中学受験の進学塾の浜学園は、灘中学合格者を毎年日本一出している関西の大手塾です。
その浜学園で開講されている「最高レベル特訓算数」(通称 最レ算数)は最難関中学を目指す人にとってぜひ、受講したいと思っているお子さんも多いです。
そこで浜学園の算数最高レベル特訓について、またその受講資格を取る方法などをご紹介したいと思います。
希学園や日能研の灘特などの浜学園以外の先取り講座についても少し触れているので参考になさってくださいね。
浜学園の算数最高レベル特訓とは?
中学受験塾 浜学園について
中学受験の進学塾の浜学園、現在は駿台と提携して「駿台・浜学園」と看板をあげていますが、保護者の間ではずっと「浜」で通り、その保護者自身も浜学園出身の方も多いです。
いわば関西の中学受験塾のカリキュラムの基礎を作り、創立60周年を迎える中学受験の老舗塾という存在です。
浜学園も他塾も、基本的に学習カリキュラムは「スパイラル方式」です。
4年生に中学受験に必要な基礎にざっと触れ、5年生で中学受験のカリキュラムの土台をしっかりと築きすべての単元を終えます。
そして6年生では中学受験の入試問題に対応できるように応用や発展問題を解き、入試に突入します。
4年から6年まで、通常の講座「マスターコース」において、各単元を最低3回はスパイラルさせます。
一昔前の中学受験とは「5年生スタート」が多かったのですが、現在は「4年スタート」がスタンダードです。
でも1年生からスタートする講座もたくさんあります。
これは浜学園に限ったことではなく、少子化の影響で、低学年から児童を囲い込みたいという塾側の意向と、一人の子に教育費をかけたいという親のニーズがマッチングした結果といえるでしょう。
そのため、先取り講習や低学年含む特訓講習、計算に特化した講習などが各塾ひしめき合い、低学年のうちから入塾してもらえるようにと工夫を凝らしています。
この「スパイラル方式」が学習効果を高めるとして、各塾のカリキュラムが作られています。
そして、オプション講習である最レ特訓は
スパイラルの回数を増やす
スパイラルの一回目の時期を早くする
という位置づけともいえるでしょう。
浜学園 算数最高レベル演習とは
前述のように、マスターコースでも最低3回は各単元を学び、その後に志望校別特訓などの講座を受けることになるのですが、それ以外に、算数、国語、理科などの特訓講座が別に開講されています。
特に浜学園の看板講座である「最高レベル特訓 算数」(以下最レ算数)は算数が大好きなお子さん、最難関中学を目指すお子さんにとってはとても魅力的な講座となっています。
今では1年生から開講されており、低学年からお稽古の一つとして「最レ」に通っているというお子さんもいます。
とはいっても、最難関中学合格者日本一の浜学園、講座は決して遊びの延長ではなく、どちらかというと
「学校の勉強で物足りないお子さん」
「灘などの最難関中学へ進学したい(させたい)」
というお子さん向けに開講されているので、優秀なお子さんが多いです。
奨学社などの低学年専用塾と併用しているお子さんもたくさんいるそうです。
そして、浜学園は飛び級制度もあるので、この最レ算数の講座でも5年生の講座に現学3年生が学んでいる・・・ということもあるようです。
浜学園 最レ算数はいつから受けるのがいい?
浜学園の最高レベル特訓算数は、一言でいうと「先取り講座」です。
一学年上で学ぶことを先に学ぶと捉えていておくといいでしょう。
そして、最終学年では最レ受講者は未受講者よりも「一回(1年)多く」学んでいるということになるわけです。
最レ算数、現在は小1から開講されています。
低学年の最レ算数は市販の「トップクラス問題集」や「エリート問題集」でよく見かける問題を塾で勉強するイメージです。
これらの問題集も「先取り問題集」なので、それを塾で講師に解説してもらいながら、お友達と楽しく学ぶ・・・と思っておいたらいいと思います。
もちろん、レベルもボリュームも市販教材よりも最レ算数に軍配が上がります。
最近は低学年から開講されていますが、低学年から受講するほうがいいのか悩みますよね?
終了してから感じますが、
一人で黙々とドリルをするのが好きなお子さんは低学年の講座は家庭で。
一人で黙々とドリルをするのが好きなお子さんは低学年の講座は家庭で。
集団塾でお友達と競い合いたい、お稽古の延長で行かせたい、親が見る時間がないなどの状況でしたら、低学年からの最レ講座受講。
これでいいかもしれません。
低学年では外でいっぱい遊びたいし、遊ばせてあげるほうがいいと思います。
それでも、算数が好き!お友達と競いたい!お稽古の一つとして!と親が受験!一番!他の子はこれだけ出来ている!と感じず、のんびり捉えるなら、最レ受講は子供にとって楽しい習い事の一つとなるでしょう。
最レ受講おすすめ学年
この講座の一番のおすすめ学年は「5年生」
最難関中学を目指している人は、5年生では受講資格を取れるようにしておきましょう。
4年生はマスターコース(他塾受講生の場合は他塾での成績)が上位であったり、物足りなかったりする場合だと受講しておくといいでしょう。
でも、資格が取れていたら、マスターコースでは物足りないでしょうから、自動的に最レを受講する人が多いようです。
先取り講座なので、1年先に学んだ分だけ、翌年が楽になります。
でも、マスターコース(他塾の成績)でアップアップなのに、受講資格が取れたから受講する、とすると、成績がかえって低迷するかもしれません。
親の冷静な判断が必要となるでしょう。
最難関中学を目指すお子さんは、優秀児は飛び級でマスターコース受講しているお子さんもいますし、最レも同じです。
お子さんの成長と成績を親は冷静に分析して、適切な時期に取得するほうが費用対効果もあるし、お子さんの息切れを心配しなくてもいいと、終了して感じています。
学習する内容も次年度や高学年で学ぶことなので、メリットとすると
レベルの高い集団(クラス)で切磋琢磨できる
先取りしているので翌年が楽。
ということになります。
つまり、
更なる発展問題を学習する時間が取れるし、最レで学んだことをしっかりと翌年のマスターコースで固めることができる
子供のモチベーションの維持に
というメリットもあるわけです。
最難関中学を目指す人は特にモチベーションの維持が重要となります。
上のクラスというプライドを持っている方が、スランプの時などに口惜しさをバネにして返り咲きできる確率が高いように思います。
いい意味で流されるお子さんも、周りが優秀なお子さんだと、それに自然に流されて、自然に最難関・・・というケースもあります。
浜学園 最高レベル特訓算数の受講資格を取るには?
浜学園 最高レベル特訓算数の受講資格のレベルは?
浜学園では毎月「公開学力テスト」という塾外生も受けられる模試があります。
塾生は受験必須のテストで、このテストの成績と普段の受講翌週に行われる「復習テスト」の成績で塾のクラスが決まります。
普段のテストが前回の授業の理解度を計る「復習テスト」で、公開学力テストは「実力テスト」という位置づけです。
そして、最レ算数の受講資格を取るためにはこの公開学力テストの順位で決まります。
小1 2科男女総合または算数順位75位以内
小2 2科男女総合または算数順位150位以内
小3 2科男女総合または算数順位300位以内
小4 3科男女総合または算数順位600位以内
小5 3科男女総合または算数順位700位以内
小6 3科男女総合または算数順位600位以内
※小4の1月までは2科となります。
受講開始月より起算して、過去3回に行われた公開学力テストのいずれかで、上記の成績を一回以上収めていると、最レ算数の受講資格を取得することができます。
入塾時期を新4年生に予定しているのなら、1月までの公開を受けておくと受講資格が取りやすいです。
他塾からの転塾などで人数もレベルもアップしますので。
狙い目は小3秋からの公開学力テスト。
早めに入塾テストを受けて「プール生」となるプール制度を利用するのもいいですが、最レだけ先に先行して受講するのもいいかもしれません。
新4年の最レスタートであれば秋から公開テストを受験して、「テスト慣れ」しておくと良いでしょう。
新4年に入ると公開学力テストのレベルも上がるので、小3の時期に受けておくと取得が楽だと思います。
最レ算数の受講資格を取るためのテストは他にある?
先にご紹介した「公開学力テスト」で規定の成績を収めた人が最レ受講資格を得られるわけですが、実はその他にも受講資格を取る方法があります。
「最高レベル特訓算数 受講判定テスト」を受験する
」
これは最レと灘合格特訓講座(通称 灘合)の2つの講座の受講資格を判別するためのテストです。
我が子はこれを受験して資格を取りました。
我が子が受験した時の話ですが、この判定テストは無料だったので「試験練習」のために受験しました。
中学受験塾は、それぞれにカラーがあるので、塾によってテスト形式や内容が全く違います。低学年では特にその傾向が強いように思います。
レベルももちろんそうですが、テスト形式によって、お子さんが「難しい」「簡単」と感じるのに個人差があるようです。
新小4の時期などは、ママ友同士で「この塾のテストは難しかった」「簡単だった」と情報交換しますが、テスト形式に戸惑った(1枚のテストなのか冊子になっているのかなど)で、低学年、中学年のお子さんは左右される子も少なくないようでした。
そこで、我が子の時には、この受講判定テストを受験して、テスト形式の傾向を知ったり、練習したりしたわけです。
何よりも無料なので、お得感に感じたので。
最初はとんでもない点数を取るかもしれませんが、時間配分などに慣れると受講資格を取るのはそんなに難しくないと思います。
最レ算数受講資格をとりやすいのはいつ?
先にご紹介したように、2科受験の時の方が資格を取得しやすいです。
また、学年が上がってから、例えば新小4は2月スタートなので1月までのテストだと3年学習レベルになるので簡単です。
また、前章でご紹介したように、順位の幅がありますが、これは低学年ほど受講人数が少ないから。
低学年だから上位層だけというわけではありません。
低学年では、日ごろ「トップクラス問題集」や「最レ算数」
などの中学受験用のドリルで学習していたら、案外簡単に資格を取得できると思います。
国語は精神年齢によって点数が悪い場合があるかもしれませんが、算数だけでも取得できるので大丈夫。
また、国語が得意なお子さんでも国語で稼ぐことができるので、低学年では案外楽に取得可能でもあります。
また、3年では上位300位以内なのですが、これも春に受験しておくほうが楽に取得できるでしょう。
5年生がオススメ講座と先にご紹介しましたが、5年生は4年生で皆一通り学んでいますし、他塾生で特訓講座のみ受講する人数が増えるので、上位700位内でも資格が取りにくくなります。
何よりも公開テストの難易度が高くなり、小4までに応用や発展問題を得意にしているお子さんにアドバンテージがあるからです。
算数が得意で最レ受講だけ、他はweb講座や家庭学習、もしくは他塾というお子さんもたくさんいます。
この自由度の高さが浜学園の魅力でもあります。
反面、親が受講時期やコース、講座などを取捨選択する、つまり親のマネージメント力を必要とされるでしょう。
最レ算数は必要?他塾とどう違うの?
最レ算数は受講すべき?
どの塾の特訓講座にも言える事ですが、終了してから思う事、それは
「どの塾でもメインの基幹講座を完璧にしたら最難関でも合格可能」ということ。
ただし、この基幹講座だけといっても上位クラスに入っていなければ最難関中学は厳しいです。
ほとんどの塾はクラス分けをされていて、同じテキストを使用していても、クラスのレベルによって扱う問題やページが異なるからです。
また、お子さんの性格によっては「先行逃げ切り」が正解の場合もあるでしょう。
「繰り返し何度も学習するほうが定着する」タイプのお子さんもいますよね。
そういうお子さんには、学習機会が増える、最レ算数はおすすめです。
また、周囲の雰囲気に流されやすいお子さんも、最レ算数の優秀時に引っ張ってもらうという効果もあるのでおすすめ。
基本的な問題はwebや家庭でできるから、最レ特訓と志望校別特訓だけ通って最難関というお子さんも結構います。
お子さんの性格や能力、成長に応じて、親が適切に選択してあげると、とても効果がある講座だと思います。
反面、通常の講座もギリギリ、処理能力が遅いというお子さんだと、アップアップしてしまうかもしれません。
それぞれの成長速度があるので、無理して受講して、親子でストレスを溜めては元も子もありませんから。
親がお子さんを観察して、塾のセールスには惑わされずに取捨選択するようにしましょう。
最レ算数 他塾との違いは?
関西の進学塾の多くが「特訓講座」や「先取りクラス」を開講しています。
浜学園の最レと悩む講座というと希学園の最高レベル演習だと思います。
元々、浜学園の看板講師陣が独立して設立した経緯のある希学園なので、カリキュラム的にも同じですが、希学園は他塾の上位層がごっそり集まった塾というイメージです。
ですから、公開テストなども、他塾の公開テストよりも偏差値が低く出ます。
でも、低学年での最高レベル演習の講座の資格は浜学園と同じく取得しやすいので、お子さんが資格を取得出来たら、体験講座を受講してみて、好きなほうを選ぶのもいいと思います。
希学園
「最高レベル演習」という浜学園の最レ算数と同じような位置づけの講座
希学園のエース講師陣による講座で小1から開講。
算数だけでなく、全ての教科を全て先取りしたい方には
日能研
「灘特Jr.」「灘特」
進学館
「プレステージE」「ステージE」
特訓講座ではなく基幹講座となります。
単科受講ではなく、4科、もしくは3科受講が基本の先取り講座となります。
浜学園や希学園との最レと違い、通塾日数と費用が増えます。
最レや先取り講座を取るにはどう学習したらいい?
大きく分けて
①低学年から通って塾のシステムに乗り、資格を取得する。
②家庭学習で先取りして、公開テストや資格判定テストを受ける。
③他塾に通って、最レだけ受講する。
この3つになると思います。
②に関しては低学年の学習の記事に詳しくご紹介していますので、参考になさってくださいね
③に関しては、他塾で上位層なら、浜学園の公開を受けても最レ受講資格は取れると思います。
テスト形式に慣れていなくて、一度目に資格取得できない場合は「資格判定テスト」などを利用して資格を取得すると、無料ですし、何回もチャンスがありますよ。
浜学園の最高レベル特訓算数の資格を取るにはのまとめ
浜学園の最高レベル特訓算数講座について色々とご紹介させていただきました。
最レの特徴や必要性、効果から、受講資格の取りやすい時期や取る方法などにも触れたので、お子さんの成長と、希望に合わせて、受講されてはいかがでしょうか?