看護師として働いていると、仕事はきついし、忙しいし、つらいこともあるしで悩みも多いと思います。
ほとんどの人がどこかで壁にぶち当たったり、辞めたいと思ったりした経験があることでしょう。
果たして、看護師はどんなときに辞めたいと思い、退職するのでしょうか?
もし、看護師を辞めたいと思っている人がいれば、一瞬立ち止まって読んでもらえると嬉しいです。
目次
看護師になった理由
人それぞれ看護師になる理由はあると思います。
あなたが看護師になりたいと思った理由はなんですか?今一度思い返してみましょう。
「入院した経験があって、昔から看護師に憧れていた」「人のためになる仕事がしたい」というのは多く聞く理由です。
しかし、私の知り合いでは「医者と結婚したい!」「お金を稼ぎたい!」というような人もいました。
理由はどうであれ、厳しい実習や試験を乗り越えて看護師になったのだから、私はそれでいいと思います。
中には看護学校を辞めてしまった友達もいました。早くに自分の道に気付けて良かったのだと思います。
このように看護師に対していいイメージを持って仕事にしようという人は多いのでしょう。それでは、なぜ看護師を辞めたいと思うようになるまでになるのでしょうか?
看護師の仕事がつらい理由





以上のことからも分かるように、一般的に看護師は身体的・精神的に負担のかかる仕事だと思います。
よく看護師の仕事は3K(きつい、汚い、危険)といわれますが、その通りかもしれません。
患者さんの下の世話をすることもありますし、点滴や採血などの針で自分の指を刺してしまったという針刺し事故や患者さんからのクレーム、暴力も少なからずにあります。
「きつい」というところでは、看護学校を卒業したらほとんどの人が総合病院などに就職するのでしょうが、まずそこで待ち受けているのは、看護師経験の中でも一番つらいといわれる新人時代です。
最初の一年は特に覚えることや勉強することがたくさんあり、体も心も先輩についていくのに必死な期間です。
仕事の効率も悪いので、残業が多くなってしまったり、休憩がしっかり取れなかったりすることもあります。
中には怖い先輩や医者に怒られたり、泣きながら仕事したという人もいるのではないでしょうか?体を壊してしまって、1年未満で看護師を辞めたり、別の病院に転職した人もいました。
患者さん相手だからこそミスは許されないし、常に気を張っている状態で頭をフル回転させていなくてはいけないため、大変な職業だといわれるのだと思います。
看護師を辞めたり、転職が多くなる時期とは
看護師は特にスキルアップのための転職などが盛んな職業ではありますが、どんなタイミングで仕事を辞めたり転職するのでしょうか?
最初に辞めたくなる時期(新卒~3年目)
看護師の現実を目の当たりにして、特につらい時期でもあるため、まず最初に辞めたいと思うのではないでしょうか?
しかし、最低3年は働かないと一人前になれないという言葉があるように、看護師でも3年未満の経験では転職する先も狭まってきてしまうとされていました。
そのため、辞めたくても「とりあえず3年は頑張ろう」と同期同士で励ましあったことを覚えています。
この時期に看護師を辞めると、将来的に看護師として復帰したくてもかなり厳しい状況になるのが分かっているため、かなり必死に頑張っている人が多い印象です。
転職を考える時期で多いのが3年目から30歳前後
そんなことを思っているとあっという間に3年経ちます。
(個人差はあると思いますが)すると、先輩に怒られることも減り、3年目にはプリセプターといって新人指導をしたりするため、ある程度自分にも余裕が出てくることが多いです。
プリセプティーとの関係で悩むことはあっても、新人時代のようなつらいことはかなり減ってくるのではないでしょうか。
看護師として自信を持ち始める時期ともいえます。
また、3年を過ぎた頃から30歳までの間では、自分の仕事を見つめ直したり、女性の場合には結婚や出産といった時期でもあり、看護師の中で転職ブームがやってきます。
「隣の芝生は青く見える」ではないですが、転職した友達から「給与が上がった」「優しい先輩が多い」「仕事が楽になった」などといい転職話を聞いていると、自分も転職しようかなという気になります。
しかし、単純に転職してみたら、最初の病院よりもさらに劣悪な状況で人間関係も最悪、しまいには体を壊してしまい、休職。
そのまま看護師として仕事をするのが怖くなり、違う仕事を探すことに・・・ということも少なからずあります。
看護師を辞めてしまう一番の理由は、自分が思い描いていた看護師としての仕事のギャップが原因だと思います。
最初にも述べたように看護師になりたいと思った理由がいいイメージであればあるほど、その差は広がるでしょう。
また、つきものなのが看護師の人間関係のトラブルです。
看護の仕事が好きでも人間関係が最悪だと、仕事のモチベーションが上がりませんし、看護の質にも影響してきます。そのような理由で看護師を辞める人が出てくるのは、30歳前後までが多いようです。
一旦看護師は辞めたけど、復帰する理由は?
結婚や出産、様々な理由で看護師の仕事を辞めたけど、復帰する人も多くいます。
最近では潜在看護師をなんとかしようと、ブランクありでも歓迎のところや、復職支援を積極的に行っているところも多いです。
実際のところ多い理由としては、気持ちに余裕ができたことや資格・お給料の面ではないでしょうか。
若気の至り?勢いで看護師を辞めてしまったけど・・・
若いうちに看護師を辞めてしまった場合、ある程度年月が経つと、「あのときこうしていれば良かった」などと振り返ったり、反省したりすることがあります。
特に看護師になりたかったときの気持ちを思い出したり、現役で看護師として働いている友達の話を聞いていると刺激になります。
さらに、子どもも大きくなって手がかからなくなると、自分の仕事や生活について考えるようになる時期があります。
そのときに、看護師として復帰しようと思う人が多いようです。
やっぱりお給与が違う!資格があるっていい!
看護師を辞めてから企業などで働いたり、パートとして働いた人は分かるかもしれませんが、やっぱり看護師は給与がいいなと思うことも多いでしょう。
特に普通のサービス業などのパートの場合、時給が900~1000円程度というところも多いですが、看護師の場合1500~2200円の時給が一般的です。
そして、資格があればなにも病院で働かなくてもいいのです。
老人ホームやクリニックなど看護師としての働き場所は様々ありますから、選択肢として複数あるというのも魅力の一つです。
看護師の資格を一度取っておけば、更新したりする必要がないため、一生ものの資格なのです。
辞めたくても結局辞めなかった人も?
一度は辞めたいと思ったけど、辞めなかったという人もいます。
看護師のほかにやりたい仕事がなかった、結局は給与の面や資格があるということで、看護師として留まる人も多いようです。
中には、辞めたいといったけど、なかなか病院側が辞めさせてもらえなかったという人までいます。
自分が辞めたら他のスタッフだけではなく、患者さんにも迷惑がかかります。
そんなことを考えていたら、いつの間にか主任になっていたという先輩がいました。
看護師を辞めたい人や、一旦辞めたけど戻ってきた人など様々です。
しかし、このように看護師という資格があれば、辞めることや戻ってくることも比較的自由であり、他の仕事では味わえないやりがいがあるということが一番の魅力ではないかと思います。