小学生が、英会話を学ぶためには、身に着けるためにはどのような方法があるのでしょうか?
また英会話教室によって違いはあるのでしょうか
?小学生の英会話は無駄なのでは?
そんな疑問の参考になるお話をご紹介したいと思います。
「グローバル化」という言葉はもはや報道や経済だけの世界ではなく、私達の生活にも身近なものとなりました。
外国人観光客の増加、東京オリンピック、そして、「英語は世界の共通語」という意識の元、小学生の英語教育の「教科化」が2020年から開始。
そこで小学生の英会話教室を含む学ぶ方法と効果、無駄では?という疑問についてお話しようと思います。
目次
小学生が英会話を学ぶ方法を比較
まずは、数多くある英会話教室、その他の方法を比較したいと思います。小学生対象の全国展開している教室をメインに挙げてみました。
教室を選ぶ際の大きなポイントは
費用
授業内容(コース、教材、形態など)
先生の質
この三つが需要です。
フランチャイズだと先生の質で大きな差がありますし、全国展開の教室でも一クラスの人数で雰囲気も違うと思いますので、実際に体験してみることをオススメします。
また英会話教室以外の学ぶ方法についてもご紹介しますので、ライフスタイルと子供の個性に合った方法をぜひ選んでみて下さい。
また、その他の方法と英会話教室の比較も特徴をもとに検討されるといいと思います。
くもん
eペンシルはスゴイ!
くもんの英語は「eペンシル」を使用して学びます。
プリントをなぞるとネイティブスピーカーの英語が何度も聴くことができます。
なぞった後に繰り返す(リピート練習)、なぞりながら繰り返す(シャドーウィング)練習もできる、とても優れたツールです。
小さなものなので、持ち運びも便利で、くもんのプリント自体も小さいサイズということもあり、いつでもどこでも学習ができるのも特徴です。
そして、単語、文法の基礎を学べます。
くもんの学習方法
どの教科もプリント(表裏)で学ぶのですが、どれも共通した特徴があります。
プリント学習
反復学習
無学年制
自学自習
くもんでの学習の大きな特徴はひたすらプリントをこなして反復して定着させる点です。
また、無学年制なので、まずは現在の学力をテストし、適正なレベルからスタートします。
教室にもよりますが、学年より上の学力でも、学年相当から始めて様子を見て(学習方法に慣れる目的もある)そのレベルは反復(何度も同じプリントナンバーをさせない)せずにすっと流すところが多いようです。
そして、ショートステップでプリントを反復させながら(教室によって繰り返す回数や判断が違います)ヒアリング能力、単語、文法をプリントから学べます。
英会話も学べるの?
リスニング、スピーキングはeペンシルを使用して学びます。
子供は道具を使うというだけで、リスニングやスピーキングも楽しく退屈しないようです。
教室によっては英語専属の先生がいる教室もあり、そこでは実際にスピーキングのチェックもしてくれます。
プリントでインプットしたものをアウトプットできる機会もあるので、英会話に繋がります。
文法、単語のインプット量がないとアウトプット(会話)の力に繋がりません。
英語を学んだ経験がある人にはわかると思いますが、会話、つまりアウトプットするにはインプットの量と質が必要です。
そういう点で、公文の教材は文法、物語を読む、シャドーウィングで発音を鍛えるなどバランスが取れた学習方法といえます。
英会話学校と違う特徴は、上記の特徴の他に「英検に強い」ことが挙げられます。
公文の12のメリットデメリット。思考力、応用力がなくなるってホント?
ECC
ECC外語とECCジュニアとの違い
ひとくちにECCといっても外語学院とジュニアと二つの形態があるのをご存知ですか?
まずは外語学院とジュニアを比較してご紹介したいと思います。
ECC会社直営の経営です。
英語以外の言語も学べるコース
教材は最新のものを使用。
ネイティブとバイリンガル(邦人)講師から学ぶペアティーチングが特徴のスーパーマスターコース、年齢別コース等、コース設定も多い。
入会金、月謝はジュニアよりも高い
英検対策コース、「読む」「書く」「話す」「聞く」の四技能を習得でき、、自宅学習教材を使い反復学習することで学習効果を高める。
講師以外のスタッフが学習に関する悩みなどもフォローしてくれるのも特徴
フランチャイズで「ホームティーチャー」が自宅を教室としている。
月謝などの費用は外語よりも安い。
講師はホームティーチャー一人のケースが多い。
生徒一人一人の特徴を講師が把握して教えてくれるという利点がある。
講師の力量や講師との相性もあるので、教室によってレベルの違いも発生。
四技能をフォローするコースもあり英検に強いのも特徴。
上記のように形態が違うので、お友達と楽しく、最新の教材で英会話を学びたい、ネイティブに学びたいかなら外語、じっくりと子供の弱点補強も把握してもらいながらその子に合った英語能力を鍛えてもらいたいならジュニアがいいと思います。
その他の英会話教室
その他の全国に展開している人気の英会話教室を挙げてみようと思います。
全国に展開。
英系対策コースなど資格取得コース設定も豊富。
日本人講師、外国人講師のダブルサポート、年齢別教材、年齢別コース、資格取得のサポート、
デジタルコンテンツで楽しく自宅学習、発表会あり。
スタッフの面談があり、講師との間に入ってのフォローがある。
一クラス三名までのネイティブスピーカーによるオールイングリッシュの少人数制授業
年齢、レベルに応じたクラス分けできめ細やかな指導が特徴。
小学3年~6年のコースでは「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能もしっかり学べる。
ベルリッツは講師陣のレベルの高さから、綺麗な発音を習得には定評がある。
プログラミングを学びながら英語を学ぶというコースの設定もある。
英語が母国語の外国人講師で英語指導の国際指導資格を有した人材を主に採用
年齢、学習経験別の少人数のクラス分け・
創業40年のノウハウから制作されたオリジナルテキストを使用、自宅学習用にオンライン教材、副教材も用意。
ネイティブ講師との間に立つスクールカウンセラーがいる、
振替可、月謝制、転校制ありなど対応もきめ細やか。
英検対策、四技能を身に着けるなどのコースをカスタマイズできる
コストパフォーマンスがとても良い。
ソルマーク式PRC-Methodというリズム感をベースにした独特の英語習得方法(ジュリー・ソルマーク女史考案のメソッド)を学べる唯一の教室。
費用もリーズナブル。
Benesse子供英語教室とこども英会話のミネルヴァが統合した教室
ショッピングセンターなど全国に沢山の教室が展開されている。
講師は日本人講師と外国人講師を選ぶことが可能。
iLessonというITを使用したレッスンを受けられる
英検、TOEINCH取得コース、帰国子女コースなど多彩なコースがある
英語を学ぶ子を持つ親や祖父母を対象としたコースもあり。
年齢別の心理教育や学習特性に基づいて開発されたオリジナル教材を使用。
【お迎えシスター】

オンライン英会話
自宅のパソコンを使って英会話を学ぶことができます。
主な特徴は
料金がリーズナブル
送迎の手間もいらず、時間を有効に使える。
子供専用のオンライン英会話や、コースや目的別コースもある。
家族や兄弟と一緒に受講できるコースもある。
教材費や入会金などがいらないところもあったり、教材を選べたりする。
以上のような特徴があり、最近、大人だけでなく子供の英会話学習としても人気のオンライン英会話。

週に一度の英会話学校だとアウトプットの量がどうしても不足しがち。
また、英語幼稚園卒業や帰国子女の英語力キープの為にも利用されています。
毎日レッスンを受けてもリーズナブルなので、「英会話を日常化」することができます。
また、通信講座や英会話スクールなどと併用して、アウトプット強化を目的として利用するなど、
リーズナブルな料金設定なので、主にアウトプットを目的に利用する人が多いようです。
小学生から英会話を学ぶ効果のほどは?
英語が得意でも「英会話」ができない日本人は多いと思います。
高学歴で、学校の勉強で英語が得意だったという人でも、会話や聞き取りはさっぱり・・・という人も少なくないと思います。
そんな親世代の後悔からか、小学生の習い事の人気ランキングに「英会話」が入るようになりました。
それでも、少し年配の世代からは「日本語もまだ勉強途中の小学生に英会話を習って効果があるのか?」という声もあるのも事実です。
そこで、小学生から英会話を学ぶ効果について考えてみようと思います。
日本人の英会話の苦手意識
理化学研究所によると生後14ヶ月までに「日本語耳」が作られるということです。
この研究所の研究によると生後14ヶ月でフランス人乳幼児は外国語の子音連続を弁別し、日本語乳幼児は不可能になる。
また、「日本語耳」は語彙や文字を学ぶよりずっと早くから発達するということを発見したそう。
日本人は外国語を発話する時、聞くとき両方の場面において、母音を挿入していることが研究でわかっているそうです。
これが英語を聴きとれる耳、つまり「英語耳」があるのかどうかの分かれ道になるようなのです。
日本語の音韻体系が外国語と違うことで、ヒアリングはもちろんスピーキングに関しても影響があることが、日本人の英会話が苦手な人が多い原因なのかもしれません。
「英語耳」を作るには
理化学研究所以外の研究でも、「英語耳」を作るのには小さければ小さいほど良いと言われています。
〇歳~三歳まではゴールデンエイジと言われていて、ここで英語に触れていると「英語耳」を持つことができると言われています。
また前述のように音韻体系の違い、また英語と日本語とは周波数が違うなどの観点から、ゴールデンエイジに英語に触れる、もしくは9歳までに英語に触れる機会をたくさん持つ、これが「英語耳」を持つことのできる近道なのだそうです。
小学生から英会話を学ぶ効果として「英語耳」を育てることができること、これも重要な点でしょう。
小学生から英会話を学ぶ効果
今でこそ、シニア世代の楽しみとして外国語の学習や、ボランティアと通じて外国人と接しる機会を楽しむ人シニア層もいますが、外国語はちょっと・・・と学校で学んだはずの英語も苦手という方も多いようです。
やはり、その世代は、圧倒的に英会話に触れる機会が少なかったからだと思います。
英語は教科の一つであって、英会話は別物。
それだけで垣根が高くなったり、身構えたりしてしまうのかもしれません。
小学生から英会話を学ぶ利点の一つに、「英語を使う事に慣れる」ということが挙げられます。
特別なものとしてではなく、楽しみながら学び、英語耳を鍛えることで聴くことに対しても抵抗なく、「コミュニケーションツールの一つ」として自然に受け入れることができる、それは大きな効果ではないでしょうか?
小学生から英会話教室に行くのは無駄?
バイリンガルに育つように、もしくは「英語耳」を鍛えるためにと乳幼児期から英会話学校に通ったけれど、結局無駄なのでは?という意見、実はたくさんあります。
「うちは小さい時から習っていないけれど、中学で英語を学んで好きになった」という体験を聴くこともあるでしょう。
でも、実際に小学生にとって英会話は無駄なのでしょうか?
英会話の前に日本語
英会話よりも美しい日本語を学ぶことのほうが重要。
これに異論はありません。特に最近の日本語は乱れていますし、学校の国語の点数が悪いのに英会話は必要なのか・・・という意見ももっともでしょう。
でも、それはスポーツに例えていうならば、あるスポーツに特化することと違わないのではないでしょうか?
基礎体力、運動神経を鍛えていたら、どんなスポーツもできる可能性が広がりますよね?
言語も同じように、脳を鍛えることで能力の差が出てくるのだと思います。
ある程度の難しい文章などは日本語能力に比例するかもしれませんが、「英会話」はコミュニケーションスキルなので、子供には特に柔軟に使い分けができると思います。
日本語を学ぶことと英会話を学ぶこと、二者一択をする必要もないのです。
小学生から英会話教室に行って中学英語が得意?
英会話に小さい時から行っていたのに、中学の英語の成績は今一つ・・・
こんな体験も聞いたことがあります。
でも、「英語が嫌い」とはあまり聞いたことがありません。
つまり「抵抗感」がないのです。
学校の英語の授業は文法やグラマーなどが含まれます。
読書が好きなのに学校の国語の成績は今一つ、というのに似ていませんか?漢字や文法が苦手、でも読書は大好きという人も多いのではないでしょうか?
英会話だけが特別でなないのです。
小学生にとって英会話は無駄?
小学生から英会話を学ぶことに対して、中学以降の英語科目の成績に直結しない、日本語学習が先、使わなければ忘れる、などの点から無駄という意見もあることでしょう。
それでも、前述のように、「英語耳」という英語を聞き分ける「ベース」があるかないかで、本格的に学んだ時の武器の一つになります。
また、英会話を通じて外国の人とコミュニケーションを取るということに「抵抗感」がないということは国の垣根を越えることはもちろん、様々な文化や知識に触れる機会も増やすことができるでしょう。
そして、それは、ただ単に、英会話が楽しいというだけでなく、将来子供の人生や見地の幅を広げてくれるでしょう。
つまり、英会話を小学生から学ぶことは決して無駄ではないということになるのではないでしょうか?
小学生の英会話比較のまとめ
小学生の英会話は学ぶ手段は様々です。
通信講座、オンライン英会話、英会話学校など。
最近では親子留学などもありますし、国内で英語漬けになる英会話キャンプなるものもあります。
世界に目を向けてみれば、世界の共通語である英語を話せないということは、先進国ではない現象なのだという事に気づかれることでしょう。
小学生から英会話を学ぶのは無駄だという意見が昔からありますが、「英語耳」を鍛える、英会話をコミュニケーションスキルの一つとして「抵抗感がない」ものとして使いこなすことを容易にするためにも決して無駄でないことをおわかりいただけたのではないでしょうか?
子供にとって英会話を学ぶのに一番良い方法を英会話学校、その他の方法から選択してあげることで、子供の将来の選択肢も広がるのだと思います。