喪主長男の挨拶、通夜と葬儀の文例集。お通夜と告別式の違い

喪主 挨拶 長男 文例

いつかは親の葬儀を執り行わなくてはならない・・・そんな立場に直面することが多いのが長男ですよね。

大切な親の最後には、立派に喪主として通夜や告別式の挨拶をと考えるのは当然です。

この記事ではそんなあなたのために文例とともに通夜や告別式の違いなども解説していきます。

いざ本番となると長男と言えども緊張や経験不足でどうすればいいかわからない!そんな方も多いのではないでしょうか。

今は葬儀社もいろいろ相談に乗ってくれます。相談するのも良いと思いますが、
いくつか例を挙げてみました。

これを参考にアレンジすることができると思います。

役に立てると幸いです。

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喪主挨拶、父を亡くした長男の場合、通夜と告別式の違い

通常の葬儀は2日間にわたり、一般的には一日目が通夜、二日目に葬儀や告別式を行います。

通夜は葬儀の前日に行われ、葬儀の後に告別式が行われます。(※最近では葬儀と火葬場へと送り出す際に告別式を兼ねる場合が多くなっています※)

通夜では仕事関係やご近所の方など一般の弔問客が多く訪れ、翌日の葬儀後告別式には葬儀に参加した親族や個人と特別親しい関係にあった参加者が最後のお別れをする場面がどの式場でも多く見られます。

その為喪主としての挨拶を行う場面も多く、それぞれの式での挨拶は状況に合わせた内容に変える必要があります。

通夜の挨拶はあまり個人を知らないような人でもわかるような内容にする必要があり、通夜終了後は翌日の葬儀希望者等への連絡はかかせませんし、葬儀後の告別式では親族や故人の友人へ向けての感謝と故人を偲べる様な思い出を綴った挨拶の方が向いています。

次はそれらの違いを踏まえそれぞれの挨拶での例文をご紹介します。

また、挨拶文を作るのに、なかなか時間が取れないときは、葬儀社にも文例集があります
お通夜用と、告別式用と2通りあります。

これはだれにでも合う、定型文となっていますので、これを利用するのもいいと思います。

また覚えるのに自信のない方は、紙に書いたものを読むのも、恥ずかしいことではありません。
堂々と書いたものを読み上げればいいんです。

葬儀社の方に相談してみるといいと思います。
いろいろ知恵を拝借できますよ^^

喪主挨拶、父を亡くした長男の場合、お通夜の文例

1

急な死の場合

 (故人の名前)の長男の(喪主の名前)でございます。

急な事とはいえ本日はお忙しい中、父、(故人の名前)の通夜に際し、多くのご弔問を頂きましたこと誠に感謝申し上げます。

父は11月12日早朝、いつも通り会社に出かけ、そのまま帰らぬ人となりました。

事故の連絡を受け、急いで病院に駆けつけたのですが、その時はもうすでに帰らぬ状態となっておりました。

家族を残していくことがどれだけ無念であった事か私にははかり知れません。

余りに突然の出来事だったので私を含め家族一同、父が亡くなった実感も、心の整理も出来ておりませんが今は無事に葬儀を執り行い、無念ながらも亡くなった父を安心して送り出せる様、精一杯対応させていただきたく思います。

通夜、葬儀の際、未熟な一面も多数あろうかと思いますが、何卒みなさまのご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

さて、みなさまもご存じとは思いますが、父は物静かな人物であり、仕事もまじめに確実にこなすことを信条としたまっすぐな人間でした。

家族にとっても尊敬すべき父親であり、私にとっても身近な人生の先輩として目標となる面があったのは言うまでもありません。

そんな一家の屋台骨が突然居なくなった戸惑いと、父が居ない現実を考えると家族一同次の一歩を踏み出すまでに相当の時間が必要で、実感がわかないというのが今の正直な気持ちです。

しかし、そんな父に応える事を考えた場合、未熟な若輩者ですが息子としてこれからも父から学んだ事を大切にし、実直に今後の生活を続けていくことで、父も安心して見守ってくれると思いますので今後も家族一同宜しくお願い申し上げます。

故人の供養になりますので、故人をお偲び頂ければ、大変ありがたく思います。

それではこの辺で通夜の挨拶とさせていただければと思います。

本日は、ご列席ありがとうございました。

2

予想できた病死の場合。

 (故人の名前)の長男の(喪主の名前)でございます。

本日はお忙しい中、父、(故人の名前)の通夜にご弔問頂きましたこと誠に感謝申し上げます。

さて父は長い間肝臓がんで闘病生活を続けていたのですが、今年の四月に入り急に様態が悪化し、然る4月12日早朝に息を引き取りました。享年77歳でした。

父はお酒が大好きな人で、闘病生活が始まって以来、なかなかお酒を飲むことができないことを嘆いていたのですが、早く退院し好物だったワインをたっぷり飲むために、つらい闘病生活の中、目標にして頑張っておりました。

しかし、死期を悟った際には医師の許可を得て、最後の一杯として一番大好きな銘柄のワインを振舞うに至りました。

結局、父は長い闘病で既に飲食もままならない状態でしたが、大好きなワインとあって一口ではあるものの本当にうれしそうに噛締めて飲んで居た姿を思い出します。

そんな元気だった頃の姿を思い出させてくれる姿に、家族一同、父の最後の願いを叶えられた事は大変嬉しく思っておりますが、父の居ない今後も家族一同未熟ながら精進してまいるつもりです。

本日はそんな父の供養となりますので、故人を偲んでの通夜、葬儀にご列席頂ければ父も喜ぶと思います。

不手際の多い一面、未熟な家族と思われる場面があると思いますが、何卒みなさまのご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

短い挨拶とはなりますがこの辺で通夜の挨拶とさせていただければと思います。

本日は、ありがとうございました。

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通夜締めの言葉(通夜終了後の言葉&翌日の葬儀連絡)

本日は故(故人の名前)の通夜にご参列いただき誠にありがとうございました。

お世話になった方々にお集まり頂き、父も大変喜んでいると思います。

まだまだ色々な思い出話があるとは思いますが、明日の葬儀もありますので本日はこの辺で終了させて頂きたく思います。

なお明日の葬儀は○○(会場の名前)で○○時より行います。

最寄りの○○から乗り合いのバスが出ておりますので、お車のない方はご活用ください。

葬儀後は斎場へと出棺となります。

お時間がございましたら、どうぞ父の最後の見送りをいただけますようお願い申し上げます。

喪主 挨拶 長男 文例

喪主挨拶、父を亡くした長男の場合、葬儀(告別式)の文例

1

大往生の場合

 (故人の名前)の長男の(自分の名前)でございます。

本日は父(故人の名前)のためにお集まり頂きまして、誠に御礼申し上げます。

おかげさまで滞りなく、葬儀を執り行うことができ、最後に出棺の運びとなりました。

父は4月12日に、明け方眠るがごとく88年の人生に人生の幕を下ろしました。

父の人生を振り返ると、息子の私から見ても決して平坦な道ではなかったのは確かで、自身の家の家業を継ぎ、一代で現在の規模まで成長させ家族を養ってきました。

父はプライベートでも手を抜かない人で山登りを趣味としており、70代まで富士山を登頂するくらい元気に目標をもって行っておりました。

私たち家族も父のそういう諦めない心といつまでも元気に楽しむ気持ちを大切に、父亡きあとも未熟ながら精進していきたいと思います。

本日はご縁のある方々に最後のお見送りいただき、父も喜んでいると思います。

お世話になった皆様に、父に代わってお礼を申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。

本日は足元の悪い中、葬儀に参列くださって、誠にありがとうございました。

2

急な死の場合

 (故人の名前)の長男の(自分の名前)でございます。

本日は急な葬儀にもかかわらず父(故人の名前)のためにご足労頂き、誠に感謝申し上げます。

おかげさまで無事に式を執り行うことができまして、いよいよ最後にはなりますが出棺となりました。

父は4月12日のお昼に家族との団らん中に倒れ、くも膜下出血で亡くなりました。

突然の出来事であり、仕事中だった私も急いで病院に駆けつけたのですが、すでに父は帰らぬ人となってしまいました。

あれほど元気だった父が、よもやこんなに急に亡くなろうとは思ってもいませんでした。

父は大酒食らいの明るい人物でありましたが、彼の趣味はボトルシップ作りというとても繊細なものでした。

小さい頃から彼のボトルシップを作る姿を何度も見ていたのですが、その取り組み方は真剣そのもので人には明るく豪快に接しつつも繊細な部分には真剣に慎重に取り組む彼のまじめな姿勢がにじみ出ていました。

私たち家族も父のそんな姿勢を大事にしつつ、父のいない今後も未熟ながら精進していきたいと考えております。

本日は急な葬儀にも拘らずお見送りいただき、父も大変喜んでいると思います。

最後になりますが、お世話になった皆様に父に代りお礼の言葉とさせていただきます。

3

予想できた病死の場合。

(故人の名前)の長男の(自分の名前)でございます。
 
本日は父(故人の名前)の葬儀にご列席頂き、またたくさんの暖かいご厚情を賜りましたことこの場を借りて御礼申し上げます。

おかげさまで葬儀も滞りなく執り行うことができまして、これより最後の出棺となりました。

ご存知のとおり長年入退院を繰り返していた父ですが、ようやく長い闘病生活から開放されて穏やかな表情で永い眠りにつく事が出来て父も一安心していると思います。

大切な家族が無くなり、残された私を始め家族一同としては寂しいながらも、つらい闘病をしている父の姿は痛ましく代われるものなら代わってあげたいとさえ思った事も少なくありません。

しかし、いつかは楽になるとの信念の元、病気でも気楽に考え落ち込まずに物事に取り組んできた父。

「辛いけど負けていられないと」口癖のように話していた父の言葉通り、その意思を継いで行く家族でありたいと考えております。

今後は未熟ながらも残された家族一同、皆様には大変お世話になる事も多いと思いますが、引き続き変わらぬご厚情をいただけます様宜しくお願い申し上げます。

本日はご参列頂きありがとうございました。

4

特別の事情(自ら命を絶った等)の家族葬の挨拶文例

(故人の名前)の長男の(自分の名前)でございます。

本日は父(故人の名前)の葬儀にご列席頂き、また突然の事とはいえ大変お騒がせをしてしまった事この場を借り深くお詫び申し上げます。

本来なら関係者各位様にご連絡した上、葬儀を執り行うところではありますが、事が事だけに近親者のみの家族葬という形をとらせて頂きました。

父が選んだ最後とはいえ、突然家族が居なくなる事に残った私共としても、未だに現実を受け入れられない状況ではあります。

仕事の話は一切家庭ではしなかった責任感の塊のようだった父が、何に悩んでいたのかは今となっては父のみぞ知る結果となってしまいましたが、父が選んだ最後であるなら受け容れざるをえません。

皆様のおかげで葬儀は無事に終わり父も喜んでいると思います。

最後に不躾ではありますが今後とも家族一同暖かいご支援を頂ければ感謝に耐えません。

短いあいさつではございますが、父に代わりまして本日の葬儀の感謝の言葉とさせていただきます。

本日はお忙しい中ご列席頂き誠に感謝申し上げます。

喪主挨拶 長男が読む例文集のまとめ

親が亡くなった場合、喪主の挨拶をする事が多い長男ですが、その挨拶によってはその後の親戚付き合いも影響を与える事が多いとされるだけに、TPOや言葉選びは慎重にしたほうが得策です。

特に通夜・葬儀の場合は宗派ならではの作法や振る舞い、あいさつ文や定型礼も多く注意が必要な上、来て頂いた方への節々の挨拶の他、喪主としての立場で全く知らない相手にも挨拶をする事が多くなります。

多忙な喪主家族の変わりに式を仕切ってくれるのは親類縁者さんとなるので、喪主家族は挨拶、お礼、感謝、通夜の場合には翌日の葬儀情報の伝達など、即興で挨拶が出来る事が望ましいとも言われるほどです。

長男であるが故にめんどくさい役目は多いともいえますが、大切な親が亡くなった後でも息子の挨拶次第では残された家族の印象も大きく変わる事も多いですし、しっかりとした挨拶は世代が代わってもその家は安泰との印象を与える事ができますよ。

ただ人の性格はそれぞれ、「即興でなんて!」と思われる方は、紙に書いたものを読み上げるのでも構いません。
落ち着いてしっかり挨拶をしましょう。

ゆっくり話すことがコツです。(本当に、ゆっくりの方が良いんです。深呼吸してからで良いですよ^^)

アドバイスとしては、葬儀社の方に一度聞いてもらう(書いたときは読んでもらう)のもおすすめです。
チェック入れてくれますよ^^

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