日光浴はシミやシワの原因となるので、意識的に避けている女性が多いのではないでしょうか。
でも、実は日光浴は身体を健康にする効果や、精神を安定させる効果などメリットがたくさんあるのです。
もちろん日光浴をすることでシミやシワになるというデメリットもありますが…。
以前は、地球温暖化や環境汚染により日光浴をすることを避けるよう呼びかけられていましたが、近年は適度な日光浴は必要なことだと見直されるようになりました。
やはり人間は陽の光がないと生きていけない生き物ですので、日光浴は生きていく上で重要なことなのですね。
今回は、日光浴におけるメリットデメリットと、日光浴と上手に付き合う方法について紹介していきたいと思います。
日光浴のメリット
子供のころ「外で遊びなさい」と親や先生によく言われましたよね。
これは、日光浴は健康法として重要なものだという昔ながらの知恵からきています。
そもそも人間や植物など地球上に暮らす生き物にとって、日光のない世界というのはありえませんよね。
昨今、地球温暖化や地球環境汚染により、また、オゾン層の破壊により、紫外線の量が多くなり、日光浴を意識的に避ける方も多くいらっしゃると思います。
ですが、昔ながらの知恵の通り、ほどほどに日光浴をすることは人間にとってたくさんのメリットがあります。
それでは、日光浴をすることで得られるメリットとはどのようなものなのでしょうか。
骨を強くする
日光浴をすることで、体内には骨を強くするビタミンDが生成されます。
これは太陽から作られる成分なので、太陽のビタミンとも呼ばれています。
ビタミンDは食べ物に含まれているカルシウムを効率的に吸収し、血液中のカルシウム濃度を一定量保つ働きがあるため、骨の強さを維持するのみ役立ちます。
現代人は骨量が少なく骨粗しょう症になる方も多くいらっしゃるので、日光浴はとても重要なことだということがわかりますよね。
しかも、ビタミンDは人間が体内で生成できる唯一です。
食事からも取り入れることができるのですが、食事から摂りいれる割合が1割とすると、日光浴で得られる割合は9割なので、断然に日光浴から得られる割合の方が多いのです。
食事であればあれこれ食材を買って、調理をして…何て面倒なことをしなくてはいけませんが、日光浴であれば外に出て日光を浴びればイイだけなので簡単ですよね(^_-)-☆
ガンなどの病気予防
日光浴で得られるビタミンDには、骨を強くする働き以外にも免疫力を向上させる効果や、肝臓がん、肺がん、乳がん、前立せんがんなどのガン発症を抑制する効果、糖尿病を予防する効果などが期待できます。
免疫力が向上すれば、体内に侵入したウイルスにも強くなりますので、風邪をひきにくくなる効果も期待できますね。
長生きできる
最近の研究によると、日光浴で得られるビタミンDには長命遺伝子に働きかけ、寿命を延ばす働きがあることがわかりました。
昔の人は畑仕事など、外で活動をすることが多かったので、長寿の方が多いのかもしれませんね。
皮膚疾患が改善する
大学病院の皮膚科医は、日光浴をすることで乾癬やアトピー性皮膚炎などの皮膚病が改善すると発表しています。
理由としては、紫外線が皮膚の細胞増殖抑制と免疫抑制効果をもたらすからだそうです。
アトピー性皮膚炎には日光浴は良くないというイメージがありますが、実は日光浴はアトピー症状を改善する働きがあるのですね。
もちろん過度に日光浴をすることは逆効果になります。
冷え性が改善する
太陽の光には赤外線も含まれているため、身体を温めてくれる効果もあります。
赤外線は、血流を良くする働きもありますので、冷え性の改善に効果が期待できます。
幸せな気持ちになる
日光浴をするとセロトニンという物質が生成されます。
セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれていますので、これが体内に生成されると幸せな気持ちになる効果が期待できます。
確かに、ビーチなどで日光浴をすると「あ~幸せだな~^^」と思うのは、セロトニンのせいだったのですね。
日光浴をするだけで、精神面まで安定するだなんて驚きです。
日光浴とセロトニンの関係はとても興味深いので後程詳しく紹介をしたいと思います。
うつ病を抑制する
ビタミンDが欠乏すると、精神的に落ち込みやすくなるためうつ病を発症することがあります。
冬の期間は日照時間が短いですよね。
ですから日光浴をする時間が極端に短くなるので、冬季にうつ病を発症する方が多いようです。
心療内科・精神科のお医者さんは、良く「引きこもりがちになるので、できるだけ外に出て太陽を浴びてください」とおっしゃいます。
余裕のある人に見える
特に日本人女性は肌を白く保つことに情熱を傾けている方が多いのですが、ヨーロッパでは日焼けはセレブの象徴として捉えている部分もあるため、小麦色の肌の女性が多くいらっしゃいます。
確かに、海外のビーチに行くと外国人の女性はサンオイルを塗って日焼けをしている方が多いですし、街でも日焼け対策をせずに歩いている方が多いですよね。
なぜ日焼けがセレブの象徴かというと…
セレブ=バカンスで海外を遊び歩いている=「しょっちゅうウチらバカンスを楽しんでまっせ!」的なことです(笑)
でも、これってすごくわかる気がします。
小麦色の肌の日本人女性を見ると、「私は海が好き!だから日焼けなんて気にしないの!だって私は私だから!!」みたいな(笑)心意気を感じてしまいます。(私だけかな?)
例えば工藤静香さんや吉川ひなのさんなんかは、日焼けするのを気にしていないので色黒ですが、とっても魅力的ですよね。
日光浴のデメリット
日光浴をすることで、デメリットになることももちろんあります。
ここでは、そんなデメリットについて紹介していきます。
肌に悪い
日光には、肌の大敵と言われている紫外線が含まれています。
紫外線を浴びることで、体内のコラーゲンが破壊されますので、シミ・シワが出来やすい肌になってしまいます。
また、紫外線を浴びることで体内に活性酸素が発生するため、皮膚細胞を損傷し深いシワとなる原因にもなります。
とにかく女性にとっては、紫外線は大敵なのですよね(*_*;
皮膚炎になる可能性
日光にあたることで、蕁麻疹や湿疹、水泡などの症状が現れる皮膚炎を引き起こす可能性があります。
皮膚炎はひどくなると治っても跡が残る可能性もありますので、気を付けたいところですよね。
皮膚がんになる可能性
日本は皮膚がんの少ない国ではありますが、紫外線をたくさん浴びることで皮膚がんを発症する可能性もあります。
紫外線角膜炎になる可能性
日光浴をすることで、角膜の充血、異物感、痛みなどの症状が現れることもあります。
一時的に発症した場合には、自然治癒するのですが、習慣的に浴びていると翼状片といって、白目が黒目に侵入する病気につながることがあります。
こうなると、視力障害などの影響がでますので外科的な手術が必要になります。
熱中症になる
最近は、地球温暖化とオゾン層破壊によって、太陽の光も強くなり、ただでさえ暑い夏に外出すると、太陽の熱で、発汗し、熱中症になる人が多くなっています。
太陽の光を浴びなくても暑いときは涼しくして水分とミネラル分を取らないといけないですね。
上手に日光浴と付き合うためには
日光浴にはメリットもあればデメリットもありますが、デメリットを避けつつ、メリットを効率的に得られると良いですよね。
そこで、日光浴と上手に付き合う方法を紹介したいと思います。
日光浴は適した時間帯に行うべし
日光浴は午前中の早い時間に行うことが望ましいです。
なぜかというと、午後になると紫外線量はグッと増えてくるからです。
過度に紫外線を浴びることは良くありません。
また、午前中の早い時間に日光浴をすることは心の安定につながります。
先ほども日光浴のメリットのところで紹介したのですが、日光浴をすると心の安定を促すセロトニンという物質が分泌されます。
一日の始まりに、セロトニンをたくさん分泌することは、これから過ごす時間の活力を生み出しますので、早い時間から日光浴をすればステキな1日を過ごすことができるハズです。
日光浴に適した所要時間で行うべし
季節によって日光の強さは異なります。
平均すると、日光浴に適した所要時間は直射日光で1日15分、週3日を目安にすると良いと言われています。
冬場は日差しが弱いので、1時間程度は日光浴をすると良いでしょう。
夏場は日差しが強いので(5月が一番強いと言われています)、直射日光を避け、木陰に入って日光浴をすると良いです。
その場合は30分程度を目安にしましょう。
水分も補給してください。
木陰がOKなら室内で窓越しの日光浴でも良いのかしら?と思われるかもしれませんが、これはNGです。
なぜならガラスは紫外線を通しにくいので窓越しの日光浴はあまり意味がありません。
日光浴を効率的に行うべし
日焼け止めを塗ってしまうと日光浴をしてもほとんど意味がありません。
お分かりの通り、日焼け止めは紫外線をカットするためのものだからです。
ですが、いくら日光浴にメリットがあるからといって、スッピンの顔に紫外線を浴びせてしまうのは良くないですし、絶対にしたくないですよね。
日光浴というと、顔で日差しを浴びるイメージですが、別に顔で日差しを浴びる必要は全くありません。
皮膚であればどこでもOKです。
ですから、日焼けをしたくない顔や腕などにはしっかりと日焼け止めを塗り、少しは日焼けをしても良い部分には日焼け止めを塗らずに日光浴をすれば良いのです(^_-)-☆
一番のおすすめは手の平、足の裏と足の表。
手のひらや足の裏にはメラニン色素が少ないので紫外線を浴びてもシミができる心配が少ないからです。
足の表はシミができてしまうかもしれませんが、それほど気にならない部分だと思います。
手のひらを空に向けてジッとしていると、「神よ~」って感じで危ない人だと思われてしまいそうなので、歩きながら手のひらを意識的に日光浴させればOKですよ(^_-)-☆
足の場合は、ビーチサンダルで日光浴をするのも良いですね。
最近では、肛門に日光を浴びさせる肛門日光浴なるものが話題になっています(笑)
これはたった30秒、肛門に日光を浴びせるだけで、1日中日光を浴びたことに匹敵すると言われています。
誰にも見られないようにできるのであれば、ちょっと試してみたくないですか??
日光浴はアフターケアをすべし
少しの時間とはいえ、紫外線を浴びるのですからアフターケアはしっかりとしてください。
日光浴をすると血流が良くなって火照りがでますので、それをしずめるためのローションを塗ったり、肌の水分が逃げないように保湿クリームを塗ったりしましょう。
日光浴とセロトニン
最後に日光浴とセロトニンの関係について紹介したいと思います。
セロトニンとは
日光浴をすると人間の脳に神経物質であるセロトニンが分泌されます。
セロトニンは、安心感や平常心などの精神的な安定をもたらしたり、頭の回転をよくする働きがあります。
セロトニンが十分に分泌されると、ストレスや疲労が緩和したり、意欲が向上したりするなどの効果が期待できます。
ストレスがなく意欲がわく状態は幸せですよね。
ですからセロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれています。
セロトニンを効率的に分泌するには
セロトニンを分泌させるには、食事や運動も重要なのですが、中でも日光浴が最適だと言われています。
セロトニンの分泌は午前中にピークを迎えますので、朝のウォーキングはとても効果的です。
仕事をしていると運動はちょっとキツイという方は、仕事に向かう道すがら、日焼け止めを塗っていない皮膚に日光を意識的に浴びせるだけでも十分効果が期待できます。
また、セロトニンはちょっとした動きでも活性化する特徴がありますので、朝食をよく噛んで食べるだけでも効果が違います。
ガムを食べるのも良いですね。
その他、人と触れ合うことで活性化する特徴もあるため、なるべく多くの人と会話をすることも効果が期待できます。
明るい陽射しの中にいると気分がすがすがしくなる、食べ物を食べると気持ちが上向きになる、人と話すと楽しいっていうのには、みんなこのセロトニンが関係していたのですね(^_-)-☆
日光浴のメリットデメリットのまとめ
日光浴はシミやシワの原因となるので、絶対に浴びたくないと思い、意識的に日光を避けてきましたが、実は身体や精神面にはよくない行為だったのだと思い知らされました。
日光浴はお金もかかりませんし、ムリな運動をするわけでもないので、これからは意識的に日光浴をしたいと思いました。
子供時代、「子供は外で遊びなさい」と言われていましたが、やはり昔から言われていることは的を得ているのですね(^_-)-☆
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