鉢植えの紫陽花は、どう育てたら良いのでしょうか?
室内での育て方、植え替え方法、剪定などご紹介したいと思います。
このかわいくて美しい花を毎日眺めたいですよね^^
アジサイの鉢植えの育て方
プレゼントでアジサイをいただいた、あまりの可愛さにアジサイの鉢植えを買いましたが、
いざアジサイの鉢植えを手に入れたものの、どうやって育てたらいいのだろうと不安に思われることでしょう。
ひらひらとした花びらは、いかにも繊細に見えます。
来年花を咲かせるためにはどうしたらいいのかも悩むところでしょう。
そこで、アジサイの鉢植えの育て方についてお話したいと思います。
アジサイの鉢植えの種類とおすすめ
アジサイはユキノシタ科(アジサイ科)の植物で、とても強健、で地植えでも鉢植えでも初心者が育てやすい植物です。
小花が鞠状にかたまって咲いているように見えますが、花びらに見えているのは「がく片」で本当の花はその花びらに見えている部分の中心になります。
開花期は5月~7月下旬ですが、その、「花びら」の色が変化する種類もあり、秋の終わりまで色が移り行くさまを楽しむこともできます。
アジサイはいくつかの品種に分けられることができます。
花の付き方はもちろんですが、微妙に性質も違うので品種を目安に選ぶといいと思います。
ハイドランジア(セイヨウアジサイ)
ガクアジサイとその変種のアジサイがヨーロッパで鉢植えとして品種改良されて、逆輸入されたものがハイドランジア(セイヨウアジサイ)です。
ハイドランジアは装飾花が手毬咲きで咲くのがほとんどです。
今は北アメリカ原産のアジサイが改良した品種、アナベルやカシワバアジサイ(スノーフレーク)などがとても人気で、性質もヨーロッパ原産のアジサイと少々異なっています。
さらに育てやすく、豪華な品種なので、特におすすめです。
ギフト用の鉢植えに特に人気で、剪定の時期を秋まで遅らせて、花の色の変化を楽しめるアナベルは特におすすめです。
ガクアジサイ
中心部の小さな花のかたまりの周りを囲むように装飾花が咲くガクアジサイは伊豆付近に自生していたものです。
ハイドランジア(セイヨウアジサイ)よりも寒さに強く、一番の特徴は花の付き方です。
多くのハイドランジア(セイヨウアジサイ)が手毬咲きなのに対して、ガクアジサイは中心部の小さな花のかたまりの周りを囲むように装飾花を咲かせます。
手毬咲きのハイドランジア(セイヨウアジサイ)に比べて質素なイメージですが、花びら(がく片)が八重になっていたり、重なりが星形になっていたりと、毎年新しい品種が出ています。
青系の花が多いのも特徴で、花の咲いている時期が他のアジサイよりも長いのが多いのもガクアジサイの特徴です。
地植えにぴったりのガクアジサイですが、「隅田の花火」などはギフト用鉢植えとしてとても人気のガクアジサイです。
カシワバアジサイもガクアジサイの一種です。
ヤマアジサイ
やはりガクアジサイのように中心部の花(両性花)の周りを装飾花(がく片)が取り囲む品種が多いですが、手毬咲きのヤマアジサイもあります。
甘茶として昔から飲まれていて、仏教行事に使用するアマチャもヤマアジサイの一種です。
マイコアジサイはヤマアジサイの中では珍しく、装飾花が丸くなる品種です。
花の色が変化する紅はその名の通り美しい紅色の花を咲かせます。
鉢植えでは七段花(シチダンカ)が重なった装飾花の様子から鉢植えとして人気です。
多くのヤマアジサイは剪定せずに置いておくと結実します。
鉢植えの育て方
アジサイは地植えでも鉢植えでも水枯れに注意してください。
日陰、半日陰でも育つ強健な種類のアジサイですが、水切れすると葉っぱがしたに垂れてきます。
地植えでも乾燥すると垂れてきますし、特に鉢植えは水切れするのが早いので要注意です。
中でもカシワバアジサイは蒸散作用が活発なので葉が下に向くと枯れてしまいます。
プレゼントであげたカシワバアジサイの鉢植えが一年しかもたない多くの原因は水枯れにありますので、もしプレゼントするのなら、水やりなどの管理ができる人かも考慮して品種を選ぶといいでしょう。
強い直射日光よりも、薄明かりが差し込む場所に置くと良いでしょう。
ピートモスか腐葉土を混ぜた水もち、水はけのよい用土に植えて、午前中に日の当たる場所に置くことをオススメします。
花色は土性に左右されるので、色が濁ってきたらPH値を調整してみてください。
青花種はミョウバンで酸性土に、
桃色花は苦土石灰をまぜてアルカリ土にすると
花色が良くなりますよ。
この時、もともとの花色と逆に調整するように与えてしまうと、色が濁ることがあるので注意して下さいね。
秋色紫陽花など、自然な色の変化も楽しめますが、PH値の調整であえて、くすんだ色に変化させることもできます。
ただ、品種によっては茶色くなってしまいますのでご注意を。
私は、地植えがほとんどなのですが、灰をよく撒いて調整しています。
色の変化で土のPH値を知ることもできています。
セイヨウアジサイやヤマアジサイは耐寒性が少しだけ劣るので、寒風に当たる場所は避けるようにしてくださいね。
鉢植えの選び方
後の章で触れますが、アジサイは剪定が花つきに大きく影響を与える植物です。
つまり、鉢植えでたくさんの、こんもりとした花をつけさせるには剪定することを考えて、樹形が横に広がったしっかりとした株を選ぶ必要があります。
園芸店やホームセンターなどで4月に入るとたくさんのアジサイが店頭に並びますが、同じ種類でも株の状態、葉の付き方などを見比べて選ぶようにしましょう。
枝が横に張り出しているものは葉に光が当たりやすく、また剪定もしやすいです。
紫陽花 鉢植えの植え替え方法
紫陽花の鉢植えの土壌
紫陽花の鉢植えは購入時には大きなポットや鉢植えだと、最良の土壌で出荷されています。
植え付け時期は3月~4下旬(関東以北は春がいいです)、9月~10下旬の二回にチャンスがあります。
紫陽花の鉢植えの土壌はとにかく水もちの良い事が必須条件です。
ピートモスか腐葉土を混ぜ込むことで、水もちがよく、且つ水はけもよい(根腐れしない)土壌となります。
黒土をベースにそれらを混ぜて、水はけをさらに良くするには鹿沼土を混ぜ込むと良いでしょう。
紫陽花の鉢植えは植え替えが必要?
毎年でなくても2~3年に一度は植え替えをするようにしましょう。
2~3年に一度植え替えると用土の通気性も良くなり、株の状態を健康的に保つことができます。
紫陽花はどんどん株が大きくなります。
強健な種類ほど株が大きくなるのが早いです。
大きくなった株は2、3回り大きなポットに植え替えるか、剪定を思い切って半分ほどに切り詰め(翌年の花はあきらめてください)一回り大きなポットに植え替えるかが必要です。
先にご紹介した土壌で植えて、たっぷりと水をやり、上にも腐葉土、ピートモス、ワラなどを敷いて感想を防ぎ根付かせましょう。
紫陽花の鉢植えの植え替えのオススメ方法
ポットを大きくすると土がたくさん必要です。
また、毎年植え替えたいと思う人にとっても土が必要ですよね。
培養土もたくさん買うと重いし、費用もかさみます。
再生する土もありますが、これも結構お高いです。
そんな時は土を日光消毒してみてください。要らなくなった土を黒いゴミ袋に入れて日光に当てると土を消毒することができます。
そこに腐葉土やピートモスをすき込み、植え替え時に元々の土と入れ替えるか混ぜ込むことで、土の節約にもなるのでオススメです。
植え替えは休眠期に行うので、この時の有機物(腐葉土やピートモス)が肥料の役割も果たします。
植え替えしない場合も有機物をすき込んだり、油かすを置いたりしましょう。
紫陽花の鉢植えの手入れ
紫陽花の鉢植えの剪定
紫陽花は地植え、鉢植え問わず「剪定」がとても重要です。
今年伸びた枝か花を咲かせた枝の頂部から2~3節目のわき目が、9月上旬~10月上旬に花芽になります。
これが来年咲く花となるのです。(脇芽画像挿入されてもいいかもです)
つまり、花後すぐに剪定しないと、上部の花を切ってしまうことになり、翌年花を咲かせることがなくなってしまうことになるのです。
前章お話ししたように植え替え時、株を小さく保つ、秋植えにするなどの理由で枝を半分ほどの長さに切り詰めることがあります。
その場合は翌年の花は諦めることになりますが、株の大きさの管理として必要なので少しだけ我慢して下さいね。
紫陽花の鉢植えの剪定の仕方
花後すぐに、花がらを3節目の上、つまり2節ほどを切ります。
花色の変化を楽しむ、剪定時期を逃したなどの理由で、落葉時期に入って剪定する場合は注意が必要です。
前述のように、上部の花を切ってしまうことになるので、花芽を残しながら、全体を切り詰める必要があります。
紫陽花(アジサイ)の剪定時期と剪定の仕方。秋を過ぎても大丈夫?
私は地植えだと放置状態にしておく場合もありますが、その場合は株が大きくなり、上部が枯れて、その部分が翌年の花となります。
古い枝は花つきが悪くなるので枝の更新をする必要があります。
そういう時や枝を小さくしたい時は、落葉時期に枝の根元から1~2節目でばっさり切りましょう。
安心してください、二年後には花を咲かせることができますよ。
紫陽花の品種別の剪定時期
ハイドランジア(セイヨウアジサイ)
8月上旬までに剪定終了(花芽は9月~10月につく)
ガクアジサイ
8月下旬までに剪定終了
花色が変わるのを楽しめる品種もありますが、鉢植えだと花が株に対して大きすぎるので、株の体力を奪ってしまいます。
ヤマアジサイ
7月下旬までには剪定終了(8月に花芽をつけはじめる)
アナベル
春に伸びる新芽に花がつくので、花後そのまま色の変化を楽しめることができます。
秋以降に根元からバッサリ切ることができますが、鉢植えで株が小さかったり、枝が細かったりする場合は強い剪定は避けましょう。
芽の数が増えると花の大きさは小さくなります。
アジサイ(紫陽花)の鉢植えの育て方のまとめ
鉢植えで人気の紫陽花は様々な品種があり、特性も微妙に違います。
秋色紫陽花などを楽しめるのはヤマアジサイ系やアナベルなどです。
特にアナベルは芽の付き方が他の品種とは違うので剪定の時期を遅らせることが可能です。
アジサイ(紫陽花)の鉢植えの育て方として大切なのは「剪定」と「水やり」です。
そこを気を付けるだけで毎年綺麗な花をたくさん咲かせて、私達を楽しませてくれることでしょう。