こめかみを押すとズキズキと痛い…こんなつらい症状早く治したいですよね。
この痛みは、ほとんどの場合頭痛が原因となって引き起こされます。
精神的、身体的ストレスが多い昨今、頭痛人口も増加傾向だとか。
頭痛といっても原因はそれぞれ。
問題ない頭痛から、命にかかわる怖い頭痛もあります。
今回は、こめかみを押すと痛い場合の対処法や、医療機関に受診する場合何科に行けばいいのかなどを紹介したいと思います。
目次
こめかみが押すと痛いです。原因は?
頭痛による痛みは、こめかみに現れることが多いです。
頭痛や何となく頭が重く感じたときに、こめかみの左右どちらかを押すと、確実に一方だけが痛いと感じることはありませんか?
左右どちらかのこめかみを押すと痛いと感じる場合は、何かしらの原因が考えられます。
こめかみの右が痛い場合
右側のこめかみを押すと痛い場合は、以下の原因が考えられます
片頭痛
片頭痛を患う方は増加傾向です。
片頭痛は、名前の通り片方が痛む頭痛です。
人によっては両側が痛む場合もありますが、約6割の方が頭の片方が痛むと訴えています。
そして、圧倒的に女性の患者さんが多くなっています。
人それぞれですなのですが、ひどい方は嘔吐、めまいを伴うこともあります。
また片頭痛を起こす頻度も人によって違います。
多い方は一日おきに起こることもあるそうです。
右側の痛みの原因として挙げましたが、人によって左側が痛いと感じる場合もあります。
緊張性頭痛
頭痛の中でも頻度が高い症状です。
精神的、身体的ストレスによる筋肉の緊張が原因と考えられています。
頭をはちまきや帽子で締め付けられているような圧迫感を感じます。
頭全体の痛みを感じる場合が多いのですが、右側のこめかみに痛みを感じることも多くあるそうです。
こめかみの左が痛い場合
続いてこめかみの左が痛い場合、考えられる原因を挙げます。
群発性頭痛
群発性頭痛は目の奥に激痛が起こり、目の充血、涙や鼻水が止まらない、額と顔の発汗・紅潮などという症状が現れます。
こちらの頭痛は男性の患者さんが多くなっています。
群発期(1~2カ月)の半分以上で頭痛が1日当たり0.5~8回起こります。
脳卒中
脳卒中は脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分類されます。
脳卒中で一番多い症状が脳梗塞で、脳梗塞は脳の血管が詰まることで発症する病気です。
脳出血、くも膜下出血は、脳の血管が破れたことにより血液が漏れ、脳の組織が破壊される病気です。
これらの病気は命にかかわる病気ですので、強い痛みや痛みによって何らかの症状を伴う方場合は早めに医療機関を受診することをおすすめします。
こめかみの両方が痛い場合
左右どちらでもなく両方が痛い場合の原因を挙げます。
神経痛
こめかみには三叉神経が通っており、血流が滞りやすくなる場所でもあります。
ですから、血行不良により、こめかみを押すと痛いという症状が現れます。
血行不良が起こる原因としては眼精疲労が一番考えられます。
仕事中はパソコンを使い、移動時間や自宅ではスマホをいじり、そんな生活を続けている方が多い昨今。
画面に集中するあまり、まばたきの回数が激減するため血行不良を起こします。
また、画面から発せられるブルーライトは自律神経を乱す働きがあるため眼精疲労を引き起こします。
眼精疲労はもはや現代病です。
それに伴って引き起こされる頭痛も現代病とだと言えますね。
筋肉痛
アゴの筋肉とこめかみの神経はつながっています。
ですからアゴを多く使った場合、こめかみに痛みを感じる場合があります。
たくさん話をした、硬いものを長く食べるなど、アゴをたくさん使ったことによりアゴが筋肉疲労をおこし、それがこめかみの神経につながり痛みを発するのです。
左右どちらか、または両方が痛む場合、痛みが激しかったり、痛みの感じがいつもと違う、その他の症状を伴う場合は、いずれにせよ早めに医療機関を受診しましょう。
こめかみが痛い時の対処法は?
こめかみを押すと痛いと感じる場合の対処法を紹介します。
安静にする
こめかみを押すと痛い場合は、頭痛を伴うことがほとんどです。
頭痛を感じているときは、少しでも頭を動かすと痛みを激しく感じるものです。
また、光や大きな音も痛みを激しくする原因となります。
こめかみの痛みを感じたら、静かで暗い場所で安静にするのが一番の対処法だと言えます。
ですから、運動はご法度です。
運動をすることで体温が上昇し、血行が促進されるため痛みが激しくなることが考えられます。
冷やす
冷たいタオルや冷えピタなどを、痛む方のこめかみに当てると痛みの軽減が期待できます。
冷やすことで血管が収縮することが原因です。
逆に温めてしまうと、血行が促進して痛みが増す可能性があります。
私も頭痛があるときに湯船につかった経験ありますが、体が温まるにつれてこめかみがドクドクと脈打つように痛み出しました。
やはり、頭痛がするときは身体を温るのはNGなのですね。
カフェインを摂る
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは血管を収縮させる効果が期待できます。
痛みを感じ始めたら、これらを摂ることも対処法として取り入れてみても良いでしょう。
ただし過剰摂取は頭痛を誘発させる原因となりますので、適量を心がけてください。
ストレッチ
こめかみを押すと少し痛みが感じられる場合は、痛みがひどくなる前に簡単なストレッチをしてみてはいかがでしょうか。
ポイントは、体を温めない程度の運動です。
例えば首回しや、両肩の上げ下げ、前屈などのストレッチは効果が期待できます。
簡単なストレッチを行うことで、首や肩の筋肉がほぐれますので、今以上頭痛がひどくならないかもしれません
ただ、こちらの対処法は緊張性頭痛や神経痛にしは効果が期待できますが、片頭痛にはあまり効果が期待できないと思います。
ツボ押し
こめかみには太陽と呼ばれるツボが存在します。
このツボを押すことで頭痛の緩和、眼精疲労回復、顔のむくみの解消が期待できます。
ただ、このツボ押し行為は片頭痛の場合には逆効果となる場合があります。
なぜかというと、ツボ押しをすることで血行が促進されるため痛みが激しく感じてしまう場合があるからです。
一般的な頭痛の場合はこの対処法は有効となります。
ただし、押し過ぎは逆効果です。
こめかみが痛いのが治らない時何科に行けばよい?
こめかみが痛いのが続く場合や、痛み以外の症状がある場合は早めに受診することをおすすめします。
実際に何科に行けば良いのかを紹介していきたいと思います。
内科
こめかみが痛いというのは、何度も書いている通り頭痛が原因だと思われますので、まずは風邪などの際に受診する内科を受診すると良いと思います。
ご自分がよく行かれる内科で良いです。
ストレスなどからくる頭痛や風邪からくる頭痛の場合は、内科から処方される薬で押さえることができます。
片頭痛などが疑われる場合は、医師から頭痛を専門にした病院を受診するように勧められるでしょう。
頭痛専門科
かかりつけ医などで症状が特定できなかった場合は、頭痛専門科を受診すると良いでしょう。
頭痛専門科では、MRI検査やCT検査を行える設備が整っていますので総合的な判断をしてもらえます。
脳神経外科
脳神経外科は頭痛専門科に含まれている場合もあります。
吐き気や嘔吐
頚部が硬直する
手足のしびれや、動きが悪くる
めまい
意識障害
言語障害(ろれつが回らないとか)
物が二重に見える場合
脳卒中の可能性がありますので、早急に受診しましょう。
こめかみが痛いときのまとめ
頭痛はよく起こる症状ですので、市販のクスリを飲んで我慢をしてしまう方も多いと思います。
ほとんどの場合が危険を伴う頭痛ではないのですが、中には危険を知らせる頭痛である場合もあります。
頭痛以外にも何らかの症状を伴う場合は、すぐに専門科に受診をしましょう。
危険な病気の前触れだけでなく、慢性的に頭痛が続けば生活の質が落ちてしまいますので、どちらにせよ我慢をせず、専門科に早めの受診をすることをおすすめします。