美容外科と美容皮膚科と形成外科の違い 看護師の必要なスキルとは

美容外科 美容皮膚科 違い

年頃の女性にとって、肌のホクロをなくしたい、パッチリ二重になりたい、足を細くしたいなどの美容の悩みは尽きないものです。

日々医療も進歩してきていますが、美容も同じく進歩してきています。

その中でも最近では美容外科や美容皮膚科などの美容系クリニックで働く看護師が注目されています。実は美容系でもほとんどが医療行為のため、スタッフは看護師であることが多いのです。

しかし、病院でも形成外科などの病棟がありますよね。

美容外科と形成外科などの違いはどのような点があるのかまとめてみました。

美容外科と美容皮膚科の違い

同じ美容がつきますが、大きな違いは外科的な治療(メスを入れる手術)をするかしないかに分けられています。

美容外科は二重まぶたから豊胸手術、脂肪吸引などの外科的治療がありますが、美容皮膚科は外科的手術を行いません。

また、普通の皮膚科と重複しているところはありますが、レーザー治療や美肌・エイジング注射などが一般的です。

どちらも美容のための診療であるため、健康保険が使えないのが大きな特徴です。

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美容外科と形成外科の違い

では、交通事故などで顔面骨折した場合に手術をして治すのと、整形で顔面の施術を受けることは何がちがうのかと言うと、事故や病気などで変形してしまった皮膚を治療するのが形成外科です。

美容外科は形成外科領域の一部ではありますが、形成外科は治療になるので、健康保険が適応されます。

しかし、美容外科は美しさのために、特に異常ではない部分にメスを入れるため、自由診療となります。

行っている処置は近い部分がありますが、根本的なところで違ってくるのです。

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美容外科 美容皮膚科に必要な看護師のスキル

基本的な看護技術

美容系でも美容外科の場合、クリニックの外来業務の他にオペに入る看護師も多いです。

そのため、新卒OKのところはあまり多くありません。

最低でも臨床経験3年以上としているところが多く、基本的な採血や点滴類のスキルが求められます。

美容系で美しくなりたいと願う人達は、より高い技術を求めてくる人が多いので、採血で失敗して内出血してしまったなどのことでも、クレームになりかねないそうです。

病棟などに比べて、より丁寧に確実さが求められるのです。

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美容に興味があり、学ぶ意欲がある

美容系の患者さんは美しさを求めて来ているので、様々な面で美意識やプライドが高い人が多いです。

そのため、美容系では年齢が若く、容姿がいいことはかなり優遇されるようです。

クリニックの顔でもある看護師がお手本のようにならなくてはいけないからです。

通っているクリニックの看護師が美しいと、あの看護師のようになりたいと思えるので、宣伝効果も抜群ですよね。

また、美容知識や技術、施術機械などもどんどん新しいものに変わっていくため、美容系の勉強は常に求められます。

中には定期的に研修や資格を義務付けているところもあるので、学ぶ意欲がない人はついていけないかもしれません。

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コミュニケーション能力

特に美容系は病院の患者さんというイメージよりは、お客様に近い部分があるので、「看護を提供+接客、サービス」といった能力が必要です。

病院と比べて、よりレベルの高いマナーや身だしなみ、言葉遣いなどがとても重要になってきます。

また、患者さんは高い料金を支払うため、不安の多い手術や施術の前にカウンセリングやきちんと納得できるような説明をしなくてはいけません。

患者さんの質問に対しても丁寧に的確に答えられなくてはいけないのです。

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オペ室経験は必須?

美容外科のクリニックや病院では条件としてオペ室経験者としているところもあります。

しかし、オペ室未経験でも研修体制が整っているところもあるため、特に問題ないと思います。

オペ室の経験があると転職に有利ということだけです。

形成外科に必要な看護師のスキル 

こちらは美容系とは違い、一般病棟に近い雰囲気なので特に必要なスキルはありません。

眼瞼下垂などの顔面の形成などの外見的な手術が多いので、より精神的なケアは必要になってくると思います。

しかし、形成外科という診療科は症例が多くはないので、整形外科や内科・外科、美容系などと一緒になっていることが多いです。

そのため、形成外科単科のところは少ないかもしれません。

美容系は採用後に必要なスキルがある

美容施術スキル

美容系では点滴類の病院と同じような処置もありますが、レーザーなどの特殊機械を使用しての施術も多いため、エステサロンの延長線上のような資格も必要になってきます。

クリニックによってはその資格を義務化しているところもあれば、給与に資格手当てとしてつけているところもあるようです。

元々、美容系の経験があればかなり転職には有利ですが、美容系未経験であっても一から教えてもらえるので、問題ありません。

販売、営業スキル

美容系のクリニックでは診療以外にも化粧品や美容グッズを扱っている、販売や施術コースなど様々なサービスがあります。

それらを契約してもらえることで、より自身の評価につながるため、指名料などが給与に手当てとしてつくところもあります。

売り上げノルマとしているところもありますが、ノルマではなく、売り上げに応じて、給与にプラスされることはやる気も出ますし嬉しいことですね。

そのため、頑張れば頑張るだけ給与アップが見込めるので、販売や営業のスキルも身につけていく必要があるのです。

病院の看護師とはかなり雰囲気が変わることが分かりますね。

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美容系は給料が高い?

看護師の中でも美容系で働いてみたいという人は多いようです。

一番は給与がいいこと。

美容外科で手術を担当する看護師の場合、一般病棟で夜勤をするよりも平均で5万~10万ほど多いところもあるようです。

また、日勤だけの美容皮膚科クリニックであっても、普通のクリニックよりも高めに設定されているようです。

それは保険診療ではなく、ほとんどが自由診療であるためだとされています。

しかも、売り上げノルマやクリニックの業績によって+αボーナスが出るところもありますが、ノルマが厳しくて辞めてしまう人も多いようです。

美容系のクリニックに転職するときには注意!

ポイント 美容系のクリニックは土日診療をしているところが多く、平日に2日休みとしているところがほとんどです。そのため、なかなか友達や家族と予定が合わないということも。
ポイント 診療時間が他のクリニックなどに比べ、夜が遅いことが一般的です。10時~20時、21時というところが多いようですので、小さなお子さんがいるママさんナースには働くのが難しいかもしれません。
ポイント 最近では医師法違反のブラックなクリニックなどもニュースになっているので、転職サイトを利用しつつもきちんと自分でも調べてみましょう。ノルマが厳しくないかなども注意するようにしてください。
ポイント 美容系は20代~30代がメインの職場であるため、40代近くなると一般の病棟やクリニックに戻りたいと考え、辞める人もいるようです。美容系では看護師としてのスキルが身につかないので、将来が不安になる人が多いのです。しかし、病院によっては美容系の経験は看護師のブランクに近い状態と考えるところもあるので、一般病棟への転職は不利になりますので、注意しましょう。

いかがでしたか?

美容系業界は同じ病院やクリニックだとしても、かなり看護師としての仕事内容は変わってくるようです。

しかし、病棟で働くことに疲れた、自分磨きも頑張りたいと意欲がある看護師にはおすすめだと思います。

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