看護のお仕事の体験談。キャリアコンサルタントと電話面談~採用まで

看護師 涼美

将来のことを考えて東京へ引っ越すことになり、新しい仕事先を探すことになりました。

はじめて看護師転職サイトを使っての転職活動です。

「看護のお仕事」と「○○看護師」の2つに登録しました。

もちろん無料です。

キャリアコンサルタントとの電話面談、病院との面接と病院見学。

そして採用内定から就職という流れです。

スポンサーリンク

今までは附属の病院にそのまま就職、数年後知り合いの紹介で転職し、病院に勤めていました。

そのため、実は今回が初めての転職活動と言えるかもしれません。

看護のお仕事の体験談 まずは転職活動の準備と流れ

以下が私の転職活動の流れです。

看護のお仕事 体験談

1

① 3月 現職の師長に退職予定であることを相談

※円満退職のため、早めに相談を

看護師の場合、一般企業のような3ヶ月前に退職を申し出るというルールは通用しないことも多いです。

そのため、転職先が決まってからよりも、まず先に退職の意思を伝えることが大事だと思います。

私の場合、1年前から師長さんに退職をして引っ越しをすることを相談していました。

最初はいい顔されませんでしたが、きちんとその都度、転職活動の状況を伝えていたので、とりあえず問題なく、承諾を得ることができました。

2

② 3月~6月 情報収集とキャリアについて考える

退職の意思を伝えたら、次に考えるのは自己分析とキャリアについてです。

看護師としていろんな科を経験してスキルを磨きたいと言う人もいれば、一つの科を極めたいという人それぞれだと思います。

私はというと正直、今までそんなに考えたことがありませんでした。

小児科で4年経験があり、その後整形外科などの混合病棟で2年やってきて、とりあえず自分のやりたいことはできた感じがありました。

そこまでバリバリ働くというよりは、今後結婚して子どもが生まれても働いていきたいので、「自分の経験も活かしつつ、新しいことも勉強していける居心地のよい職場」が理想でした。

情報収集としては、看護師の働き方(病院以外の働き方など)が書いてあるサイトやブログを見たりしていましたが、実際に転職活動をスタートするまではそこまで積極的には行動していませんでした。

転職サイト登録。探すポイントと良い転職サイトは?

3

③ 7月 看護師サイトや転職サイトを探し、登録

ここから本格的に転職活動開始です。

東京の病院に知り合いはほとんどいませんでしたし、口コミや評判などはあてにならないため、看護師サイトで都内の募集状況や給与形態などを調べることにしました。

そして、実際に仕事先を探すには、転職サイトを利用するしかなかったのです。

看護師向けサイトから、いろんな転職サイトの特徴などを調べました。

一言に転職サイトといっても、様々な転職サイトがあり、選ぶのが大変でした。都内の病院案件数や求人内容の分かりやすさを確認して、絞ることにしました。

チェック転職サイト比較

目をつけたのは以下のポイントです。

ポイント 給与と賞与、昇給(給与も月給と年収が書いてあるところ、昇給でどのくらい上がるかもチェック)
ポイント その他手当て(住宅手当、夜勤手当、皆勤手当て、休日手当て、食事手当てなど)
ポイント 休日日数、有給の有無(月何日休みなのか、夏季・年末年始休暇の有無)
ポイント 電子カルテの有無
ポイント 病院のセールスポイント
ポイント アドバイザーや働いている人からのコメント

看護のお仕事と○○看護師に登録,キャリアコンサルタントと電話面談

これらのことから「看護のお仕事」と、「○○看護師」の2つの転職サイトに登録することにしました。

看護のお仕事



4

④ 8月前半 電話面接

サイトで登録を済ませると、両者ともすぐにメールで返事が来て、後日電話面接をすることになりました。

まさか、その電話面接で大きく方向性が変わることになるとは思ってもいませんでした。

電話面接

○○看護師 の電話面談

まず、今までの経歴と今後やってみたい分野などについて話をしました。

私は小児科と整形外科の経験がありましたが、できれば東京では小児分野をやりたいと思っていました。

元々看護師になったきっかけは、自分が幼少期に入院した経験があったからです。

しかし、「都内の小児科のイメージは悪いですよ」「ほとんど募集がないですね」と一方的に言われ、「ここはいいなと思っている病院はありましたか?」と聞かれたので、「〇〇病院はどうでしょうか?」と答えると、「そこの病院は自分のところでも扱っているので、そこを見学しましょうか?」と言われました。

結局、20分ほど話をしていましたが、転職サイト側から求人を提案されたり、情報を教えてもらえたりすることなく終わりました。

たぶん、このときは自分のやりたいことが明確になっていなかったのだと思います。

小児科で働きたいですと伝えただけだったので、もう少し「〇〇に力を入れている病院はありますか?」などと積極的に話ができていたら、少し違ったのかもしれません。

「看護のお仕事」の電話面談

一方、こちらでも同じように今までの経歴や今後の希望などを聞かれましたが、「東京で働くのと転職サイトを利用して転職するのが初めてです」と伝えたところ、「このような募集の病院があります」と自分では調べられなかった病院を複数紹介してもらいました。

しかし、希望の小児科は募集がほとんどなく、あったとしてもすぐに埋まってしまう人気求人なので、タイミングが合わないと難しいと言われました。

小児科は子育ての勉強となるので、ママさんナースで希望する人も多く、子どもに対応する先生やスタッフが明るく優しいイメージがあるのが要因だそうです。

また、小児科や整形外科などの診療科を希望する場合、総合病院ではその希望が通ることは難しいので、現状では中規模病院の専門病院を選択したほうが希望通りにいく可能性が高く、自分自身もその方がいいと考えました。

それらのことも含め、紹介された病院の求人内容をみていると、ここもいい、あそこもいいと悩んでしまいました。

すると、担当者さんから「絶対にこれだけは外せない条件など優先順位をつけていきましょう」とアドバイスされました。

私のように優柔不断になってしまう人は、こうやって自分の考えを整理した方がいいかもしれません。

私がつけた外せない条件の優先順位は以下の5つでした。

① 自分のキャリア志向「自分の経験も活かしつつ、新しいことも勉強していける居心地のよい職場」
② 病院で小児科か整形外科、今までの経験が活かせるところ
③ 自宅から通勤30分以内
④ 給与面は現在よりも下げたくない
⑤ 休日は120日以上(夏季、年末年始休暇あり)

これらは妥協したくない点として担当者さんに伝えました。誰しも希望を考えたらキリがないですが、今まで自分はどういう看護がしたくて、どういったことが自分にとって優先的な条件なのかを本格的に考えたことがなかったので、少しずつ自分の働き方について見えてきたような気がしました。

スポンサーリンク

看護のお仕事から6件紹介される

⑤ 8月後半 求人紹介

電話相談が終わると、「○○看護師」からは特にこれといった求人紹介はなく、「看護のお仕事」から数日後にメールで6件ほど求人紹介が来ました。

それらはすべて条件がそろっているわけではありませんでした。

ポイント 病院の給与や休日数はいいが、通勤に40分かかる
ポイント 給与はすごくいいが、休日数少ない

そして、紹介してもらった中から条件をクリアしている2つの病院があり、詳細を教えてもらいました。

条件をクリアしている病院

<A整形外科病院>

ポイント スポーツ整形をメインとしていて、一般的な整形外科からプロスポーツ選手などの手術に特化
ポイント 自宅から電車、1回乗換えで30分
ポイント 給与は現在と同じくらい
ポイント 休日は120日以上

これらの条件がそろった病院でした。
専門病院であったため、ベッド数は19床でしたが、特に都内のスポーツ整形では有名で、県外からも多く訪れる病院でした。

<B総合病院>

ポイント 400床規模の二次救急病院
ポイント 小児科の看護師が産休と退職が重なり求人を出している
ポイント 自宅から電車で20分
ポイント 給与は現在より少し上がる
ポイント 休日は120日ぴったり

条件は全てそろっていて、地域の中核病院。
今までの経験を生かせ、小児科で働ける場所がある嬉しさがありました。

看護のお仕事キャリアコンサルタント(担当者)との事前準備

6

⑥ 9月前半 事前準備

見学予定の病院の情報は自分でも調べましたが、担当者さんから「〇〇に力を入れている病院です。

看護部長が〇〇の経験があって・・・」とさらに詳しく教えてくれました。

見学と一緒に面接も受けることになったので、面接で聞かれる内容や履歴書の書き方についても教えてもらいました。

面接でよく聞かれること

ポイント 看護師になろうと思ったきっかけ、看護観
ポイント 転職の理由、前職ではどのような経験や学びがあったか
ポイント 志望動機、ここでなにをしたいか
ポイント 今までで印象に残っている患者様とのエピソード
ポイント 自己PR

面接

これらを簡単にまとめた文章をメールで送り、チェックしてくれます。

「仕事が大変で辞めました」などのネガティブな言い回しを「もっとスキルを磨ける環境で頑張りたい」などとポジティブに直してくれました。

特に「志望動機とここでなにをしたいか」についてはエピソードなどを含めて、しっかりと伝えられるようにと言われました。

履歴書、自己PRの書き方

履歴書の自己PRの内容もチェックしてくれました。

面接でしゃべる内容をさらに簡潔にまとめるよう工夫しました。

ポイント 「キャリア」「スキル」「やる気」をアピールするようにすること
ポイント 今後の目標は具体的に書いたほうがいいこと

これらに注意して、自己PRのアドバイスをもらいました。

チェック 看護師の求人、募集は【看護のお仕事】

看護のお仕事のキャリアコンサルタントと病院面接・見学

7

⑦ 9月後半 職場見学、面接

担当者さんも同行し、見学へ。私は人見知りやあまり緊張しないので、質問したいことをどんどん聞いていったのですが、忘れていた内容について、担当者さんがさりげなく病院側に質問してくれて、とても助かりました。

面接中は席を外していましたが、面接が終わると病院の周りの施設(公園やスーパーがあることなど)を案内してくれました。

より自分が働いたときのイメージがつきやすかったと思います。

さて、実際に2つの病院を見学してみての感想です。

A整形外科病院

病院がとても綺麗で、新しい機械がたくさんありました。

看護師やリハビリスタッフもハキハキと挨拶をしてくれてとても印象が良かったです。

スタッフの年齢層は少し上で30代~40代がメイン、自分が入職すると一番下になるのが少し気になりました。

院長先生はとても優しい雰囲気のある人で、世間話を交えながら楽しく面接できました。

日勤は看護師3人~4人体制ですが、夜勤は1人(手術日は2人)になるので、新卒は募集しておらず、ある程度経験がある人でないといけないのが、少し気になりました。

B総合病院

案内してくれた事務の人や看護部長さんは優しく丁寧に説明してくれて印象が良かったのですが、見学で行った小児科病棟のスタッフは誰も挨拶をしてくれませんでした。

先生や看護師はナースステーションにいても、誰も会話をしておらず、暗い雰囲気でシーンとしていました。

今までいた小児科は和気藹々とにぎやかな雰囲気だったので、かなりショックを受けました。

それ以外の条件は説明されていた通りでしたが、ここでは働く気にならないなと直感で思いました。

病院から採用通知

8

⑧ 10月前半 合否通知

その後、2つの病院とも面接の結果、合格をもらいました。

また他の病院を見学しても良かったのですが、A整形外科病院の印象がとても良かったので、ここに選びました。

実際に足を運んでのイメージはかなり大きかったです。

担当者さんにA整形外科病院に入職希望しますと伝えると、担当者さんが病院側に連絡をしてくれ、入職に必要な書類、オリエンテーションなどの連絡は後日メールや郵送で直接届きました。

また、転職支援金という制度があり、入職してから3ヵ月後に支給されます。

役職なし、病棟への転職の場合は3万円もらえるとのことでした。

病院へ転職準備、そして入職

9

⑨ 3月 退職

退職日までは職場できちんと自分のやるべき仕事をしました。

病棟代表で委員会に所属していたので、来年度の引継ぎや研究レポートなども全て終わらせ、退職日を迎えました。

10

⑩ 4月 新しい職場へ入職

もう転職サイトの担当者さんからの連絡はないだろうと思っていたら、入職日から数日後、久しぶりに担当者さんから電話で連絡が来て、職場どうですか?

電話

と聞かれました。「イメージしていた通りの病棟だったので、覚えることがたくさんあるのは大変だけど、とても楽しくやっています!」と伝え、お礼を言いました。

整形外科の今までの知識や技術に加え、スポーツ整形という新たな分野でとても勉強になり、いい刺激となりました。

そして、無事3ヶ月の試用期間を経て正職員となれました。

看護のお仕事体験談、転職してみて分かった大切なこと。

今回の転職を通して、自分の看護観を振り返り、自分にとっての生活と仕事のあり方について考えることができました。

電話面接や履歴書を作成していく中でも、自分が大切にしたいことも見つけることができました。

また、自分ひとりで転職活動をしていれば、この病院は探せなかったでしょう。

結果的に「看護のお仕事」に登録して転職活動をして良かったと思っています。



看護師転職サイトQ&A

Q

「○○看護師」の方は、電話面接の後、求人紹介は特になく・・・と書いてありますが、
その後も連絡はなかったのですか?
「看護のお仕事」で決まって、その後は、「○○看護師」に決まった旨の連絡とか退会とかの手続きはしましたか?
ずっとなしのつぶてだったのですか?

A

看護師 涼美

「○○看護師」の方は特に退会手続きなどはしませんでしたが、たしか担当さんには自分でいいところを探したと言ったような気がします。

他の転職サイトの話をすると、どこの転職会社?どこの病院ですか?とか聞かれるのが面倒だったので。

なんかそのときの○○の担当者さんがかなりしつこい?感じの人だったんですよね。

それで、ちょっと苦手意識というか、そういうのはありました(笑)

なので、そのあともメールで転職情報などは時々届いたりしていますよ!

Q

以前書いていただいて「看護のお仕事」の病院からの採用通知は、病院から来ましたか?看護のお仕事の担当者から来ましたか?

総合病院の小児科と整形外科病院とも文書で?

またはいまどきはメールで来ることもあるんでしょうか?

A

看護師 涼美

看護のお仕事などの転職サイト経由のときは、担当者さんから合否の連絡が入ります。
(メールではなく電話だったと記憶しています)

その後に、採用通知や入職の書類などを病院から郵送してもらうか、事前オリエンテーションのときに直接もらったりしていたと思います。

総合病院などの直接転職の場合には、1週間後くらいにまず合否の電話をもらいました。その後は同じような流れです。

以前クリニックにも興味があって見学と面接をしたことがありましたが、そのときはメールで来たような気がします。

結局蹴ってしまいましたが・・・だいたいは電話連絡ではないでしょうか?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする