人工甘味料のメリットデメリット。本当に体に悪いの?

人工甘味料 メリット

あらゆる食品に使われている人工甘味料。
私たちの生活には切っても切り離せないものとなっています。

人工甘味料は体に悪いからできるだけ摂取したくないと考える方も多いと思います。
もちろん、人工甘味料のデメリットはありますが、メリットもたくさんあるのが事実です。

ここでは、人工甘味料のメリットデメリット、本当に人工甘味料は体に悪いのか、について紹介したいと思います。
人工甘味料を完全に除去することは不可能な時代ですので、メリットデメリットを知った上で、上手に付き合うための参考になれば良いと思います。

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人工甘味料とは

人工甘味料は身体に良くないものとして認識している方が多いと思います。

ですが、実はそれほど忌み嫌うものでもないのです。

まずは、人工甘味料のメリットから紹介していきます。

これを知れば人工甘味料に対する意識も変わるかもしれません。

人工甘味料とは

人工甘味料とは、その名の通り人工的に作られた甘味料です。

砂糖やショ糖に比べて13,000倍もの甘みがある成分もあるのです。
ですが、これほどの甘みがありながらカロリーはゼロ(または低カロリー)。

商品でいうと味の素のスリムアップシュガーが有名ですね。
ダイエットに用いたことがある方も多いのではないでしょうか。

人工甘味料の種類

人工甘味料にはいくつかの種類があります。

ここでは簡単な説明だけにとどめておきますが、興味のある方は調べてみてください。

アスパルテーム

スリムアップシュガーに使用されている。
発がん性を調べた試験では発がん性はないとの結果が出ている。

サッカリン

ガムや歯磨き粉、のどスプレーなどに使われています。
後味に痺れる感覚があります。

スクラロース

コーラなどに使用されています。
血糖値やインスリン値に影響がない成分です。

アセスルファムカリウム

ココアやチョコレートなどの商品に使用されています。
虫歯を作らない成分として有名です。

キシリトール

ガムに使用されていることで有名です。
虫歯になりにくい成分です。

ネオテーム

食品添加物として認められている甘味料の中で一番甘みが強い成分です。

ミラスィー

最新の甘味料であるため、商品化はまだされていません。

砂糖不使用なのに甘いコーラや、カロリーが低いチョコレートなどには、間違いなく人工甘味料が使われています。

人工甘味料 メリット

次からは人工甘味料のメリットについて紹介していきます。

人工甘味料のメリット

1

安全性が高い

人工甘味料はとにかく体に悪い!と敬遠している方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、店頭に並んでいる商品に使われている人工甘味料は、たくさんの試験を経て安全性が認められたものです。

流通している人工甘味料は1日に摂取して良い許容量が示されていて、この値以上を超えなければ一生摂取し続けても体に影響が出ないとされています。

そして、この1日の摂取許容量はかなりの量となっていますので、現実的に1日でこの量を摂取することはないと思います

ちなみに、スリムアップシュガーでおなじみのアスパルテームを例にとってみると…
1日あたり、1㎏の体重に対し40㎎が上限となっていますので、50㎏の体重の方の場合、2gが上限です。

アスパルテームの甘味は砂糖の約200倍ですので、砂糖に換算すると約400g!!

1日で砂糖を400g摂取することはまずあり得ませんし、これを毎日続けることもほぼあり得ないですよね。

ちなみに、WHO(世界保健機関)が推奨している1日の砂糖摂取量は25gですから、400gがいかに大きな数かがわかると思います。

人工甘味料 メリット

2

カロリーが抑えられる

人工甘味料の最大のメリットといえば、カロリーが大幅に抑えられるということではないでしょうか。

人工甘味料は少しの量で甘さを感じることができますので、食品に使う甘味料の量を大幅に減らすことができます。

甘味料の量を少なくすれば当然カロリーは減りますよね。

ちなみに、人工甘味料の甘みがどれほど強いのかというと…

 アスパルテーム:砂糖の甘さの約200倍
 サッカリン:砂糖の甘さの約700倍
 スクラロース:砂糖の甘さの約600倍
 アセスルファムカリウム:砂糖の甘さの約200倍
 ネオテーム:砂糖の甘さの約1300倍

ご覧のように、人工甘味料はかなりの甘味があることがわかります。

同じ甘みを出すのにほんの少しの人工甘味料ですみますから、甘み成分のカロリーはゼロに近くなるわけです。

人工甘味料のカロリーは、ほぼ0kcalのものもありますし、カロリーがあったとしてもかなり低カロリーとなっています。

使用する甘味料の量も少ない上に、カロリーも低いので同量であれば、ダイエット効果は期待できます。

※ただし注意が必要です。砂糖ゼロ、糖類ゼロでも、カロリーや糖質はゼロではないこともあります。

こちらのデメリットデメリットの項目をご覧ください。

3

虫歯を防ぐ

人工甘味料の中には、虫歯菌を活性化させないものもあります。

キシリトールやアセスルファムカリウム、アセスルファムカリウムやスクラロースなどは、非う蝕性(ひうしょくせい)と呼ばれ、虫歯にならない成分であるということが研究の上報告されています。

中でもキシリトールを使用したガムはとても有名ですので、食べたことがある方も多いのではないでしょうか。

人工甘味料 メリット

4

低カロリーなので、病気の予防や治療に有効

人工甘味料は食後の血糖値を上げない効果も期待できますので、糖尿病や肥満の治療や予防に有効であるとされています。

また血液中の中性脂肪の高い人にも、あまり気にしないで甘いものを摂ることができます。

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人工甘味料のデメリット

何事にも、メリットがあればデメリットもあるのが当然です。
続きまして人工甘味料のデメリットを紹介していきたいと思います。

1

副作用の危険性

人工甘味料のアセスルファムカリウムには、副作用があるという報告があります。

副作用として挙げられるのが、吐き気、下痢、腹痛、頭痛、うつ状態、発がん性のリスクなどです。

食品の注意書きに「一度に多く食べるとお腹がゆるくなることがあります」というものをよく見かけませんか。
これは副作用があるかもしれません、というお知らせですよね。

とくに授乳中や妊娠中はアセスルファムカリウムの摂取を避けた方がよいといわれています。

2

味覚障害

カロリーが少ないということで、人工甘味料を使った食品を調子に乗って食べてしまうと、強い甘さに舌が慣れてしまい味覚障害を起こしてしまう危険性があります。

人工甘味料の強い甘さに慣れてしまうと、果物などの自然な甘さが物足りなく感じてしまうこともあるそうです。

味覚障害

3

中毒性

人工甘味料の甘さは、意欲・運動・快楽などに関係する神経伝達物質を刺激します。

これはコカインなどの麻薬と似たような刺激を与えます。

つまり、快楽を求めてもっと身体に摂り入れたいという欲求が生じ、中毒症状を起こしてしまう危険性があるのです。

とはいえ、砂糖も中毒症状があるといわれています。

甘いものは控えめにできるといいですね。

4

病気を引き起こす原因

人工甘味料を摂取することで、腎機能の低下や脳卒中、心筋梗塞や糖尿病、うつや不眠などを発症するリスクが高まることも考えられます。


5

人工甘味料でも砂糖とカロリーが変わらない場合がある

実際の例ですが、

チョコレート好きな、私は、油断すると血液中の中性脂肪が高くなる傾向にあるので、
カロリーを減らそうと、同じメーカーの、砂糖ゼロ・糖類ゼロのものに変えようと思いました。

人工甘味料 メリット

でもよく見てみると、
ロッテガーナミルクチョコレート:エネルギー 10g当りに換算すると56.5kcal
ロッテZERO チョコレート  :エネルギー 10g当り48kcal で、あまり変わらないんですね。

人工甘味料 メリット

この辺は注意してください。

ちなみに、「ロッテZERO チョコレート」の人工甘味料は「アスパルテーム」「スクラロース」「L-フェニルアラニン」と書いてありました。

ただ、ココアはカロリー4分の1(正確には4分に1ではないですが)もありますので、(森永製菓等)

こちらはカロリー4分の1の方を飲んでいます。(こちらも人工甘味料が使われています)

人工甘味料は本当に体に悪いの?私の考え

先ほど紹介した人工甘味料のデメリットを見てみると、人工甘味料は人の体に悪い影響を与えてしまうものだと感じてしまうかもしれません。

もちろん、人工的に作られた調味料なので体に良いとは言えませんが、摂取量を間違えなければ問題ないのではないかと思います。

人工甘味料 メリット

そもそも、私たちがスーパーなどで購入する食品に使われている人工甘味料は全て試験を通じて安全性が認められています。

また、麻薬のような中毒性があるとも紹介しましたが、これも麻薬のような異常な中毒性があるわけではありません。

お菓子を食べていると手が止まらなくなる、とか、甘い物が食べたくなるなど、それほど頑張らなくてもガマンができる程度の中毒性です。

病気を引き起こす原因となるという点においては、やはりリスクを高める可能性がありますが、もしも人工甘味料が人体に多大な悪影響を及ぼすものであったとしたら、この世は病気の人だらけだと思います。

でも、そんなことはありませんよね。

そもそも、人工甘味料はあらゆる食品に使われていますので、完全に除去することは不可能に近いです。

人工甘味料は体に悪いと決めつけず、上手に付き合っていくのが良いと思います。

人工甘味料のメリットデメリットのまとめ

あらゆる食品に使われている人工甘味料。

私たちの生活には切っても切り離せない調味料です。

人工甘味料は体に悪いというデメリット的なイメージが強いのですが、たくさんのメリットもあります。

人工甘味料を摂取しないで生活することは、今や不可能な時代。

体に悪いと決めつけずに、人工甘味料のメリットに目をむけて上手に付き合っていきましょうね。

ダイエットまとめ

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