグランドカバーとして人気です。
花も咲くので、緑と一緒に可愛い小さい花を楽しむことができます。
乾燥には弱いですが、強い品種なので、手間いらず、初心者にもオススメです。
半日陰でも十分に育ちますし、花が必要ないなら日陰でも大丈夫です。
花が要らない人にとっては日陰で育てることがメリットになるかもしれません。
半日陰でも十分に育つ。日陰でも育つが花付きが悪くなる。
匍匐性で成長が程よく早い。
刈り込む必要がないので手間要らず、初心者向きである。
耐踏性がある。
冬でも枯れない常緑多年草。
耐暑性、耐寒性が非常に強い。
日陰だと花付きは悪くなる。
クラピア
イワダレソウはクマツヅラ科の常緑多年草でそれを改良したものがクラピア
緑化植物のイワダレソウをさらにグランドカバー向きに改良したのがクラピアです。
芝生に変わるグランドカバーとして人気の「イワダレソウ」ですが、繁殖力が旺盛で強健すぎて、侵入してほしくない場所まで広がってしまう、そんなデメリットを改良したそうです。
日本で唯一農林省に品種登録されているイワダレソウです。
花は咲くものの、種を付けないので、予想外のところに種が飛んで増えたりする恐れが少ないです。
イワダレソウを植えたものの、強健で、他の植物のところまで繁殖してしまうので、撤去したと聞くことがありますが、クラピアではその恐れが軽減されることでしょう。
芝生と違って手入れがとっても楽なので、成長も早く、あっという間に緑の絨毯になってくれます。手入れが楽な事と、強健な性質が好まれ、公園などでも最近見かけるようになりました。
芝生と同じく耐踏性があり、むしろ踏むことで目が詰まった綺麗な絨毯になるようです。
踏むことで縦に成長するのではなく横に成長するのです。
クラピアは日向を好むとされていますが、暗い場所でない半日陰や日照3時間あれば大丈夫だそうです。
ただ、やはり日向を好むので「びっしり密に詰まった絨毯に」とイメージされるなら他のグランドカバーがいいかもしれません。
ただ、日当たりが良く広い面積を芝生の代わりにグランドカバーされたいのなら、クラピアはオススメです。
販売店が限られているので、ネット通販でセットで購入されると良いと思います。
手入れがとっても楽
成長が早く、繁殖力旺盛。
耐踏性がとてもある。
繁殖力はあるけれど、種が飛ばないのでその他の植物を阻害しにくい。
詰まっている植生なので雑草が生えづらい。
芝生のように刈込みが必要ない。
土壌適応性が高い。
日向を好むので、絨毯のようにしたいのなら日照3時間以上必要。
冬は地上部が枯れる(春にはまた咲く)ので常緑のグランドカバーではない
強健すぎるので、隣家の敷地に伸びないように気を付けなければならない。
耐踏性がメリットだが、踏まないと上に伸びてしまい蒸れて虫が発生する可能性がある。
芝生の代わり番外編
日照時間がギリギリのもの、背丈が少し高いものを番外編としてご紹介させていただきます。
アプローチなど、イメージや場所にマッチングさせると、素敵な庭になると思います。
ヒューケラ
ユキノシタ科の常緑多年草で、葉の色のバリエーションがあり、洋にも和にもマッチします。
日陰にも強く、手間もかかりません。
芝生のように詰まった葉ではないので、アプローチなどの脇に植えると素敵です。
鮮やかな色の葉の品種も多いので、モダンな雰囲気にも使えます。
レイタータイム
ハーブのタイムをグランドカバー用に改良したものがレイタータイムです。
最近の人気品種だそうです。
グランドカバーに改良されたので、耐踏性があり、刈込みが不要、冬越えもうするという管理の簡単なこともあり、初心者にも向いているようです。
5時間以上の日照が必要なので、日陰は適さず、ギリギリ半日陰だと大丈夫という感じです。
ハーブの香りが踏むたびに漂うので、日照時間が合えば、一度コーナーを決めて植えられるといいと思います。
日陰で芝生の代わりのまとめ
今回は、日陰で芝生の代わりになる踏み付けグランドカバーをご紹介させていただきました。
基準は芝生の代わりになり、日陰でもOKのもの、日向を好むが半日陰や日照3時間あれば育ち、踏みつけに強いというものを厳選し、番外編として2品種も併せてご紹介させていただきました。
葉のイメージではタマリュウが一番近いと思います。
色のイメージではクラピアやムラサキサキコケが一番芝生のイメージに強いかもしれません。
新築で土の表面が荒れていたら、まずはクローバーを植えて土壌改良+土地の性質の観察の期間を設けるのも良いでしょう。
アプローチや石や枕木、ブロックなどの目地を埋めるにはデイコンドラが使いやすくお洒落です。
一番成長が早く、手間がいらないのはクラピアですが、常緑ではないので、常緑ならムラサキサキゴケをチョイスがオススメです。
ご自身のガーデニングのイメージ、日陰か半日陰かなど、条件と庭のイメージを整理して、ぜひぴったりのグランドカバーを選んで庭作りを楽しんで下さいね。
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