看護師としての仕事は、さまざま。どの科に就くかで、いろんな苦労も有ります。悲しみも有ります。
その反面それそれに、とてもやりがいを感じます。
産婦人科のやりがいは、新しい生命が生まれる喜びにあると思います。
元気に生まれて良かった!
産婦人科で仕事をする看護師さんのやりがいと喜びを書いていただきました。
産婦人科の仕事はやりがいがあります。新しい命の誕生の瞬間

38才、女性の看護師です。
産婦人科の有床クリニックで看護師として仕事しています。このクリニックに勤務して5年になりました。
私が看護師としてやりがいを感じるのは、産婦人科で新しい命の誕生をサポートすることです。
実は、産婦人科で働くことは最初は希望ではありませんでした。
新卒で就職した総合病院で、配属が産婦人科になったことがきっかけでした。
人が足りないから、配属希望者がいないから、という理由でした。
しかし、働き始めて分娩の介助や新生児のお世話をするようになって、本当に産婦人科の仕事が好きになっていきました。
また、自分が28歳で結婚し、妊娠出産を経験したことで、産休が明けたら絶対また産婦人科で働きたいと思うようになりました。
子供が生まれる瞬間の感動を共有できることは最高の喜びです。
自分が実際に妊娠、出産を経験したことで、以前より妊婦さんに優しい気持ちで接することができるようになったと思います。
気持ち的にも余裕をもって働けるようになりました。
産婦人科は時に、流産、死産、人工中絶などの悲しい出来事もあります。
産婦人科は他の診療科に比べて、訴訟のリスクが高いので、看護師には避けられがちです。
しかし、それ以上に命の誕生する瞬間は輝いていると思います。
妊娠、出産は、妊婦さんとご家族、医師、看護師、助産師の共同プロジェクトだと思います。
まさに「みんなで頑張ろう」というパワーが必要なのです。
産婦人科の看護師として、体の続く限り頑張っていきたいと考えています。
若い妊婦さんに安心してもらえる、おばあちゃん看護師になりたいなと思っています。
今は自分の子供が小さいので、実現不可能ですが、いつかは助産師の資格を取って、助産院を開業するのが夢です。
アットホームで安心感のある助産院を作りたいです。
出産してからも、育児の相談や悩みを相談できる場所として頼ってもらえるような助産院が理想です。
悩めるお母さんのよろず屋になりたいです。
私が看護師としてのやりがいを感じるのは、産婦人科で命の誕生をサポートする時です。
一人の人間が誕生する瞬間に多く立ち会える仕事は、医師、看護師、助産師以外ありません。妊婦さんが不安なく、希望を持って出産に挑むには、妊娠中の精神的なサポートが不可欠です。
妊婦さんが「赤ちゃんに会いたい」と思えるかは、産婦人科医療に関わるスタッフにかかっていると言っても過言ではありません。
これからも産婦人科の看護師としての仕事、頑張っていきたいです。
産婦人科の看護師としての喜び

私は現在30歳(女性)で、総合病院の産婦人科に勤めて7年になります。
元々、赤ちゃんが好きで赤ちゃんと接することの出来る科で働きたく、産婦人科に勤め始めました
(小児科も選択肢にありましたが、特に新生児が好きで、新生児と密接に関わることが出来るので産婦人科の看護師を選びました)。
仕事が始まった当初は、新生児と接することが出来る喜びよりも、妊婦さんや産後すぐのお母さん達と関わることの大変さが大きく、大変な日々でした。入院中の妊婦さんや出産直後のお母さんは、精神的に不安定なことも多く、その不安を取り除いてあげることが意外と重労働でした。
出産直後のお母さんの場合、出産の疲労が大きく、痛みも残るので、見ていて気の毒な程でした。
それに加えてこれからの育児への不安や、初産婦さんなら授乳やおむつ替え等、初めてのことが盛り沢山で、精神的にもかなり消耗しています。
そのようなお母さん達をいかに元気づけ、早く回復してもらうか、日々試行錯誤していました。
特に、母乳の分泌を良くしたり、上手に母乳をあげるコツについてお母さんにレクチャーする場面が多かったのですが、胸が張って痛がるお母さんの胸をマッサージするのは本当に痛そうで可哀想に思うこともありました。
しかし、母乳がスムーズに出るようになったり、体の動きが段々元通りになっていき、心も少しずつ安定していくお母さん達の姿を見ていると、女性の強さを感じられるし、そんなお母さん達の役に少しでも立てているかと思うと、やりがいを感じます。
そして、赤ちゃんと一緒に退院していくお母さん達が、お礼を言ってくれたり、入院中に私のお陰で居心地が良かったというようなことを言ってくれると本当にこの仕事をやっていて良かったと思います。
なかには、後日私宛てに病院に手紙を送ってお礼を言ってくれるお母さんもいて、そのような言葉に励まされる日々です。
また、1ヵ月検診になると、お母さんが赤ちゃんを連れて戻って来るので、またそのお母さんと話が出来ること、赤ちゃんの成長を見ることが出来ることへの喜びもあります。
私が担当していた或るお母さんは、入院中母乳の出が悪く、母乳で育てられないかもしれないと涙を流す程不安がっていたのですが、1ヵ月検診で会った時には、退院後に私のレクチャーしたストレッチとマッサージを続けていたので母乳の出が良くなったと喜んでいて、赤ちゃんも順調に育っていました。
そのような母子の姿を間近で見られるのが、私がこの仕事をこれからも続けたいと思う理由の一つです。
夜勤や緊急時の負担が付き物の仕事ではありますが、お母さんから感謝してもらえたり、回復していく姿を見ることが喜びとなり、また、可愛らしい赤ちゃんと日々接することが出来、仕事の疲れが癒されます。赤ちゃんだけでなく、そのお母さんからも生命の神秘や強さを感じられ、感動を与えてもらえる素晴らしい仕事なので、今後もずっと続けていけたらと思います。