ここでは、小説家になるにはどういった方法があるか、きっかけは?ということのついてお話しします。
小説って簡単に自分を知らない世界に連れて行ってくれる素敵なアイテムです。
私も昔から小説を読むのが大好きで、お父さんが持っている本をよく読んでいましたし、今も通勤時間にはなるべく本を読むようにしています。
30も過ぎると自分の好みの文章や作家さんが出てきてしまうので今までのように全部読みたい!という気力はなくなってしまいましたがそれでも読みたい!と思った本はお金を出し惜しみせず買ってよんでいます。
そんな小説を自分で書けるようになったらすごいと思いませんか?
小説家になるのに遅すぎるとうことはありません。芥川賞や直木賞を受賞する人でもそれまで普通の会社員だったのに応募して、最後まで残り、デビューしたという人をよく見かけます。
森見登美彦さんという大好きな作家さん(「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半神話体系」「有頂天家族」など)がいるのですが、この方もかなり後まで会社員と小説家の二足の草鞋を履いていたそうです。
やる気さえあれば今すぐにでも目指すことができてしまうんです!
では小説家になるためにはどういった方法があるのでしょうか?
学生の頃から目指したい人向けと、社会人の人でも目指せる方法をご紹介していきたいと思います。
目次
学生で小説家を目指すなら
学生で「小説家になりたい!」と思っているのでしたら大学の国分科に進学してみるのはいかがでしょうか?
絶対に国文科に行った方がいいという訳ではありませんし、国文科に進まなかったから小説家になれないということはありません。
実際小説家の中には元々大学での専攻は理系だったという人も多いです。(東野圭吾さんや伊坂幸太郎さんは国立大学理数科出身です)
ただ今まで「文章を書く」「物語を読み解く」ということをやったことがない人は沢山のことを新しく学ぶことができると思います。
実際私は国文科出身ですが(小説家になりたかった訳ではなく、ただ単純に本を読むのが好きだった+理系があまりにもできなさ過ぎたためなのですが)、面白い授業が沢山ありました。
「小説や雑誌を作る時の校閲について」「村上春樹の小説から読み取れること」「自分の好きな本についてひたすら文章を書く」などなど…1年生の頃から「小説」の授業も選択しており、卒論は自作の小説を提出しました。
自分の知らなかった言葉や表現、知識を増やすことができます。
また教授などに話を聞くことができるので「小説家になりたいのだがどういったことをすればいいのか」と相談すれば親身になって話を聞いてくれます。
他の学科に行きながら別の知識を身に着けて、小説に活かすというのも非常にいいと思います。
ただ文章を書ききるというのは思っているよりも難しいです。困った時にすぐにアドバイスを聞けるという点でもいい環境だと思います。
私立でも理系よりは費用がかからないという点でもおすすめしやすいです。
(親に学費を出してもらった私が言うのも何なのですが…(笑))
社会人で小説家を目指すなら
学生と仕事をしながら小説家を目指すのは中々ハードルが高いです。しかし不可能ではありません。
何でも自分でやろうと思えばできるという点では学生よりも様々なアプローチができます。
文学新人賞に応募してみる
作家としてデビューする一番の近道はやはりこちらでしょう。
出版社などで沢山のコンクールが行われているのでそちらにまずは応募してみることです。
郵送やwebで申し込みができるので地方に住んでいる人でも簡単に応募できるのも◎です。
気になるコンクールがあれば片っ端から応募してみましょう。
出版社へ持ち込み
漫画だとよく「持ち込みをした」という話も聞きますが、小説は持ち込みをその場で読んでもらえることがあまりないようです。
ただ原稿募集をかけているような出版社もありますので、持ち込みを考えているのであればそういった所をチャックしてみるといいかもしれません。
こちらもメールやwebからできますのでどこに住んでいても簡単にできてしまいます。
WEBで小説を公開する
最近増えているのがこちらの方法です。
漫画などもそうなのですがインターネット上で自分の創作した小説を公開します。
沢山の人に見てもらうことができ、様々な感想や意見をもらうことができますのでそういった面でも非常にいいですね。
またお金もかからないので手軽に投稿できるのも◎
出版社とコラボした企画などが出る時がありますのでそういった際に積極的に投稿してみましょう。
私もよくインターネット上で公開されている小説を読むのですが、そこで読んでいた人の本が本屋にあったということが何度かありました。
専門学校やスクールに通う
新たに大学に通うのは金銭的にも時間的にも厳しいかと思いますが、専門学校やスクールに通うのでしたら会社が終わった後や自分の休みに合わせて通うことができます。
大人になってから先生に何かを教わるというのはとても参考になりますし、貴重です。
また学校の先生からの依頼で小説を書いてみたら、出版社の人からあらたに声がかかったというようなこともあるようですので人脈を広げるという意味でもいいでしょう。
また大人になると自分と同じ趣味をもった友人を探すのは中々難しいですが学校に通っていれば自分と似たような目標を持っている人と出会うことができます。
小説を書いているとどんどん内にこもってしまいがちという人には人と話すことで良い気分転換になる場としてもいいですね。
小説家になるために心がけること
小説家になるために…というよりは小説を書くために心がけることをいくつかピックアップしてみました。
私が卒論の小説を書く時に意識していたことです。参考になれば嬉しいのですが…。
とにかく書ききる!
これが何より重要です。
そして一番難しかったりします。
書いていて「これ面白いのかな」「何を書きたかったんだろう」と思って書くことをやめてしまったらそれまでです。
とにかく一度書き始めた物語を完結させること。
「最後まで書き上げること」が小説家になるために一番大事な能力だと言われているくらいです。
途中で挫折せずまずは一本書ききりましょう。
本を読む
いくらいい作品を読んでも、イコール自分の文章能力が上がる訳ではありません。
しかし本を読むことによって知識力は確実に増えていきます。
またただ読むのではなくしっかり意識しながら読むことが大切です。
「どんな言葉が使われているのか」
「こういった気持ちを表すためにはこういった表現があるのか」
「登場人物の気持ちは?」
などなど…意識しながら読むだけでもかなり違いますよ。
日ごろからメモを取る
日常で「あっ。この雰囲気いいな」とか「今の友達との会話、面白かったな」と思うことはありませんか?そういったことを日ごろからメモするようにすると小説に役に立ってきます。
メモを持ち歩いてもいいですし、今ではTwitterなど簡単に投稿できるようなSNSもありますのでそういった所をメモ代わりに使ってもいいですね。
自分がどういったジャンルが得意なのか把握する
やはり人間得意不得意はあるので、自分がどういったジャンルの小説を書きたいのかというのが一番大事ですが、書きやすいジャンルをある程度決めるといいと思います。
全く知らないジャンルに挑戦するのもいいのですが、自分が全く知らないジャンルって本当に文章を全く思いつかないんですよ。
それで嫌になってしまって小説の手がとまってしまっては元も子もありません。
まずは書きやすい題材から初めてみてください。
小説を書くために必要なもの
小説に書くにあたって何か特別に必要なものがある訳ではありません。
ただ今の時代、WEBから申し込みなどを考えるとパソコン、もしくはタブレットなどがあると非常に便利です。
ノートパソコンやタブレットであればどこでも作業ができるのも便利ですね◎
小説を書くことができるようなツールもありますし、エクセルにひたすら打ち込んでいくのもいいと思います。
今ではパソコンで作った小説をコンビニなどで簡単に印刷もできるので、試しに印刷してみて簡単な冊子なんかにしてみると非常に楽しいです♪
あとあると便利なのが「辞書」です。
ネットでも簡単に検索できてしまう時代ですが、やはり辞書の知識量はすごいです。
日常生活ではあまり使い機会も少ないかもしれませんが1冊持っていると自分の勉強にもなりますので、学生の頃使っていたものでもいいのですぐ引ける場所に置いておくといいと思います。
ただこれらは書くにあたって絶対必要というものではありません。
実際私は小説を原稿用紙に手書きしました。
紙とペンがあれば取り敢えず書くこと自体はできるというのは小説の素晴らしい所の一つかもしれませんね。
小説家になるには?のまとめ
いかがでしょうか?
何か参考になっていたら嬉しいのですが…。
個人的には小説家になることよりも、小説を書き続けることの方が難しいのではないかと思っています。
登場人物を考え、相関図を考え、背景を考え、セリフを考え、登場人物の行動にちぐはぐな点がないかどうか見直し、自分の言葉で物語を紡いでいく…これってとても大変なことなんです。
1作品作るのに膨大な時間と精神力を使います。
それをずっと続けていて、なおかついろんな人を笑わせたり、泣かせたり、感動させる作品を生み出し続けることが「小説家」のすごい所だと思います。
なのでまずは「小説家」になる方法について詳しく考えるよりも、自分の作品を作り上げてみてください。
賞に応募するのも作品が出来上がっていなければ申し込みもできません。
自分の書きたい物語は?どういった登場人物を出したいのか?最後は?どういったジャンルにするのか?
こういったことを考えるだけでもワクワクしませんか?そういったこと続けていくことで自分の小説が完成します。
今度は読む側ではなく、書く側になってみませんか?
関連記事