大学入試制度が改革され、ますます注目の中学受験。中学受験を成功させるには、子供に合った塾選びが必要です。
そこで、私の住む、関西の中学受験塾の浜学園、希学園、日能研、能開センター、進学館、馬淵教室等を中心に関西の中学受験塾選びのポイントや塾別レベルなどもランキングにまとめてご紹介したいと思います。
塾によって費用は勿論のこと、得意とする学校や塾の雰囲気も違うので迷うところでしょう。
目次
中学受験、関西での塾選びについて?
関西と関東では日程も違いますが、中学受験の専門塾もかなり様相が変わります。
そこで、関西の中学受験事情を前提に、中学受験専門塾の塾選びについてお話したいと思います。
中学受験専門塾に通うことは必要か?
最難関中学(灘、東大寺、甲陽、星光、洛南、西大和、神戸女学院、四天王寺など)を狙うなら絶対に通塾は必要でしょう。
何もしなくても親の本棚から引っ張り出して学ぶ神童や、大学数学まで趣味で取り組む天才はここではレアケースなので参考にしません。
一般的な小学生として、最難関中学を目指す、または目指させたいと思うのなら、入塾時期はそれぞれであったとしても、最終的に中学受験の塾は必要不可欠です。
僅か12歳になるかならないかの小さな子供が、学校指導要領をはるかに超えた(大人でさえ解らない)問題を、その小さな体で挑むのです。
受験の統一日を皮切りに最近の関西の中学受験は3日間で終わると言われています。その三日間に午前と午後の二校、合計六校受ける子供もいるのです。
そんな、困難な中学受験には、受験勉強の指導以外にも「情報」が必要不可欠です。
志望校に強い中学受験塾は、その学校の入試の情報量が格段に違います。
また無駄ないの指導もしてくれることでしょう。
中学受験で必要なことは?
中学受験では塾選びが大きなポイントです。
子供に合った塾、志望校に強い塾を選ぶ必要があります。
ここが親の情報収集能力が問われるところです。
また、関西は統一日から3日間で受験が終わるという、短期決戦型なので、第一志望、第二志望、第三志望などの組み合わせも、頭を悩ませるところです。
子供の持ち偏差値以外にも、問題との相性、校風、通学時間など、様々な要素が絡んできます。
なぜ中学受験?
子供が希望する以外に、親が中学受験を勧めるケースも多いでしょう。
関西で中学受験をする大きな理由としては
「大学入試制度の変更があったので、関関同立の付属校に入れたい」
「高校受験を回避させたい」
「国公立を目指す環境で学ばせたい」ということが挙げられます。
中にはスポーツや芸術などが目的で志望校を選ぶ人がいるかもしれませんが、大抵は「進学先」と「進学率」を見て志望校を決めるようです。
つまり、中学受験時に高校卒業後の進路=志望大学も考えて中学選びをしているわけなのです。
実際に最終的に志望校を決定するのは直前ですが、中学受験に入塾する前や6年半ばまでは、志望校の選択に先の二つが大きな要素を占めるのです。
それに加えて、大きな要素が校風でしょう。
子供の性格に合った中学を選ぶことも親の役割です。
そして、その志望校に強い塾を選ぶことが大きなポイントとなるのです。
中学受験 塾選びのポイントは?
中学受験の塾選びとは?
「中学受験とは山登りと同じ」、とよく例えられます。
〇〇中学という山の頂上に向かって様々なルートがあるのです。
急なルート、緩やかなルート。
登山でも自分の子供に合ったルートでないと、途中で辛くなって下山したり、怪我したりするかもしれません。
登山そのものが嫌いになってしまうかもしれませんよね。
それと同じ事が中学受験の塾だとイメージしてみてください。
各塾特徴があって、登山でいう急なルート、緩やかなルート、低い山に強い、高い山に強いなど様々です。
親は塾の費用や通塾時間などに加えて、我が子に「合った」塾を選ぶ必要があるのです。
塾訪問、インターネット、体験授業、ママ友情報、知り合いの卒業生など、様々な情報を駆使して、後悔しない塾選びをしましょう。
子供の中学受験をするなら塾選びは親の重要な役割なのです。
中学受験塾の費用について
まずは通塾費用について調べましょう。
大抵の中学受験専門塾は三科目セット、加えて社会、最高レベル演習や志望校別特訓のオプションを付けることになります。
少し昔は5年スタートが標準だったのですが、その後4年スタートが常識、そして今では低学年から入塾するケースも多くなりました。
4年入塾前に「六年までの学校レベルの勉強は終えておく」というのが一つの目安となるようです。
低学年では入会金免除だったり、月謝が安かったりと「通いやすい」ように設定されていますが、最終学年の6年生になると、上記のオプション類をたくさん取る必要が出てくるので、入塾時の費用だけでなく、6年生の費用もしっかり調べて決める必要があるでしょう。
通塾日と通塾時間も大きなポイント
無理ないスケジュールを組めるかどうかを把握する事はとても大切です。
特に受験最終学年になると、勉強量が膨大です。
最終学年までに「有効」に時間が使えるような通塾スケジュールと通塾時間を吟味することも親の大きな役割です。
また、塾によっては様々な「イベント」や「季節講習」もありますが、これらの取捨選択も親の大きな役割となります。
最終学年までは、費用、子供の体力の負担が少ない方法を選ぶ方が良いので、それらについて融通が利くかも情報収集しましょう。
また、志望校別特訓は基幹校舎で行われることが多いので、そこまでの移動時間も考えて、負担がない塾を選ぶことも必要です。
関西の中学受験塾の塾別レベル。ランキングより特徴重視!
では、実際の関西中学受験の塾について大手を中心にご紹介したいと思います。
ランキング形式にしようと思いましたが、塾のレベルや、特徴から選べるように、ピックアップしてみました。
参考になれば幸いです。
浜学園
関西老舗の中学受験専門塾。
最難関の灘中学合格者日本1を連覇中の関西最大手の塾です。
中学受験では珍しい「予備校型」のシステムなので、基本3教科セットとはいっても、実質は一教科毎に受講可能です。
ウェブ受講中心で、特訓のみ通塾の子がいたり、遠方に住んでいたり、他のお稽古が忙しかったりという家庭でも融通が利く塾でもあります。
男子校最難関の灘中学、女子高最難関の神戸女学院に強い塾ですが、難関中学や中堅中学の実績も良いので、幅広いレベルに対応できる塾でもあります。
さっぱりした塾なので、子供の自主性と自立性、親の管理能力が問われる塾です。
希学園
元浜学園から独立した講師が創立した「スーパーエリート塾」です。
他の塾の上位層レベルが一つの塾に集まるイメージです。
そのため、公開テストの偏差値はとても低く出ます。
スパルタという噂もありますが、講師が子供と保護者に寄り添う、とても面倒見の良い塾で、宿題プリント提出、チューター制度(一人の子に一人の担当者)という優れたシステムが、他の塾を寄せつけません。
合格者数こそ塾生の人数が多数の浜学園に及ばないでいますが、「合格率」は群を抜いています。
費用が高いですが、時間当たりで計算すると大差ないかもしれません。
3教科セット塾ですが、賢い使い方をする親御さんは特訓のみなど、いいとこ取りで受験に挑む方もいますが、お子さんが優秀か素直かでないと、厳しいと思います。
最難関狙いで、すべてを塾にお任せ、というご家庭にぴったりの塾です。
日能研
関東の日能研が関西進出したもので、現在では関西日能研として、独自のカリキュラムを組んでいます。
三年の「灘特Jr.」の資格を取って、理科も含めて本格的な受験勉強スタートをしても、厳しさもないので、勉強の内容の高度の割に気軽に通いやすいと人気のコースがあります。
最難関から中堅まで幅広い層に対応します。
費用がオプションなどあまりなく、解りやすく、抑えられるので、効率よく中学受験したいというご家庭に人気です。
馬淵教室
元々、大阪公立高校に強い馬淵が中学受験にも力を入れだし、合格率も校舎数もどんどん増えて勢いがあるという塾です。
最難関コースがあるので、そこを目指す子供はその資格を取る必要があります。
校舎数が増えた事により、講師との連絡が取りにくいという意見もありますが、面倒見がいいという意見もあるので実際に塾に足を運んで確かめてみましょう。
能開センター
こちらも最近勢いのある塾です。大阪南部に強い塾ですが、最難関の星光合格者が毎年トップレベルなので、星光狙いの人にはとてもいいと思います。
αクラスという最難関校向けの選抜クラスがあり、じわじわと実績を伸ばしてきています。
また面倒見もいいので、子供が伸びたら、最難関を目指してみたい、子供と保護者へのアドバイスも欲しいと思う人にとってはとてもいい塾だと思います。
進学館
少人数で地味ながら、合格率はかなりいいようです。
アップ教育企画と合同の合格人数を発表しているのですが、特に最難関クラスの「ステージE」の合格率は、浜や希に引けを取らないようです。
「量より質」と謳っていることからも、宿題量が他の塾よりも少なめですが、これは「日々プリ」という毎日取り組むドリルがあるためで、これがとても秀逸です。
無理なく毎日復習できるので、定着度に優れています。
算数のレベルが特に高いので、最難関にも十分対応できる塾です。
低学年は楽しく、少ない量で学びますが、六年夏以降は進度も深度もアップします。
中学受験 塾選びのまとめ
関西で中学受験を成功させるのには、我が子にあった塾選びをする、志望校に強い塾選びをする、これが大きなポイントとなります。
小さな体で大きな山を登ろうとするのですから、親は情報収集と、スケジュール管理、送迎と伴走者でいなければなりません。
最短で厳しい斜度のルートの希学園、直登ルートも林道コースも選べる浜学園です。
最難関に向けて最短、けれど厳しいルートで多くの人数を登り切らせる=合格させるのです。
その他の塾は最初緩やかな登りだけれど、頂上直下は急な登りとなります。
ですから、費用も含めて子供にも親にも合う塾を、志望校に実績がある塾を選びましょう。
そして、それを間違えなければ、苦しくも楽しい中学受験生活を送れると思います。