庭木の常緑樹の低木のおすすめは?庭を上手に作るには?

庭木 常緑樹 おすすめ

これから庭を作ろうと思うけれど、一体どこから手をつけていいのかわからないという方は多いのではないでしょうか?

そこで、庭造りで大切な役割を担っている『庭木』その中でも特に役割の大きい『常緑樹』の低木を中心にご紹介したいと思います。

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家と同じくらい重要な庭木、特に常緑樹はシンボルツリーや目隠し、低木の垣根、庭の立体感演出など欠かせない存在です。

庭と家にマッチした常緑樹を選ぶことで、ガーデニングの幅も広がりますが、しっかりと調べて植えないと後悔することにもなってしまいます。

庭木の常緑樹はどうしよう?とお悩みの方、ぜひ参考になさってくださいね。

庭木の常緑樹を植えよう

庭木の常緑樹を植える前に

庭木に常緑樹を植えようと考えていても、たくさんある常緑樹。

どれを植えていいのかわかりませんよね。

だから造園屋さんに丸投げしよう!とお願いして、どうもイメージと違った・・・なんてこともあるかもしれません。

そもそも、造園屋さんとイメージを共有するには庭木について最低限は知っておくほうが後から後悔しないでしょう。

なぜなら庭と家との調和も大切だからです。

イメージを伝えずに丸投げしてしまうと、造園屋さんやガーデンデザイナーの「作品」となってしまい、ライフスタイルと違っていたり、希望していたイメージと違っていたり・・・なんてことになっては後悔してしまうでしょう。

ご自身で庭造りをするにしても、造園屋さんやガーデンデザイナーに依頼するにしても、庭木についての知識を知っておくと便利なので、記事を読み進めてみて下さいね。

剪定

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庭木の常緑樹の目的

庭木の常緑樹について知ることは大切とは言っても、たくさんの種類があるので、プロではない私達には大変ですよね。

そこで、まずは庭木の常緑樹の目的について考えてみましょう。

庭木に常緑樹を植える場合、いくつかの目的(役割)があります。

ポイント 庭のシンボルツリーとしての常緑樹
ポイント 生垣としての常緑樹
ポイント 室内へ強い日差しを遮るための常緑樹
ポイント 外からの視線を遮るための目隠しとしての常緑樹
ポイント 室外機や人工物などを隠すための常緑低木
ポイント 庭に奥行きや幅を出させるための常緑樹

など様々です。

この目的に適したものをピックアップすると、たくさんの常緑樹の中から適した木を絞りやすくなるでしょう。

まずは、何のために木を植えたいか?
その目的のためには常緑樹がいいのか、落葉樹がいいのかを考えます。
そして、常緑樹を選択した場合は、その場所にはどんな常緑樹がいいのかを考えるといいでしょう。

庭木の常緑樹の目的から庭全体をイメージしよう

常緑樹を選択した場合、次に取り掛かるのは、常緑樹をどの種類にするのかを考えましょう。
常緑樹といってもたくさんの種類があります。
高さ、幅、枝の付き方や広がり方、花を咲かせるか咲かせないか、虫がつきやすいかどうか、成長が早いのか遅いのか等、見かけも性質も様々です。

常緑樹を植える目的から庭全体をイメージしてみます。

例えば、シンボルツリーとしての役割が目的なら株立ちのシラカシや常緑ヤマボウシなどがあがりますが、日当たりが良い場所だとシラカシはあっという間に育ってしまって太い幹とボリュームにスペースに余裕がないと鬱蒼としてしまうかもしれません。

それとは逆に北向きの場所にシンボルツリーとしてシラカシを植えるのなら、細い幹のまま風情のある庭となるので、雑木林の趣もあるイメージとなることでしょう。

このように、目的と性質を考えて常緑樹を取り入れると、庭全体のイメージを損なうことがなく、後から後悔することが無いでしょう。

常緑樹は一年を通して葉をつけています。

視線や強い日光を遮断してくれますが、多く植えると室内は暗くなってしまうかもしれません。

外からの視線を遮るといっても、逆に防犯上よろしくない場合もあります。

また、植える場所を間違えてしまうと、明るさが欲しいところが暗くなったり、育ちすぎて、家と接触したりと、後から後悔してしまうかもしれません。

先に挙げたように、「この場所に、こんな目的の為に木を植えたい。その目的のためにはどんな常緑樹がいいのか?」を考えて、常緑樹の種類を選んでみて下さいね。

庭木

庭木の常緑樹のおすすめは?

それでは、まずは庭木の常緑樹として低木、もしくは高木まで至らない性質の使いやすいものを中心にご紹介してみようと思います。

常緑高木編

コニファー類

コニファーとは針葉樹のことなので、日本のイヌマキやマツ、ヒノキも含まれますが、一般的には葉の色が美しく自然樹形(三角錐)にまとまっているものを指します。

イチイ科、マキ科、マツ科、スギ科、ヒノキ科などいろいろな科の木があるので、成長速度も樹形も葉の色も様々です。

性質は夏の暑さや強い風には弱く、寒さや日当たりの悪さには耐える強健種が多いので、ガーデニング初心者にも取り入れやすい常緑樹として人気です。

コニファー

コニファー

ただ、先に挙げたように様々な科の木を含めて「コニファー」としているので、品種タグを確認し、何科のコニファーなのか、高木なのか、低木なのかは必ず確認するようにしましょう。

また、剪定に弱いものや性質が弱い品種を選んでしまうと、葉の一部が枯れて茶色くなると、樹形が欠けることになるため、とても目立ってしまいます。

剪定が難しいものや性質が弱いものを選ばないようにしましょう。

コニファー類は根が浅く張るものが多いので、強い風が通り抜ける場所に植えると倒木の可能性があります。

台風の時にコニファーが傾いたり、倒木したり・・・ということも多いようなので気を付けてくださいね。

オリーブ

常緑小高木~高木でモクセイ科のオリーブ。

暖かくて雨の少ない気候を好みますが、強健で耐寒性が高く、やせ地でも育ちます

葉の色が白っぽいので重たい雰囲気にもならない常緑樹で、実も取れますし、香りがほのかに香る花も咲くので、最近とても人気のある庭木です。

萌芽力も強いので強い剪定にも耐える、初心者にも安心、洋風のガーデニングにもぴったり、シンボルツリーとしても、狭い場所の緑としても万能の常緑樹です。

オリーブ

オリーブ

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ヒイラギ

常緑中高木のヒイラギはモクセイ科の常緑樹ですが、アメリカヒイラギはモチノキ科で全くの別種なのでご注意を。

棘がある葉と節分の魔除けとしておなじみのヒイラギで、鬼門にヒイラギを植えるだけでなく、とげがある性質を活かして防犯性のある垣根にもできます。

また、晩秋に香りのある白い花を咲かせ、実もなるので、庭のアクセントとしても活躍してくれるでしょう。

萌芽力もあり、強い剪定にも耐え、耐陰性もあるので扱いやすい常緑樹の一つです。

ヒイラギ

ヒイラギ

タケ・ササ

常緑中高木~低木のタケやササは和のイメージが強く、垣根や和風庭園、グランドカバーと昔から親しまれてきました。

最近ではアジアンリゾート風の庭や、モダンガーデンの庭にも人気の常緑樹で、ポテンシャルの高い常緑樹といえるでしょう。

ただ、地下茎で旺盛に増えるので、植える際には土管やコンクリートなどの枠を地中に設置して植える必要があるなど、植える際には注意が必要です。

タケ・ササ

ササ

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常緑低木編

アオキ

常緑低木のアオキも、昔から使われてきた常緑樹です。

剪定の必要もあまりなく、耐陰性もあり、公害にも強いので、初心者にもおすすめです。

最近は様々な葉の色のアオキの品種が出回っているので、洋にも和にも使える便利な常緑樹で、目隠しとしても、カラーリーフのアクセントとしての目的にもぴったりです。

アオキ

アオキ

ランタナ

常緑低木のランタナは新梢の先端に花をつけ温度さえあれば、どこで切っても新梢を伸ばして開花します。

コンテナ栽培でもOKですし、花壇、柵越しのアクセント、玄関先と、花と色を添えてくれる常緑樹です。

寒さには弱いものの、コバノランタナは関東以西の暖地では屋外でも冬越しが可能です。

洋風やイングリッシュガーデンのアクセントとしてぴったりの常緑樹です。

ランタナ

ランタナ

ツツジ

常緑、落葉低木のツツジは常緑のものは垣根やグランドカバーとして不動の地位を築いている常緑樹です。

強い刈込にも耐えるので、丸くこんもりとした樹形に整えて庭のアクセントや花壇や垣根のグランドカバーを目的として使うのも良いでしょう。

ツツジ

ツツジ

ジンチョウゲ

常緑低木のジンチョウゲは香りがとても良い花を咲かせる常緑樹です。

花を咲かせる常緑樹ですが病害虫の心配がなく、剪定も手間いらずで初心者向きの常緑低木といえるでしょう。

ジンチョウゲ

ジンチョウゲ

シャリンバイ

常緑低木のシャリンバイは花が梅によく似ており、樹皮は大島紬の染料にされることで知られています。

刈り込みにも強いのでアクセントとしてだけでなく、垣根にも適した常緑樹です。

狭い庭でも育てやすいのですが、耐陰性がないので日当たりの良い場所に植えましょう。

シャリンバイ

シャリンバイ

アセビ

常緑低木のアセビは馬が食べるとマヒを起こすという有毒性から『馬酔木』と書きます。

日陰でも花がよくつくので、日陰の庭によく使われている常緑樹です。

ペットや小さいお子さんがいるご家庭にはオススメできない常緑樹です。
アセビ

アセビ

ツバキ・サザンカ

常緑大低木~高木で、様々な品種があり、和風庭園に美しい花を添えるだけでなく、垣根、目隠し、シンボルツリーと様々な目的で使われてきました

耐陰性がある品種も多く、花の少ない秋から冬にかけて花を咲かせるものも多く、花だけでなく、艶のある深みのある葉も美しいことから、人気がある常緑樹です。

難点はチャドクガが繁殖しやすいという点。卵から死骸まで毒のある毛がやっかいなガなのですが、我が家に植えているツバキやサザンカ達は、天敵も豊富にいる環境下のせいか、チャドクガが一度も繁殖したことがありません。

ツバキ

ツバキ

柑橘類

常緑小低木~低木の柑橘類はミカン、オレンジ、ゆず、れもんと品種も様々。

里山の畑の脇に植えられるイメージの強い柑橘類ですが、花も咲き、実も取れ、葉も美しいので優秀な常緑樹です。

玄関脇のアクセントやシンボルツリーとしても使え、また低い品種では垣根越しに植える目隠しとしても使えます。

ゆずの木

ゆずの木

ナンテン

常緑低木のナンテンは「難を転ずる」ということから名付けられ、縁起担ぎに庭木として用いられてきました。

また、赤飯などの上に葉を添えて毒消しがわりにと、日本で昔から身近な庭木です。

紅い実も葉も美しく、日陰にも耐え、和にも洋にも使いやすい常緑樹です。

ナンテン

ナンテン

ヤマボウシ

本来は落葉高木のヤマボウシですが、最近では常緑の品種が人気で、庭木としても鉢植えとしても使われています。

株立ちのものはシンボルツリーとしてぴったりですし、鉢植えで低い背丈で抑えると、ベランダ栽培はもちろん、ガーデニングのアクセントとしても使いやすいでしょう。

ヤマボウシ

ヤマボウシ

庭木の常緑樹 目的別のおすすめ品種は?

前章では高木から低木まで様々な常緑樹を挙げさせていただきました。

それでは目的別にどんな常緑樹を使うのがおすすめなのか、例をご紹介したいと思います。

前章でご紹介しきれなかった常緑樹もご紹介していますので、ぜひ参考になさってくださいね。

シンボルツリーとしておすすめの常緑樹

ポイント 常緑ヤマボウシ
ポイント シラカシ(株立ち)日陰の庭だと高さが抑えられます。
ポイント コニファー
ポイント ニオシュロラン
ポイント モチノキ
ポイント キンモクセイ
ポイント オリーブ
ポイント 柑橘類

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アプローチにおすすめの常緑樹

ポイント 常緑ヤマボウシ(株立ち)
ポイント オリーブ
ポイント タケ
ポイント アオキ
ポイント ジンチョウゲ
ポイント ツツジ
ポイント ツバキ・サザンカ
ポイント ナンテン
ポイント アセビ
ポイント シャリンバイ
ポイント ヒイラギ
ポイント クチナシ

ジンチョウゲ

ジンチョウゲ

垣根

ポイント ツバキ・サザンカ
ポイント タケ・ササ
ポイント ヒイラギ
ポイント カナメモチ
ポイント ヒバ
ポイント イヌツゲ
ポイント クチナシ
ポイント シャリンバイ

目隠し、グランドカバー

ポイント コニファー(匍匐性)
ポイント タケ・ササ(低木品種)
ポイント ナンテン
ポイント アオキ
ポイント ジンチョウゲ
ポイント アセビ
ポイント ローズマリー(匍匐性)
ポイント ランタナ
ポイント センリョウ
ポイント マンリョウ
ポイント トチノキ

庭木の常緑樹の低木のおすすめのまとめ

庭木におすすめの常緑樹で特に低木や高さが抑えられるものを中心にご紹介しました。

庭造りをしたいけれど、どんな木を植えたらいいのか悩んでいる人は、まずは目的別に常緑樹を選んで植えてみて下さい。

木の高さはもちろん、樹形や性質を考えて、目的と場所を選ぶと後悔しないと思いますよ。

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