世界を舞台に活躍するトップアスリート、芸術家の多くが幼少期から習い事としてスタートしていたことはよく知られています。
そこで今時の習い事事情も含め、子供の人気の習い事や選び方、いつから始めるといいか?ランキングも含めてご紹介したいと思います。
囲碁界に僅か10歳の最年少プロ棋士誕生、あどけなさが残る少女の目が立派なプロ輝きを放っているニュースに驚かれた方も多いのではないでしょうか?
テニスの錦織選手が初めてラケットを握ったのは5歳、大坂なおみ選手にいたっては3歳からテニスを始めたそう。
「情熱大陸」で御馴染みのバイオリニストの葉加瀬太郎氏は4歳からバイオリンをスタート、好きな女の子の気を引きたいと、色々習っていた習い事の中でバイオリンを特に頑張って、今では日本を代表する人気バイオリニストです。
このように、トップアスリート、芸術家の多くは幼少期から習い事を始めているようで、我が子も何か習い事をさせてみたいと思うはず。
とはいっても、小さい我が子に何が向いているのか悩むことでしょう。
子供の習い事はいつから始めるのか?それも気になる点です。
子供の可能性と笑顔をもたらす習い事について詳しく解説したいと思います。
目次
子供の習い事はいつから始めれば?
まずは、子供の習い事のスタート時期についてです。
幼少期からスタートすればいいといっても、いつから始めたらいいのでしょうか?
他の家庭ではいつから習い始めているの?と疑問もありますよね。
ミキハウス子育て総研のリサーチによると、入学前に習い事を始めた割合は約62%という結果が出ています。
100人新入生がいたとすると、62人は既に習い事に通っているということですね。中には0歳児からスタートというアンケート回答もあるので、驚きです。
でも柔らかい脳の時期だからこそ、様々な刺激を与えることで、脳を鍛えて、心も育てる・・・という観点からスタートするのもいいかもしれません。
芸術系習い事
ピアノ、バイオリン、バレエなどは三歳から始めるのがいいと言われています。
ピアノのことはこちらから
子供に習い事 ピアノはいつから?その効果と月謝相場は?
フィギアスケートも本田3姉妹に代表されるように、幼少期から習い始めているようです。
親としても「情操教育」の一環として、芸術系の習い事を一つはさせてみたい、脳を鍛えると同時に、心も育てたい、それを目的に子供に習わせているのではないでしょうか。
バイオリンは成長(身長)に応じて楽器の大きさが変わります。
つまり費用がかかるわけです。
バイオリンの先生に聞いてみたのですが、バイオリンは単に楽器を鳴らすわけでなく、体自体が楽器となるから、小さい時から始めるほうがいい、特に将来音楽の道に進むなら「遅くとも」入学前にはスタートしたほうがいい、と力説していました。
知り合いのバイオリニストも小学生から初めて、自分は遅いスタートだったから苦労した、と話していました。
世界的バイオリニストの五嶋みどりさんも三歳からバイオリニストである母が英才教育を受けたので、やはり、芸術系は遅くとも幼稚園時代からスタートするのが「その道のプロ」になる近道なのかもしれません。
スポーツ系習い事
トップアスリートのプロフィールを見てみると冒頭に挙げた錦織選手をはじめ、フィギアスケートの選手、競泳の選手、オリンピック選手も幼少期から習い事をスタートさせています。
幼稚園に入園すると、習い事を始める子が増えますが、男子に人気なのがサッカーです。
子供自身がサッカー選手に憧れたり、お兄ちゃんがサッカーをしていたりの影響で始める子も多いそう。
親も全身を使って、有り余る元気の持ち主のわが子が少しでも体力消耗してくれたら楽・・・と思って習わせるケースも多いようです。
何がきっかけにしろ、やはり早いスタートの子供がその才能を開花させ、ジュニア選手になるだけでなく、今ではスポーツの海外留学するのも珍しくない世の中になってきたようです。
勉強系習い事
公文、英会話はもう当たり前の世の中のようです。
子供の幼稚園のお受験を考えている人は幼児教室に通わせますし、小学校受験も同様です。
幼稚園児が因数分解、0歳からバイリンガル教育を親が工夫して取り組み、海外留学しなくてもバイリンガルキッズに育つ例も珍しくなくなってきました。
「読み・書き・ソロバン」というように、特にソロバンの一流選手はソロバンを3歳くらいからスタートさせている例がほとんどです。
小学校入学前に、計算に慣れさせたいと、公文かソロバンかどちらにしようと悩む人も多いようです。
公文は左脳を鍛える、ソロバンは右脳を鍛えると、同じ計算でも鍛える脳が違うそうなので、どちらを鍛えたいかで選ぶといいかもしれません。
学問については精神年齢、興味を持つ時期などで左右されると思いますが、「ソロバン」や「英会話」など耳や手先、右脳の回転などを鍛える必要がある勉強系お稽古は、やはり幼児期にスタートすると良いようです。
子供の習い事の選び方
トップアスリートや第一線で活躍している芸術家を見て、「我が子もこんな風になってほしい」と思う人も多いはずでしょう。
特に、IT化が進んだり、外国人労働者の労働人口が増えたりと、我が子が大人になった時に、我が子の将来の武器になるような習い事をさせたいと、現実を考えて選ぶ人も増えているようです。
それを反映して人気なのが「プログラミング教室」や「科学実験教室」ですね。
でも、子供が興味を持つかどうかわからないので、どうやって選ぼう、数ある教室からどの教室にすればいいのかわからない、等、色々迷ってしまいますよね。
どうすれば、子供にマッチした習い事を選べるのでしょうか?
体験教室のススメ
ズバリ、体験教室に沢山参加することをオススメします。
無料体験教室で、我が子が何に興味を持ったか?をある程度「リサーチ」するのです。
また、同時に「何が向きそうか?」もリサーチできるので、一石二鳥です。
もちろん、体験教室の多くは無料なので、どんどん体験に参加してみましょう。
また、例えばスイミングでもいくつかのスクールというように、費用や通いやすさと一緒に雰囲気も子供に合うような教室を選ぶために、いくつかの教室を体験するのもオススメです。
たくさんの習い事にチャレンジしてみるのもいいかも
大谷翔平選手をはじめ、多くのトップアスリートがジュニアの時に並行して、他のスポーツ系の習い事をしていたそうです。
一種類だけのスポーツをするのではなく、スイミング、野球、サッカーと様々な習い事をして、最終的に「自分の好きなもの」を選んでいます。
高梨沙良選手もスキージャンプのバランス感覚はバレエで鍛えられたと、インタビューで答えていましたし、紀平選手も習い事ではありませんが、幼稚園が体操など運動に力を入れているところだったので、そこで基礎的なバランス感覚と体幹を培ったと話していました。
やはり、この時期の様々な運動のチャレンジは大きな武器になるようです。
一つに特化したスポーツではなく、様々なスポーツをすることで、筋肉、骨格の成長のバランスも良く、体幹も鍛えられた結果、自分の好きなスポーツで大成できる土台となっているのでしょう。
また、音楽に興味とても持って、ピアノとバイオリンを両方習っているお子さんがいたり、声楽を並行して習ったりと、一つのお稽古から派生した結果、いくつかの習い事をしているというケースもあるようです。
「たくさん習わせて無駄」と思わず、何か好きなことが見つかるかもしれない、それが我が子の自信に繋がるかもしれない、そんな視点から、たくさんの習い事にチャレンジさせてみて、取捨選択するのも良いかもしれませんね。
でも、いくつか習い事をするとなると気になる点は費用面です。
市町村、国の教育機関、図書館や博物館、科学館などが主催の教室は安い傾向にありますので、近くで通えそうなそれらの施設のホームページや市町村会報などを細目に目を通してチェックしてみましょう。
中には無料の教室などもあるのでオススメですよ。
子供の習い事は人気ランキング
ちょっと昔は、女子はピアノ、男子はスイミングや野球というのが一般的でしたが、現在はどうでしょう?
クッキング教室、プログラミング教室、雅楽実験教室と、本当に様々な習い事があります。
新しいジャンルだけでなく、藤井七段の影響で将棋もブーム再燃だそうですね。
そこで、子供の習い事人気ランキングが気になるので調べてみました。
1位 スイミング
2位 英語、英会話
3位 ピアノ
4位 学習塾
5位 体育、体操
6位 習字
7位 くもん
8位 ソロバン
9位 リトミック、音楽教室
10位 ダンス
リサーチした年齢が0歳からなので上記の結果になったようですが、やはり不動の人気はスイミングですね。
体の成長過程にも負担が少ないスイミングは、体力、筋力、呼吸器系、すべてを鍛えることができて、「宿題」つまり、家で取り組む必要がない完結性、親の当番などもないという点も人気の秘密のようです。
ちなみに、東大生の小さい時の習い事のトップ1もスイミングだそうです。
子供の習い事のまとめ
そして、特に多くのトップアスリートがスポーツ系でもいくつかのスポーツを習って、成長過程にバランスの良い筋力、体力、骨格を作ることで、世界に通用するような成長の一助となっているのかもしれません。
また、子供も様々な習い事を経験することで、好奇心を刺激され、脳も、体も鍛えられるのでしょう。
様々なブームがあっても、不動の人気のスイミングですが、グローバル化も進んだ現在では英会話は当たり前。
そして最近は「プログラミング教室」も人気のようです。
幼少期にスタート、いくつかの習い事で適正や好みをみてみる、そして、何か子供が一生懸命取り組むことができれば、それは子供にとって大きな力と支えになるのではないでしょうか。
そして、大切なことは、親が力まず、子供に負担になり過ぎないように、そして、忘れてはならないのは、習い事任せにして親子の時間を失くしてしまわない様に、子供の将来の何かの助けになればラッキー・・・と気楽に考えて習い事をさせてあげると思います。
そして、我が子が頑張っている姿を、あたたかく大きな目で見守って応援してあげればよいのではないでしょうか。
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