ハーブティーのメリット・デメリット。健康飲料!?でも過信しないで!

ハーブティー メリット

今回はハーブティーについて、『自然の薬と聞くが、どのようなメリットがあるのか。』また『デメリットとしてどのようなことが挙げられるのか』を少し掘り下げながらご紹介していきたいと思います。

ヨーロッパで古くから自然の薬として使われてきた歴史のある飲み物「ハーブティー」。

簡単に言ってしまえばハーブを煎じた飲料=ハーブティーなのですが、現代の日本でもお茶やコーヒー同様、嗜好品として知名度が高くなり、薬としての効果を求めてという方だけでなく、香りや味、見た目を楽しむという程度で好む方もとても多いかと思います。

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一種類のハーブを使って作られたストレートハーブティー/シングルハーブティーや数種類を配合して作られたブレンドハーブティーがあり、さらに飲みやすくするための工夫がある商品も多く出ていますので、より嗜好品としての扱いが強まっている感じもありますね。

ハーブティーのメリット

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元気に暮らす為の自然の薬である

日常生活で身体の不調があった時、できるだけ薬に頼らずに治せたらいいと思いませんか。

疲れからくる頭痛や腹痛、食べすぎの胃もたれや便秘、深刻な病ではなくても日々の生活の中ストレスには十分なるわけで。

そんな時にハーブティーを飲んで改善される、解消されるって、大きなメリットじゃないでしょうか。

もちろん根本原因がはっきりしているなら…「食べ過ぎない」とか「飲みすぎない」とか「充分に眠る」とかいう方法で健康改善するのが第一ですが、改善のサポ―ターとして、日々の身体のメンテナンスの一つとしてハーブティーを飲むことはとても良い習慣だと思います。

元気

美容に効く

例えば“ローズヒップティー”はとても美容効果に優れたハーブティーで、飲む美容液とも呼ばれています。

美容

また“ルイボスティー”は美容にも健康にも効果的で、癖は強くなくほんのり甘い風味なのでストレートでも抵抗なく飲みやすいんです。

“エルダーフラワーティー”には発汗を促す成分が入っていて、体内の老廃物や毒素を汗として出してくれる作用がありオススメです。

他にも酸化防止、美肌効果、リラックス作用でメンタルから健康的になれるものがたくさんあり、ハーブティーはメリット大ですね。

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疲労回復に役立つ

“ハイビスカスティー”に入っているクエン酸の成分が代謝を促してくれて、疲労回復に貢献するというのです。

ストレートでは味が苦手という方には、飲みやすい風味に配合されたブレンドティーもあるので良いですね。

例えば日本でも古くから重宝されているショウガを使った“ジンジャーティー”は慢性疲労にも効果があるといわれていて、尚且つ私たちに馴染みのある植物なので受け入れやすい味だと思います。

忙しい毎日を円滑に送るための応援ドリンクという感じでしょうか。

ただじっと座っているような休息もいいかもしれませんが、そこにあえてハーブティーを飲むという日課をつくることで、今自分は自分の身体を労わっているんだなと感じながら過ごす休息も良いひと時になると思いませんか。

疲労回復

フェイシャルスチームとしても使える

ハーブティーは飲む以外にも有効活用できるんです。

ハーブの有効成分を含んだ蒸気を肌に当て、鼻や口でゆっくり呼吸しながら吸い込むフェイシャルスチームを週二回やることによってスキンケアや呼吸器系の不調の改善に役立ちますよ。

おうちでエステ、最高のリラックスタイムです。乾燥肌やニキビが気になる方には“カモミール”を、呼吸器系で不調のある方には“ユーカリ”を使ったハーブティーでフェイシャルスチームを作るのがオススメですね。

(お手製スチーム:洗面器やボウルなどでハーブティーをつくってテーブルに置きます。

蒸気の上にすっぴんのまま顔をもっていき、頭からタオルをかぶって10分程度サウナ状態を保ちます。

その間は目を閉じてゆっくり呼吸するだけです。後は化粧水や保湿クリームで仕上げておわりです)

5

ダイエットに効果的

食前食後それぞれ適したハーブティーをダイエット目的に飲むという点にメリットがあります

例えば食前に“マルベリーティー”を飲むと食事で摂取する糖の吸収が緩やかになるのが利点です。

さらに、健康上問題のない方であれば食後に“マテ茶”を飲むのが効果的であることが挙げられます。

大きなメリットとしては、マテに入っているテオブロミンという成分が満腹感を与えてくれる作用があることでしょうか。

腹八分目が良いといわれるけど、やっぱり食後の満腹感を求めてついつい食べ過ぎてしまうという人もマテ茶を飲むことで満足できるはずです。

そして消化促進効果、脂肪燃焼効果もあるというなら食後の一杯はマテ茶できまりですよね。

ダイエット

天然の癒しアイテム

“パッションフラワー”は天然の精神安定剤ともいえます。

ストレスや緊張から生じる頭痛や不安を緩和してくれる効果があるといわれています。

“カモミール”と1:1で調合したハーブティーは安眠効果が期待できるというメリットがあります。

ストレス社会で暮らす私たちのヒーロー的な存在という感じでしょうか。

精神的に参っていると肉体にも不調がでたりするし、不眠が続くと普通の生活にすら支障をきたしてしまいますよね。

そんなときはやっぱり癒しの時間が必要なのです。

おうちでハーブティータイムを設けて自分に優しくしてみませんか。

ハーブティー メリット

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母乳不足に悩む授乳中の方に

自然から摂れる搾乳薬として有効かもしれないといわれている“ラクテーションティー”があります。

母乳を増やす為の身体づくりをサポートしてくれる成分が入っているハーブティーなのです。

気分的にもリラックスできたり、そもそも健康上必要な水分補給にもなったりするので、相乗効果で母乳が増えるのではともいわれているようです。

プラシーボ効果ともいわれていますが結果的に効果が出ている方もいるようですので試す価値はあるでしょう。

もちろん飲んで悪い作用が伴うわけじゃないという部分があるからこそのオススメです。

初めての育児でただでさえ心配ごとが多くなりがちなお母さんたち。

制限があったり、気を付けなければならないハーブティーも多いけれど、メリットとして挙げられるハーブティーもあることを知ってほしいです。

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二日酔いに効く

利尿作用のあるハーブティーを飲むことで、前日の飲みすぎからくるむくみをとるのに役立つでしょう。

新陳代謝促進で二日酔いの呪縛から少しでも早く抜け出せるのでは、とも思います。

利尿作用といえばコーヒーなどのカフェイン含有飲料も名選手ですが、朝からコーヒーを何杯も飲み違った理由で気持ち悪くなってしまっては元も子もないでしょう。

その点ハーブティーのほうが安心して飲めるメリットがあります。

おつまみの塩分もむくみに貢献してしまっているので、一緒にバナナやアボカドなどカリウムの多い食品を摂取すると有効的でしょう。

“ミント”系のハーブティーは二日酔いのムカムカをすっきりさせてくれる効果もあるので良い手ですよ。

カフェインの多い濃い目のコーヒーで朝から気合を入れるんだ!という体育会系の方以外には、胃腸に優しく静かに健康回復できるメリットたっぷりのハーブティーをお勧めします。

二日酔い

ハーブティーのデメリット

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シンプルに独特な風味が苦手

おこちゃまな意見だと流してもらっても構いません。

しかし、ハーブティーに美味しさを感じられない人は結構いると思うんです。

味やにおいが苦手って大きなデメリットですよね。

薬草を熱湯で抽出してるものですから、そりゃ青っぽい味がしたり薬っぽいなという風味になったりはしょうがないことなのかもしれません。

そして飲みやすくするための香料や加糖は、味はベターになるかもしれないけれど結局普通の清涼飲料水と一緒でカロリーも多めになりやすいですよね。

だったらわざわざ飲みやすくするために加糖したりしないで、最初から甘いジュース飲むかなと思います。

ハーブティーへの過信は危険

確かに中にはメディカルハーブとして健康に貢献するハーブティーはあるでしょう。

できれば病院に行かないで済むような暮らしがしたいですし、西洋医学を否定する気はもっぱらありませんができれば薬を飲むことは控えたい。

わかります。

でも自分の症状が全てハーブによって改善するというある種の迷信に縛られてしまうのはどうかと思うんです。

ハーブティーは体にいいかもしれない。

自然からもらった力で健康に生きることは美しく理想的です。

でも過信が物事の悪い部分を助長させるかもしれない、デメリットになるかもしれないという部分は考慮すべきでしょう。

ハーブ

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嗜好品だからと侮ってはダメ

『ハーブティーって普通にスーパーで手に入るし、普通にジュースやお茶と同じでしょ…。』と思っていると痛い目をみるかもしれません。

特に、もしもあなたが何かの持病を持っていたり何かの理由で一時的にでも処方薬を服用する生活をしているような場合、できるだけハーブティーの効能について配慮する方が賢明だと思います。

もちろん食べ物もそうなのですが、飲み合わせによって効果が打ち消されたり、逆に働きすぎてしまったり、強い副作用が現れることがあります。

自分が当事者の場合はどうかお医者さんやハーブの専門家の意見に従ってほしいです。

また、自宅にお友達が来た時にハーブティーでおもてなしをしようと考えている方にも、“ハーブティーがデメリットになる状態がある”ということだけでも知っておいてほしいと思います。

ハーブティー デメリット

良質の睡眠は得られないかも

睡眠の質が悪い人はハーブティーの効果を感じることができにくい、とされているようです。

この場合、睡眠導入としての効果はあっても、睡眠の質自体に改善を促す作用があるわけではない、という点が挙げられます。

『たくさん寝たのに疲れているんだよな。』と感じるようなときは、クリアに睡眠の質が良くないと思われます。

ハーブティーを飲むより別の方法で解決を目指した方がいいでしょう。

ハーブティー デメリット

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高血圧でお悩みの方は要注意

“ローズマリー”や“ミント”系のハーブティーには血圧を上げる効果があるとされています。

例えばカフェなどにいってなにかサッパリしたお茶でも飲もうかなと思ったとき、もしあなたが高血圧のために降圧剤を服用しているようなら先にあげたようなハーブティーは控えることをおすすめします。

他にもデメリットとなるものがあるので、自分の体調環境を基に飲むべきでないハーブティーを知っておくと役立つかもしれませんね。

ローズティー

妊娠中や授乳中の方はそれぞれ気を付けて

“ウコン”“シナモン”“ラズベリーリーフ”“レモングラス”などなど、ほかにも妊娠中に飲むのを控えるべきハーブティーは意外と多くあります。

カフェインを考慮してカフェインフリーのハーブティーを選ぶ方も多いかと思いますが、特に『妊婦さん向け』の表示がない商品を購入しようと検討する方には種類に気を配って選ぶことをお勧めします。

さらに授乳中も控えたほうが良いハーブティーが別にあります。

先に書いたように、妊婦さんや授乳中の方向けにブレンドされている表示がある場合は別として、通常のハーブティーとして売られているものを手にする機会やたまたま入ったカフェで飲むような機会もあるかもしれません。

ご自身の身体や赤ちゃんに不利益になる要素を前もって知っておくことは大切ですよね。

事前に産婦人科のお医者さんやハーブの専門家に質問相談しておくことが一番安心安全かと思います。

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花粉症に効くというが総じて効くわけではない

代表的なところでいうと、花粉症に“カモミールティー”が有効であるという話があります。

しかし、花粉症と一言でいえど反応する花粉の種類は様々。

有効策になりうる花粉症はあるでしょうが、例えばブタクサの花粉症の方がブタクサと同じキク科であるカモミールを使ったハーブティーを良いと思って日々摂取することによってアレルギー症状が悪化したりする場合があります。

自分のアレルギー反応が何に対してなのか、そして摂取しようと思っているハーブ(ティー)の科目などをある程度でも把握しておかないと、傷に塩を塗り込むことになっているかもしれません。

花粉症

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自家製はちょっと不安

ネットなどでもよく見かける『自分で栽培・採取したハーブでも簡単に作れますよ』などという興味心を魅了してやる気スイッチを刺激するような誘い文句。

自分で作ったハーブティーを飲むなんて素敵!という、気持ちは大きいけれど知識が足りていない状態だと危ない場合があります。

もちろん専門書にあるレシピ通りにやるなら問題はないかと思いますが、気持ちが先走って勝手にアレンジを加えてしまうと配合によっては相互作用で目的と違う効果が出てしまったり、副作用が大きく出ることがあるので心配です。

オリジナルが大事、ナチュラルが良い、手作りが一番、その心はとても理解できるのですが、気持ちだけで膨らんだ過剰な自家製の正義というのはデメリットになる可能性が高まるのでは、と思います。

ハーブティーの基礎知識

そもそもハーブティーのハーブって何…

主に料理に使用したり薬や防虫の用途で利用されたりする緑色の草や茎の柔らかい植物を指し、一般的には鎮静や興奮作用がある有用植物のことを“ハーブ”とよびます。

日本語でいうなら薬草や香草といったところが適当でしょうか。

葉っぱ以外の花、実や種子、根っこ部分に関しては香辛料(スパイス)という呼び方で分けられることもありますが、ハーブティーに関しては、香辛料に分けられるものも含めて“熱湯で数分抽出させ作った飲み物”を指しているんです。

因みに、ティーという言い方をされてはいますが、茶ノ木からとれる茶葉でつくるティー(お茶)とは全くの別物です。

茶の葉が配合されたブレンドティーもあったり説明がややこしいところではありますが…。

ハーブティー

ハーブティーの発祥はどこ?いつ?

古代ギリシャの時代に、後に医学の父とも呼ばれるようになるヒポクラテスが、『薬草を煎じて飲む』などの処方をしているらしく、このことから当時は植物毎の名称で呼ばれていたであろう煎じ薬が今でいうところの“ハーブティー”の起源だといわれています。

もっと後になって現在の中国や東南アジアからヨーロッパ方面に“茶”が輸入され、英語では『ティー』とよばれることとなるのですが、ハーブ毎の名称で呼ばれていた飲み物が総称として“ハーバルティー(ハーブティー)”と括られるようになったのはここからでしょう。

もしもお茶がヨーロッパにわたってなかったらまた別の総称がついていたかもしれない…そう考えると、言葉っておもしろいですね。

ハーブティー メリット デメリット
 

ハーブティーのメリット・デメリット まとめ

上記でさまざまなメリット・デメリットをハーブの名前も挙げてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ハーブティーはあらゆるハーブを煎じた飲み物の総称なので、一概に良いもの悪いものという単純明確な答えは出せないこともみえたかと思います。

自身の体質や体調でも効果に差異があること、摂取のタイミングで良いものも悪くなる、又はその逆もありうることを考慮するのが大切でしょう。

なによりも、現在あなたに持病があって処方薬を服用しているなど、なんらかの対処治療の最中である場合にハーブティーに興味を持ったのなら、まず一番は担当医やメディカルハーブのプロフェッショナルに助言を求めるのがよいでしょう。

ハーブティー メリット デメリット

とはいっても、ハーブティーは嗜好品としての立場でもたくさんの人に愛される飲み物であることに違いはありません。

医療的な効果を求めるだけでなく、日常の生活で気分転換に飲むもの、味や香りを楽しみ、その時間を良きものにする、会話に花を咲かせるのに有効であればそれに越したこともないわけですね。

香りや味に特徴があって好みが分かれるハーブティーも多いので、まずは機会があったら試して自分の好みのものをみつける目的で飲むというのも良いのではないでしょうか。

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