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赤ちゃんのおもちゃや哺乳瓶、そしておしゃぶりの消毒方法に迷っているママさんもいるのではないでしょうか?
消毒方法のお勧めはあるの?
どんなものを使用したらいいの?
どれくらいの頻度で何に気を付けたらいいの?
など、たくさんの不安点があることでしょう。
そこで、おもちゃや哺乳瓶、おしゃぶりのおすすめ消毒方法をご紹介したいと思います。
赤ちゃんのおもちゃの消毒方法
赤ちゃんのおもちゃの消毒は当たり前?
そもそも、赤ちゃんのおもちゃの消毒は必要なの?と思うママさんもいるかもしれません。
友人の保育士に聞くと、保育園などでは、たくさんのお子さんを預かり、おもちゃも共用なので、おもちゃの消毒や除菌はまめにしなければいけないとのこと。
殺菌消毒剤を使用して、1日に何度も拭いているそうです。
これは、多数の赤ちゃんやお子さんがいる環境で、感染症予防の観点からも必要な作業だそうです。
では、家庭内の赤ちゃんだけで使用しているおもちゃについてはどうでしょう?
友人に聞いてみると
「自分は、おもちゃを殺菌するのが当たり前だから、家庭内でもしている。
でも、環境によるけれど、頻度は神経質にならず、園でやるように子供が手を離した都度など消毒するなど多い回数は必要ない。
あまり除菌しすぎても雑菌に対する免疫もつかないだろうから。」とのこと。
友人の女医は除菌、殺菌しない派で、消毒はしないという人もいることでしょう。
おもちゃの消毒ひとつでも、人それぞれの考えがあると思いますが、今回はやはり一般的に必要だと思われている通常の消毒をご紹介したいと思います。
赤ちゃんのおもちゃについて、消毒する方法を先にご紹介した保育士の友人の方法も加えてご紹介したいと思います。
赤ちゃんのおもちゃの消毒方法~消毒剤を使用する~
先にご紹介した、保育士の友人は「ピューラックス」という次亜塩素酸ナトリウム
6%含有する殺菌剤を使用しているそうです。
このピューラックスは食品添加物にもなり、安全で安価、確実に殺菌効果を得られるということで、レストランや食品工場の微生物制御に使用されているそう。
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ピューラックスを使用した消毒方法
1.汚れが酷い場合は、おもちゃをぬるま湯で綺麗に洗います。
(食器用洗剤を使用)
↓
2.ピューラックスを説明書に書いてある濃度で薄める。
↓
3.ピューラックスが入った水で絞った清潔な布でおもちゃを拭く。
※汚れが酷くない場合は、1.を飛ばして3.の作業でもOK。
拭いて消毒する方法は、木や布でできたおもちゃを拭くことで消毒できるというメリットがあります。
口に入っても大丈夫なものなので、赤ちゃんでも安心して使用できるそうです。
布のおもちゃは濡れたままだと雑菌が繁殖しやすいので、日光に当てて乾かすようにしましょう。
日光は乾燥の為だけでなく、強力な消毒方法の一つでもあります。
哺乳瓶の消毒方法~哺乳瓶と一緒に消毒する~
次の章でご紹介しますが、哺乳瓶も一日に何回も消毒をする必要があります。
私はこの、哺乳瓶の消毒時に一緒にプラスチック製のおもちゃも一緒に消毒していました。
消毒方法は後からご紹介する三つのどれでもOKですが、素材に応じておもちゃが痛めたりしないような方法をチョイスしましょう。
いつからいつまで消毒は必要?
医師や助産師、海外の学者によって様々な意見があるようですが、やはり生後六ヶ月くらいまでは、おもちゃ、哺乳瓶、おしゃぶりは殺菌したほうがいいそうです。
生まれて間もない赤ちゃんは、お母さんからの免疫を持っている反面、だんだんその免疫が薄れていってしまい、低い状態です。
でも、三ケ月をすぎるころにだんだんと赤ちゃん自身の免疫力をつけてくるそうなので、最低でも六ヶ月までは消毒をしたほうがいいというのが通説のようです。
ただ、あくまでも目安で、生後六ヶ月を過ぎても、季節や体調、環境に応じて消毒を完全にストップということではなく、過敏になりすぎず、でも赤ちゃんに安全に消毒をすればいいでしょう。
ベビーグッズのメーカーなどは、やはり赤ちゃんの口に触れるおもちゃなどは衛生管理が必要と、消毒を1歳くらいまで推奨しているところもあるようです。
理由は、新生児の抵抗力が大人の30%程度、生後15か月で60%程度だということからだそう。
消毒はいつまでするかということについても、ご自身や環境に合わせて柔軟にチョイスされると良いでしょう。
哺乳瓶のおすすめの消毒方法は?
次は哺乳瓶のおすすめの消毒方法です。
哺乳瓶の消毒方法は大きく分けて三つあります。
ひとつは、煮沸消毒、もうひとつは消毒液の漬け置き消毒、そして、電子レンジ消毒です。
哺乳瓶のおすすめの消毒方法~煮沸消毒~
もう、この煮沸消毒は昔からある定番、且つ確実な消毒方法ですね。
本体と乳首、キャップは全てバラバラにしておくことを忘れないように。
本体は約7分、乳首などのパーツは約3分が煮沸時間の目安です。
※素材によっては煮沸に適していないものがあり破損や変形の原因となるため、哺乳瓶の説明書で必ず、耐熱温度などをチェックしておきましょう。
哺乳瓶のおすすめの消毒方法~消毒液の漬け置き消毒~
赤ちゃんグッズメーカーから哺乳瓶の専用消毒液が発売されています。
漬け置き専用の容器もあります。
私は姉からのお下がりを使用していたのですが、哺乳瓶だけでなく、他の赤ちゃんグッズも漬け置き消毒できるので便利でした。
専用の消毒液に哺乳瓶を漬け置きするだけの簡単な消毒方法です。
ガスも電気も必要ないので本当に楽ですが、消毒薬があっという間になくなるのがデメリットです。
また、漬け置きに時間も必要なので、急ぎの時には漬け置きは面倒だというデメリットもあります。
また、薬品は使いたくない!という自然派のママさんには抵抗感があるようです。
哺乳瓶のおすすめ消毒方法~電子レンジで加熱消毒~
消毒薬の漬け置き消毒のデメリットを払拭してくれるのが、電子レンジ消毒。
哺乳瓶の電子レンジ専用消毒ケース(おしゃぶりケース)なるものが赤ちゃん用品売り場にあります。(ネットでもあります)
この中に入れて電子レンジで加熱して消毒します。
ケースではなく、袋に水を入れて消毒する方法もあります。
どちらにしても、消毒時間が短く、手軽という点が最大のメリットです。
この方法の場合でも、哺乳瓶の説明書で、加熱して破損や変形しないかどうかチェックしてから消毒するようにしてくださいね。
哺乳瓶を綺麗に洗う事が重要
赤ちゃんの手やおもちゃをその都度消毒しないのに、哺乳瓶はなぜ消毒するの?という疑問や反論もあるようです。
助産師によっては、ママの負担が増えるから清潔に洗うだけでOKという方もいるそう。
ミルクのたんぱく質は哺乳瓶の溝や乳首などに残りやすく、そこに雑菌が繁殖してしまいがち。
そもそも、ミルクは細菌が繁殖しやすい食品といえるでしょう。
細菌はアミノ酸を栄養素として増殖するからです。
つまり、ミルク汚れのような有機物を残したままで、消毒しても、時間が経過すると、そこに雑菌が繁殖してしまうということになるのです。
ですから、消毒をする前に大切なことは、食器用洗剤を使用してお湯で洗い流す事が大切なのです。
ミルクのような有機物があると殺菌力も落ちてしまいます。
実は、洗剤で洗って流水で洗い流すだけで、細菌はかなり取り除くことができるそうなのです。
六ヶ月を過ぎて、消毒の回数を減らす時には、この洗剤と流水で洗い流すことが、とても重要となります。
消毒剤や煮沸の前に、まずは、ミルクを残さないように、小さいパーツ含めて綺麗に洗い流すようにしましょう。
おしゃぶりの消毒方法は?
おしゃぶりの消毒は大切
おしゃぶりは直接口に入れるので、やはり消毒に気を付ける必要があります。
このおしゃぶりが原因で病気になってしまうこともあるからです。
例えば、食中毒になってお腹を壊す原因になりますし、口の中にカビができる病気の原因となることも。
ですから、哺乳瓶と同じく、おしゃぶりを使うようになってもおしゃぶりを消毒することを忘れないようにしましょう。
おしゃぶりの消毒方法
おしゃぶりの消毒方法も、先にご紹介した方法と同じ3つの方法で消毒できます。
つまり、
煮沸消毒、
消毒剤での消毒、
電子レンジで加熱消毒
です。
電子レンジで加熱する消毒方法は哺乳瓶専用の加熱容器があればいいですが、ない場合は耐熱容器に水を入れて加熱します。(500w約3分)
蓋をする時は蒸気を逃がすことができるように密閉しないように。
おしゃぶりの説明書で耐熱温度も忘れずに確認しておきましょう。
取り出すときは熱いので、やけどにも気を付けてくださいね。
おしゃぶり消毒器で消毒
哺乳瓶の消毒器ではなく、おしゃぶり専用の小さいサイズの消毒器も市販されています。
このおしゃぶり消毒器も電子レンジを使っておしゃぶりを消毒できるという優れもの。
この消毒器の良い点は、そのままおしゃぶりを保管できるので、持ち運び用にも使えるという点。おしゃぶりを清潔な状態で持ち運びできるのはいいですね。
おしゃぶりの消毒のタイミングは?
いつも口に含んでいるおしゃぶり。いったいいつ消毒すればいいのか悩みますよね。
先にお話ししたように、生後一ヶ月くらいからママからもらった免疫が薄れてきて免疫が落ちてきます。
そして、そこから自力で免疫をつけていくので、「殺菌」ばかりしていると免疫をつける機会も無くなってしまいます。
生後三ヶ月までは「おしゃぶりを口から離したタイミング」で目安として一日に3~5回消毒すると安心です。
そしてだんだんと、消毒する回数を減らしていくと良いでしょう。
もちろん、生後三ケ月を過ぎても適度な消毒は大切です。
そして消毒以上に大切なのは、哺乳瓶と同じく、流水で洗う事。
流水で洗うことで、かなりの細菌を洗い流すことができるからです。
三か月を過ぎれば、流水でしっかり洗えば、消毒は㏠に1~2回くらいで良いそうです。
もちろん、落とした時や食べ物がついた時は流水で洗った後に消毒しましょう。
また、感染症などが流行っている時期は特に消毒の回数を増やしましょう。
神経過敏になりすぎて、除菌、殺菌を神経質にしてしまうと免疫力がつかなくなることもあり、結果的に免疫力を落としてしまう可能性もあるので気を付けて下さいね。
赤ちゃんの為の消毒方法のまとめ
今回は赤ちゃんのおもちゃ、哺乳瓶、おしゃぶりの消毒方法をご紹介させていただきました。
これらすべて、赤ちゃんは「口にふくむ」ものなので、やはり適宜、適切に消毒が必要です。
消毒方法は煮沸、電子レンジ加熱、消毒剤などのおすすめ方法がありますが、ライフスタイルやお好みで選ぶといいと思います。
そして、消毒の前の流水でしっかり綺麗に洗うことが大切なので忘れないようにしてくださいね。
大切なのは「清潔」にすること。ミルクのかすなど残っては消毒も効果が薄れるので気を付けて下さいね。
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