中学受験において算数と同じく重要科目である国語。
この国語が苦手と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
国語の苦手を克服する方法やおすすめ問題集についてまとめてみました。
我が子も国語が苦手で本当に苦労しました。
また、周囲には算数は得意なのに国語に苦戦しているお友達も結構いました。
そんなお友達や我が家が実際に試してみて良かった方法や問題集、日々の取り組みなどをご紹介させていただこうと思いますので、参考になさってくださいね。
目次
中学受験 国語の苦手を克服するには?
中学受験で国語は重要科目!
中学受験では算数が最重要科目という理解が塾でも保護者でもあるようです。
中学受験をしようかなと思いたつと最初に取り組むのは算数が多いことでしょう。
また、塾でも中学年までは「とにかく算数重視で!」と指導されることでしょう。
でも、終わってから思うのは、中学受験の国語は最重要科目と言えるのではないか?ということ。
知り合いのお子さんは算数、理科が得意でしたが、志望校の国語の傾向にマッチしていなくて、過去問も国語だけ取れない。
当日まで粘りましたが、結局国語の点数が足らずご縁がありませんでした。
算数と理科はかなり最後はやり込むので、難関中学だと算数でアドバンテージは国語の差ほどはなかったようです。
特に共学校だったので、国語は簡単だから、皆取れているし、算数も女子が受けるから男子校ほど奇問、難問はなくスタンダード。
その結果、後から点数を見ても、国語で落ちたことが明白だったそう。
また、国語能力は高学年の勉強において、他の科目への影響がとても強く感じました。
特に志望校の過去問題を取り組み始めてからは、その傾向が顕著に現れます。
設問が理解できない
設問を読み間違える
問題に取り組むのが遅い
という悪影響が普段の授業以上に足を引っ張るのでした。
理科では、実験や観察を一ページにも記し、その結果の考察や計算などを問う問題も多く出されます。
その実験やその実験の意図を読み込めないと計算どころではありません。
また、社会においても、説明文のような文章を読ませて穴埋めや記述問題が出る学校もあります。
算数にいたっては、大問一つに関連した小問が4つくらいあり、そもそもきちんと読み込まないとミスする問題がたくさんあります。
普段の授業でも、問題文を理解して、線分図や表、図形や絵など、イメージ化することを指導されますが、読解力がないと、そもそもこのイメージ化を正しくできない、もしくは、早くできないということになり、複雑な文章題が苦手・・・・ということになってしまいます。
我が子は算数、理科が得意科目だったのですが、高学年からこの2教科が落ちたのは、国語苦手の影響が大きいと感じました。
そうなると、「算数が超得意」の優秀児にはかないませんし、どんどん差が開いてしまいます。
苦手意識がつくと、もう負のスパイラルに突入です。
違う知り合いのお子さんは算数がとにかく苦手でした。
でも国語がとっても出来る女子。女子校の難しい問題も楽勝です。
でも算数は全くダメ。
でも、きちんと丁寧に読み、基礎問題を積み上げることで、6年生では苦手だった算数がとっても伸びていました。
国語はやっぱり基礎だなあ・・・と実感したものです。
中学受験 読書が得意な子は国語が得意?
結論から先に言うと、読書好きなら国語が得意というのはちょっと違う気がします。
「卵が先か?鶏が先か?」ではありませんが、国語が得意なお子さんの中に、三度の飯よりも読書好きというお子さんがいることや、国語が得意、読書も好きということから、「読書のおかげで国語は普通に得意だったわ。」と言う人が多いことからのイメージなのかもしれません。
我が子はとても読書好きです。小さい時の読み聞かせもたくさんしました。
まだ話せない時から20冊は読み聞かせしていたでしょう。
自力で読めるようになってからは、絵本を一人で読み、その時は話すより読む方が得意な幼児でした。
読めるのに話せない?変ですよね?
いえ、本当にそうだったのです。
元々言葉が出るのが遅い子でした。
でも一番に数字に興味を持ち、パズルが大好きで一人黙々とパズルや迷路、積み木やレゴで遊んでいました。
もちろん、外遊びも大好きで泥だらけになってお友達と遊んでいました。
話せない時も外の世界に興味津々でキョロキョロしていたのを覚えています。
きっと、話すよりも外からの刺激に夢中で頭の中にグルグルと情報が入り込んでいたのでしょう。
この現象が高学年の国語でもありました。
情報ははいってくる、つまり適切に読めているのに、論理立てて組み立てての記述ができないということがままあったのです。
でも、書くことも好きだったので、書いてはいたのです。
本を読めるようになっても、一人で時間があれば絵本を読み、小学校に入ってからはハリーポッターシリーズや日本の歴史(これはマンガですが)、シャーロックホームズなどのシリーズを読破していました。
漢字も大好きで、漢字を書いてお手紙や日記を書くのが日課でした。
でも、国語はなぜか悪い。
低学年では読書量に比例して、漢字や語句のアドバンテージがあり「国語が苦手」というイメージはそこまでありませんでした。
学校では普通に100点を取ってきましたし、塾のテストでも良かったので、そこまで深刻に感じていなかったのです。
中学年になり、本格的な受験勉強がスタートすると、読書も量は減りますし、自宅での私チョイスした問題集を取り組む時間も少なくなりました。
そうすると、「塾の講義」を一方的に聞き、問題を解くだけ、というスタイルに移行します。
それが、我が子にはマッチしなかったようです。
情報が頭の中でグルグル状態になっていたのかも・・・と想像ですが思いました。
パズルのように、時間をかけて頭の中で組み立てたい、そうしないと「論理的に整理」することができなかったようで、『比喩的文章』などと解説されてもスルーしていたようです。
これは国語苦手の知り合いのお子さんも同じ状況だったようで、集団授業で、例えば「線引き」などの読解テクニックを教わり、テキストやプリントに線を引いて帰ってきますが、それを自力で、もしくは自分の頭で理解した上で引かず指示で引くだけ。
先生も集団の中で、線引き、読解方法の未熟な部分において個別にフォローはできないのが通常なので、自力で引いていないのはチェックできなかったようです。
宿題や演習問題でなんとなく取り組んでいるうちにどんどん国語が苦手になってしまう・・・という悪循環だったそう。
ちなみに、そのお子さんも読書は大好きでした。トリビア的な知識はとっても豊富なお子さんでしたね。
読書をしていて「書かれている本質が理解できるように読む」能力と「頭の中でイメージ化する」能力の両方がなければ厳しいのだと思ったものです。
そして、上記2つは『インプット』だとすると、これに加えて、高学年では『アウトプット』の能力が問われます。
つまり、書かれている本質を理解し、頭の中で整理し、その理解したものを論理立てて説明する、もしくは記述することができる能力、これがアウトプットです。
我が子や、国語が苦手だというお子さんほど、インプット能力はあっても、アウトプットが苦手という共通点があるように感じました。
論理立てて書かないから、平気で主語が抜けていたり、トンチンカンな答えになったり・・・という具合です。
我が家だけでなく、国語が苦手というお友達の特徴を知って、インプットである読書が好きにも関わらず、国語が得意科目ということにならない理由なんだなあ・・・と思ったものです。
そして実際に塾の国語の先生にも懇談で言われました。
「理解はしているし、イメージもできている。
インプットはできているのにアウトプットができていないし、苦手。」
乳幼児期から知っているお友達の女子は、それはもう、おしゃまで生意気な女の子でした。
幼稚園児の時から女子力全開。
でも、話す内容や話し方がとにかく、大人びて生意気なお子さんだったのです。
でも、やっぱりそういうお子さんは国語が「超」がつくくらい得意でした。
英語も習っていたのですが、英語も同じレベルで、言語全般が得意でしたね。
インプットももちろん得意ですが、何よりもアウトプットが本当に得意なお子さんでした。
ですから、大人の会話がそのまま頭に入り使いこなせるので、側で迂闊に話せないくらいでした。
大人の会話や物言いを、側で聞いて、そのまま真似するのですから。
小さな子供ですから、そんな話し方を真似しては生意気に思われるという判別はつきません。
その子のママが先生だったので、まるで先生のような口調で話していました。
そのお子さん、読書好きだったでしょう?と思われるかもしれませんが、実は読書はそこまで好きではなく、手芸など何かを作ったりする方が好きだったのです。
でも、学校やドリル、塾の課題の国語は、そのお子さんにとっては大人の話す内容をそのまま使いこなせるくらいの理解力があるのですから、楽勝です。
そして、線引きなどはある意味「定番の作業」ですから手芸と同じに感じたことでしょう。
ただ手順を守り、その結果解けるという具合です。
塾でも「読書が好きだから国語が得意になると安心しないでください。別物です!」とはっきり言われました。
「高学年からは特に、アウトプット能力が左右します。」ともいわれました。
でも、やはり5年生くらいまでは算数を最優先と言われたので、ついつい国語を後回しにしてしまったのでした。
中学受験 国語苦手を克服する方法
ここまでお話しして、予想されていることと思いますが、国語苦手を克服するにはどうしたらいいでしょう?
そうです!
「アウトプット能力」を鍛えるのです。
もっと詳細にいうと
国語苦手を克服する方法は
『インプットする量を豊富にし、アウトプット能力も鍛えること』
これが効果大と感じました。
インプットがなければアウトプットができません。
では、インプットやアウトプットはどんなことを指すのでしょうか?
ではインプットとアウトプットを分類してみましょう。
読書
TV
ラジオ
落語
漫才
劇
ドリル
漢字
語句
会話
歌
発表
ディベート
作文
日記
物語作り
漫才や劇をする
俳句や短歌づくり
テスト
会話
上記は一例です。
注意深く聞かなければいけないし、イメージもないので、自力でイメージ化する習慣もできる。
知らない言葉が出てきても予想つけながらスルー、つまりそこで「???」と立ち止まらず、話全体を理解できました。
その結果、その知らない語句の意味を実感したうえで、モノにする、つまり理解するということができたと話していました。
そうすると、話し言葉も祖父母と同じくらい古風になり、またその年代の方が「理由を必ず説明する」ことが多いので、自然に論理的に考えることもできるようになったと話していました。
アウトプットの言葉は決してきれいなものはありませんが、ボケとツッコミは国語能力がないとできませんから、それは素晴らしいボケとツッコミ。
国語はもちろん大の得意で、参観日にある発表なども、いつも楽しく、でも起承転結の完成度が高く、オチもあり素晴らしいものでした。
更に違うお子さんは、小さい時から英語を習っていました。そこで劇もしていたとのこと。
また、その影響から、ミュージカルや日本の劇をとにかく観に行っていたということです。
劇では、場面設定の理解から登場人物の心情まで理解しなければいけません。
我が子によく話したのですが、読解において「場面が変わる」ことを読み取れることはとても重要です。
劇を見慣れているお子さんは、難解な場面変更や複雑な背景設定でも惑わされることがありませんでした。
このお子さんは劇の好影響もあり、国語が得意だったので、高学年に入るまでは算数がいまひとつでも塾のクラスはトップクラス。
高学年では理科と算数で足を引っ張り始めたのですが、苦手単元を克服して、トップクラスに返り咲いていました。
やはり、高学年の理科や算数は国語能力がないとそもそも理解できないので、ここでも、国語能力のアドバンテージがあったのでしょう。
もちろん、アウトプットにおいては、劇で登場人物を演じるのですから、問題ないのがお解りですよね?
国語苦手を克服するには、様々な指南書が出ていますし、塾でアドバイスもいただけることでしょう。
それらの専門的な事は専門家にお任せするとして、
実際に私が国語苦手を克服するのに効果的だと感じたのは、「アウトプットを得意とする」ということ。我が子の経験や国語得意のお子さんを観察していて感じました。
このアウトプットの方法を、親は子供に合った、もしくは子供が好きな方法を選んで取り組むように促したらいいと思うのです。
例えば、アウトプットに「日記」と記しましたが、
日記が嫌というお子さんに「日記を書きなさい!国語対策になるから!」は逆効果。
お子さんが漫才を好きそうだったら漫才を見せたり聞かせたりして、
実際にリビングで漫才ステージをしてもらう。これでもいいのです。
ディベート教室なんかも、楽しくできるなら遊びのお稽古の延長としていいのではないでしょうか?
理科教室でも単に実験する教室もいいですが、観察した内容を発表させる教室の方が言語も伸びることでしょう。
もちろん、家族の会話が一番のインプットとアウトプットの機会というのはおわかりいただけますよね?
最難関中学に進まれた男子のお父さん、毎週末一緒に料理をし、楽しく会話されていたそうです。
また、朝刊の一面について、親子で夜に討論する機会を設けておられたそう。
一面に書いてあることの背景や歴史を「教える」のではなく、子供の「視点」や「意見」を聞くようにしていたとおっしゃっていました。
我が家はこの機会をもっと持てばよかったなあ・・・・と後から後悔したものです。
料理も、自分一人でやった方が早いですし、新聞について討論も暇がないと後回し。
この家族の会話が一番効果のあるインプットとアウトプットでしょう。
このように、お子さんが興味を持つ分野で「アウトプット」できるようにしてあげれば、それはアウトプットの練習といえると思います。
補足ですが、算数が苦手だったお子さんが、塾から帰ってきたらママに「算数授業」をしてトップクラスになった例を知っています。
塾から帰宅したら自分が先生になり、ママに解法を説明するのです。
かえって高度なことをしているのに、「宿題しなさい!」と叱らず付き合っていたママさんだったので、子供も楽しく「先生」をしていたそう。
国語が得意なのは想像通りですが、苦手な算数もこれで得意になったのですから、一粒で二度美味しい状態だったわ!と笑って話していました。
ここまで、色々お話ししましたが、国語が苦手と落ち込まないでくださいね。
お子さんはそれぞれの個性があって大丈夫です。
特に国語は精神年齢に左右される科目で、精神年齢が高い、特に女子力が高いお子さんは難解な文章も理解できます。
でも、精神年齢が幼いお子さんはしょうがないと思うしかない部分もあることでしょう。
そこを理解してあげるのも親の役割だと思いました。
アウトプットするにはインプットをたくさんする必要がありますし、どちらの機会も子供の精神年齢が幼い程、好きな分野で得られるようにするのが「近道」で、それが結果的に国語苦手の克服なのではと、中学受験を終了してから感じました。
ちなみに、我が子の好きな分野のアウトプットは「俳句」「物語」でした。
読書するのが好きだったからでしょうか。
勉強の合間、隠れてですが、よく本を書いたりしていましたね。
内心、「算数の宿題をさっさとしなさいよ~!!」と思いましたが、知らないふりをしておきました。
学校の夏休みの宿題にある「応募作品」では俳句など、見様見真似で取り組み、それが入選して好きになり・・・となりました。思えば、これが国語復活に転機になったように思えます。
苦手な国語分野の応募で入選したというのが「やればできる」という自信になったのかもしれません。
成功体験や「好きこそものの上手なれ」が結果的に、国語克服の一助になったことは確かでしょう。
中学受験 国語が苦手なお子さんにおすすめの問題集
やっぱり国語の苦手克服には問題集で演習も必要
前章では、国語苦手の克服方法として「アウトプットを強化する」とお伝えしました。
我が子や知り合いの経験談から、アウトプットには様々な方法があるという事もおわかりいただけたことと思います。
とはいっても国語の問題集に取り組むのも立派なアウトプットです。
先にお話しした例にもあるように、特に過去問題集の傾向に合う、合わないは結構あるようです。
偏差値は下なのに、どうしても国語の過去問と相性が悪くて、とてもじゃないが併願校にできず、併願校候補から外したという例も知っています。
また同じような偏差値なのに、A校はいい感触、B校は壊滅的・・・という例も。
また、塾の模試や入塾テストにおいては、ある意味「問題慣れ」をしておく必要もあるでしょう。
インプット、アウトプットを前章でご紹介しましたが、やはり問題集でアウトプット、つまり演習は必要不可欠だと思います。
そこで、我が家が使っていた「国語苦手克服のための問題集」をご紹介したいと思います。
同じく国語苦手のお友達から紹介された問題集もご紹介しますので、お子さんにあった問題集を選んであげて下さいね。
国語苦手克服のための問題集 説明文編
イチオシはこれ!
『中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング」説明文・論説文』
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線引きやキーワードを囲むというテクニックを基礎から学べます。
なんとなく読んでいるので、間違えてもなんとなくしか理解できない・・・というお子さんにぴったりです。
最初は短い文からひたすら線引きとキーワードを囲み、問いに対して記述をします。
解説に「正解の線引き場所」や「キーワード囲み」が同じ文章に引かれているので、子供が一人で確認しても、どこに線が引けていなかったのか、どこのキーワードを読み取れなかったのかが一目瞭然。
そして、模範解答と見比べた後、もう一度自分で記述するという作業があるので、「わかったつもりにならない」という効果もある問題集です。
親が、「この段落だけ」と指定してあげると、毎日の朝の10分間ドリル代わりに使えます。
また、模範解答で理解した後に、もう一度書く際は「写さないように」見てあげることをオススメします。
説明文は、大人でも難しいトピックスについても扱いますが、テクニック的なことでカバーできると思いますので、そういう点からもこの問題集はオススメです。
お友達はこれで偏差値が大幅アップ!
『小学校の国語 学習塾トップ講師がすすめる読解力アップ直結問題集』
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ママ友の国語苦手男子が取り組み、劇的に偏差値アップした問題集です。
我が子は使っていませんが、これも独自のロジックサインを探して読解するというテクニックを学べるようです。
国語苦手克服のためのおすすめ問題集 説明文編
やっぱりこの問題集がオススメ!
『受験国語の読解テクニック』親ナビつき
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読解問題を選ぶにあたって国語苦手なお子さんにとって良い問題集とは、解説が解りやすい事。
もちろん、この解説、親がフォローしてあげてくださいね。
そもそも、解説を読みこなせて、理解できて、実践できるレベルなら「国語苦手」とはならないはずですから。
国語が苦手だからこそ、親がちょっとだけフォローしてあげてください。
この問題集は線を引くべきところ、抜き出すコツ、指示語、接続詞、その他の文章の特徴別の読解方法など、塾で一通り教わることが一冊にギュッと詰まっています。
親ナビという、親向けの解説が充実しているので、子供に教える際にとても助かります。
国語得意じゃない保護者でも、この問題集だと大丈夫でしょう。
また、受験国語の読解ってこうなんだ・・・という事を親子で掴める問題集でもあります。
更に演習を取り組みたい方は
『受験国語の読解テクニック 実践問題集』
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こちらをどうぞ!
おなじ著者で、同じく丁寧に解説してくれているので、非常に理解しやすいです。
また、扱っている文章もとても良質です。
システム的に学びたいならコレ!
『出口の国語レベル別問題集』
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この問題集は0からシリーズで出ていますが、0は主に解説本になっています。
その解説を実践するのが1からの問題集。
国語苦手なお子さんが自分で0を読み解くのは厳しいと思うので、親が0を読みながら解説して演習をさせてあげるといいでしょう。
国語苦手を克服した友人はこれも使っていた!
『ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集(小学生版)偏差値20アップは当たり前!』
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国語苦手な男子のママ友から薦められました。
これを取り組んだらアップしたよ~!!と。
文章読解などのスタイルではないので、苦手な子も取り組みやすかったそうです。
我が家も特に「偏差値20アップは当たり前!」というセールス文句に惹かれ購入しましたが、なぜか我が子は嫌がってしませんでした。
なので、20アップの真偽はわかりませんが、周囲の国語苦手なお子さん、結構使っておられて、効果があったと言っていたので、合う子には効果絶大なのだと思います。
中学受験 国語苦手を克服できたのはどうして?
最初の章「中学受験 国語の苦手を克服するには?」ではインプットやアウトプットの方法は日々の生活にたくさんヒントや取り組みがあるとお話しさせていただきました。
また、次の章「中学受験 国語が苦手なお子さんにおすすめの問題集」では、それでやっぱり中学受験においては、問題集による演習が必要という事で、我が子や周囲の国語苦手なお子さんが使って効果のあった問題集をご紹介させていただきました。
そのうえで補足なのですが、6年生ともなると、特に受験直前期にもなると
「これ以上国語は伸びないでしょう!漢字と語句は伸びるでしょうからそれだけでいいです。あとは諦めてその分、社会や理科の暗記や算数の演習に時間を費やしてください。」
と、半分諦められたようなコメントをもらったりすることもあるようです。
我が子も、同じような事を何人かの先生からコメントいただきました。
それもそうだと、納得し、アドバイス通り、理科や社会の暗記、算数の演習に時間を割いたわけです。
それでも、「過去問題集」は全教科必須です。
また、夏期講習や冬期講習などでは、様々な演習として、志望校以外の過去問なども授業内にテスト形式で解いていました。
そうすると、受験本番直前も直前、10日前に、いきなり国語力がアップしたのです。
夏にはボロボロだった説明文読解、冬休みもボロボロ。
でも冬休みが明けた頃からいきなりアップしだしました。
最難関の過去問でも高得点を取るようになりましたから驚きです。
この大幅アップの理由として、担当の先生にも聞きましたが
読む時間が大幅に速くなった事から、問題に取り組む時間が増えた
問題に取り組む時間が増えたから、空欄が無くなった
空欄が無くなるくらい、余裕ができたから見直しもできるようになった
見直しできるくらい、冷静に読めるようになったので、時間配分通り取り組めるようになった
時間配分通り取り組むように意識しだしてからは、書き直しをせずに、最初から質の良い答えを書くようになった
ということです。
さんざん「ここに線を引いて」とか、「この接続詞や指示語を見逃している」とかも注意されていたのですが、国語苦手な我が子の耳には入っていなかったようです。
でも、直前期になぜか下記の本を読んでいたではありませんか。
『中学受験 マンガで学ぶ!国語がニガテな子のための読解力が身につく7つのコツ 説明文編』
|
この本は4年か5年くらいの時に購入し、「読んでおいてね~」と渡していたものです。
一通り読んでいたものの、特に実践もせず、効果もなしで本棚の飾りとなっていました。
それが、なぜか直前期に引っ張り出し読んでいるではありませんか。
ほぼマンガなので、気分転換にまあ、いいか、とそのままスルーしていたのですが、どうもこれが、大幅アップのきっかけだったよう。
過去問も、他校の過去問も点数アップが続くので「どうした?」とびっくりして聞いたら「あの本を読んで、書いてある通りにしてみたらできた!」と、苦手な説明文で点数が取ることができるようになったのです。
説明文で時間を取られていたのが、スルスルと解けるようになったおかげで、他にも余裕ができ・・・と前述の先生の考察通りの効果があったようです。
もちろん、過去問などの演習量が増えた事で、読解力や読んだり解いたりするスピードが鍛えられたことも大きかったでしょう。
また、精神年齢が上がったことも大きいかもしれません。
それくらい、子供は直前期には驚くくらいの成長を見せてくれるのです。
効果がないと思った問題集や指南書も、違うタイミングで役に立つかもしれない
直前期でも国語が伸びる可能性はある
子供の成長時期が伸びる時期
あれだけ苦労した説明文が伸びた理由は、先に挙げた問題集の効果なのかもしれませんが、最後の直前期の成長はそれ以上の効果だったと思います。
この記事をご覧下さっている方は、ぜひ、このことも参考に、お子さんの最後の伸びを信じていただけたら嬉しいです。
中学受験 国語が苦手。克服方法とおすすめ問題集のまとめ
中学受験で国語が苦手を克服するためのヒントを体験談も交えて色々とお話しさせていただきました。
お子さんの精神年齢が影響する国語ですが、中学受験においては重要科目でもあります。
日々の取り組み方やおすすめ問題集もご紹介させていただきました。
親子で取り組んで、国語の苦手を克服する参考にしてみてくださいね。