英会話を独学で勉強したいと思っている人も多いのではないでしょうか。
実は英会話は独学で勉強できるんです。
ここでは誰でもできる、映画を使った方法を紹介します。
留学や大学の英語面接、海外出張の前にもお勧めですし、英検対策にもなります。
この方法を使えば高いテキストを購入せずに英検1級を目指すことも夢ではありません。
仕事や家事、育児が忙しくて英会話教室に行く時間的余裕がない、英会話教室は値段が高い、本当に効果が出るかわからない、などと思っている人もいるのではないでしょうか。
その一方で、独学だとやり方がわからないと悩む人も多いですよね。
さてその独学の方法とは?
映画を使って英会話を独学で勉強する方法
字幕を英語にし、最初は音声を日本語で聞く
映画を使って勉強するといっても、ただ「字幕なしで、英語で映画を見る」というわけではありません。
映画を使って英語の勉強する場合、字幕は英語にしましょう。
もし日本語がなくても英語が分かる自信があるなら最初から音声を英語にしても良いですが、自信がないなら、最初は音声を日本語にします。
音声を日本語にすることで、それがどのようなストーリーなのか、どのような会話がなされているのか、簡単に理解できます。
そして字幕を英語にすることで、実際に登場人物が何を言っているのか理解できます。
ただし、2回目以降は音声を英語にしましょう。
このやり方はセリフを暗記することが大切なので、登場人物と同じようなイントネーションで話せるようになるためには、音声を英語にして聞くことも重要です。
最低1回は音声を英語にして見ましょう。
なぜ音声が英語、字幕が日本語では意味がないのか
英語で英語を勉強したいなら、音声を英語にして字幕を日本語にしたほうがわかりやすいのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、残念ながらこれではあまり意味がないのです。
音声を英語にしてしまうと、そもそもそれを100%聞き取るのはなかなか難しいですよね。
しかし、日本語の字幕を読みますからストーリーはある程度理解できてしまい、むしろ英語を全然聞かなくても意味がわかってしまうのです。
どれだけ音声を聞き取ろうと努力しても、知らない単語が出てきたら理解しようがないですし、どう頑張ってもある程度しか聞き取れないということになりかねません。
音声を日本語、字幕を英語にすることで得られる効果
それなら、音声を日本語、字幕を英語にするとどのような効果があるのでしょうか。
音声を日本語にすることで、日本語を母国語とする私たちは簡単にストーリーを理解することができます。
そして、字幕を英語で読むことでわからない単語や表現を的確に見つけ、調べることができます。
それにより、ストーリーを理解しつつ、今まで知らなかった単語や表現を理解できるメリットがあるのです。
音声を英語にしてしまえば、聞き取れなかったところはずっと聞き取れないままです。
何を聞き落としたかも分かりません。
しかし、字幕を英語にすることでわからない単語や表現に気付けるのです。
映画を使った独学をより効果的なものにする方法
わからない単語や表現は調べる
いくら字幕が読めるからといっても、今まで知らなかった単語や表現をそのままにしてしまったら意味がありません。
すぐに調べるのではなく、想像しながら映画を見ていく方法もありますが、より高いレベルの英語力を目指したいのであれば、知らなかった単語や表現は徹底的に調べましょう。
たとえその単語を知っていたとしても、熟語になると意味が変わる場合もあります。
そのため、わからないところはきちんと調べていくことが重要です。
セリフを暗記する
映画を使って英語の勉強する場合、ただ知らなかった単語や表現を覚えるだけでは英会話の勉強にはなりません。
英会話の勉強するためには、セリフを丸暗記することが大切です。
日常的に使えそうなセリフを丸暗記する、そして映画の登場人物と同時にそのセリフが言えるようになるまで、何度も繰り返し練習することが大切です。
できれば登場人物と同じイントネーションで言えるようになりたいですね。
正しい発音ができていなければ、登場人物と同時にセリフを言うことができません。
そのため、セリフを何度も口に出し、暗記をすることで英会話の力が飛躍的に向上します。
暗記をしていれば実践にも使えますから、留学や大学の英語面接、海外出張の前にもお勧めの方法です。
適切な分野の映画を利用する
確かにこの方法で英語力は飛躍的に上がりますが、だからといってどんな映画でも良いというわけではありません。
例えば医学的な用語を学びたいのであれば医学関連の映画を見た方が良いですし、科学的な単語を学びたいのであれば科学的な内容の映画を見たほうが良いです。
一般的に英会話を伸ばしたいのであれば、ロマンスものを見ると良いでしょう。
ロマンス者には痴話げんかなどが含まれるので、日常的に使える単語・表現が満載です。
特殊な単語の多い映画は避ける
言い換えれば、特殊な単語の多い映画は避けた方が良いでしょう。
確かにどんな映画にも学べる単語や表現は多く使われていますが、例えば固有名詞が多い映画はその固有名詞自体が日常生活で使えないので、丸暗記しても役に立たないということになります。
映画も見て英会話を勉強する場合、映画で使われているセリフを丸暗記することで日常生活に役立つことも多いので、丸暗記しても日常的に使えない表現が多い映画は避けたほうが良いでしょう。
レベルに応じて映画を使い分ける
自分の英会話のレベルが初級なのか中級なのか、あるいは上級なのか、それに応じて映画も使い分ける必要があります。
上級ならばどのような映画でも問題ありませんが、初級ならば、私たちが普通に楽しんでいる映画ではレベルが高すぎるかもしれません。
意味のわからない単語や表現があまりに多い映画を見てしまうと調べるのが嫌になってしまいますので、ある程度わかる映画を選びましょう。
初級なら、ディズニーがお勧めです。
ディズニーは子供にもわかりやすい単語が多く使われており、その上で丸暗記しても使える表現が多いので、英会話に自信がない人でも安心です。
ちなみに、ジブリの映画もほとんどが英語に訳されていますが、ジブリの英語の字幕はあくまでも日本語訳であり、セリフではありません。
そのため、この英会話の勉強法には合わない可能性があります。
きちんと復習する
ただ映画を見て、字幕に出てきた知らない単語や表現を調べるだけでは、英会話を上達しません。
実際にその映画で聞いた単語や表現を復習し、日常的に使ってみる必要があります。
そのためにも、映画から学んだ単語や表現はきちんと書き出しておきましょう。
日常的に目を通し、口に出してみたり、実際に使ってみたり、インプットしたものをアウトプットする努力が大切です。
ただ映画を見るだけでは英会話力は上がりません。
インプットしたものはアウトプットしなければ身に付きませんので、映画を見るだけで満足しないように気をつける必要があります。
映画を見るだけで魔法のように英語力が身に付くわけではありませんので、気をつけてください。
登場人物のセリフを暗記できるまで繰り返し発音することで、新しい単語や表現も覚えられます。
こうすれば英会話の対策のみならず、英検やTOEICの対策にもなります。
ただ単語を覚えるより、セリフで覚えた方が定着しやすいです。
映画を使った独学のデメリット
一本の映画を見るのに時間がかかる
この方法で勉強すると、一本の映画を見るのに時間がかかります。
ざっと、その映画の倍の時間はかかると思っておいた方が良いでしょう。
わからない単語や表現が出てくるたびに映画を止め、調べてまた映画を見て、というやり方を繰り返すと、どうしても時間がかかってしまいます。
そのため、例えばレンタルショップでDVDを借りる場合、何本もまとめて借りてしまうと映画を見切れない可能性がありますので気をつけてください。
もしもレンタルショップで借りるのであれば、自分のスケジュールと相談し、何本もの映画を使って一気に勉強しようとしないことが大切です。
DVDには英語字幕がないこともある
最近はAmazon PrimeやNetflix等で映画を見る人も増えましたが、これらに登録していない人はレンタルショップでDVDを借りてくることもあるのではないでしょうか。
しかし、DVDを借りる場合は注意が必要です。
DVDの中には、英語の字幕が収録されていないこともあります。
DVDのパッケージの裏には収録されている音声と字幕が表記されていますので、そこで英語字幕があることを確認してから借りるようにしてください。
どれだけ好きな映画であったとしても、英語字幕がないようではこの勉強法が通用しません。
借りてから「英語字幕がなかった」と気づくようではもったいないですので、借りる前にチェックすることが大切です。
英会話を独学で映画を使って勉強する方法のまとめ
この方法を使えば、高いお金を出したり、忙しい時間を割いたりして英会話のレッスンに行く必要がありません。
自分の空いた時間を使って、マイペースで勉強ができます。
その一方で、自分でやらなければいけないからこそしっかりと映画を最後まで見る集中力が求められますし、普段から自発的に英語を勉強する必要があります。
復習しなくても英会話が身に付くわけではありませんので、新しく学んだ単語や表現はしっかりとアウトプットしていきましょう。