登山でテント泊デビューにおすすめの山は?と言われて、思い浮かぶ山は沢山あります。
私も実際雑誌などを参考にして最初のテント泊の山を決めました。
ただ一つ言いたいのは…「登山でテント泊デビュー おすすめの山」にもランクがあるということ!
そもそもの体力によっておすすめの山って変わると思うんです!
最初に行った山は確かに今となっては、登山でテント泊のデビューは・・・きつかった!登りながら「どこが初心者向けのコースなんだ!」と思いながら登っていました(爆)。
今回は「体力別 登山でテント泊デビュー おすすめの山」をご紹介していきたいと思います。
デビューは1泊2日がいいと思うので(1泊2日と2泊3日だと結構変わってくるので)
今回紹介するテント泊は1泊2日だと思ってください。
目次
日帰り登山は経験済み!でもそこまで体力に自信がないなという人向け
西天狗岳 / 東天狗岳
ルート1日目:白駒池~中山峠~黒百合ヒュッテ
ルート2日目:西天狗~東天狗~黒百合ヒュッテ~中山峠~白駒池
テント場:黒百合ヒュッテ
テント泊代金:1000円
体力が落ちたな…でも久々にテント泊をしたいという時に私がよく行く山です。
コースタイムが4時間となっているのですがその中でも最初の1時間くらいは登山が目的で来た人ではない人も歩けるくらいのほぼ平の道です。
そこから中山峠までは登りですが危ない所はほとんどありません。
黒百合ヒュッテまであと30分という所まできたら後は木道ですので着いたも同然。
1日目は重いテント泊の荷物を背負っていても、中山峠まで頑張ってしまえば後はラクチンなんです。
歩きだしてみたらわかりますが荷物が重いというのは体力をかなり消耗しますのでまずは平な道がなるべく多い山の方がいいでしょう。
2日目は西天狗・東天狗まで足を伸ばします。
ここからは岩場も多いですし、ほぼ登りなのでグンっと高度を上げていきます。八ヶ岳登山を楽しむことができますよ♪
荷物は必要最低限で、不要なものは黒百合ヒュッテに置いていくことができ身軽な状態で登ることができるので安心してくださいね。
西天狗からは赤岳や硫黄岳などの八ヶ岳連峰を見渡すことができ絶景です。
天気が良ければ北アルプスも望むことができます。
西天狗から東天狗は一度下り、そこからまた登っていくことになります。
往復で1時間30分くらいです。
ただ私は非常にやる気がある時でない限りは西天狗で折り返してきてしまうことの方が多いです。
なぜかというとそこまで見える景色に差がないからです…笑
行きたい方はぜひ行ってみていただきたいですし、帰りのことを考えるとちょっときついかもしれないというのであれば黒百合ヒュッテまで戻ってきてしまってもいいと思います。
黒百合ヒュッテはとても綺麗な小屋で、トイレも非常に快適です。
そういった面でもデビューの山にピッタリなのではないかなと思います。
木曽駒ヶ岳
ルート1日目:千畳敷→乗越浄土→宝剣山荘→中岳→木曽駒ヶ岳頂上山荘
ルート2日目:駒ヶ岳頂上山荘→木曽駒ヶ岳山頂→中岳→乗越浄土→千畳敷
テント場:駒ヶ岳頂上山荘
テント泊代金:1000円
「木曾駒カール」を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
紅葉の時期など写真を見れば「映像で見たことある!」という人も多いと思います。それくらい有名な木曽駒ケ岳。
実はここは別にテント泊をしなくても日帰り登山が可能なお山です。
ということはコースタイムもそこまで長い訳ではありませんし、キツいコースがあるという訳でもないということです。
つまりテント泊初心者にピッタリ!ということですね。
コースタイムを見ていただいてもわかる通り頂上まですぐです。なのに見れる景色は圧巻の木曾駒カール。
どんなに思い荷物でも2時間なら頑張れる気がしませんか?
またもし何かあった時にすぐに頼れる山荘があるということ、頑張って降りれば頼れる人がいることも初心者向けにオススメしている理由です。
ここのテント場はいわゆる稜線上にあるテント場で風が非常に強めです。
その中で飛ばされずにしっかりとしたテントを張る練習もできます。
稜線上にあるのでこのテント場からは夕焼けも朝日も何にも邪魔されることなく見ることができるのですがそれはそれは絶景です。
木曾駒カールが太陽によって照らし出される瞬間を見れるのはテント泊をしたときだけです。
日帰りでも気軽に行けるお山ですが、テントを背負って、泊まる楽しさを感じてみてください。
体力には自信あり!テント泊でも試してみたいな!という人向け
涸沢カール
ルート1日目: 上高地バスターミナル→明神分岐→徳沢→横尾→本谷橋→涸沢
ルート2日目: 涸沢→本谷橋→横尾→徳沢→明神分岐→上高地バスターミナル
テント場:涸沢
テント泊代金:1000円
ここも有名ですね。
登山のテント泊デビューといえばここをオススメする雑誌なども多いですし、紅葉の時期は必ず特集が組まれているので文字だけでも見たことがある人は多いんじゃないでしょうか?
確かにに今となってはそこまで危ない所もないですし、迷う所もあまりないので初心者向けかなと思いますが、ここはそれなりに体力が要求されます。
コースタイムを見てみると先ほど紹介した2つと比べても長いですよね?
少なくても日帰り登山の装備で7時間くらい歩けないと厳しいです。
それでもここを初心者向けにとオススメする理由は実はコースタイムは長いのですが、上高地バスターミナルから横尾まではほぼ平らな道のためです。
時間にすると半分くらいでしょうか。
横尾までは登山目的ではない観光メインのお客さんも多いくらいです。
登りがキツイのは最後の3時間…ここは頑張るしかありません。
頑張って登ったかいあって、涸沢から見るカールや、奥穂高、北穂は絶景です。
やはり秋、紅葉のシーズンはピカイチおすすめですね。
涸沢カールはそこから奥穂、前穂高、西穂高など様々な山への通過点なので頂上などがある訳ではないですが、それでも北アルプスに行ったんだ!という自信をきっと持つことができますし、次は私もあの山に登るんだ!と新しい目標を発見できるテント場です。
赤岳
コースタイム:1日目6時間 2日目4時間
ルート1日目: 赤岳山荘→堰堤広場→北沢登山道→赤岳鉱泉→赤岳~赤岳鉱泉
ルート2日目: 赤岳鉱泉→北沢登山道→堰堤広場→赤岳山荘
テント場:赤岳鉱泉
テント泊代金:1000円
八ヶ岳連峰の中でも最高峰の赤岳。
実は意外とテント泊のハードルは低めなんです。
というのも八ヶ岳は一つの山だけに登るというよりはいくつも山の頂上をつなげていく縦走と呼ばれる登山の仕方をする人が多いので小屋やテント場が多いためです。
赤岳も赤岳鉱泉までは3時間くらい、林道も多いので非常に歩きやすいです。
赤岳頂上への道は流石八ヶ岳最高峰というべきか、岩場も多いですしはしごや階段などがあり結構な急登なので注意しながら登る必要があります。
が、赤岳鉱泉にテント泊の荷物を置いて身軽な状態で登ることができるのでテント泊の荷物を背負ってそこまで登ってきたのであれば、きついかもしれませんが、頑張ればちゃんと頂上にたどり着くことができます。
赤岳の上からは八ヶ岳連峰が一望でき、「もしあそこまで縦走したら」と自分が歩いている姿を思い描いてみるのもわくわくします。
赤岳に行くのを1日目にもってきてもいいし、そこまででちょっと疲れてしまったということであれば2日目にしても2日目は下りなのでコースタイム的にも問題なくおりてこれますのでその辺は自分の体力と相談してみてください。
赤岳鉱泉の食事は美味しいと評判で、私はここに行く時には一応自分で立てた献立に基いて食料を持っていきますが、夕飯だけは小屋の食事をいただくことも多々あります♪
お肉がね、美味しいんです♡あと赤岳鉱泉は可愛い登山グッズが多いので行く度に新しいグッズが増えていきます。
燕岳
ルート1日目: 中房温泉登山口→合戦小屋→燕山荘 →燕岳三角点(2763m)
ルート2日目: 燕山荘 →合戦小屋→中房温泉登山口
テント場:燕山荘前
テント泊代金:1000円
北アルプスの女王と呼ばれている山で、その名に恥じずとても美しい山です。
燕岳は初めての小屋泊でよくオススメされる山の一つですが(私の山小屋デビューも燕山荘でした)、テント泊初心者にもうってつけの山です。
「合戦尾根」と呼ばれる北アルプスの中でも急登で有名な登りがあるのですが、確かにきつい登りです。
ただ実際に登った時に「きついけど、奥多摩の方がきつかった…(思い出して遠い目)」という感覚でした。
日帰りで奥多摩の7時間くらいのコースタイムを歩ける人であればむしろこちらのテント泊の方が楽かもしれません。
また北アルプスの名峰ですが、危ない所がほとんどなく重い荷物を背負っていても安心して歩けるのでそういった面でも初心者の人向けだと思います。
ここのテント場は頂上まで歩いて30分くらいで行けるのですがとても気持ちがいいんです。
槍ヶ岳などの北アルプスの面々を見渡すことができ、かつ頂上が広いのでゆっくりとくつろげる所も私は好きです。
北アルプスのテント泊ってかなりハードルが高いと思われがちですが、まずはここからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
登山でテント泊デビューおすすめの山のまとめ
今回は2つの体力別に初心者向けの山をオススメさせていただきました。
どの山も実際に登ったことがある山ですが、全て景色は言うまでもなく絶景です。
その景色を1日中見ることができるテント泊…登るまでは初心者向けという山であってもきつくない訳ではありません。しかしそのきつさを乗り越えれば楽しいテント泊が待っています。(乗り越えている最中も楽しいのですが)
ぜひチャレンジしてみてくださいね♪