車のタイヤ交換時期は?意外と知らないひび割れや走行距離等の寿命

車 タイヤ 交換時期

車の性能と品質が向上し、めったに車は故障しない、ディーラーなどに行くのは車検や定期点検だけ・・・そういう人も案外多いのではないでしょうか?

故障や不具合がなくても、運転者自身によるタイヤの点検は重要です。

タイヤの交換時期やひび割れ状態、走行距離、そもそもスリップサインとは?などの情報を私のタイヤを見ながら検証していきましょう。

タイヤは自動車部品の中で唯一路面と接し、安全走行にとって重要な役割を担っています。タイヤの不具合は事故にも直結しかねないのです。

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車のタイヤの交換時期は? 

車のタイヤの交換時期はどれ位の年月かご存知でしょうか?

車の性能の向上と共に、タイヤも性能が向上し、現在はノーマルタイヤで4~5年、スタッドレスタイヤで3年が交換時期の目安といわれています。

でも、これらはあくまでも交換時期の「目安」なので、要注意です。

なぜなら、使用状況、つまり、車種や走行する道や距離、普段駐車している環境、そして、何より製造年週からの経過年数が重要だからです。

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偏摩耗

例えば、ローテーションをしていないと、偏摩耗といってタイヤの一部が偏って摩耗してしまう状態になってしまいます。

空気圧が適切でない場合にも発生します。

偏摩耗が発生すると、走行性能の低下、ブレーキ性能の低下が起こるので、他の溝が残っていても使用することができなくなってしまいます。

ローテーションという作業を怠ってしまうと、タイヤの寿命を縮めてしまうので勿体ないですよね。

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走行環境

長距離運転はしていないからまだまだ交換しなくても大丈夫と思っている人も多いかもしれません。

坂道、山道に限らず、都市部においても立体駐車場も含むカーブ走行等、タイヤがまっすぐでない走行が多かったり、ブレーキをかける走行が多かったりするとタイヤは早く摩耗します。

距離だけでなく、走行環境の影響を受けるわけです。

また、積む荷物(積載量)が多くても摩耗します。

私は、仕事の荷物が多くて、積み替えも面倒だったのでそのままにしていると、タイヤの摩耗が早くて、タイヤ交換時に「早く減りますよ~」とアドバイスされたことがありました。

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経年劣化

経年劣化にも注意が必要です。

屋根のない駐車場だと、雨や日光、気温の影響を受け劣化が進みます。

タイヤワックスの使用でもゴムの劣化が進む要素となるといわれています。

タイヤ専門店ではスタッドレスタイヤのシーズンオフの保管も受け付けているところがありますので、自宅に適切な環境の保管場所がない場合は検討されるのもオススメです。

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製造年週

そして、見落としがちなのが製造年週との関係です。

タイヤに「消費期限」があるのはご存知でしょうか?

タイヤの横に刻印されている製造年週(四桁の数字で表記)を確認してみてください。

タイヤのサイドウォール(側面)に数字とアルファベットが刻印されていると思います。

2000年以降の製造番号では、下4桁の数字で製造年週を示しています。

最初の2桁の数字は週を、最後の2桁の数字は製造された年を表示しています。

最近変えたタイヤには、「YYY1319」とあります。

タイヤの製造週

これは、2019年の13週(3月になりますね)製造ということになります。ほとんど新品です^^

タイヤを購入する際にも、この製造年週のチェックは重要です。新品を買ったつもりが、実は製造後数年経過している売れ残りタイヤの可能性もゼロではないからです。

私が以前ネットで購入した時はクチコミと問い合わせで新しい製造年週のタイヤを送ってくれる業者かどうかを確認して購入しました。

また、購入時期を忘れてしまった場合にも、製造年週の刻印をチェックすることでタイヤの交換時期の見過しを防げると思います。

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製造年週と同じくらい大切なポイント

ここで、もうワンポイント、使用年数はあくまでも「目安」なのでご注意を。

運転している感触、乗り心地が悪くなった、タイヤの音(ロードノイズ)がうるさくなってきたと運転者自身が感じた時もタイヤの交換時期を考えるタイミングなので、製造年、使用年数、溝やスリップサインよりも自分の感覚を優先して交換を考えることも必要です。

私は、タイヤ交換して一週間後に運転中に少し違和感を覚えたものの、タイヤ交換したところだと思いしばらく走行。

目視で確認してみても、一見パンクしているとわからない状況だったのですが、空気圧が少し減っているように感じたのでディーラーに持ち込むと、見えない箇所の奥深くに釘が刺さっていました。

僅かな違和感でしたし、そのまま高速道路に乗っていたら・・・と思うと、怖くなる体験をしました。

こんな例もあるので使用年数と同じく、自分の運転感覚を優先してタイヤ交換を考えることをオススメします。

タイヤのひび割れの状態

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ひび割れの原因

タイヤは走行する路面の影響や荷重、空気圧、また、運転の仕方や速度によっても負荷が変わります。

また、第1章でも触れましたが、車の走行時以外の環境条件もタイヤの劣化を左右します。

車のタイヤは様々な材料からできたゴム製品なので、雨や気温の変化にもタイヤは影響を受けてしまうからです。

なので、オフシーズンの保管環境も重要なのです。

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ひび割れや傷があるか(写真で検証)

私は以前の経験もあり、車を運転する前に、タイヤを目視でチェックすることにしています。

パンク、スリップサイン、溝のチェックは勿論ですが、タイヤの横に傷はついていないか、ひび割れはないかもチェック。

傷やひび割れ以外にも、タイヤの横側の一部に盛り上がったような変形のチェックにも要注意です。

路上の障害物や縁石などへの接触でタイヤの側面に亀裂や釘などの異物が混入する場合もあります。

前述の私のパンク事例がこのケースですね。

目視でゴムの劣化から側面にひび割れがある状態のタイヤは交換しないと危険です。

溝の深さやスリップサインの有無に関わらず、タイヤの交換時期を迎えているサインとなるので、即交換しましょう。

側面はゴムが薄いから、バースト(破裂)する可能性があるからです。

また、小さなひび割れに見えても、タイヤの内部に達している場合もあります。そんな場合も即タイヤの交換が必要です。

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3番

ひび割れを見つけたら即交換?

ただ、小さなひび割れは気にしない方は多く、専門家でも「このシーズンは大丈夫かな?」とすぐの交換を強く奨めないケースもあります。

タイヤ専門店やガソリンスタンドは商売上、タイヤ交換を奨めてきますが、緊急性がないくらいのひび割れもあり、高いタイヤを交換となると二の足を踏んでしまいますよね。

ひび割れは、信頼のおける整備工場に相談

実は私は昨年から、ガソリンスタンドで、洗車してもらった時に、「タイヤひびが入っていますから交換した方が良いですよ。これじゃ危ないですよ」って営業にあいました。

危ないよ!『って言われると気になりますよね。しかも製造年月日から5年経っている。

※こんな状態です。

タイヤのひび

そこでいつも車検お願いしている、信頼のおける整備工場に持っていきました。

「この程度の傷は大丈夫です。危ないのは側面にひびが入った時。ガソリンスタンドは、売りたいためにこう言ってくることが多いです。先日車検も通ったでしょう!まだ、もったいないです。スリップサインもまだ十分に残っているから。」

と言われ、ちょっと安心。もう少し様子見ながらにしました。

(ガソリンスタンドは、早く交換させるために「もう変えた方が良いですよ!って営業してきますのでこれも注意が必要

それから、半年以上たった時でした、下記のようなヒビを発見。

タイヤのひび

側面にヒビは入っていないですが、さすがに、素人の私でも不安になり、見てもらう前にタイヤ交換しました。

それが上記の「YYY1319」のタイヤです。

しっかり新しいタイヤ付けてくれました。

タイヤ交換して乗ってみると、素人の私でも乗り心地が良く(タイヤのクッションを感じました。前のタイヤは劣化で硬くなっていたんでしょうね。)

車のタイヤのスリップサイン・走行距離

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スリップサインとは?

ところで、スリップサインはご存知でしょうか?
スリップサインとは車のタイヤ側面の4~9か所ある「▲」マークの延長線上に設置されて、タイヤがすり減ると溝が無くなることで、スリップサインが露出します。
つまりタイヤの交換時期の目安となる一つがスリップサインなのです。

動画がありますのでご覧ください(動画作ってくださった方ありがとうございます。)
2分40秒当たりから「スリップサインの説明があります)

タイヤの溝が1.6mm以下未満のタイヤは走行に使用してはいけないと道路交通法で定められています。

タイヤの溝がすり減るとスリップしやすくなります。

靴底の溝がすり減ったスニーカーでつるつるしたコンクリートや濡れた床を歩いたらどうなるでしょうか?

滑ってしまいますよね。

これと同じ状況がスリップサインの露出したタイヤにも当てはまるのです。

タイヤの溝は路面との間の水を排出する役目をしているので、溝がないと、タイヤが路面から浮き上がる現象(ハイドロプレーニング現象)が起きてしまい、とても危険です。

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スリップサインから交換の目安を考える

溝の深さが1.6mm未満ならすぐに交換が目安といわれています。

でも、私は前述のような体験をしているのと、高速道路走行が多いので、新品タイヤの溝の深さ半分(4mm)以下からタイヤ交換を考え始めます。

特に、柔らかいスタッドレスはバーストとグリップが気になるので、新品の溝半分で交換するようにしています。

スタッドレスタイヤの場合はプラットフォームと呼ばれる▲のしるしがついていて、こちらについても、半分になると交換目安といわれています。

ちなみに、タイヤの溝は走行距離5000㎞で1mm摩耗するといわれています。

また、舗装されていない道路を通ったり、タイヤに負担がかかるような運転が多かったりしても、タイヤの摩耗は早くなってしまいます。それらも考慮するといいと思います。

車のタイヤ交換時期のまとめ

車のタイヤの交換時期を知っておくことは事故を未然に防ぐためにもとても重要だとおわかりいただけたことでしょう。

適切なタイヤ交換の時期を知るためには、

チェック 製造年週(消費期限)の確認、
チェック タイヤの劣化の原因と予防、
チェック スリップサインやひび割れや傷の有無、
チェック 運転者である自分の感覚

がポイントです。

タイヤの状態を良好に保つことは運転者の責任です。

運転者自身だけでなく、同乗者や他の人の安全を守るためにもタイヤの状態を判断し、適切な時期にタイヤ交換することがとても大切なのです。

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