美容や健康のために断食を行う女性が急増中。
女性雑誌でも度々取り上げられていますので、興味を持っている方も多いと思います。
私もミーハーな気持ちから断食を始め、その効果を実感し、今では定期的に行っています。
断食をする中で、良かったなと感じたメリットや、これは失敗したなと感じたデメリットがあります。
今回は、これらのメリットデメリットと、初心者におすすめの断食方法をご紹介したいと思います。
目次
断食の6つのメリット
美容や健康の意識が高い女性の間では断食が流行中です。
断食というと食べ物を一切食べない、とイメージするかもしれませんが、現在流行している断食は酵素ドリンクなど用いて、必要な栄養を補いながら行います。
ダイエットのために断食を行う方も多いのですが、本来は乱れた身体の機能を正常に戻すことが目的です。
それではまず断食を行うことで得られるメリットを紹介します。
体内環境をリセット
1日3食食べることによって、人間の胃腸はフル活動を余儀なくされます。
そんな働き過ぎの内臓を断食で休ませ、体内の毒素を排出することで身体本来の機能を取り戻します。
これが断食の大きなメリットです。
例えばオレンジジュースに例えると、ジュースの中に「にがり」が入ってしまったとします。(にがりは名前の通りとても苦いです)
にがりの苦みを消すためにオレンジジュースを足して行っても、苦みは完全には消えません。
苦みを消すためにはまずオレンジジュースを全部捨ててしまい、新しいオレンジジュースを注げばよいですよね。
身体もこれと同じです。
毒素が溜まってしまった体内に、いくら良いものを摂り入れても毒素が邪魔をしてしまいます。
ならば、毒素を全て抜いてしまいましょう、と。
これが断食です。
私が断食をして最も良かったと感じるのはこれです。
断食をしているのでもちろんお腹は空いているのですが、体内はすがすがしく感じます。
断食期間が長くなれば長いほど、体内が健やかに変化していることを感じられます。
便秘解消
毎日食事をすることで、胃腸は休む暇なく働いていいます。
断食によって胃腸を休ませることで、胃腸の働きも本来の機能を取り戻します。
胃腸の働きが正常化すれば、多くの女性が悩む便秘症状も改善に向かうことが期待できます。
初心者におすすめの1日断食の場合は、便秘解消は感じられないかもしれませんが、断食期間を長くすると効果は必ず実感できるのではないでしょうか。
私が3日の断食を行った場合、断食中なので食事をしていないのですが、便通はいつも通りにあります。
これは、やはり臓器が正常化されたためなのでしょうね。
そしてほとんどの場合最終日に便量が多くなりますので、宿便が排出されているのではないかと思います。(下痢気味ではありますが)
宿便が排出されると、翌日からの便通はかなり良くなります。
やはりせき止めていたものがなくなると、お通じがスムーズになるのですね。
私の場合、お通じの調子が悪くなってきたなと感じたら断食のタイミングです。
美肌効果
断食を行うことで腸の老廃物や毒素が排出されますので、腸の中がきれいになります。
つまりデトックス効果ですね。
デトックスされることで肌の状態も改善されることが期待できますし、腸内環境が正常化すればニキビなどの肌荒れにも効果が期待できます。
断食をしてすぐには美肌効果が実感できないと思いますが、確実にお肌への効果が期待できると思います。
私の場合は、肌の透明感が増したことと、化粧ノリが良くなったことを毎回実感しますが、やはり断食を終えて3~4日ほどたったころです。
ダイエット効果
断食はダイエットを目的とするわけではないと書きましたが、食事を抑制するので体重は確実に減少します。
また、食事をしないことで胃腸を働かせていたエネルギーが、体内細胞の再生や修復に回りますので代謝が活発化します。
このことによって効率的にカロリーが消費し、ダイエットにもつながります。
私の場合、3日以上の断食をすると3kgは確実に痩せます。
食べていないのに便通があるのですから、当たり前ですが。
集中力が上がる
断食を行うことで、視覚、聴覚、味覚が研ぎ澄まされ、集中力が上がります。
私の職場でも、昼食を摂ると集中力が途切れるので食事をしないという人がいます。
私が断食をしていて感じるのは、朝の目覚めが良くなることと、身体が軽くなるのでフットワークが軽くなることです。
ただ、お腹は空いていますので、寝つきは多少悪くなります。
感覚の変化
断食をすることで、満腹感を感じやすくなったり、濃い味よりも薄味を好むようになったり、添加物が気になるようになったりと、これまでの感覚が変化することもあります。
これは、身体本来の機能が戻ったことが影響しています。
本来、人は身体に良いものを求めるものですが、あらゆる食品が溢れている現状において、この感覚がマヒしてしまっています。
断食を繰り返すと、この感覚は強くなる傾向がありますので、自然と身体に良いものを求めるようになるはずです。
私の場合、断食を何度も行うことで食事量が圧倒的に減りました。
これまでは食べなきゃ損!!みたいな感覚で食事をしていたのですが、断食をしてからは必要な分だけを少しずつで良いと思えるようになりました。
ですから断食を始めた頃に比べるとかなり体重が減りましたよ。
断食の5つのデメリット
続いて断食のデメリットをご紹介します。
デメリットをしっかりと知っておくことが、断食を成功させる秘訣です。
筋肉が落ちる
筋肉をつけるにはたんぱく質が必要です。
断食は必要最小限の栄養しか摂ることができませんので、筋肉に発展する栄養はもちろん足りません。
断食中にいくら筋トレをしても筋肉はほぼつかないと思って間違いありません。
疲れやすい
断捨離をすると筋肉が落ちてしまうデメリットはがあると紹介しましたが、筋肉が落ちてしまうと身体が疲れやすくなります。
若い頃は疲れ知らずだった方でも、年齢と共に疲れを感じやすくなりますよね。
これは加齢による筋肉量の低下が原因です。
若い方でも筋肉量が著しく少ない場合は、疲れやすい体質となります。
私の場合、3日以上の断食をすると疲れやすさをかなり感じるようになります。
私は事務仕事ですので、それほど体力を使う仕事ではないので、特に生活に支障が出るわけではありませんが、営業職や身体を使う仕事をされている方は、仕事に支障が出るかもしれません。
気分が不安定になる
ほとんどの方は食べることが好きだと思います。
食欲は人の三大欲求の一つですからね。
この強い欲求を断つのが断食ですから、人に多大なストレスを与えることは間違いありません。
お腹が空いているのに食べることができない辛さにイライラをしてしまうこともあるでしょう。
断食中は気分が不安定になるので、仕事に支障を出したくない方は仕事のない日に行い、私生活に支障を出したくない方は仕事のある日に行うなどの工夫をしてください。
私の場合、1日断食であれば全く気分にムラは出ないのですが、3日以上になると少しキツイと感じることがあります。
特に初日はあと残り2日もある…と思って気分が落ちます。
断食を週末に行う方も多いみたいなのですが、私の場合は仕事をしているほうが気がまぎれるので、敢えて仕事のある平日に行っています。
食後高血糖の危険性
断食を終了したあとに、久しぶりの食事をとると、血糖値が急激に上がります。
これはドカ食いの原因にもなりますし、糖尿病の引き金にもなりかねません。
ですから、断食後の食事はかなり注意が必要です。
ダイエット目的の人はリバウンドに注意です。
これについては後程詳しくご紹介します。
身体が冷える
人の体温は午前3時から6時までに最低温度になることがわかっています。
つまり起床時には低体温であることがほとんどです。
この低体温は朝食を摂ることで解消することができます。
断食は朝食をしっかりと摂らないので、体温を上手に上げることができなくなります。
つまり断食をしている間は、一日を通して身体の冷えを感じる可能性があります。
断食1日での正しいやり方
それでは気になる断食の正しいやり方をご紹介します。
今回はお手軽な1日だけの断食、「プチ断食」の方法です。
まずはこの方法から始め、慣れて来たら断食期間を少しずつ伸ばしていきましょう。
断食前の食事
正しい断食は、普段の食事からいきなり食事を断つわけではありません。
まずは予備断食という期間を2日程度設けます。
スポーツでもまずは柔軟体操を行いますよね。
それと同じです。
朝食・昼食
野菜やフルーツをメインにし、腹八分目に押さえます。
油ものなどは避け、うどんやスープなど消化の良いものを摂ります。
水分は意識的に摂るようにしましょう。
夕食
食事はうどんやスープ、鶏のササミや白身魚など、消化の良い食べ物を摂りましょう。
普段の半分の量に抑えます。
就寝5時間前には済ませ、水分は就寝3時間前まではOKです。
断食中の食事
断食中に酵素ドリンクを飲むことが流行していますよね。
断食期間が長い場合は、必要最低限の栄養を摂る必要がありますので酵素ドリンクなどを用いるのが良いと思いますが、プチ断食であれば、水、野菜ジュース、ハーブティで代用できます。
重要なのはとにかく水分をしっかりと摂ることです。
最低でも2リットルは飲むようにしましょう。
私は3日の断食を行うことが多いのですが、カゴメでお取り寄せをした無添加の野菜ジュースを用いています。
市販の野菜ジュースは甘みが強く、栄養素が少ないような気がするので、より栄養価の高いジュースを飲んでいます。
一度酵素ドリンクも取り寄せてみたのですが、頭痛、倦怠感の症状が起こったため中断しました。
これらの症状は好転反応といって、身体が変わろうとしている証拠のようなのですが、私の場合は2回続けて同じ症状が出たので不安でやめました。
好転反応だからといって我慢をし続けるのも良くないみたいですのでお気を付けください。
それと、数種類のフレーバーティを飲んで気分を紛らわせています。
紅茶専門店に行くと、ありとあらゆるフレーバーが揃っていますので、断食中にはかなり助けられると思います。
断食後の食事
先ほども触れましたが、断食後の食事は重要です。
短距離走でも、走り終わった後はゆっくりと走ってクールダウンしますよね。
断食も同じです。
断食後は休んだ臓器を回復させるための回復食を食べます。
回復食に適した食品は、
豆類
海藻類
野菜
魚
キノコ類
穀物類
などです。
回復食というと病後料理のおかゆが良いのではないかと思うかもしれませんが、米には糖質が含まれていますので、断食の回復食には不向きです。
休んでいた体内に、急速に糖質を摂り入れてしまうとドカ食いの原因となってしまいます。
断食後の食事期間は3~4日ほど設けます。
断食前の食事より長く設ける必要があります。
断食を成功させるには、断食後の食事はかなり重要だということを頭に入れておいてください。
私が回復食でよく作っているメニューを紹介します。
大根の出汁煮
きゅうりとワカメの酢の物
ひじきと大豆の煮もの
豆腐とわかめの味噌汁
質素な和食を少量食べればOKです。
ご飯は、できれば4日間は我慢しましょう。
断食のメリットデメリットのまとめ
美容や健康に気を使っている女性の間でブームとなっている断食。
まずは1日のプチ断食から始めることがおすすめです。
断食をすることで、人本来の身体の機能が戻り、体調面、精神面に非常に大きなメリットがあるといわれています。
ただしデメリットもありますので注意すべき点はしっかりと把握しておくと良いですね。
たった1日の断食で、かなりの効果を感じられますので、ぜひお試しください。