赤ちゃんといえばアニメでもおしゃぶりを口に含んでいる姿が天板ですよね。
口を開けて寝る我が子の育児中におしゃぶりのメリットとデメリットを調べてみました。
赤ちゃんにどんなメリットやデメリットがあるのか?悪影響はあるのか?おしゃぶりを使う時の注意点は?
おしゃぶりを与えようかどうか迷っているという方はもちろん、これから出産するママさんの準備のためにも、ぜひ参考になさってください。
赤ちゃんのおしゃぶりは、デメリットだらけその悪影響とは?
うちの子、口をぽかんと開けて寝ていました。
それはもう、大きな口を開けて豪快に・・・。
それで、「おしゃぶりが口呼吸にいいよ」と聞き、子供に与えてみようかと悩んで、色々と調べてみました。
また、何人かの歯科医や歯科衛生士にも聞いてみました。
どの答えも
「悪影響のほうが多いから、やめたほうがいい。」
とのこと。
歯科の現場からするとデメリットだらけだそう。
本当にデメリットだらけなのでしょうか?
まとめてみました。
出っ歯になる
このデメリットが筆頭に来ます。
厳密にいうと、0歳児におしゃぶりを与えても、歯並びには影響が出ないそうですが、早くおしゃぶりから『卒業』させる必要があります。
遅くとも2歳半までには完全に卒業すべきとのこと。
この『卒業』がまた、デメリットとなります。
スムーズに『卒業』がなかなか難しいそうです。
ことばが遅くなる
これは年配の方がよくおっしゃいますね。
おしゃぶりに任せていると言葉が遅くなるよ、というアドバイスをしている年配者を何回か見かけました。
私の祖母も、おしゃぶりをしているお子さんを見て、同じことを言っていたので、その世代は「おしゃぶり=静かにさせる」というイメージがあるのかもしれません。
おしゃぶりをくわえていると、親子の会話の機会、特に赤ちゃんから家族に発する言葉(言葉になっていなくても、声を出して伝えようとする行動)が少なくなるそうです。
乳頭混乱を起こしやすい
赤ちゃんがお母さんのおっぱいを咥えると安心するのを再現しているおしゃぶり。
皮肉なことに、おしゃぶりの『感触』がノーマルだと思って、お母さんのおっぱいを嫌がるようになる「乳頭混乱」を起こしてしまうことがあるそうです。
乳頭混乱は哺乳瓶に慣れた赤ちゃんが、お母さんの母乳を嫌がるという事を指しますが、これと同じ現象がおしゃぶりでも起こってしまうことがあるそうです。
やめさせるのが難しい
に関連していますが、口に入れていることで「安心」を感じている赤ちゃんです。
ないと不安になるのは致し方ないですよね。
で遅くとも2歳半までには『卒業』させることが重要と書きましたが、これがなかなか難しいそうです。
そのため、ずっと『卒業』できずに、不正咬合というかみ合わせの異常をきたす例が多いそうです。
歯科医が「おすすめしない」というのはこのことからだそうです。
日中に手放していても、寝る時にはおしゃぶりを・・・という保育園児もよくいるそうで、検診の時に、すぐにわかるそうです。
遺伝でも不正咬合はありますが、それとはまた違った特徴的な不正咬合になるそうです。
体調にも関係する場合もある
おしゃぶりと不正咬合の関係を調べた研究結果によると、25~30か月以上おしゃぶりを使った赤ちゃんの半数に開咬(下で前歯が押されて上下の前歯に隙間ができること)や上顎突出(出っ歯)が見られたそう。
19~24カ月の使用くらいから不正咬合の影響が出るようです。
この時期は「噛む」「嚥下する」ということがとても大切な時期でもあります。
しっかり噛んで飲み込むという動作は、体調を良くすることはもちろん、脳の発達にも影響を与えます。
つまりこの噛み合わせのトラブルは体調にも影響をあたえる場合があるそうなのです。
上手にものを噛めないことが引き金になるのでしょう。
依存しやすい
これも と同じ意味にもなりますが、もう少し厳密にいうと、何かに頼ってしまって、それがないと不安になってしまう・・・つまり依存してしまうというデメリットです。
泣いている赤ちゃんをあやすよりも、おしゃぶりの力に頼りすぎてしまうと、ついつい、その楽さから、大人もおしゃぶりに頼ってしまいます。
赤ちゃんももちろんですが、大人もおしゃぶりに依存(頼りすぎて)しまう恐れがあるでしょう。
1歳半になったからそろそろ卒業の準備をしようね。
2歳になったからそろそろ卒業よ。
2歳半になったのだから、もう卒業です!
なんて事情わかるわけありません。
ただただ、口が寂しくて不安になるだけでしょう。
おしゃぶりが口の中にあることに慣れ過ぎて、依存から脱却という、つらい経験をさせる必要が出てきます。
コミュニケーションの機会の減少
赤ちゃんがぐずったりすると、ママやパパがあやしたり、抱っこしたりとスキンシップやコミュニケーションを取ります。
でも、泣いたらおしゃぶりを・・・では、簡単に泣き止むでしょうし、楽かもしれませんが、コミュニケーションが減ることになってしまいます。
赤ちゃんが不安になった時にはママやパパなど家族とのコミュニケーションやふれあうことで発達を促していきますが、これを「おしゃぶり任せ」にしていると、こうしたコミュニケーションが不足してしまうと言います。
また、「赤ちゃんはすぐに口にものを入れる」と言いますが、この口に含む動作も立派な成長過程の一つで、発達を促します。
口でものの確認は人も動物も行う「学習」の一つです。
誤飲はもちろん怖いですが、口に入れてもOKのおもちゃなどで遊ぶのは学習であり、発達段階の一つです。
おしゃぶりを使っていると、これらの機会も少なくなってしまいます。
消毒しないと不衛生
赤ちゃんが直接口に含むおしゃぶり。
哺乳瓶は消毒する人は多いですが、おしゃぶりはなぜか盲点のようです。
哺乳瓶と同じように消毒すべきという人もいますし、外した都度に、お湯で洗うくらいでいいという人もいます。
哺乳瓶の消毒と同じように、おしゃぶりも衛生的に保つ必要があるそうです。
この哺乳瓶の消毒って結構手間暇かかります。
それにプラスしておしゃぶりも・・・となるとデメリット化もしれません。
中耳炎のリスクが高まる
おしゃぶりが中耳炎になるリスクを高めると海外で言われるようになってきました。
そのことから、日本国内でも、特に耳鼻咽喉科の医師などは、おしゃぶりはオススメしないという傾向が強くなってきたようです。
もちろん、中耳炎は一歳までにかかる率が高い疾患なので、罹った赤ちゃんも多いかもしれません。
そんな時に、おしゃぶりを続けていると、中耳炎を再発するリスクを高める可能性があるというデメリットがあります。
いかがでしょうか?
赤ちゃんのおしゃぶりはデメリットがたくさんあって、悪影響だらけですね。
では、メリットってないのでしょうか?
海外では推奨されるって聞きますし、気になるところですよね。
赤ちゃんのおしゃぶりのメリットを上げると。
海外赴任した友人と帰国したので、会うことに。ベビーカーに乗った友人の赤ちゃん、しっかりおしゃぶりを使っていました。
レストランなどの公共の場所で赤ちゃんが泣くというのは、欧米ではマナー違反になるので、外出時は必需品としている人も多いそうです。
おしゃぶりのメリットはどんなものがあるのでしょうか?
精神的に安定する
夜泣きはもちろん、ちょっとしたことで敏感な赤ちゃんは、育児が本当に大変。
私の子も、眠りは浅い、ちょっとしたことで起きる敏感な赤ちゃんだったので、しんどさはとってもわかります。
それでママさんが疲れたり、イライラして子供にぶつけたりするくらいなら、おしゃぶりの力を借りてもOKなのでは?
泣き止む
精神的な安定と関連しますが、おしゃぶりのメリットには「泣き止む」というメリットが。
先の友人の赤ちゃんのように、レストランなどの公共の場所で泣かれると困るってしまいます。
レストランでは、大きな声であやすこともできない場合もありますし、電車の中などはとっても困りますよね。
そんな時におしゃぶりで泣き止んでくれると大助かりです。
泣き出した赤ちゃんを泣き止ませるということは、大きいメリットでしょう。
寝つきがよくなる
寝かしつけようと思っても、中々寝てくれない・・・
おっぱいをあげたり、哺乳瓶でミルクをあげたりしていると、気が付いたら寝てくれた・・・
これと同じ効果がおしゃぶりにもあります。
中々寝ついてくれない赤ちゃんを寝かしつけてくれると大助かりです。
このように、赤ちゃんにおしゃぶりを使うのはメリットもあります。
それでもおしゃぶりを使う時の注意点は?
鼻呼吸を促すのは本当?
私の子が口を大きく開けて寝ていたので、おしゃぶりを使おうか悩んでいた時に調べたメリット、デメリットを書いてみます。
使おうかと思った大きい理由の一つに
「鼻呼吸を促す」があります。
これ、実は医学的根拠はないそうです。
同じく、おっぱいを吸う力が強くなる、下や顎の発達も助けるという説もありますが、これも医学的根拠がないそうです。
厚生労働省が母子手帳の記載を改定したそうです。
長時間、長い期間のおしゃぶりの使用に関して「母子健康手帳 育児のしおり」において、デメリットで挙げた項目を同じように懸念した記載になりました。
素材にも気を付ける必要があります。
最近のおしゃぶりは、ゴム製品もありますが、シリコン製品もあるそうです。
シリコン製品はゴム製品よりも硬いので注意が必要です。
硬い分、歯並びや上顎への影響が大きいそうなのです。
使う期間が長い程依存しやすいです。
『卒業』もしにくいでしょう。
メリットで挙げたように、どうしても使わなければならない場所や夜泣きが酷い場合、ママのストレスが溜まってしまった場合には、短時間、限定的に使用するのも仕方がない場合もあるでしょう。
そこで、どうしても使わねばならないという方のために、赤ちゃんにおしゃぶりを使う場合の注意点をまとめてみました。
赤ちゃんにおしゃぶりを使う場合の注意点
使う期間は短く。必ず2歳半までに『卒業』する
『卒業』から逆算して、徐々におしゃぶりから遠ざかる練習が必要です。
大人側も、これは計画的、且つ一貫して止めさせるようにしましょう。
衛生面に気を付けよう
口に入れるおしゃぶりです。衛生面に気を付けましょう。
コミュニケーションを取ろう
おしゃぶりを使っていてもコミュニケーションやスキンシップを大切にしましょう。
長時間使用は避けましょう
歯並び以外にも、依存という面からも、長時間使用はやめましょう。
依存度が高くなりますし、『卒業』しにくくなる可能性を高めます。
結局は、おしゃぶりを使うのなら、最初の章のデメリットをカバーするようにしなければ、悪影響がでるということでしょう。
ちなみに、私はこれらの点を考えて、結局おしゃぶりは使いませんでした。
特に、口呼吸が気になっていたので、鼻呼吸のトレーニングに・・・と思ったのですが、それには医学的根拠がないということで、デメリットによる悪影響を懸念したからです。
赤ちゃんのおしゃぶりのデメリットのまとめ
泣いていてもおしゃぶりで泣き止んでくれる。
寝かしつけしやすいなど、メリットも確かにありますが、デメリットのほうがたくさんある、赤ちゃんのおしゃぶり。
デメリットでは歯や健康に対する悪影響があります。
その中でも歯並びや健康に関しては心配なところです。
デメリットをしっかりと理解することで、使わず育児をしようと思う方も増えると思います。
それでも使わなければならない人、もしくは現在、おしゃぶりを使っている人は、『卒業』のことを考え、長時間、長期間の使用は避けるようにしましょう。
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