イベントナースとは?求人と仕事内容を私の体験談でお話しします。

イベントナースとは

今回は、イベントナースとは?と求人はどこで?にお答えします。

看護師としての働き方は様々あることは知られていると思いますが、その中でも近年増加傾向にあるイベントナースという働き方を知っていますか?

いわゆるイベント(音楽や演劇のライブ、スポーツ大会、展示会、お祭り)の救護待機のお仕事です。

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こうしたイベントで体調不良や怪我をされた人の対応をするのがイベントナースの役割です。

今はコロナで、激減しているイベントですが、知っておいて損はないです。

そんな私が初めてイベントナースをした時の体験談をご紹介していきましょう!

展示場での救護待機

幕張メッセで行われた就職説明会のイベントでした。

土日で2日間続けてだったので、両日行ける人ということで募集がありました。

また条件には臨床経験3年以上と書いてありました。

勤務時間は8時集合の18時までで日給15000円。

幕張メッセ

看護師は私ともう一人、同じ派遣会社からの人でした。

Aさん30代で消化器内科勤務の人でした。

まず8時に会場集合。

当日のイベントの流れやパンフレットなどを渡され、概要を把握します。

そして、救護室の確認と、使用する会場スペースをぐるっとまわって場所の確認をしました。

イベント開始は10時からで、企業関係者の人たちが9時頃にぞろぞろ準備をし始めました。

ちなみに来場者数は過去のイベント時には1万人だったとのこと。

最初は「こんな展示場で看護師2人も必要かな?」と内心思ったのですが、Aさんは他にもイベント経験があるらしく、このくらいの規模だと看護師2,3人体制か医師一人に看護師一人体制であることが多いと言っていました。

いよいよ10時から開場となるわけですが、さすがにこの時間帯には誰も来ません。

持ってきた小説をパラパラ読んだり、携帯のゲームをして過ごしていました。

Aさんいわく、夏のイベントだったりすると、駅から場所が離れているので、ここにたどり着くまでに脱水症状みたいになって来る人もいるとのことでした。

冬で良かった。

結局12時になるまで誰も来なかったので、交代でお昼休憩を取ることにしました。

(ちょっと売店にいったりする程度)イベントによってはお弁当持参としているところもあるようです。

13時頃になって一人、「ちょっと気分が悪くて・・・」という男性が入ってきました。

救護室には体温計や血圧計、SpO2モニター、簡易ベッド2台、車椅子、担架などがあり、冷蔵庫には水分補給用の飲み物やアイスノン、救護グッズの中には絆創膏やテーピング、湿布などが入っていました。

とりあえずバイタルを取り、症状や今朝の状況などを聞き、脱水か立ちっぱなしによる貧血症状ではないかということになりました。

水分を摂ってもらい、ベッドで少し休んでもらうことに。

それから14時頃になってまた同じように気分が悪いという人が2人ほど来ました。

同様の症状であり、ベッドで横になってもらうことに。

その頃には最初に来た人は症状が改善したので、また会場へ戻ってもらうことにしました。

その後も頭痛や腹痛がある人、パンプスの靴ずれができてしまった人、中には「爪を切るのを忘れたので爪切り貸してください」という人もいました。

Aさんいわく落ち着いていたとのことだったので、多いときにはもうちょっとバタバタするものなのかもしれません。

結局イベントは17時までで、その後の片付けなどで企業関係者などが出払うのを見届けて、最後に帰るという形でした。

一応、主催している会社に救護対応の記録用紙をもらっていたので、名前、年齢、症状、どのような対応をしたかなどを記載して提出しました。

イベント内容によってはかなりハードなところも

今回紹介したのは展示場でのイベントナースでしたが、スポーツ大会のイベントナースや大掛かりなフェスやライブなどでは、救急や整形外科経験の看護師優先、医師も常駐しているケースも多いです。

陸上競技場

また、怪我や脱水、熱中症などで救護室に来る人が多く、医師や看護師が複数名常駐していることもあります。

昔一躍ニュースになった芸人の松村邦洋さんが、東京マラソン中に心肺停止で倒れ、すぐに医師の救命措置がとられたため、大きな後遺症などもなく済んだケースがありました。

こうした緊急事態が起こりやすい現場でもあるため、ブランクありでちょっとやってみたいと興味本位でするのはおすすめしません。

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イベントナースをするにあたり、注意すること

1

イベント内容

先ほども述べたように、イベント内容によってかなり差がありますので、初めてイベントナースをする場合には、お客さんなどが少人数で、看護師複数か医師が常駐している形がおすすめです。

何か心配な場合にも他の看護師に相談できますし、医師に指示をあおぐことができます。

ライブやフェス、スポーツ大会などは怪我や体調不良者が多いので、ある程度慣れてきてからがおすすめです。

年齢層

年齢層が高めであると、その分持病などの症状が出てしまう人もいたり、転倒して骨折、病院へ搬送ということも多いようです。

さらに、子どものイベントの場合には小児特有の疾患やアレルギーなどもあり、小児科経験がないと悩むこともあります。

自分の経験に合った年齢層を選ぶというのも一つの手です。

3

屋外か屋内、季節など

イベントの場所が屋外か屋内か、特に夏の屋外は熱中症や脱水の人も多いですし、救護室にクーラーがなくて、汗だらだらになりながらやるなんてこともあるようです。

普段から屋外で汗を流すのが好きな人はいいですが、インドア派の人にはかなり堪えますし、最悪自分が具合悪くなってしまうこともあるので注意しましょう。

4

持ち物

白衣持参とするところもあるようですが、たいていは動きやすい服装、ポロシャツにチノパンやジャージなどが多いです。

また、自分の聴診器やメモとボールペンは最低限必須です。

また、外出できない場合も多いので、軽食や水分はしっかりと持っていくようにしましょう。

イベントナースに向いている人

これは個人差があるかもしれませんが、一番は初めてのことでも積極的にやっていける適応能力が高い人が向いていると思います。

臨床経験が長いことや救急看護の経験もあれば役に立ちますが、初めての場所で自分であれこれ考えて対応したり、時には判断を迫られることもあるので、自分で考えて行動できる人には合っています。

特に、救護に関してのマニュアルなどはほとんどなく、主催者から完全に丸投げされて任されることも多いので、看護師の能力が試される場でもあるのです。

イベントナースは、病院とは違った看護で新鮮さがあり、楽しさもあります。

いろんなスタッフとの連携もあるので出会いが広がり、中には裏方としてライブをちょっと楽しめたり、イベントを覗けたりという嬉しい点もあります。

しかし、これらのいいところだけに目を向けるのではなく、きちんとイベントナースの役割を理解してから、応募するようにしましょう!

では、イベントナースはどこで求人を出しているのか?ということですが、看護師転職サイトや派遣会社でも扱っているところとないところがあります。

私が登録して行ったことがある、案件数も多いと感じるのは

MCナースネットさんです。




イベントナースの単発のお仕事は人気があり、専従で働いている人が案件が出る前に押さえてしまうこともああるので、かなりこまめにチェックしていないと、見逃してしまうことも多いです。

私も普段はツアーナースや健診をやっていることが多いのですが、たまにイベントもやってみたいなと応募すると、3回に2回くらいはもう埋まってしまいましたと言われてしまう状況です。

イベントナースQ&A

質問
ハードなイベントの場合、報酬はどのくらいになるでしょうか?
幕張のイベントに比べてどのくらいになるのか知りたいです。

答え
イベント自体の日給は10000〜18000円くらいだと思います。
ハードかそうでないかよりも、拘束時間の長さなどによって料金が違うと思います。
中には4〜6時間くらいの待機のこともあるので。

質問
あくまで日給なのですね^^
拘束時間が長いと、時給としては下がってしまうということなんですね。
ただ楽かもしれないと・・・ それはやってみないとわかりませんね。
でもスポーツイベントや、真夏のイベントなどは、大変なのは想像がつきます。

答え
スポーツイベントなどの場合、単発派遣だとスキル面とか不安なので、前にいたスポーツ整形外科のときは実際に病院に依頼が来ていたこともありました。
医師だけでなく、リハビリスタッフなども必要なことも多いので。

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