MCナースネットの体験談。派遣を通して見つけた看護師の新しい働き方。

看護師 涼美

当時の私は看護師8年目。

一通り看護師の経験を積んで、自分のやりたい看護に向き合おうとしていたときでした。

私が実際に経験した転職までの道のりをまとめてみましたので、ご紹介していきます。

看護師転職サイトは「MCナースネット」です。体験談を!

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「MCナースネット」登録から新しい職場への流れ

「MCナースネット」は一般の病院のように、正社員で毎日出勤ではなく、パートや単発のお仕事を探すのに役に立ちました。

病院の看護師の募集も沢山あります。両方含めて探したいときもこの「MCナースネット」はいいと思います。

MCナースネット

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1月 パート勤務に切り替え働く

整形外科の病棟で半年以上働いていましたが、正直どうしても折り合いのつかないスタッフがいました。

そのスタッフと働くことに段々と苦痛を覚え、仕事もままならなくなりそうだったため、勤務が一緒にならないように工夫してもらえないか師長に相談しました。

すると、現状常勤では難しいため、週3日のパート勤務へ変更するのはどうかと言われ、切り替えることにしました。

他のスタッフは優しくいろいろと心配してくれて、とても恵まれた職場でした。

その優しいスタッフ達のためにも、どうにか上手く乗り越えられないかと模索していたところでした。

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他の派遣サイトでお仕事

パート勤務だと収入が減ってしまうため、単発の仕事を合間でやろうと決めました。

以前、転職期間に登録していた「MCナースネット」という転職サイトでは、単発の派遣の仕事も多く扱っているのです。

過去にツアーナースやイベントでの看護師業務をしたことが何度かあり、担当者さんも顔見知りであったため、今回もそちらで単発の仕事を探すことにしました。

ツアーナースだけでなく、クリニックや検診、人間ドックなどの単発の仕事であれば、週1~2日でもそこまで身体に負担になることなく、丁度気分転換になりました。

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3月 不安障害のため退職

メインの整形外科病棟の仕事はパート勤務で上手くやっていたつもりでしたが、それでも時々そのスタッフと顔を合わせることもあり、ついにそれさえも辛くなってきてしまいました。

次の日そのスタッフと申し送りで会うことが分かると、前日は寝付けなくなり、当日は冷や汗のように気分が悪くなってしまうのです。

しかし、そのスタッフが帰ると、スーッと楽になります。これはまずいなと思い、メンタルクリニックにかかると、うつ病一歩手前、不安障害と診断されました。

このまま身体を壊してまで仕事をする意味はないと先生に言われ、自分自身、このままではダメになってしまうと思ったので、ようやく退職の決断をしました。

看護師 悩み

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4月~7月 派遣サイトで単発のお仕事をする

退職をしてからは、1~2週間しっかり自分の身体を休めることに専念しました。

そして、体調が整ってからは、仕事のペースを崩したくないと思い、単発の仕事を週3~4日で続けることにしました。

次の仕事をどのようにするか考えるために私がしたことは、とりあえず出来る範囲の仕事を全部やってみようということでした。

派遣ならではの考えです。そして、あわよくばいいところがあれば、そのまま転職してしまおうと思ったのです。

それから、今まで単発でやっていた仕事以外に、老人ホーム、デイサービス、訪問入浴、訪問診療、学校保健室、看護学生の実習教員・・・これでもかというほど、いろんな仕事にチャレンジしました。

その中でも「もうこれは無理!」と思うような大変なものや、「意外と自分に合っているかも!」と思うものもありました。

特に学校保健室や看護学生の実習教員は大変でしたが、新しい発見もあり、やりがいあるものでした。

昔、養護教諭に憧れていた時期もあり、単発でもその経験ができたからだと思います。

人に指導したり、自分の経験を今までと違う場所で生かせたりすることが新鮮で、意外と好きなんだということに気づきました。

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7月 派遣サイトから求人紹介

単発の仕事を登録していた「MCナースネット」は、常勤の転職活動の支援なども行っているサイトでした。

あるとき、現在の仕事状況の確認というメールが来て、「いいところがあれば転職したい」という項目にチェックしました。

すると、担当者さんから電話があり、どういったところを希望しているか聞かれました。

今までの経歴は登録時に記載していましたし、派遣登録の際に実際に本社で面談をして知っているので、電話面談はスムーズでした。



私は派遣をして新しい発見があったことを伝えましたが、実際に自分が何をしたいのかというのは不透明なままでした。

すると、担当者さんから「保育園の看護師業務があるのを知っていますか?」と言われました。

以前小児科で一緒だった先輩が都内で保育園の看護師をしていると聞いたことがありましたが、詳細までは知りませんでした。

「存在だけ知っています」と伝えると、学校の保健室の先生は養護教諭や教員免許を取らなくてはいけないけれど、保育園の看護師は小児科の経験があると優遇されるということでした。

実は、都内に来てから小児科をやりたかったにも関わらず、なかなかいい場所がなく半ば諦めていました。

しかし、その働く場所が目の前にあるということで、とても興奮していました。

看護師 涼美

保育園の看護師の働く内容として教えてもらったのは以下のことです。

ポイント 園児たちの健康管理、環境整備
ポイント 体調不良、怪我などの初期対応
ポイント 健診の補助
ポイント 保健だよりの作成
ポイント 保育のサポート

医療現場からは離れてしまいますが、特にキャリアにこだわっていたわけではないので、こういった働き方は楽しそうだと思いました。

チェック 看護師の保育園での仕事内容を詳しく!ナースの転職を考える?

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先輩看護師に相談

膳は急げ!で、小児科時代にお世話になった先輩が保育園で看護師をしていると言っていたので、とにかく話を聞きにいきました。

先輩はパート勤務ということでしたが、仕事内容は担当者さんから教えてもらった内容と一致していました。

現在の子ども達はアレルギーや持病を抱えている場合も多く、小児科での経験がとても役立つこと、絵本を読んだり、絵を描いたりするのが得意だった私にはピッタリだと思うと言ってくれました。

実際に働いている先輩の話を聞けたことで、とても実感が湧いてきました。

そして、実際に保育園を見学してみたい旨を、担当者さんに伝えました。

すぐにいくつか候補の保育園を紹介されたのですが、自宅からバスで15分ほどの距離で、新しく開園したばかりのところがありました。

給与は月給26万程度、病院で働いていたときよりも5万円以上減ります。

しかし、夜勤がなく土日祝日休み、医療行為も少ないのだからこのくらいは仕方がないと思いました。

他の保育園も給与や休みの日数などはほとんど変わりませんでした。そのため、自宅から近いところを選ぶことにしました。

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7月中旬 職場見学、面接

面接内容や履歴書の書き方は特に指導されませんでした。

以前にも転職経験があったからだと思います。当日は担当者さんも同行し、園長先生とお会いしました。

新しくできたばかりの園ということもあり、綺麗で、とてもおしゃれなデザイン性溢れる保育園でした。

先生達も子どもを相手にしているからか、元気で明るく挨拶をしてくれてとても印象が良かったです。

面接では以下のことを聞かれました。

ポイント 看護師になったきっかけ
ポイント 小児科時代にどのような経験があるか(疾患、技術)
ポイント 保育園看護師に応募した理由

私が看護師になったきっかけは幼少期に入院したとき、とても楽しい入院生活を送った記憶があり、きっとあの時いた看護師さんがとても良くしてくれたのだなと、私もあの人のようになりたいと思うようになったからです。そのため、卒業してからは小児科を選びました。当時、小児科は点滴や採血などの技術面は医師が行うことが多く、技術が身につかないから新卒には向かないと思われていましたが、自分はそうは思いませんでした。

総合病院の小児科を新卒で経験したことにより、対象は子どもではありますが、呼吸器や泌尿器科、整形外科、脳外科、循環器科など、内科・外科と一通りの解剖整理と診療科目を学べるからです。

これにより、次の転職先で整形外科と泌尿器科、糖尿病科、形成外科の混合病棟に配属となっても、一から勉強する必要はありませんでした。

また、小児科時代では、急性期から慢性期、終末期、リハビリテーションなどの様々な領域の疾患に対応していました。

主な疾患は、気管支喘息や肺炎、RSウイルス、マイコプラズマ、胃腸炎、尿路感染症などの感染症、熱性痙攣、てんかん、鼠径ヘルニア、ネフローゼ症候群などです。

その他にも、事故、交通外傷や虐待児などの対応もしていましたし、子どもに多い疾患は網羅できたと思っています。

面接

今までの病棟業務では、診断名がついて入院するわけですが、保育園では子どもの症状や状態などをみて、判断しないといけないということが、保育園看護師を選んだ理由です。

医師のように確定診断はできませんが、自分の経験や知識の中から仮診断をして対応するのです。

しかも、まわりは保育スタッフのみで、ある程度知識はあるかもしれませんが、医療職は自分一人。

そういった場面でできることは限られていますが、今までの経験を違う視点で生かせることはとてもやりがいあることだと感じました。

それは派遣でツアーナースや、学校保健室などで経験したから得た考え方です。

自分で観察して、アセスメント、判断、行動するということが求められる仕事をやり、自分の看護の幅を深めたいと思いました。

以上のことを面接で話しました。

園長先生からは「経験もやる気も申し分ないので、ぜひうちで働いて欲しい」と言われました。

まだ新しい園で、これから細かいマニュアルなどを作り上げていく途中、保育園看護師が初めてでも、みんな手探り状態なこともあるから心配いらないとのことでした。

そして、私は、「ここで働いてみたい」と担当者さんに伝えました。

園長先生が一人一人の子どもに対して細やかな気遣いをしていたのがとても印象的で、スタッフも同じように動いている人が多くいました。

自分もこの中で働いていくイメージが出来たのです。

8

7月後半 合否通知

数日後、担当者さんを通して合格の通知が来ました。

すぐにでも働いて欲しいとのことで、8月頭から勤務をスタートすることにしました。

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8月 新しい職場へ入職

いよいよ初めての保育園での仕事スタートです。

実は看護学生時代に、小児科領域の勉強で保育園に3日間行ったことがあり、中学校の職業体験でも保育園に行きました。

なんとなく雰囲気は分かっているつもりでしたが、初日はどっと疲れました。

新しい環境で新しい人間関係ということもありましたが、甘く見ていたようです。まずは0歳児クラスをみることになり、定員が9人に対し先生3人なのですが、合間で保育日誌を書いたり、来週の行事の準備をしながら、ミルク作ったり、オムツ替えたりとバタバタしていました。

思っていたよりハードでした。

子ども達も下は5ヶ月ぐらいのようやく寝返りするくらいの子から、1歳すぎて自由に歩き回る子。

何でもおもちゃを口に入れてしまう子や、座るのが不安定で頭をぶつけそうになる子、みんな対応がバラバラなので、目を離して置けません。

保育園の子ども達のパワーは計り知れないと思いました。

保育園1

しかし、1週間ほど経過すると、だんだんと慣れてきて、危険を予知(あのおもちゃで遊んでいると転びそうだな・・・など)できるようになってきたので、だいぶスムーズに動けるようになりました。

小児科にいたときは、白衣を見ると怖がられ泣かれることが多かったのに対し、保育園では「先生―!」とみんな寄ってきてくれます。

中でも、今までつかまり立ちだった子が始めて歩いたときや、嫌いな食べ物を克服できたときなど、子どもの成長を一番に触れられるのは最高の気分です!

チェック 看護師の保育園での仕事内容を詳しく!ナースの転職を考える?

こうして、予想もしていなかった転職でしたが、私が小児科で経験してきたことや知識、技術が集大成となって、生かせる職場があることに驚きました。

今まで、看護師は病院で働くものをいう概念がずっとありましたが、派遣を通して様々な場所での働き方に触れ、自分の可能性を広げることができました。

こういった働き方があるということを、どんどんみなさんにも知ってもらいたいと思います。

看護師の、病院以外の体験談

看護師の、病院以外の体験談は、下記の目次から見てください。結構ありますよ^^

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