シンボルツリーに季節の草花の植栽。
これでガーデニングは完璧!と思っても、ポツポツと生えてきて気になるのが雑草。
そこで、雑草対策で雑草を駆逐するくらい強い下草やグランドカバーについてまとめてみました。
適切な場所、目的によってグランドカバーを選ぶと、雑草対策に効果的なだけでなく、庭の植栽や草花を引き立ててくれるグランドカバー。
最近は芝生以外にもたくさん選択肢があるので、これからガーデニングでグランドカバーを植えてみようと思う方は参考になさってくださいね。
雑草対策にグランドカバーを植えてみよう!
グランドカバーの目的と種類
グランドカバーといっても様々な目的があり、それによって選ぶ品種が変わってきます。
雑草対策のグランドカバー
土砂流出の予防のグランドカバー
木などの根元に植栽して虫や土の乾燥
凍結を防ぐためのグランドカバー
景観の為のグランドカバー
個人邸宅だけでなく、マンションのベランダの寄せ植えでもグランドカバー(この場合はマルチングの代わりですね)を植えたり、公共の場所などで景観、ゴミ捨て防止の目的から低木を植栽したり・・・。
私達の日常に、実はグランドカバーの植物は大活躍しているのです。
斜面では、土砂の流出を防ぐ必要があります。
これも道路工事や区画整備などの現場で、黒いシートに覆われた斜面などをご覧になったことがあると思います。
これは土砂の流出を防ぐために芝などの種を蒔いて、その種が雨などで流されないように養生しています。
このように、外を見渡すと公共の場所でグランドカバーは結構見られるので
グランドカバーの目的
場所の特性
以上に二点から「どんなグランドカバーを植えているか?」を観察してみると、ご自分のガーデニングのグランドカバーの選択のヒントになるのです。
グランドカバーで雑草に強いのは?駆逐するのには何がいい?
前章で挙げたように、目的や場所に応じてグランドカバーを選ぶ必要があります。
もちろん、日陰には耐陰性があるもの、踏みつける場所には耐踏性があるものなど、目的と同時に、場所の特性(踏む、日当たり、風遠しなど)も考えて植えるといいでしょう。
園芸店で購入する時に、タグに「グランドカバーに適している」という注意書きだけでグランドカバーに使うと失敗してしまうかもしれません。
それぞれの目的と特性に応じて選んでくださいね。
雑草対策で選ぶポイントとして
常緑性のほうがいい
密に茂るほうがいい
できれば上記の二点の性質があるほうがいいでしょう。
それでは、場所別に雑草対策でオススメのグランドカバーをご紹介。
雑草を駆逐してくれるグランドカバーおすすめ品種、目的と場所別で
木の根元を覆うための低木のグランドカバー
街路樹やショッピングモールや公共の場所の植栽を思い出してみて下さい。
木の根元に小さい低木がびっしりと埋まっているのは見たことがありませんか?
これも立派な『グランドカバー』
常緑のサツキ、ツツジなどを植えて、枝をびっしり密にさせて雑草が生えるのを防ぎ、虫対策、土の乾燥や凍結を防ぐ効果があります。
低木のグランドカバーのメリットは植え替えが不要だという事。
剪定次第で形も整えやすく(四角や丸くなど)、メンテナンスが比較的楽だと思います。
玄関エントランスなどのシンボルツリーの根元に取り入れるのがおすすめ。
サツキ
小ぶりの花が愛らしく、耐陰性、耐暑性、耐寒性に優れた低木で初心者にも扱いやすです。
ツツジよりも葉も樹高もコンパクトなので、軽い印象です。
びっしりと枝を茂らせることで雑草の余地を与えません。
ツツジ
半常緑性のヤマツツジの総称として(サツキを除く)ツツジのネーミングで販売されていることが多いです。
生垣にも適しているくらい、剪定で密に茂らせることが可能。
耐陰性耐暑性、耐寒性があるので初心者でも育てやすいです。
フッキソウ
半日陰の常緑グランドカバーとしてとても優秀な半低木のフッキソウ。
「富貴草」「吉事草」などの縁起のよい名前でも知られています。
常緑性で、一年中同じ状態という、夢のようにメンテナンスフリーのグランドカバーです。
よく見ると小さい花を春に咲かせてくれます。
耐陰性、耐暑性、耐寒性に優れて、初心者で忙しい人に特におすすめのグランドカバーです。
何もない庭をとにかく緑で覆いたいためのグランドカバー
新築仕立ての家の庭は土がむき出しのケースもあると思います。
最初から植栽に費用をかけられる場合はいいですが、植栽は後回し・・という方もいることでしょう。
それをそのままにしておくと、土が跳ねたり流出したりしてしまいます。
そこでオススメのグランドカバーをご紹介。
クローバー
匍匐性なので横に伸びていきます。
種を蒔くだけでやせた土地でも簡単に素早く増えてくれるので、まずは緑化と考えてのグランドカバーにはおすすめです。
耐踏性も強いので、芝生代わりにも。
また、土壌改良にもなるので、とりあえずクローバーを植えて、芝生などを植える際に
すき込んで土壌の肥料にする方法がオススメです。
注意点は、思わぬところに「コロニー」を作ってしまう事。
種が飛ばないようにして、意図した場所以外のところに繁殖させないようにしましょう。
ツルニチニチソウ
斜面や法面は土がむき出しだと大雨で崩れてしまいます。
その為にもグランドカバーは大切です。
クローバーも有効ですが、ツルニチニチソウもおすすめです。
耐寒性、耐陰性、耐乾性に優れているので、斜面にはうってつけのグランドカバーです。
斑入りのタイプもあるので、庭の雰囲気に応じて使い分けできます。
常緑で、初心者にもオススメのグランドカバーです。
匍匐で繁殖力が旺盛なので、雑草対策としてとても効果があります。
アイビー(ヘデラ)
様々な葉の大きさ、色の品種があります。
寄せ植えにも人気の品種という事から、ガーデニングで草花を植えているスペースのグランドカバーに使ったり、門柱の足元のグランドカバーに使って壁を這わせたりと、お洒落に使うことができます。
気根(付着根)を出して壁や木に張り付いて成長する性質を持っているので、剪定と植える場所の選択が大切です。
思わぬところまで伸ばして、壁などを傷めないようにしましょう。
つる性、耐寒性、耐陰性が強く、常緑性です。
繁殖力が旺盛な品種が多いので、雑草が入り込む余地がありません。
ただ、横や上に伸びた場合、スペースができるとそこに雑草が生えてしまいます。
初心者にもオススメですが、剪定は必ずしましょう。
グレコマ
常緑性多年草で、葉の色のバリエーションもあり、香りも楽しめます。
匍匐性、繁殖力旺盛、耐陰性のある初心者にもオススメのグランドカバーです。
垂れ下がるように伸びるので、斜面にもぴったりです。
日当たりがいいほうが密生しやすいので、雑草対策には日当たりの良い場所に植えるほうがいいでしょう。
芝生の代わりのグランドカバー
広い面性をそのままにしておくと雑草が生えやすくなります。
芝生を植えると素敵ですが、芝生を選択しない場合のグランドカバーをご紹介。
クローバーも芝生の代わりになりますが、それ以外の品種を挙げています。
クラピア
イワダレソウとヒメイワダレソウを交配させて作ったグランドカバー用品種です。
繁殖力が旺盛なので、芝生の10倍で伸びるように改良されています。
横に伸びる性質のなので、刈込作業が芝生よりも断然少ないので、メンテナンスが楽です。(ノーメンテナンスではありません)
耐踏性に優れているので広い場所のグランドカバーいオススメの品種です。
日当たりを好むので日当たりの良い場所に植えましょう。
出光さんの技術の結晶で作り上げらました。
雑草よりも繁殖力が旺盛なので、雑草を駆逐してくれる頼もしいグランドカバーです。
タマリュウ
リュウノヒゲな、コクリュウなど品種があります。
常緑性で耐踏性、耐寒性、耐陰性があります。
日当たりの悪い場所のグランドカバーにピッタリです。
芝生ように刈り込む必要は基本的にはありませんが、品種によっては長く成長するものもあります。
タマリュウは葉が短く密に成長するのでグランドカバーに適した品種ですが、ノシランは長く葉を伸ばすので、品種の選択が大切です。
グランドカバーを選ぶ注意点
前章でご紹介したように、目的と場所に応じてグランドカバーを選ぶと失敗や後悔が減らせます。
日当たりと風通しを考えて品種を選ぶ
風通し、日当たりが悪いと成長が悪く、雑草に繁殖力で負けてしまいます。
また、風通しが悪かったり、水はけが悪いと、根腐れしてすぐに枯れる原因となってしまいます。
ポットの状態ではなく、成長した状態をイメージして植える
例えばアイビーだと繁殖力が旺盛で樹木や壁に引っ付いて伸ばすので、グランドカバーだけでなく、壁面なども覆ってしまいます。
特に、壁に這ってしまった場合、抜いて取っても、跡が残ってしまう場合も多いです。(付着根のあと)
ポットでは小さい状態なのでイメージできない場合もありますが、成長した姿をイメージして植えることが必要です。
ライフスタイルからメンテナンスを考える
例えば芝生だとメンテナンスがかなり必要なので、自分のライフスタイルには合っていない・・・そんな場合には芝生は適していません。
忙しいライフスタイルだけれど、グランドカバーを植えたいという方は、メンテナンスが楽な品種を選びましょう。
フッキソウ、ツルニチニチソウなどはとても楽なグランドカバーです。
グランドカバー 雑草に強いのは?のまとめ
グランドカバーと一言でいっても、様々な品種があります。
匍匐性、密生など性質も様々ですし、耐暑性、耐寒性、耐陰性など何に対して強いかも様々。
目的と場所に応じてグランドカバーを取り入れると、楽に雑草対策ができますよ。
また、カラーリーフの品種もあるので、庭を明るくしたい方にはカラーリーフのグレコマやツルニチニチソウの斑入り種。
クラピアやクローバーでは花も楽しめるというグランドカバーにプラスした楽しみもありますよ。
場所と目的に応じて取り入れて、雑草を駆逐し、楽で素敵な庭造りを楽しんでみて下さいね。
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