保育園の看護師をやめたい。実態と悩みと解決方法

保育園 看護師 悩み

保育園の看護師をやめたい!と思っている人。

現在の実態と悩みと解決方法!

最近では、アレルギーや持病を持った子も多く、そういった健康面や安全面に配慮して保育園に看護師を配置するようになってきました。

都内の保育園では私立公立ともほとんどの保育園で看護師が常駐して働いています。

今後、保育園の数が増えるにつれ、東京以外の地域でも保育園看護師という職業が一般的になる時代がくるかもしれません。

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保育園の看護師の悩み。辞めたいと思った。

看護師 涼美 みなさんは保育園看護師と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?

「健康な子どもを相手にするから、病院より楽そう」

「子どもと一緒に遊べて楽しそう」と思う人もいるかもしれません。

現在の保育士の仕事のあり方について連日ニュースなどで取り上げられていることもあり、「保育士=大変そう」というイメージもあり、保育園看護師も同様に安月給で大変なのだろうと思う人も多いでしょう。

私は保育園看護師として約半年働いていました。

小児科の経験があったのと、保育園という病院以外で働くことに憧れを持っていたため、転職を決めました。

しかし、私のように半年~1年で保育園看護師を辞めてしまう人はとても多いようです。

その中でも保育園看護師として悩みで多いものをご紹介していきたいと思います。

実際の保育現場はどのようになっているのでしょうか。

チェック 看護師の保育園での仕事内容を詳しく!ナースの転職を考える?

保育園の看護師の悩みと実態

保育現場、楽しいイメージとのギャップ

保育園の看護師をやってみたいと思うくらいなので、子どもが好き、子どもの面倒を見るのが好きなのは、ほとんどの場合大前提だと思います。

保育園看護師として入職した場合、看護師は0歳児~1歳児クラスに入ることが多いです。

というのは、2歳以上の子どもの場合、担任と副担任がメインとなり、お絵かきをしたり、絵本を読んだりするため、そこまで子ども達へフォローの必要がないからです。

保育園の看護師

しかし、0歳児クラス(数ヶ月~1歳前後の子ども)の場合、ようやく寝返りをうつようになった5,6ヶ月の子のそばで歩き回れる1歳児が遊んでいたり、ようやく一人で座れるようになった子が近くでおもちゃを口に入れて遊んでいたりします。

すると、1歳の動き回れる子が、寝返りをしている子を踏んでしまわないか、おもちゃを口に入れている子にぶつかって、飲み込んでしまわないか、実は様々な危険が潜んでいます。

保育士はそういった危険がないように観察しながら、寝ている子と歩き回れる子を、柵で分けたり、飲み込んでしまいそうな小さなおもちゃは分けて置いておいたりと、工夫しながら業務を行っています。

また、3~4時間ごとにミルクの子もいれば離乳食が始まって食事介助する子もいます。

そういった面で0歳児クラスの子は常に注意していないといけない、一番人手が必要なクラスなのです。

そのため、看護師は0歳児クラスの様子を見に行ったり、実際に保育に入ったりすることが多いのです。ただ、子どもと遊んでいるわけではないのです。

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保育士との関係

次に悩みとして多いのは、保育士さんとの連携です。

看護師は健康管理や感染対策など、看護の仕事があります。

しかし、保育に参加しながら子どもの様子を観察する必要があるので、ほとんどの場合が保育士さんと一緒に保育に入ることが多いです。

比較的保育士さんは20代~30代の人が多いですが、保育現場では何年も経験している人が多いため、看護師であっても、保育のやり方で注意されたりすることもあります。

また、看護業務をしていると保育をサボっていると勘違いされてしまったりするようです。

逆に、保育士さんで嘔吐してしまった子の対応など、感染対策が間違っていることもあります。

保育士さんは医療職ではないため、本来なら看護師が指導する必要があるのですが、そういったことを注意したり出来ずに悩んでいる人が多いようです。

保育園には看護師が一人であることが多いため、どうしても孤立してしまいやすいのです。

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看護業務と保育業務

看護師であっても保育に参加し、子どもの面倒をみることはあります。

特に保育士さんの人数が足りないところでは、看護師が0歳児クラスの担任として数に入っていることもあり、看護業務がなかなか出来ないこともあります。

保育業務と看護業務の線引きはかなり難しく、看護業務だけに専念するということは難しいです。

保育に参加しながらでないと分からないことも多いですし、保育士さんはどこも人手不足なので、フォローしないと業務がまわらないからです。

保育園の看護師

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給与が安い

看護師として病院で夜勤をやっていた場合、月給は5万~10万ほど減ることもあります。

そもそも保育園は夜勤がないですし、日勤だけの業務です。

保育士さんと比べると看護師手当てなどが3万~5万ほどプラスされていることが多いので、月給は25万円前後(都内)でしょう。

看護師悩み

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医療的ケアがないので、看護技術を忘れてしまう

保育園では病院で経験していたような採血や点滴などの処置はありません。

そのため、長く従事すればするほど、看護技術は忘れ去られてしまいます。

保育園看護師を辞めてしまう理由として実は多いようです。

将来的に病院へ戻る場合、ブランクとみなされてしまうこともありますし、キャリアアップにはあまりプラスにはなりません。

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保育園看護師の悩み、解決方法

保育園看護師の特有の悩みはありますが、上手く対策をすれば一生やりがいのある仕事を続けることができます。その解決策をご紹介しましょう。


解決法1:保育現場のギャップをなくすには

保育園の看護師は子どもに囲まれて楽しそう!とイメージすることも多いと思います。

実際に子ども達は可愛いですし、楽しいこともいっぱいあります。

しかし、その楽しい時間を過ごすためには影で保育士さんや看護師が奮闘しているのです。

まずは、体験や見学で保育現場に入ってみることをおすすめします。

小児科経験があれば、ある程度子どもを大勢見る大変さは身にしみて分かりますが、小児科経験がないとその感覚が分かりません。

実際に子どもと触れてみることで、気づくことも多いと思います。


解決法2:保育士さんとの関係を円滑にするには

看護師であっても積極的に保育に参加することです。

ちょっとミルクをあげたり、オムツを替えたりすることや、保育士さんが日誌をつけたりする時間が取れるように交替したり、お互いに声かけをすることで、自分が看護業務に入るときにスムーズになると思います。

どうしても病院のように職種別で仕事をきっちりと分けてしまいそうですが、保育園の場合には、「看護の仕事:保育の仕事=3:7」くらいの気持ちでいると楽になります。

「なんで私ばっかり保育の手伝いばかりしなくちゃいけないの?」と思わず、保育園で一番大変なのは保育士さんであると、私は常に思っています。

看護師であるからには、広い気持ちでどんと構えましょう。

保育園 看護師 悩み


解決法3:給与はそれほど安月給ではない?

保育園の給与は安いというイメージが強いですが、実はクリニックでもそのくらいの月給のところはあります。

クリニックの場合は昼休みや拘束時間が長いことが多いですが、保育園の場合は9時~17、18時までなので、拘束時間は長くありません。

そう比べると、一概にすごく安月給というわけではないのです。

しかし、今まで夜勤をやっていた人からみると、かなり給与は下がるので、きちんと生活するためのお金は整理しておきましょう。


解決法4:看護技術を忘れないために

保育園であっても日々、小児科領域の勉強はあります。

しかし、採血や点滴などの技術を忘れたくないという場合には、単発派遣でクリニック業務をする、復職支援の技術研修などに参加することも一つの手としてあります。

保育園看護師の悩みのまとめ

保育園看護師を考える際にはこれらのことを考えなくてはいけません。

入職してから悩む前に、今一度自分がやりたいこと、どういう看護師になりたいかをよく考えるようにしましょう。

また、今同じように辞めたいと思い、悩んでいる人は、子供菜好きな人は、「障害児保育園」だとお勧めします。

まだ看護師らしい仕事ができるしやりがいを感じました。

私は今もパートで働いています。

チェック 障害児保育園の看護師としての仕事とやりがい

看護師の悩みややりがい、転職などの情報は下記から!

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