看護師(涼美)の私がストレスによって、うつ状態になった、症状や解消法の実体験です。
看護師という職場は看護師間の関係だけでなく、医者やコメディカル、患者さんとの関係など、様々な人間関係が常に隣り合わせです。
看護師で医療知識があるからといって、精神疾患に早く気付けて早く対処できるとは限りません。
むしろ、看護師のように「私は大丈夫!」と頑張りすぎてしまう人ほど、落とし穴にハマりやすいのかもしれません。
目次
看護師の私がストレスでうつ状態になった出来事
私が看護師8年目でのこと。
新しく入った職場で、ある夜勤専従のベテラン看護師Aさんと一緒になった時のことです。
初めて仕事をするにも関わらず、挨拶をしても無視。
夜勤中の相談をしたくても、反応が悪くて常に仏頂面。私は「初めて仕事するのになんでこんなに嫌われているんだろう?【下記図:C・E・I】
と思いました。
しかし、それでもなんとかコミュニケーションを取ろうと、世間話や顔色を伺いながら声かけをしていたのですが、一向に雰囲気は変わりません。
しかも、ちょっと業務の確認をしただけで、「あんた何年目なの?このくらいのこともできないの?」と一方的に怒られ、ちょっとしたやり方が違うとかとにかく嫌味や理不尽な怒られ方をしたのです。
夜勤明けで師長に相談したところ、他のスタッフでも同じようなことがあったと言います。
そのため、そのスタッフはAさんと夜勤を一緒にしていないとのことでした。
とにかく、自分より後に入ってきた人のことをコケにして、嫌味を言ったりする人:Gだと師長は言っていました。
私の他にも病棟スタッフがいますが、半分以上がAさんより前から勤めているため、全くそんな雰囲気はなく、むしろ仲良くやっていたのです。
私もこんなことは初めてで、どうしたらいいか悩みました。
しかし、師長からAさんに一度注意してくれることと、夜勤ができる人が少ないから、なんとか頑張って欲しいと言われ、もう一度頑張ってみることにしました。
そして、2回目の夜勤。気持ちを新たに頑張りましたが、全くの変化なしでした。
むしろ「あんた主任にチクったわね」と余計に怒られ、嫌味を言われてしまう始末。
もうこれはどうしようもない【下記図:E・G】と思いました。
私はAさんとの夜勤を外して欲しいと師長に伝えました。そのため、夜勤ができなくなってしまい、日勤だけの業務になりました。
それでも、Aさんと仕事をするよりはマシ【下記図:E・G】だと思ったのです。
しかし、私の心の中には理不尽に怒られ、嫌味を言われたことでトラウマとして残り、知らない間にストレスを抱え込んでいたのです。
その時の私の状態は以下の通りでした。
暴飲暴食に走った
日勤でAさんと申し送りが重なる時の前日は全く眠れなくなった
朝起きるのが億劫になった
病棟へ行く前にお腹が痛くなりトイレへ行くことが多くなった
友達と遊ぶのが好きだったのに、外へ出たくなくなった
看護師の私がうつ状態なった時の症状



などの感情や意欲の障害に、
集中できない
悲観的思考
自分を責める
体がだるい
不眠
食欲不振や過食
などの思考障害や身体的症状が一般的です。私の状況もこれらに当てはまります。
うつ状態になった時どうしたら良いか?
うつ状態に気づくというのはなかなか難しいことがあるかもしれません。
私のようにふとしたとき、「あれ?なんかおかしいな」と体の異変に気づく人もいれば、引きこもりになって、病院で診断を受けて初めて気づく人もいます。
うつ状態の場合には様々な治療方法があります。
薬物治療や行動療法など個人の症状や状況により違ってきます。
また、一度良くなっても繰り返す人も多いのです。
私の場合、一方的に相手が悪いと思っていたので、日勤でなんとか頑張りましたが、結果的には退職することにしました。
しかし、症状が落ち着いてから、もしかしたら自分にもなにか原因があったかもしれないと、自分のことを振り返るようになりました。
そのきっかけが、デビッド・D・バーンズの「認知の歪み10のパターン」というものを読んだからです。
認知の歪みとは
人間には思考の偏りがあると言われています。「認知の歪み」10のパターンは精神医学の中でも、認知行動療法の一環として実際の治療でもよく使われているものです。
認知の歪みのパターン
うつ状態にある人ほどこれらが当てはまりやすくなっています。
先ほどの、私と<Aさんの出来事>を思い返してみましょう。
実はこれに当てはまる部分がいくつかあるのです。はっきりと区別できるわけではありませんが、
「E:結論の飛躍」
「G:感情的きめつけ」
が多いことが分かります。
この結果を受けて、普段からも結論を急いだり、せっかちな面があることや理論的ではなく、どちらかというと感情的に話をしたりすることが多いことを思い出しました。
この思考のクセが悪いから絶対に治せというわけではありませんが、もう少し違う考え方や視点を持っていたら、結果は違ってきたのかなと思うようになりました。
しかし、うつ状態のひどい場合にこのような自分の思考を振り返る余裕なんてありません。
そのため、一番いいのは、そのストレスを感じている元を避けることです。
それが結果的に退職ということになる可能性もあります。
まずは、体を最優先に休めてあげる、楽にしてあげることが大切だと思います。
また、普段からストレスを溜めすぎて爆発しないように、気分転換や息抜きをすることも必要です。
看護師のストレス解消法
一番は自分の好きなことを思う存分やるということです。特に私はスポーツ観戦したり、ショッピング、映画を観たり、漫画を読んだり・・・好きなものがありすぎて大変です!
しかし、中には「趣味がない」という人もいるでしょう。そんな人におすすめするストレス解消法があります。
すぐできること(週に1回くらいは!)
運動をする(スポーツジムやヨガなど)
ひたすら寝る
飲みに行く
ショッピング
映画や漫画をみる
ちょっとした楽しみに!(2、3ヶ月に1回くらいは!)
マッサージやリラクゼーションに行く
カラオケに行く
スポーツ観戦
ライブ参戦
自分にご褒美!(年に1~2回くらいは!)
旅行にでかけて美味しいものを食べる
自然が綺麗なところで非日常を味わう
看護師がストレスでうつになりかけたら!のまとめ。
とにかくストレス発散法はいろいろあります。
自分の興味のある分野をいろいろ試してみるのもいいでしょう。
知らない間に熱中してしまうなんてこともあります。
看護師はストレスの多い職場とは言いますが、上手く折り合いをつけて頑張っていけるようにしましょう!