ここでは、看護師の転職先 病院以外ではどこがおすすめか書いてみます。
看護師として働くのは病院のイメージが一般的ですが、現代社会において、病院以外での看護師の働き場所も増えてきています。
そこで、病院以外での働き場所が増えました。
それと同時に看護師としての選択肢が増えるということでもありますが、あまり数が多くなると、今度は選ぶのも大変になってしまいます。
私自身の経験も含めて、自分に合った働き場所を探すポイントやおすすめをご紹介していきましょう!
看護師の転職先 病院以外ではどこがおすすめ?
看護師としての働き場所はかなり多く、人それぞれに得意とするところや苦手な部分が違うので、ここがおすすめ!と断定するのはかなり難しいです。そのため、まずは自分に向いているところはどのようなところなのかを絞るようにしましょう!
まず考えてほしいこと!医療行為の有無
病院以外で働きたいと思ったときに、まず考えてほしいのは、医療行為の有無です。
病院で働いていて、私は急性期病院で働くのは向いていないかもと思ったり、採血や点滴が苦手などの人もいると思います。
そういった人には病院以外での働き場所はおすすめですが、病院に比べると医療行為はかなり減ることになり、中には全く医療行為がないところもあります。
そうした場面でも自分が納得してやっていけるかどうかを考えてみましょう。
以上の点を踏まえて、転職先(主に常勤・パートでの働き先)をご紹介していきます。
ある程度の医療行為あり
老人福祉施設
細かく分けると、一般的な老人ホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、ショートステイ、デイサービスなどがあります。
高齢者の方とゆっくり関わりたいと思う人におすすめです!
病院では忙しくてなかなかゆっくり会話をすることができないことも多いですが、老人福祉施設の場合には、メインは生活の場であるため、日々のコミュニケーションが大事になってきます。
医療行為としては、特別養護老人ホームやショートステイのような介護度高いところでは、経管栄養、気管切開、人工呼吸器などの処置があるところも多いので、比較的病院でのスキルが生かされます。
また、サービス付き高齢者住宅やデイサービスのように介護度が低めのところでは、医療行為が少なく、軟膏処置や内服管理、生活介助などがメインです。
ブランク明けの看護師やスキルに自信がない看護師でも比較的やりやすいと思います!
訪問看護、訪問診療
将来的にも増加傾向にあるのが在宅看護です。
まず、訪問看護では高齢者の在宅療養のサポートやケアがメインですが、中にはリハビリに特化したところや、精神科、小児科などと分野が分かれているところもあります。
自分の得意な分野の訪問看護を選べるのも、スキルを生かせていいですね。
訪問先へは自転車か原付、電車移動などがあり、中には人工呼吸器や気管切開、経管栄養などの患者さんも多く、訪問入浴の介助などもするため、少し体力的にはハードかもしれません。
一人一人の患者さんと接することができるので、自分のスキルをどんどん生かしていきたいという積極的で行動派の人に向いていると思います。
訪問診療の場合には、自宅への訪問以外にも老人福祉施設などの訪問も含まれます。
医師に同行して処置の介助をしたり、検査をしたりすることがメインとなるので、訪問看護に比べると、少し体力的には楽かもしれません。
訪問診療の場合には、基本的にはクリニックに勤めることが多いので、訪問診療日以外はクリニックの仕事となることがあります。
医師と同行してケアをするので、訪問看護のように一人の責任は少なく、気持ち的に楽です!
ほとんど医療行為なし
保育園や学校、企業の保健室
最近看護師の募集が増えてきたのは、学校や企業の保健業務です。
保健師の資格が必要なところも多いですが、看護師のみも資格でも大丈夫なところもあります。
基本的には、医療行為はほとんどなく、学生や社員の健康管理や予防、健診の調整、カウンセラー的な役割がメインとなります。
病院のように臨機応変に動いたり、常に緊張感を持ってというストレスからは解放されるでしょう。
カウンセラーや保健の先生に憧れる人には向いていると思います!
しかし、一人体制であることも多いので、自分で考えて判断しなくてはならない責任もあります。
企業などでは員と同等の給与が支給されるため、かなり人気案件となっていますが、大学などの保健室の場合には契約社員であることが多いため、比較的転職しやすいです。
一般企業(医療機器、製薬会社、人材派遣会社、出版社など)
実際に医療現場で扱う機器や薬剤などの開発や営業、使用方法の勉強会の開催、医療記事ライターや編集者として、看護師としての経験があると有利になることがあります。
また、関連病院などで治験を行う際にコーディネーターとしての仕事もあります。
看護師としてというよりは、一社員として企業に就職するため、病院とのギャップが大きいかもしれません。
オフィスワークに憧れていた人や、看護師の資格を生かして医療現場をサポートしていきたいと考えている人におすすめです!
看護学校の教員
看護師の資格を持っていると、看護学校の教員という道もあります。
看護専門学校の場合には、特に看護師免許以外の資格は不要ですが、高校の場合には教員免許、大学の場合には学士以上の学位が必要となるので注意しましょう。
学生指導や後輩指導が好き、教えることが得意な人におすすめです!
派遣や単発で働きたい
健診、訪問入浴、イベントナース、ツアーナース
派遣の仕事では老人福祉施設や訪問診療などの案件もありますが、派遣メインでの働き方があります。
上記の4つは特に派遣で多く扱っている案件です。
健診では、身長体重、聴力・視力検査、血圧、採血、心電図、問診などがあります。
訪問入浴は、在宅に伺い、介護スタッフと共に入浴介助をします。
イベントナースでは、ライブやスポーツ大会などのイベントでの救護待機で、ツアーナースは学校の修学旅行などの引率をする仕事です。
◎いろいろなところで働いてみたいという人や、自分のペースで時間や場所に制限がない人などにおすすめです!
看護師の転職先での必要な(欲しい)経験年数は?
老人福祉施設
訪問看護、訪問診療 の場合には、新卒以外であればブランク可としているところも多いですが、最近では病院とのギャップに辞めてしまう人が多いため、訪問看護の場合には新卒で一から育てることに力を入れているところもあります。
しかし、それ以外の場合には、看護師一人や少ない人数で状況を判断して、適切な処置をしなければいけないため、最低3年以上の臨床経験は必要になってくるでしょう。
保育園や学校、企業の保健室:学校や企業の条件によってばらつきがありますが、あまり新卒で受け入れているところはないようです。
保健師の資格があっても、看護師として最低3年程度の臨床経験を条件としているところもあります。
こちらも、看護師一人でさまざまな人の状況に合わせた対応が必要になるため、特に内科系などの経験や精神科領域の経験があると有利となりそうです。
一般企業
健診、訪問入浴、イベントナース、ツアーナース:看護師として現場で働いていた経験を生かしての仕事になるため、臨床経験はある程度あった方がいいでしょう。
条件で臨床経験○年以上とだしているところもありますが、企業などの場合にはあまり転職経験が多いと不利になってしまうので気を付けましょう。
⑥の派遣先によっては、○○科経験者という条件を出しているところもあります。
看護学校の教員の場合には、臨床経験5年以上としているところや、一つの科目だけではなく、内科外科などを経験していると教えられる科目が増えるので有利になります。
病院以外での転職のメリット、デメリット
病院以外での転職のメリット




病院以外での転職のデメリット





病院以外で働くと以上のようなメリットやデメリットがあるようです。
看護師の転職先 病院以外ではどこがおすすめのまとめ
今まで病院で働くことが当たり前だった看護師としての働き方がさまざま広がってきているのは、とても嬉しいことです。
看護師として、たとえ病院で働くのがつらくなってしまっても、自分に合った働き場所を探せるといいですね!