「うさぎの耳」って、値札に大きく書いてありました。
それが月兎耳(ツキトジ)との最初の出会いです。
葉が綺麗だけど、月兎耳って葉挿しできるの?月兎月の増やし方も知りたい。
月兎耳の植え替えのタイミングはいつ頃がいいのか。
多肉植物だけどツキトジの寄せ植えは可能なの?と育てていると、色々考えます。
私は過去に多肉植物を水と植え替えで失敗してるので、購入する時に迷ったのですが、綺麗な状態だったのでもう会えないかもしれないと、思い切って育てることにしました。
失敗したくないので、とにかく水をあげたくなる気持ちを抑えていつも我慢しています。
まず、月兎耳は水を控えめにが基本です。
育て方をご紹介します。
目次
月兎耳の育て方
育て方のポイントはこの2点です。
最低限こちらを気をつけていれば、月兎耳は簡単に育てられます。
水の頻度
月兎耳は葉に水分を貯め込むので、水は控え気味にして下さい。
育ち方がゆっくりなので、水をあげたくなってしまうんですが、腐ってしまったら大変。
いつもガマンして見守ってます。
水をあげる前に、土を触って乾いているのか確かめて下さい。
春から夏にかけては、月兎耳が育つために準備するいい時期ですが、それでも乾き気味にして、土が乾いている時を作らないと腐ります。
冬は休眠するということで、ほぼ断水して正解でした。
暖房で乾く場合だけ気をつけて下さい。
とはいえ、あげ過ぎてもダメ、あげなさ過ぎもダメな植物なので水加減がとても難しいです。
私流ですが、目安として、鉢を持ち上げた時に軽くなったら、土に水分がなくなってるなと思っています。
あげる時はたっぷりと下から水が流れてくるほどあげています。
その時に、上から水をかけると葉に生えているうぶ毛のようなものの、フワフワ感が無くなるように感じるので下側から水を与えてます。
このうぶ毛のようなものは、日差しから守る役割があり大事なので、葉にはあまり水をかけない方がいいかもしれません。
日当たり
日当たりのいい場所に置くのが適しています。
葉に生えているうぶ毛のようなものも増えるので、白さが引き立ちますし、葉先の茶色も濃くなってとても綺麗です。
葉もぷっくりとしっかりしてきます。
ただ、日当たりがいい=暑い になると反対に弱ってしまいます。
私も乾燥ばかり考えて、積極的に日当たりをさせていたのですが、葉やけして葉が痛んでしまいました。
だからといって長いこと日陰におけば、今度は日照不足でヒョロっと軟弱に。
葉が落ちてきます。
夏だけ半日陰、春秋冬は窓際という感じでしょうか。
日当たりの頻度は難しいですが、重要です。
うさぎシリーズ
補足です。
知る人ぞ知る、月兎耳には、他にうさぎ繋がりの仲間がいます。
育て方のコツをつかんで慣れてきたら、合わせて育ててみてはいかがでしょうか。
基本、育て方は同じです。「うさぎシリーズ」ご紹介します。
黄金月兎耳(ゴールデンラビット)
名前の通り、葉に生えているうぶ毛の色が黄色く、黄金色に見えます。
月兎耳よりも、渋いベテランという風貌でしょうか。高級感が漂います。
福兎耳(フクトジ)
福兎耳は、月兎耳より全体的に白色感が強く、フェルト感があります。
葉先の茶色が薄いです。
ピンクの小さい花を咲かせるのが特徴。
別名「トメントーサ」と言われる事もあります。
黒兎耳(クロトジ)
月兎耳の葉先の色がもっと濃く黒くなっているバージョンです。
見た目は、とても似ていますが、ガッチリしている印象です。
姫月兎耳(ヒメツキトジ)
月兎耳を小ぶりにした風貌。背丈が低いです。
どちらかというと葉が黒っぽく見え、縁取りは赤茶色です。
星兎耳(ホシトジ)
葉先が長いのが特徴。
葉の縁取りに点々とした黒色があります。
一見似ているのですが、特徴があり、微妙に違うので楽しめます。
この他にもまだまだ、うさぎちゃんが沢山あります。
お店で探してみてはいかがでしょうか。
月兎耳の増やし方
月兎耳の葉挿し
増やし方のひとつに葉挿しがあります。
葉を何枚か取って用意して、別の容器に培養土を入れて置いて様子を見る方法がありますが、私は培養土をすぐ用意できなかったので、月兎耳が植えてある根元にそのまま置いてみました。
ぶつかって落ちてしまった葉を使ったのですが、寝かせずに鉢のふちに立てかけました。
とにかくなかなかすぐには芽が出ませんね。
見てると、また水をやりたくなるので見ないふりでいました。
出るまでかなり日数がかかるので、ほおって置いて忘れるくらいがちょうどいいかもしれません。
置いた葉がシワシワに萎びてきて、諦めかけてから芽が出た事もありました。
芽や根が出てきたら土をかぶせて水をあげて下さい。
月兎耳の茎植え
もうひとつ、茎植えがあります。
葉ではなく、茎バージョンです。
月兎耳の頭の部分を茎ごとカットします。
綺麗なまま切るのはもったいなくて、私もいまだ躊躇してしまいますが、でも増やしたいならしょうがないです。
また、長いこと日陰に置いた事でヒョロっと伸びてしまった茎を、全体の形を整えて立て直すために、先の部分を茎ごと切って、そのあと土に挿したりすることもあります。
切り取った元の株はそのままにしておくと、また切り口の辺りから芽が出てきます。
葉挿しも茎挿しも、残すために大事な事です。
月兎耳の状態が悪くなってきた時に、まだ綺麗な葉や茎が残っているのであれば、もしものために切ってよけておく緊急処置も必要です。
月兎耳の植え替え
月兎耳の植え替えの時期
植え替えするのは、春から夏にかけての時期がいいと思います。
夏になると暑いし冷房をするし、日差しも強いので色々な調整が難しいです。
秋から冬に入ると徐々に休眠に入るので植え替えは避けた方がいいのかなとも思います。
それから、茎のところから根(気根)が出てくる事があります。
これは、多肉植物ではよくある事で心配はないのですが、水分が少なかったり、鉢の中で根がいっぱいになって根詰まりしているサインとも言われる事があります。
植え替えのタイミングとして目安にしてもいいですし、気にならない状況ならば、そのままでも大丈夫です。
植え替えの注意点
根が細いので、ついてる土はほぐしながら取ったり、葉にぶつかるとポロっと取れてしまうので優しく丁寧に扱いながら、植え替えして下さい。
土は、できれば多肉植物用の土の方が、排水性と通気性があるので水分の失敗がしにくいと思います。
水はけがいいのが大事です。
植え替えする時に、寄せ植えをすることも選択できます。
ツキトジと寄せ植え
湿気と蒸れることが苦手なので、寄せ植えの場合、お互いをぎっちりとくっつけて植える事もあり、腐ってしまう事があるのではないかと心配しますね。
でもその事を含みながらすれば寄せ植えは出来ます。
葉がうさぎの耳みたいに長いので、植えるときや他の植物に触れたりすると落ちてしまう事もあるため、植え替え時にぶつからないように注意が必要です。
が、葉が伸びる前、まだ小さいうちに寄せ植えをしてしまうのもコツです。
月兎耳は、葉が毛に覆われていて個性的なので寄せ植えでも映えると思います。
月兎耳(ツキトジ)の育て方のまとめ
最初は、うさぎの耳?!って釘付けになりましたけれど、名前を知ってなるほど。
その名の通り、葉がうさぎのように白いうぶ毛に囲まれてフワフワ。
うさぎの耳の形に似ていてホントに癒されます。
育て方については、土が乾いてから、水をあげるということに徹すれば、難しいことはないので、世話は簡単です。
成長がゆっくりなので、水もあげずに気長に待つ事が多いため、世話をしたい人には、じれったいですが、他の植物の世話をする時間が取れると思えば、ありがたい事です。
多肉植物の中では個性派になる月兎耳。
是非、うさぎシリーズ全種類制覇も含めて、育ててみたいものです。
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