梅雨の時期ではないのに、キッチンシンク下の収納にカビが・・・なんてことはありませんか?
最新のシステムキッチンで改良されているケースを除いて、誰もが悩むシンク下の湿気やカビ。
そこで、シンク下の湿気やカビ対策をご紹介しようと思います。
湿気対策を万全にしてシンク下のカビを予防してみましょう。
キッチンシンク下のカビの原因
我が家はシステムキッチンではなく、大工さんが作ってくれたキッチンなので、シンク下の収納部分は昔ながらの開閉扉式。
流行りの引き出し式でもないですし、内部も抗菌ステンレスなどではなく、木製で作成してもらっています。
梅雨時期でないにも関わらず、どうしてもシンク下には湿気がこもるようで、長く使っていないお鍋などはカビがついてしまうこともしばしばありました。
そこで、カビ対策をしようと奮起し、対策をしてみたのですが、それがとても効果があったのでご紹介したいと思います。
シンク下のカビ発生の原因を知ろう~チェック項目編~
でも、対策といっても原因がわからないと適切な対策のしようがありません。
そこで、下の□の、チェック項目でご家庭のシンク下の状態をチェックしてみて下さい。
□ 整理整頓好きなのでシンク下はきっちりと収納し、隙間スペースも有効に使っている。
□ シンク下のスペースの素材が抗菌素材ではない
□ ものを外に出すのが嫌いなので、掃除道具も含めてキッチン下に収納している
□ たくさんの種類の調理器具を持っていて、シンク下に収納している
□ 普段から清潔好きで整理整頓しているので、シンク下の掃除は年末の大掃除のみ。
□ キッチンクロスやタオルもシンク下に収納している
□ 築年数の古い住宅に住んでいて、設備もそのままである
□ 10年以上経過していて配管設備も当初のままである
どうでしょう?
いくつチェック がありましたか?
どれか一つでもチェックがあれば要注意。
主な項目だけを挙げたので、これ以外にも原因はあると思いますが、上記の項目に一つでも当てはまればカビの発生原因となってしまうかもしれません。
シンク下のカビ発生の原因を知ろう~原因編~
どうでしたか?一つでもありましたか?
我が家はたくさんありました。
というか、ほぼ全てです。
ちなみに、内部の下部にはカビ予防の抗菌シートなども敷いていたり、乾燥剤を入れていたりしていたのですが追いつかなかったようです。
そこで、大掃除の際に、シンク下の環境を見つめなおし、改善しました。
まずは、原因について一緒に考えてみましょう。
シンク下の湿気の原因は配管やシンクから下に落ちてくる湿気や熱気。
もちろん、配管もシンクも、シンクとカウンターとの隙間もきちんと施工されていることでしょう。
それでも、配管パイプの熱はシンク下の締め切った狭い空間を暖めてしまいます。
湿気に関しても同様で、湿気は上から下に落ちるものなので、施工が万全でもどうしても湿気が下に下にと落ちてくるのは否めません。
つまり、シンク下の湿気の原因はパイプやパイプとシンクの間から伝わる湿気や熱気、そしてシンクでお湯や水を使用して避けられない湿気が足元、つまりシンク下へと落ちてくることが原因なのです。
設置から年数が経っていて、パイプやシンクとパイプの継ぎ目、シンクとカウンターとの間のコーキングの隙間など「施工年数を経たことが原因」の場合は水回りの業者や大工さんに頼んで補修やリフォームしてもらうことである程度は改善できると思います。
でも、我が家のように、施工年数を経ない2,3年でもカビが発生していた場合もあることでしょう。
それに設備のリフォームは費用もかかります。
明らかな漏れや破損があれば別ですが、カビが発生しやすいからリフォームということにはなかなか決断できませんよね。
ただ、原因はやはりシンク下の収納の上部、つまりシンクで水を使用し、その排水がシンク下の内部を通過することによって、カビが発生することにある。
このことを念頭に入れて、収納やカビの対策をしてみてはいかがでしょうか?
シンク下のカビの発生原因を知ろう~収納編~
先のチェック項目に、「整理整頓好きなのでシンク下はきっちりと収納し、隙間スペースも有効に使っている」というものがありましたが、いかがでしたか?
整理整頓好きだから隙間スペースも上手く活用して、シンク下の収納を工夫しているという方はとてもすごいと思いますが、実はシンク下スペースの隙間スペース活用は逆効果。
また、シンクやレンジ周りで使う洗剤なども収納。
ボールもザルも様々な大きさのものを重ねて、デッドスペースが出来ないように工夫していました。
もうお解りですよね?
シンク下にデッドスペースがなさすぎだったのです。
また、普段出し入れもしていますし、綺麗に整頓していたので、年末の大掃除か、よくても梅雨が終わった時期にちょっとだけ掃除するくらいしかしていませんでした。
そんな環境のため、2,3年後にはカビが発生することに・・・。
ご家庭のシンク下を一度見てみて下さい。
デッドスペースはありますか?
なければ要注意です。
キッチンシンクの下のカビを予防する
前章ではカビの原因をざっくりとご説明しました。
またご家庭によって、素材や環境も違うので、大まかにチェック項目を挙げてみました。
もし、カビ発生の経験があって、チェック項目のどれかに心当たりがある方でも心配しないで下さいね。
ここでご紹介する予防方法を試してみて下さい。
キッチンシンクの下のカビを予防するには?~断捨離、ものの取捨選択をしよう~
カビの発生は「湿気がこもる」ことが原因。
綺麗に整頓していても、棚や物を詰め込んでいては、中で空気の対流が起こりません。
結果、湿気がこもってしまうということに。
デッドスペースが出来すぎ!
ちょっと空間が勿体ない!
という位、スカスカの状態がカビ発生を予防するためには一番いいようです。
特に、プラスチック引き出しは湿気がこもりやすいシンク下の環境中で、さらに湿気を閉じ込めてしまことになります。
引き出しを開けたら中がカビだらけ・・・なんてことも!
シンク下には引き出し式収納はオススメできません。
我が家では米びつも置いていましたが、それも撤去しました。
また、ザルやボール、重ねて沢山置いていませんか?
鍋やフライパン類、鍋蓋類もたくさん重ねて置いていませんか?
もし、心当たりがあるのなら
断捨離をする
普段使いのものだけをシンク下に入れる
どちらかを試してみて下さい。
案外使わないボール、ザルなども多いはず。
キッチンの断捨離のやり方とコツ。断捨離すると嬉しい効果があります。
普段頻繁に出番のない蒸し器は案外スペースを取ってしまいます。
箱ごと入れていたら、それもカビの巣窟になってしまうかも・・・・。
季節もの、普段出番のないものは、他の収納場所に収納しておきましょう。
この時、できるだけ上の空間の収納場所、例えば戸袋、クローゼット収納上部棚などがオススメです。
上程湿気がこもりません。
湿気は下にこもります。
湿気を吸いやすいもの、普段出番がないものは上部収納に入れておきましょう。
これらの断捨離や収納場所の整理をしたら、ものが少なくなっていませんか?
次にチェックすべきはお掃除道具。
キッチン周りの洗剤など入れていませんか?
キッチンやレンジをお掃除する洗剤、ウェットシートなどには水分がたっぷり。
また、どうしても、湿った手で容器を触ってしまいますよね。
これらに直接カビが発生しなくても、これらの水分が「蒸発」して他に湿気がまわることでカビの原因となってしまいます。
水分を持っているもの、水分がついてしまうものはシンク下に収納しない。
これを試してみて下さい。
シンク下は
プラスチック製引き出しなどを避ける
普段使いしないものは収納しない
箱ごと収納はしない
水分があるもの、濡れた手で触りがちなお掃除道具は収納しない
まずは、シンク下のスペースの環境整備の一歩として、上記のことを試してください。
キッチンシンク下のカビを予防するには? ~デッドスペースを作ろう~
先にご紹介したように、断捨離や収納すべきものの取捨選択をしておくと、随分とものが少なくなってしませんか?
そうなっていたら成功です!
そんなに少なくなっていない…という方はもう一度見直してみて下さい。
断捨離や普段使いのものの取捨選択をする際にもポイントがあります。
キッチン下に置いてあったものを一気に出してしまうということ。
ぼちぼち順番に片づける・・・なんて方法は不向きです。
カラっと湿度のないお天気の日に、全てのものを出してみてください。
キッチンの断捨離のやり方とコツ。断捨離すると嬉しい効果があります。
そして、まずは、普段使うもの、使わないものの仕分けをしてみてください。
この時、カビが生えているものがあれば、それは「カビが生えやすい素材」です。
もしくは、カビが生えやすい状態で収納していたということ。
素材や収納方法を頭に入れつつ、同じことを繰り返さないようにしましょう。
そして、とにかく「普段頻繁に出番があるもの」だけをシンク下には収納するようにしましょう。
そうすると、かなりものが少なくなっているはず。
あとは、それを収納するだけです。
この時の収納ポイントは
デッドスペースを作る!
これだけです。
他の収納テクニックとは真逆がシンク下にはグッドなのです。


これがポイントです。
先にお話ししたように、シンク下にはどうしても湿気がこもってしまいます。
シンク下の扉、内側、収納壁がカビだらけなら、配管の漏れなどが心配なので、配管工事やリフォームを検討しましょう。
一方、配管が良好の状態でも、湿気は下にいくもので、そうすると、普段出番のない重ねたボールや鍋にカビが発生してしまいます。
でも、上下、左右にものが重なっていない、つまりデッドスペースが多いと湿気はこもりません。
また、扉の開け閉めの際に起こる「対流」で自然に換気ができ、湿気のこもりを予防できます。
シンク下は賢くスペースを使わず、贅沢にデッドスペースを作りましょう。
キッチンシンク下のカビを予防 ~お掃除方法~
キッチンシンク下のお掃除って面倒ですよね?
でも、先にご紹介したように、シンク下のものを少なくしてしまうと、お掃除もとっても楽になります。
年末の大掃除だけだったキッチンシンク下のお掃除を、もう少し回数を増やすこともできると思いますよ。
年末は冬なので、乾燥していることもありお掃除には最適。
その他にも一年に合わせて4回くらいお掃除できれば安心です。
お掃除日はからっと乾燥したお天気の良い日を選びましょう。
掃除の仕方も、収納時と同じく、広げた新聞紙の上にものを全て出してしまいます。
この時にカビのチェックも忘れずに。
キッチンシンク下の収納部分の床に「抗菌シート」や「防カビシート」などを敷いているなら、一年に2回は交換しておきましょう。
床や壁、扉の内側、そして上部、つまりシンクとの隙間などにカビがないかどうかもチェックしておきます。
そして下の手順でお掃除しておきましょう。
1. たまったホコリは掃除機やホウキで綺麗に掃除しておきます。
2. 塩素系漂白剤を希釈したお湯に浸した雑巾をしっかり絞って内部を拭いておきましょう。
3. 乾いた後アルコールスプレーをしておきます。
4. 数時間扉を開けっぱなしにして湿気を飛ばしておきます。
5. シートを敷きなおして収納。
もし、湿気がどうしても残っていたり、湿気がない日しか掃除できない場合は、エアコンの除湿機能を使ったり、室内除湿器をキッチンシンク下の前に移動させて作動させたり、扇風機の風で換気したりしてみてくださいね。
キッチンシンク下のカビを防ぐ対策
キッチンシンク下のカビを防ぐのには物を詰め込まないことやお掃除が大切とお伝えしました。
さらに万全にするために、キッチンシンク下のカビを防ぐ対策もご紹介したいと思います。
キッチンシンク下に収納前にすること
断捨離や日常使いのもののみを収納することになったら、必ず収納前に除菌をしておきましょう。
塩素系漂白剤(ハイターなど)を希釈して、硬く絞った雑巾でシンク下の内部を拭きましょう。
除菌効果のために「クエン酸」を使用してみては?と思う方もいるかもしれません。
クエン酸やクエン酸の代わりになる酢やレモン汁。
これらは細菌にはある程度効果があるようですが、カビには逆効果なのでご注意を。
クエン酸や酢などは、カビのエサとなってしまい、カビを増やす原因になってしまいます。
もちろん、絶対にクエン酸や酢と一緒に、塩素系漂白剤は使用しないで下さいね。
有毒ガスが発生してとっても危険です!
カビには塩素系漂白剤が一番手っ取り早いです。
ゴム手袋やマスク、換気に気を付けてお掃除してみてくださいね。
そして、噴き上げた後には、必ず扉を開けっぱなしにして完全に乾かすようにしましょう。
その後、防カビシートなどを敷いて収納です。
キッチンシンク下のカビの対策 効果アイテム
綺麗に掃除し、除菌し、デッドスペースを作るようにゆったり収納したら、それで完了!
いえ!ちょっともう一つ。
次のお掃除まで湿気がこもらないように、カビの対策に効果があるアイテムを入れて置きましょう。
除湿剤
細い隙間のタイプやコーナータイプ、大型タイプなど様々あります。
思ったよりもすぐに水に変化してしまうので「やっぱりキッチンのシンク下は湿気天国なんだわ~」と納得してしまいます。
我が家では、安い製品をこまめに変えるようにしています。
竹炭
竹炭が効果的だと聞いたので、瓶に刺して入れています。
重曹
重曹パウダーをお掃除で使うことが多いのですが、この重曹がキッチンシンク下の除湿にも使えると聞き、試してみました。
ガラスの器や瓶に重曹パウダーを入れて、シンク下に置いておくだけ。
重曹パウダーが湿気と臭いを吸収してくれるそうです。
一月に一回が交換の目安だそう。
梅雨時期なら、除湿剤も同じローテーションなので、
同時に交換しています。
キッチンシンクの下のカビ対策 配管の臭い対策は?
配管から臭いが出ていたり、シンクとの間に隙間があったりすると、臭いと同時に湿気も入ってきてしまいます。
プロに頼んで修理してもらうのが一番ですが、それほどではない場合や、急を要する場合の対処をご紹介しますね。
配管とシンクの下の隙間がある場合
隙間を埋めるだけでOK。ホームセンターでパテを購入して使用します。
パテを使用するなら、初めての素人さんには固まらないタイプのパテが扱いやすいそう。
ホームセンターの人に相談してみるのがオススメ。
便利な製品がどんどん出ているので、一番よいチョイスをしてみてくださいね。
我が家は透明コーキングなので、透明コーキングのチューブで補修しました。
排水ホースの漏れ
ご自身で交換できる人はホースのサイズと必要な部品を用意して交換しましょう。
私は水回りに関して、すぐに業者さんに家を建てもらった大工さんのところの設備業者さんにみてもらっています。
コストはかかりますが、劣化の有無はもちろん、やその他の場所の点検もついでにしていただくので、安心です。
キッチンシンク下のカビや臭いのまとめ
キッチンシンクの下のカビにお悩みの方に、カビ予防や対策をご紹介させていただきました。
キッチンシンクの下は詰め込み過ぎない、換気をよくする、除湿剤を置く、そして、こまめなお掃除と除菌、これでカビに悩まさられることがないと思います。
最初のお掃除は面倒かもしれませんが、収納の数を減らした後は、定期的なお掃除も簡単なので、ぜひ、試してみて下さいね。
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