中学受験で入塾すると「親は勉強を教えなくていいです。塾に任せて下さい。」と言われます。
でも、本当にそれで大丈夫なのでしょうか?
親は教えるほうが良いの?
教えないほうが?
塾任せで大丈夫なのでしょうか?
気になりますよね。
受験終了組はどうしていたのでしょうか?
最難関中学に合格した子の親はどうだったのでしょうか?
そんな不安や疑問は塾に相談できないし、ママ友にも相談し難いもの。
そこで、私と私の周囲の狭い範囲ではありますが、経験を元にしてお話ししたいと思います。
中学受験は塾任せで大丈夫?
中学受験すると決めると中学受験塾へ通う子がほとんどです。
下剋上中学受験で有名な桜井パパさんのように「親塾」で中学受験に挑んでいるガッツのある親子もいることでしょう。
でも、ほとんどは中学受験塾へ新4年から入塾し、中学受験の勉強をスタートさせます。
中には、低学年からでも、お稽古の延長で入塾する子、学校の勉強では物足りなくて、先取りや無学年生の特訓コースへ入塾する子もいます。
やはり塾のカリキュラムは4年がスタートです。
今まで家庭学習で勉強を教えていたとしても、入塾後には「親は勉強を見なくていいです。塾にお任せください。」というところが多いです。
そこで、子供が成人したかのように、パッと手を離してしまう人も多いです。
入塾後の親の役割としては、宿題をしたかどうかのチェック(サイン)をしたり、プリント類整理、をしたり、弁当を届けたりという三大義務が生じますが、基本的に勉強面は全て塾にお任せ、丸投げで大丈夫です。
え?それで大丈夫?
ちょっと待ってください!
それで本当に大丈夫なのでしょうか?
周囲の最難関合格組をリサーチしてみました。
もちろん、これで成功する子もいます。
子が自立、自律している、つまり精神年齢が高いお子さん、利口なお子さんですね。
私の周囲には最難関中学に進んだ子がたくさんいます。
今は成人して立派になっている子もたくさんいます。
その子たちを見ていて感じることは、親は決して塾任せ、塾に丸投げしていないという点。
その子たちは決して、超優秀児や神童ではありませんでした。
親が上手に関わって、最難関中学を合格されたのです。
子に共通点はそんなにありません。活発な子からコツコツ努力家、負けず嫌いからおとなしい子まで性格はバラバラです。
では、何か共通点があって最難関に合格したのでしょうか?そのヒミツは?
最難関に合格した子の共通点
それは
親にありました。
ヒミツは親にあったのです!
最難関中学合格の親の共通点
最難関中学へ合格した子の親には共通点があります。
最難関中学へ合格した子の親には共通点
きっちりしている
抜かりが無い
我が道を行く
合否判定関わらず、絶対に合格すると確信している
優先順位がはっきりしている
塾に任せっきりにしていない
なんだか抽象的ですよね?
ではちょっとご説明。
親の関り方の記事でもお話ししましたが、中学受験塾は集団塾です。
講師一人に対して子どもが多数
一人一人の性格や学力をわかっているようで、実は微妙にわかっていないという点があります。
いえ、これでは誤解を招きますね。
もちろん、塾の先生方は一生懸命把握しておられます。
でも、その判断基準は過去の同じようなタイプの生徒の性格やその成長の経過や結果、偏差値帯による合格校など、やはり過去のデータを中心としたものだと思うのです。
一方、親と子はマンツーマンの関係です。
例えば、塾の勉強でなぜか点数が取れない時もその理由は親がわかる場合も多いです。
本当に基礎的な部分で躓いているかもしれません。
どこにほころびがあるのか宿題の提出や復習テストではわからない点も、子が宿題をしている様子(考えている時間、消しゴムで消している時間や箇所など)などが、躓きポイントのヒントになりますから。
そして、それを発見したらすぐに対応できるのも親です。
次の授業まで1週間くらいは経ってしまってしまいます。
そうすると苦手だったことや躓きも忘れてしまうか、たいしたことと思わなくなっているかもしれませんから。
最難関に合格させた親は、マンツーマンで接し、共通にしていたこと、教えていたことがありました。
では、具体的にどんな事を教えて、どんな事をしていたのでしょうか?
最難関合格組の親の共通点やしていたこと、教えていたこと
キッチリしている!
例えば、低学年レベルの計算で躓いているとします。それができないと、思考力があって文章題は理解できても計算で間違えてしまうでしょう。
でも、学年を遡って基礎的な勉強は塾ではフォローしてくれないところがほとんどでしょう。
そんな躓きに気づき、個別にフォローできるのが親なのです。
とはいっても、これってかなり面倒なのです。
ワーキングママには時間的にも無理があります。
工夫して、子の弱点をあぶりだすという作業や観察をしなければなりません。
でも、実際に最難関に合格している親はこの点がキッチリしているのです。
手遅れにならないうちに、手を打っています。
抜かりがない!
最難関に合格する子の親は子が賢いというより、親が賢い。
実に抜かりがないです。
学力が伸びるポイントに
「子供に苦手意識を持たせない事」があります。
苦手と思わせる前に、躓きポイントをフォローしてあげていましたね。
子が宿題を順調にしているからと、安心してはいませんでした。
ワーキングママやパパさんならではの「分析力」を駆使していました。
宿題の精度と公開テストの結果との乖離がないかどうか。
乖離があった場合の原因の分析など、実に冷静に、しかも苦手単元を作らないように抜かりがなかったです。
苦手単元の借金をつくっていると高学年で勉強が難しくなったら破産状態になってしまうので・・・。
これは、中学受験経験者や二人目以降のママさんも上手でした。
一度経験しているので、要領がいい。
まったくもって、抜かりがなかったです。
我が道を行く
塾によってはオプション講座がたくさんあります。
そもそも、三教科セットのところがほとんどです。
季節講習も基本的に必須です。
でも、最難関合格組の親は我が道を行っていました。
「今、我が子に何が必要で、何をすべきか」
を知っていたからです。
塾のセールストークに踊らされることなく、子の成長する姿に夢想することなく、冷静に現状を分析して、取捨選択されていました。
季節講習を取らない。
国語と理科だけで、算数は基本コースを受けず、特訓レベルのみ。
基本三教科は取らず、特訓コースのみ。
塾の居残り自習時間は残らない。
など、それぞれでしたが、とにかく我が道を行っていました。
塾に季節講習受けない、基本コース受けないなど、ある意味心臓が強くないと言えないですが、賢い親たちは「塾は活用するもの」と割り切っていましたね。
絶対に合格すると信じている!
また、志望校や最終受験校についてもそうでした。
合格率が低くても、過去問との相性、合格偏差値帯のデータ、受験日までの子の伸び率など、親ならでは、でも冷静に観察して決定されていました。
第一志望が模試で合否反判定が悪くても、
「大丈夫。受かる」
と、皆確信していたのも共通です。
また、志望校選びも偏差値はもちろん重視しますが、それ以外に、子供の性格に合った学校選びをしていたのも共通でした。
現在の子に合っているというのではなく、中学生となり成長する子にあっている学校という点です。
子を冷静に観察していないと、成長した姿は思い浮かびませんよね。
塾に任せっきりにしていない
受験勉強は子が頑張るもの。親がさせるものでもない。
けれど、親が子の苦手単元や躓きに気づき、フォローするのは必要と認識していました。
「塾に任せて下さい」という説明を思いっきり無視して、時には苦手単元の類題を与えるなどして、子に勉強を教えていました。つまり、親子で二人三脚で苦手単元や躓きを乗り切るようにしていました。




様々な方法を取っていましたが、塾のテキストだけ。塾に教えてもらうだけ、というご家庭は少なかったです。
でも、ネットを中心に「塾任せで最難関に行きました」というコメントも溢れています。
きっと、そんなお子さんは精神年齢がとても高いのだと思います。
自立と自律ができて、処理能力に優れて、効率化ができる。
これは精神年齢がものをいいますから。
精神年齢が低い子だって大丈夫!
中学受験は子自身が勉強をし、親がまだ小学生の子の送迎、弁当、スケジュール管理、プリント整理、宿題のチェックなど、様々なフォローをします。
ですから中学受験は親子の受験と言われています。
でももうひとつ、
中学受験は実は子供の精神年齢がものをいう世界なのです。
新生児を思い返してください。
生まれたての子と半年前に生まれた子は違う生き物ですよね?
それが小6でも同じように当てはまります。
また、一人っ子なのか、兄弟が多いのかでも違いますね。
友人のところは三人兄弟、お兄ちゃんは手がかかり、下の二人は手がかからず。
特に三人目は上の事だけ見て、なんでもできていました。
一人っ子だとこうはいかないものです。
子供の精神年齢が高いと、自立して取り組むでしょうし、自律してすべきことを優先して取り組むことでしょう。
要領よく課題や復習を取捨選択するでしょうし、処理能力もてきぱきしていることでしょう。
失敗した時もプライドが許さず、同じ失敗をしまいと工夫したり、努力したりすることでしょう。
それが、いわゆる「賢い」ということであり「利口」ということでしょう。
じゃあ、できない子はそうではない?
いえ、今がその時期じゃないという事。
中学受験には入試試験日という「締め切り」が存在します。
その締め切りに余裕で間に合う精神年齢のお子さんもいるでしょうし、その精神年齢には至っていないお子さんもいることでしょう。
大人になって周りを見渡せば、みんな精神年齢は子供のこの時期ほど差はないはずですから安心しましょう。
では、精神年齢の高い子ばかりが受験するのでしょうか?
そんな子しか受験してはいけないのでしょうか?
中学受験をするお子さんは学校で優等生でしょうし、そこまでいかなくても、そこそこ賢いと言われていることでしょう。
それが中学受験の世界に入ると、塾などでは超優秀児の集まりです。
そこで埋没しないようにどんどん上を目指すべく奮闘するわけですから。
精神年齢が高いか、知能が高いか、能力が高いかでないとやっていけない世界です。
でもちょっとした親のフォローで普通の子でも、超優秀児や精神年齢お兄さん、お姉さん同級生の後に続くことができるとしたらどうでしょう?
エベレストを無酸素の中、自力でルートを開拓するお子さんばかりではないはずです。
シェルパに荷物を助けてもらい、危ないところはロープを張ってもらい、頂上に到達してもいいではありませんか。
そんなお子さんでも「自分の足で歩いて」いるのですから。
親はおんぶや抱っこをして頂上まで一緒に登るわけではありません。
あくまでも縁の下の力持ち、道を照らすライトなどの役割です。
だから、子供の様子を見て「手を離す」ことをしてはいかがでしょうか?
超優秀児の自立し自律したお子さんを見て比べなくていいですよ。
優秀児のどんと構えたパパさん、ママさんを見て、自分を責めなくても大丈夫。
これこそ十人十色です。
具体的にいうと、
子供が宿題を忘れてその単元が「抜け」となるくらいならチェックして習熟させたほうが時間のロスもないですし、親子の精神衛生上よろしいと思いませんか?
どうしても躓いている問題を「できたふり」している我が子に気づかぬよりも、類題を探して与えた方がいいと思いませんか?
「うちは何もしてないわ~」というご家庭でも
案外、小6になって直前にもなると「実は家でチェックしていた。
苦手単元をフォローしていた」なんていうのは「受験あるある」でよく耳にします。
資金面で余裕のある御家庭は
「個別教室で教えてもらった」
「家庭教師にフォローしてもらった」
など、やはり苦手単元や躓きを塾以外でフォローはしていたのです。
子供の口が軽くて「今日はママと算数の宿題をする」とバラされることもしばしばあります。
そういう情報を耳にしていれば、親が勉強を見ることに「罪悪感」を持たなくて済みますが、真面目なママさん、情報が入ってこないママさんほど、塾のいう事を100%信じてしまうことでしょう。
それで成功したらいいのですが、成績が低迷して6年になって、実はみんな「やることやっていた」なんてことになっては手遅れになるかもしれません。
罪悪感を持つ必要はありません。
子供の精神年齢に対応しない高い山、エベレスト(中学受験)へ登るというのですから。
親の助けがあっても自力で登っているのです。無酸素ルート開拓者(超優秀児)と同じではありませんが、頂上からは同じ景色が見られることでしょう。
そして、登り切った経験はきっと我が子を逞しく、強くさせてくれるはずです。
精神年齢が中学生で追いつくと勝手に自立、自律できるものです。
我が子の精神年齢が成長したタイミングで手を離せばいいのではないでしょうか。
遅咲きの花でもいいのです。
中学受験親の勉強は教えるのはどうやって教えるの?
さて、親が勉強を見ても罪悪感を持たなくて良い、というスタートラインに立てましたね?
では、具体的にはどう教えるといいのか知りたいところですよね。
勉強を教えること以外に親の関りや役割はたくさんあるので、それはこちらの記事を参照してくださいね。
中学受験での親の関わり方。中学受験は親子の受験ってホント?
ここでは、中学受験において、親が勉強を教えることについてまとめてみました。
ワーキングママさんも、シングルマザーやファーザーも兄弟の多いご家庭も子供が頑張っています。知恵を(時にはお金を)ふり絞って頑張りましょう。
勉強は教える前に観察することが大切
勉強は基本的には塾で教えてもらうようにする。これは大前提です。
そのために高いお月謝を払っていますしね。
それに、算数などは塾の解き方と大人の解き方と違っていたりしますから。
入試問題などは教えたくても教えられないレベルの問題もたくさんあるかもしれいですしね。
子供が宿題をきちんとしているかどうかを「観察」して、苦手単元や躓いた箇所の把握をしておきましょう。
子供は暗記能力に優れた生き物です。脳の発達が頭打ちの私達大人とは違い、答えを勝手に覚えていたりします。
答えと同じように式も覚えているので、それを安心して「理解した」「定着した」「習熟した」と大人は過信してはいけません。
サクサク進んでいる時ほど要注意です。
A→B→Cという順番の問われ方の問題があったとしたら、C→B→Aができるかどうかもチェックです。
計算なら4+5=9はすぐにわかっても9-□=5がわからないということ。
食塩水の問題で、食塩水の濃度がわかるのに、食塩水の水の量がわからないとか、食塩水全体の量がわからないとかそういうことです。
これを複雑な応用問題になった時にわからないということが定着していないということです。
社会でも年代は覚えているのに、肝心の出来事を忘れていたり、事件はわかっていても関係人物名がどうしても出てこなかったり・・・ということです。
つまり、同じ問題でも違う角度から聞かれると答えられるかということが「理解」しているということで、その理解度を親が観察=分析しておく必要があるというわけです。
それって塾の仕事じゃないの?
そうです。学力のチェックに関して、本来は塾の仕事といえばその通り。
でもその学力、つまり到達度や習熟度で塾ではクラス分けをします。習熟度別にクラス分けをするのです。
下剋上を狙って下位クラスから上位クラスへと努力するのは、一定以上の上のクラスを維持するよりも大変です。親も労力が倍以上になりますよ。
何しろ授業内で扱う問題が違うのですから。
応用問題を下位クラスは扱わず、そんなことはお構いなしに、ひと月に一度の公開テストは基礎から応用が出てきます。
ですから、子供がどれだけ習熟しているかを塾任せしていると、手遅れになる場合もあるのです。
ワーキングママさんなど、いつも観察やチェックができないご家庭もあることでしょう。
夜にちょっとだけ時間を作って宿題ノートを見てみてください。
きれいな時は要注意。そんな時は数値変え問題を出して抜き打ちチェックしてみてください。
知り合いのご家庭は交換ノート方式で低学年から勉強を見ていました。
パパさんが夜遅くに帰ったらチェックして、メッセージ付きで類題を書いておく。
励ましや褒める言葉と一緒に問題を出して、子供の苦手単元の把握をし、レベルアップのために応用問題を出していました。
子供もこの「交換ノート」が楽しいようで、この積み重ねで最難関に行かれました。
子の学習の様子を観察やチェックをすることで、躓きや苦手単元を把握でき、結果的にその部分のフォローのために教えることができる。そういう流れが必要なのです。
親が宿題を教えてもいい?
親は勉強を教えるのではなく、観察し苦手単元を把握すること。
習熟度をチェックして、類題などを与えて抜けがないように。
ということを先にお話ししました。
でも、実は宿題に関しても教えることもありました。
1週間わからないまま放っておくよりもいい場合も多々あるからです。
自習や電話ですぐに聞けるならいいのですが、システム上聞いてもOK、合格体験記にも先生に質問ばかりしていた、と書いていても、我が子の教室がそうとは限りません。
先生がなかなか捕まらない場合もあるからです。
また、内気で先生に質問できないお子さんもいることでしょう。
思うに、ある一定のレベルでないと自力で解説も読み込めないこともあると思います。
解説すらわからないということもありえるからです。そもそも、精神年齢と読解力は比例するものだと思いませんか?
そこで先生に質問するとしても、本当に基礎的な質問からはじまるかもしれません。
当たり前の事、基礎的な事を聞き過ぎて叱られた、という事態にもなるわけです。
そうなると、子供はもう質問はしなくなりますし、解らないこと自体が「恥」と思い隠してしまいます。
こうなれば授業でも宿題でも上手に「わかったふり」をしてしまいます。
ですから、先にお話ししたように、習熟度を観察して、そこで躓いた時に、すぐに解決(質問)できなければ、1週間放置しておくよりも、親が解説を見て説明してもOKだと思うわけです。
もちろん、優秀なお子さんは自分で解説を見て理解することができるでしょう。
ここでも精神年齢と読解能力の壁があるのです。こういう「効率の良い勉強」ができる、できないが、学力の差を生み出すといってもいいでしょう。
効率化は精神年齢に比例することでしょう。
だからこの効率化も親の役割となるのです。
我が子は解説の理解が不十分で基礎的な質問をして、「こんな簡単なことを質問しないように」と言われてから、その先生には質問に行かなくなりました。
簡単なことに躓いている可能性もあるので、親が観察して、その躓きを解消するために解説を教えたりすることもありましたね。
でも、この匙加減も親の観察力が必要です。
「いつでもママに聞けばいいや。」と授業に集中しないという状況では本末転倒です。
お子さんのタイプのよって、全部教えるか、解説を解説するか、ヒントのみか、先生に任せるか、タイミングも見ながら対応しましょう。
結局のところ、中学受験の目的は志望校合格で、誰に教わったからではないのですから、確実に「定着」させる、その為にどうするか?を子を観察して、たとえ宿題であっても一週間放置して忘却曲線からずれ込むくらいでしたら、親が教えて定着させようと割り切った方がいいと思います。
躓いた時のフォローの仕方
「自分でわからないところは解説を見て、それで理解して、今度は自分で解くように」
と、塾では指導されますが、そもそも、解説が読み込めないお子さんもたくさんいるはずです。
読み込めていれば成績が良いはずでしょう。
卵が先かヒヨコが先か・・・的な事態ですね。
先に書いたように、解説を「解説」していました。
でもそれでは不十分です。躓いた時は更にフォローが必要です。
そこで立ち止まっては子の成績も立ち止まり置いてきぼりを食らってしまいます。
では、我が家が具体的にしていた方法をご紹介しますので、一例として参考になさってくださいね。
「一緒に解いてみよう」
とか親子で解くのは理想的ですね。
でも仕事と宿題に親子それぞれの問題に追われているのなら、手っ取り早く解説を読んで説明します。
「理解した?じゃあ、自分で解いてみて」
と、解説後に「自力で解けるかどうか」をチェックすればいいのです。
もちろんすぐには解けることも多いでしょう。
何時間か置いて、もしくは翌日にもう一度チェックしてみてください。
つまり、これが「宿題を2回繰り返す」ということにもつながりますし、宿題の本質的なやり方となるでしょう。
この、自力で解けるかどうかのチェックは、子供にとってはなかなか難しいものです。
自らに甘くなるのは幼い子なら当然といえば当然なのですから。
ここでストイックに自らに厳しければ、きっとトップを走り抜けるでしょう。
でもそうでない場合は、親がチェックを入れてやるのです。
それで更なるチェックをいれるために類題を出して解かせると更に安心ですね。
理想的にいうと、類題まで子が自分で探し出して取り組んでくれたらと思いますが、小学生でそこまでできるのなら、最難関クラスに楽勝の精神年齢だと思います。
これが先にお話しした「効率化」です。
子が効率化できないのなら親が効率化してやればいいのです。
上記の事をできれば入塾前の家庭学習時から、遅くとも入塾直後から始めましょう。
宿題が少なく、内容が簡単な時期に、「勉強はこうやってするもの」と刷り込んでおくのです。
よちよち歩きの小さな子供に例えるのなら、こけてしまって、立ちあがって歩ける脚力があればそのまま見守っていればいいですが、立ちあがる脚力が不十分だけど、手を添えてやると立てるというのと似ていますね。
ここで注意すべきことも一緒。
抱っこしたりおんぶしたりしてはいけません。脚力が不十分なら手を添えるだけ。
また、立ち上がる脚力がないのに「立て!立つんだ!」と根性論で吠えたてないことでしょうか。
勉強で躓いた時も同じと思いませんか?
学年別 中学受験の親のやるべきこと。オススメのこと。
中学受験は親子の受験とおわかりいただけましたか?
親が躓いた箇所を教えるなど、受験勉強ではサポートすることはたくさんあるものです。
そこで、学年別に中学受験の親がやるべきことやオススメのことをまとめてみました。
低学年
中学受験が気になる方、するかもという方へ
「うちは遊んでばかりで何もしていないのよ~」というママ友の言葉を信じてはいけません。
「学校以外の勉強なんてかわいそう。子どもは外で遊ぶもの」という言葉もスルーしましょう。
この時期は時間がたっぷりある時期です。
親子でたくさん楽しむことができる時期でおあります。
たくさん実体験をさせましょう。無料の実験教室、体験教室はお得ですからどんどん参加してください。
遊園地よりも、科学館やプラネタリウム、レジャー旅行よりも星空観察や昆虫採集や自然観察ができる里山旅行へ行きましょう。
学習習慣を身につけましょう。学校の宿題はてきぱきするのは当たり前。朝に計算や漢字の習慣をつけておきましょう。
自宅学習の問題集は中学受験を意識したものを取り入れましょう。
対象年齢以上の本をたくさん読み、親子で話し合いましょう。
お友達とたくさん遊ばせましょう。
中学受験は決定という方へ
きっとノウハウも情報もお持ちの事だと思いますが、下記も参考になさってくださいね。






低学年の時期はたっぷり時間があるので、お友達と思いっきり遊ばせるのもいいですし、何か好きなことに打ち込むと後で力になると思います。
特にコツコツ努力しなければいけないお稽古は、努力することの大切さ、壁にぶち当たった時にも挫けない心を養ってくれます。
テレビやゲームばかりでは勿体ない時期です。
体力がないと高学年では体調を崩すこともあります。
運動得意不得意に関わらず、体を使いましょう。
親は上記のサポートです。
お稽古なら送迎。
一緒に里山へ行ったり、外で遊んだり。
本や新聞を読んだら、それについてじっくり話し合ったりしましょう。
できるようで、できないこれらのことを楽しんで頑張れば、机上の勉強よりもずっといいと思います。
中学年
中学受験を意識している人は決定する時期ですね。
親がブレないほうがいいと思います。
勉強で塾に入れるのはかわいそうという気持ちがあってはブレてしまいます。
受験させるなら入塾はセットです。もしくは親塾ですね。
受験させると決めたら、親は受験を「させる」のではなく「したい」と思わせるように誘導する時期です。
子供によってきっかけがたくさんあるはずです。




など、何か子供が「中学受験したい」と思うきっかけになるように誘導するのも親の役割です。
なんとなく、親の薦めで中学受験塾に入れるのもいいでしょう。
そこで勉強が楽しくて、周りが受験するから自分も!と思うお子さんもたくさんいます。
とにかく「中学受験塾へ入塾」するのを嫌がらないように誘導しましょう。
また、親は
中学受験塾の説明会へ行く
気になる中学の説明会やオープンスクールに参加してみる
ネットや終了組のママ友から情報収集する
など本格的に準備しはじめる時期でもあります。
中学受験塾の説明会に足を運んで、合格実績を調べるのも大切です。この時、注意すべきは通うことになる教室の合格実績。
他の教室のレベルが高くても通う教室がいまひとつだったら困ります。
もちろん、カリキュラムや特訓クラス(上位の先取りクラス)の有無、6年時の講座数や費用(6年はすごいことになるのでこれは要チェック)もしておきましょう。
また、終了組のママ友の情報は侮れません。
そんなに優秀児ではなかった普通の子が、この塾で凄く伸びたなんていう情報があったりします。
そんな塾(教室)はお買い得です!
第一志望として気になる学校に実際に足を運んで情報収集しましょう。
第一志望を早くからイメージするのはメリットがたくさんあります。
説明会関連記事はコチラ
中学受験の説明会はいつから行く?注意点も知ってたくさん行こう!
4年のお子さんはオープンスクールや文化祭、見学会や授業体験などに参加しましょう。
時間のあるこの時期に参加しておくといいですよ。モチベーションアップにもつながります。
入塾後は第1章、第2章でご紹介したように、子供が躓きやすかったり、戸惑っていたりしたらフォローしてあげてくださいね。
高学年
いよいよ、受験勉強が本格的になります。
5年スタート組もいることでしょう。
6年でもう一度学習するから大丈夫と思わずに、余裕のある5年の時期に「取りこぼし」や「抜け」のないようにしておきましょう。
つまり「苦手単元」をそのままにしておかないこと。
5年生が最重要学年と思ってもいいほど大切な時期です。
5年生で苦手な単元は必ずできるようフォローしましょう。
欲を言うと、4年で5年のレベルが完了しているほうが最難関なら安心です。
でも無理は禁物。このペースや能力をしっかり見極めなければいけません。
4年生の時に苦手な単元があっても、塾の講師からは
「来年もやるから大丈夫!」と言われて安心したことありませんか?
5年生でも
「来年やるから大丈夫」と言われるかもしれません。
でも、絶対にその単元は克服しておきましょう。
6年生で苦手単元を克服できると思っていたら大間違いです。
もちろん、子の理解度や成長が付いてきた結果、出来なかった問題がスルスルと出来るようになって、あら不思議!ということもたくさんあります。
でも放置は危険です。ちょっとした賭けになります。
苦手のままだったら・・・・恐怖ですよ~!!
6年生では
得意単元を伸ばす時期
応用問題をどんどん取り組む時期
過去問を取り組む時期
という位置づけをしているほうがいいです。
最難関合格組の親や二人目以降の終了組は、この辺りは本当に抜かりがなく、計画的でした。
国語の過去問を10年以上そろえ、新6年から国語はスタートさせていました。
それを夏以降にいきなり同じラインに立った子が、文字の大きさ、難解な文章、膨大な量に戸惑い、撃沈するのと差が開くのは当然と思いませんか?
親はしたたかに準備し、冷静にタイミングを見極め、確実に抜けがないようにしていました。
親は勉強を教えなくていいってホント?のまとめ
中学受験は親子の受験です。子供が塾で勉強に励む傍ら、親はサポートすることがたくさあります。
基本、受験勉強は塾でするものですが、親は塾に丸投げでは危険です。
塾任せにせず、子をしっかり観察して、躓いた箇所は親が教えることもいいのではないでしょうか。
子供の学習の様子も注意深く見てあげてください。困った時はサポートして、躓いたままならないように、苦手単元の借金を小6に持ち越さないようにしてあげて下さいね。
一生に一度の中学受験のチャンス、親と子の二人三脚で頑張って挑んでくださいね。