最近看護師募集の案件で「夜勤専従」「夜勤アルバイト」というようなものがあります。
文字通り夜勤の仕事を専門にするということなので、日勤の仕事は基本的にはしません。
しかし、どういった人が夜勤専従をするのか、またはメリット・デメリットがあるのかをご紹介していきます。
目次
看護師の夜勤専従・夜勤アルバイトの仕事事情
夜勤専従、パート
病院や老人ホームなどでの夜勤を専門に行う人です。
月に数回のパートから夜勤専従を常勤としているところもあります。
パートの場合、一回25000円~35000円あたりが相場で、メインでクリニックや老人ホームなどの日勤の仕事をして、たまに夜勤に入るというタイプです。
また、夜勤専従の常勤の場合には、月に10回ほどの夜勤をこなし、基本給や夜勤手当なども加算されるため、普通に常勤(夜勤あり)で働くよりも少し給与は高めになります。
留学のための資金や貯金にまわすためとして期間限定で働いている人が多いように感じます。
夜勤単発
比較的医療処置が少ないところや患者数が少ないところだと単発で夜勤できる人を募集しているところもあります。
1回きりという人もいますし、自分の予定が空いたときに募集を探すという人もいます。
そういったところではマニュアルが整備されていることも多いですが、中には劣悪な環境での仕事のため看護師が定着しないというところもあるようです。
個人的には常に夜勤や日勤の単発募集を出しているところや、看護師一人体制のところなどは負担が大きいので控えた方がいいと思います。
看護師の夜勤専従アルバイトのメリットデメリット
看護師の夜勤専従アルバイトのメリット






看護師の夜勤専従アルバイトのデメリット
夜勤が続くことがあるので、体力的にきついことも
長期間続けると、昼夜逆転してしまい体を壊しやすくなる
友達との予定が合わせづらくなる
夜勤のサポート体制が整っていない場合も
ある程度スキルが必要(最低臨床経験3~5年以上)
日勤の情報が分からないので、情報収集が大変
急病で休む場合に変わりがいないのでシフト調整が大変
看護師の私が夜勤専従にちかい形で働いていた時の流れ
私も昔は夜勤が大好きでした。
たまたま病棟で産休明けの小さな子どもがいるママさんナースが多く、夜勤できる人がいなかったため、3か月くらい夜勤専従に近い状態(月の夜勤が8回、日勤2.3回)でやっていました。
夜勤の大変さはありましたが、20日日勤よりも、10日夜勤の方が楽かもと思った時期もありました。
しかし、結局2か月くらいすると、昼夜逆転になってしまい、友達との予定が合わなくなるなどのデメリットの部分が気になってしまい、3か月で夜勤専従は辞めました。
このように夜勤は好きだけど、長期間するのはちょっと不安という人には期間限定(3か月~半年)などの条件をつけているところもあるようです。
夜勤専従、パート、単発として働いている人の例
以前私が勤めていたところは単発の夜勤を一部募集していました。
手術日以外の比較的患者さんの状態が安定している日のみでしたが、いろんなタイプの人が夜勤で働いていました。その働き方の例をご紹介しましょう。
Bさん(30代後半)・・・普段はクリニックでパート勤務、月に4,5回夜勤。
Cさん(30代後半)・・・普段は専業主婦、実家に子どもを預けられるときだけ夜勤。
Dさん(40代半ば)・・・普段はフリーランスとして病棟やクリニック、老人ホームなどをまわり、月に4,5回夜勤。
Eさん(40代半ば)・・・普段はオペ室のパート勤務、病棟の雰囲気を味わいたいとのことで月に数回夜勤。
以上のように、比較的仕事を自由に使い分けられる30代以上の年齢の人が多いように感じました。
こうした人はどこの病院へ行ってもある程度の知識や技術があるので、すぐに順応することができるのだと思います。
看護師としても結婚したり家族がいると働き方がどうしても変わってしまうことがありますが、こうして夜勤専従やパートなどの勤務があるおかげで、働き方を選べる人も多いようです。
夜勤専従をやるにあたり注意すること
実際に夜勤専従で働きたいと考えている人にとって、注意してほしいことがいくつかあります。
初出勤のときにフォローがつくか
看護師不足のところはフォローなしでいきなり本番というところもあります。
看護師が複数体制であればいいですが、できればフォローがついて仕事を教えてくれるところの方が安心して夜勤に専念できます。
看護師何名体制か
老人ホームや個人病院などでは看護師一人体制ということも多いです。
そうしたところは他に介護スタッフがいるのか、完全に一人かでも大きく違ってきます。
他にスタッフがいれば急変時に応援を頼むことができますが、完全に一人の場合には緊急時の判断から対応まですべて一人ということになってしまいます。
夜勤専従が初めてで不安な人は、複数名いるところからスタートしましょう。
夜勤の状況、休憩時間がしっかりとれるか
病院の規模や救急を取っているか、老人ホームの介護度などによって、夜勤の忙しさは違ってきます。
自立している人が多い病棟ではそれほど夜間のコールは多くないかもしれませんが、介助が必要な人や高齢者の認知症や不穏が見られる人が多いところでは、夜間であってもナースコールが多く、バタバタしているところもあります。
また、夜間緊急入院があれば休憩がしっかり取れないところもあります。
休憩時間がとれないと連続16時間ほど働きっぱなしになってしまうので、きちんと休憩時間がどのくらい取れるのかを確認するようにしましょう。
ある程度経験がないと厳しい
特に夜勤専従の場合には、日勤のように初めての処置でフォローしてほしい、やり方を教えてほしいなど余裕がありません。
夜勤専従の条件として臨床経験3年~5年以上としているところも多いですが、その診療科の経験がないと断られてしまうこともあります。
そのため、ある程度知識や経験に自信があって、初日からある程度働けるような人を求められることが多いので、新卒や若手の看護師が夜勤専従になるのは厳しい状況でしょう。
夜勤専従の期間が設けられているか
初めて夜勤専従をする場合、働いてみて合わないと感じる人もいますし、逆に合うようであれば継続して夜勤専従を行う人もいます。
まずは、数か月の期間限定でできるようなところであると、たとえ合わなかった場合に、普通の勤務に戻れます。
しかし、夜勤専従の常勤で応募して、実はきついので普通の勤務に戻るというのは難しいかもしれません。
勤務形態や条件などはきちんと確認するようにしましょう。
夜勤専従に向いている人
以上のことから夜勤専従に向いている人はこのような人だと思います。




看護師の夜勤専従バイトのメリットデメリットのまとめ
比較的夜勤が好きだった私でさえも、実際に夜勤専従で働くと辛いものがありました。
どうしてもやってみないと分からないという部分はあるようなので、転職でいきなり夜勤専従をするよりは、元々働いている場所で試しに夜勤専従をやってみるなどの形の方が安心してスムーズに仕事できるのでおすすめです。
夜勤は合う人と会わない人がはっきりと分かれるものなので、自分の働き方の選択肢として考えてみるのもいいですね!