中学受験の親のサポートはどんなことをすれば?親の役割とは?

中学受験 親 役割

中学受験は親子の受験と言われています。

塾を利用しても、親と子の二人三脚で乗り切らねばなりません。

では、具体的に親の役割は何でしょう?

どんなサポートをすればいいのでしょうか?

はじめて中学受験を経験される方は不安と疑問も多いはず。

そこで、私や周囲の経験談を元に、親の役割とサポートの仕方いついてまとめてみました。

塾では教えてくれない、中学受験経験者の親がやっていたこともご紹介していますので、ぜひ参考になさって下さいね。

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中学受験は親のサポートが不可欠。

この世に生まれてわずか11歳、12歳の小さな子供が、大きな山に挑むーそれが中学受験です。

入試問題を見てみて下さい。そのままセンター試験に使える問題もゴロゴロあるレベルの学校もあります。

最難関中学の国語の難しい事。
小学生の問題ではないレベルです。

最難関中学の灘中の算数問題なんて、宇宙人的なレベルです。
普通の大学生にすら解けないほど。

社会は資料集の隅っこに書かれていることまで問われ、理科は学校でしないような実験をツラツラと書いてあるのを読解し、そこから考察し、計算しなければいけません。

塾には入ったらそのまま受験というレールを進むトロッコに乗るものの、順調に進むとも限りません。
途中でブレーキが故障したり、道を迷ったり、止まったりと、直前まで必死の走行です。

ここでは、ブレーキが故障したり、はたまた車輪がさび付いて動かなかったりして悩んでいる、もしくは、今から中学受験というトロッコに乗ろうとタイミングを見計らっている、そんな方たち向けのお話しをしようと思います。

中学受験 親 役割

1

入塾前

入塾前は入塾テストに合格できるよう、できれば上位クラスに合格するように導くこと、これはよほど優秀であったり勉強好きだったりのお子さんでないと親のサポート無しでは厳しいです。

子供の学習習慣を確立し、勉強や受験に対する好奇心や意識を刺激しておくことも大切です。

イヤイヤ入塾しても成績が上がりませんし、学習習慣が確立していないと、リズムが取れず、クラスが落ちると、モチベーションも下がるお子さんもいるからです。
勉強面でも準備が必要です。

入塾テストに合格することは大前提で、上位クラス合格を視野に入れて取り組むと、入塾してから、軌道に乗りやすいです。

新4年から中学受験の本格的なカリキュラムがスタートします。
中学受験を経験している親、中学受験二人目以降の親はとても計画的です。

入塾前からスタートラインが違うと思っていてもいいでしょう。

彼らは入塾前に6年生までの学習内容は一通り終えているケースが多いです。

最難関狙いなら、中学受験用の問題(市販問題集レベル)もすでに終えている人も。

子供が自主的に取り組むように、低学年から「誘導」し「学習習慣」をしっかりと身につけています。

 朝に計算をする。
 暗記という学習もしてみる。
 決まった時間に学習する。
 間違えた問題は、もう一回できるかどうか確認して、できるようになる。

当たり前のようで、なかなかできないこと、中高学年でもできなかったり、中だるみで崩れたりするものです。

これらを、うま~く誘導しつつ、

勉強は楽しい!
頑張ったらテストの点がいい!

など、成功体験となどから勉強も好きにしています。

このように、学習習慣をつけておくこと、小学6年までのカリキュラムを軽くすませておくこと以外にも大切なサポートがあります。

 思い切り遊ばせること
 何かに打ち込む経験をさせること
 親子でたくさんの経験をしておくこと
 たくさんの本を読んで、親子で話し合う事

入塾後は忙しくなりますし、高学年になったら学習時間が長くなり、余裕がなくなってきます。

入塾後のパワーの源にもなるので、机上の勉強よりも大切だと思いますよ。

2

入塾後(4年生)

入塾後には塾にもよりますが、宿題のチェックやサインなどをする必要があります。

塾は
「勉強は塾にお任せください」と言いますが、苦手単元の把握と対策は必ずしておいたほうがいいですよ。

→こちらの記事を参考にしてくださいね

チェック 中学受験 親は勉強を教えなくていいってホント?塾任せで成績は上がる?

チェック 中学受験での親の関わり方。中学受験は親子の受験ってホント?

 送迎
 プリント整理
 宿題のチェック

が親の三大義務となります。

資金がある御家庭は「苦手単元」を作らないためにこの時期から個別や家庭教師をこっそり併用している人もいます。(最難関中学狙いのご家庭)
子供の躓きや応用問題をパパやママがフォローしているご家庭も実は多いです。

「塾は活用するもの」と割り切り、決して塾任せにしないでおきましょう。

子の性格によって、全て手を離した方が良いか、適度に干渉したほうがいいのかなど、様々です。
お子さんの事を一番理解できているのはご両親だと思うので、マイペースで頑張りましょう。

また、塾のスケジュール調整と管理も親のサポートが必要です。

 特訓講座
 志望校イベント
 季節講習
 公開テスト

など

平常の講座以外にも様々なものがありますが、これらの取捨選択も親の腕の見せ所です。
塾に勧められるまま講座やイベントを取ると費用はアップし、子供はダウンするかもしれません。

講座を取らないと不安に感じるかもしれませんが、宿題がまわらなかったり、未消化だったり、子供が疲れたりしては、効果がありません。
子供の様子をよく見て、これらのスケジュール調整や管理は親の大切な役割です。

3

高学年

中学受験を本格的に意識する学年です。
特に5年生は最重要学年です。

苦手単元を作らないよう、基礎の抜けがないように、宿題で躓いているかどうか
これらのチェックを怠らないようにしましょう。

講師によっては「来年また学ぶから大丈夫!」と言われるかもしれませんが、6年生はとても忙しく、応用問題となり難易度が上がるので、5年のうちからきちんと習熟しておくことが重要です。

子のチェックは親のサポートなくしては無理があるでしょう。

6年生は勉強量、睡眠不足、ストレスなどから体調不良を起こしやすいことも。

体調管理や栄養バランスの取れた食事などもとても大切です。

弁当持ちが増えますので、お弁当でも栄養バランスに気を付けて子供の受験をサポートしましょう。

中学受験 親 サポート

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中学受験で親がサポートすることはどんな事がある?

前章で入塾前と後、学年で親がサポートすることをお話ししました。
ここで、中学受験全体で親がサポートすることを整理したいと思います。

中学受験は子供が受験勉強を頑張るのですが、実は親の頑張ることもたくさんあるのです。

だから、中学受験は親子の受験と言われているのです。

中学受験で親がサポートすることリスト

 馬鹿にならない位の塾費用を捻出する事。
 子供のスケジュール調整、管理をする事。
 塾への送り迎えをする事。
 情報収集をすること。
 子供の体調管理を徹底する事。
 宿題や勉強の進捗具合をチェックする事。
 苦手単元の把握をすること
 苦手単元の対策をすること(こちらの記事を参照してくださいね)

チェック 中学受験 国語のおすすめ問題集。入塾前の低学年~4年生に!

チェック 中学受験 入塾前の算数問題集 おすすめ30選、情報収集に

チェック 中学受験 入塾前の理科 社会問題集 おすすめ15選、情報収集に

とまあ、こんな具合にたくさんあるわけです。

1

1塾費用

本当に馬鹿にならない金額です。痛くもかゆくもない裕福なご家庭はスルーしてくださいね。

低学年ではお稽古の延長程度の費用かもしれませんが、中学受験勉強が本格的になる5年生からはかなりかかります。

受験学年の6年生では、もう親は金銭感覚が麻痺していることでしょう。いえ、麻痺しないとやっていけないくらいになっているのではないでしょうか。

中学受験 親 サポート

前章でちらりと触れましたが、資金が潤沢なご家庭では

ポイント 団塾+個別
ポイント 集団塾+家庭教師

というのも珍しくありません。塾のフォローをしてもらうのです。
なんだか変なの!意味ない!と思う方も多いことでしょう。
でも実は結構いるのです。

 入塾後に苦手 意識やさぼり癖をつけないように
 正しい勉強の仕方をみにつけるために
 上位クラスをいじするために
 下位クラスから上位クラスを目指すために
 スポット的に苦手単元克服のために
 国語は集団授業では効果が出にくいから個別で

など様々な理由で併用している人も案外いたりします。

ここでしっかりとした基盤を築いて、受験学年で・・・という作戦もありますが
受験学年で最終の追い込みに資金投入!と
受験直前期に併用したりする人もいます。

併用するかしないか
するならいつ併用するか
この辺りの選択も親の判断力が問われます。

2

子供のスケジュール管理

バトルを繰り広げる戦場と化すことも。素直なお子さんのご家庭はスルーしてくださいね。

低学年では素直だった子も、だんだんと自己主張に自主性という名の我がままと気ままさゆえに、「いう事を聞かない!」状態に突入です。

心理学的には、大人への一歩を踏み出しているわけですが、毎日の宿題や課題、模試の成績や志望校の偏差値という大問題に追い込まれているママにはそんな余裕はありません。
子もストレス発散のために反抗という武器を持って対抗してきます。(ある意味、これは子供にとって溜め込まないので健康的かも)

起きる時間から寝る時間、今日やる予定の課題や宿題の計画に至るまで、素直にやるときもあれば、やらなくてバトルになることも多々あるはず。

たかがスケジュール管理、されどスケジュール管理となるわけです。

でも、もしかすると一番大切なサポートだと思うのです。

スケジュール管理

睡眠時間が少ないと心身のバランスが崩れてしまいます。
我が子は7時間以上寝ないと常に眠い状況でした。

深夜までの勉強で寝不足ではなく、勉強が終わって読書したりと自分の好きな事をしていて寝不足ということがあったので、こういうところも親がしっかりと管理しないといけないかもしれません。

3

塾の送り迎え

これも大変ですよね。妹、弟がいるご家庭ならなおさらです。
説明会などで乳飲み子を抱えてこられているママさんは本当に尊敬します。

6年生になれば毎日、遅くまで頑張っている我が子を、頑張ってお迎えに行かなくてはなりません。

送り迎えの時はリフレッシュして会話したり、暗記の手伝いをしたりと、親子の時間が取れるので、楽しかったです。

塾の送り迎え

4

情報収集

親にとって最重要のミッションです。腕の見せ所です。
ネットでは情報が溢れているので、ガセネタを掴まないようにしましょう。

ママ友のネットワークを駆使しつつも、中学受験を悟られないようにという困った事態もあるかもしれません。

こうして、この記事をご覧になっているということは、情報収集能力は大丈夫!
あとは、我が子に適した情報を入手し、実践するのみです。

情報収集が最後に桜の花の数や大きさに直結するかもしれません。
さながら桜の肥料や土という役割です。
ということは、やりすぎにも注意という事ですね。

ママ友と情報収集

5

子供の体調管理

これに注意することも重要なミッションです。
特に受験の本番はインフルエンザという怖い敵が待ち受けているかもしれません。

この時ばかりは、家族の為に頑張っているお父さんよりも勉強に頑張っている子の健康しか目に入らない状態になっているかもしれません。

免疫力を高めるお料理を作り、風邪予防や除菌グッズを駆使し、外出先では細心の注意を払うよう、受験生本人はもちろん、家族一同に申し渡していることでしょう。

体調管理

6

宿題や勉強のチェック、苦手単元の把握、苦手単元の対策

これが賛否の分かれるポイントですね。

世間では「少なくとも5年生では完全に手を離すべき」という派と
「最後まで伴走者であるべき!関わるべき!」派が存在します。

関わらない派でも、プリント整理や模試の申し込み、宿題のサインなどはあることでしょう。
関わる派は、苦手単元の把握や復習のタイミングの管理など、やることは満載であることでしょう。

このように親が頑張ることは、子供の登るエベレスト(中学受験)の高さと同じくらいあるのです。

親のサポート

7

手を離したら成績が上がる?

結論を言うと、私は後者の「最後まで伴走者であるべき!関わるべき!」派です。

塾によっては、4年生は親がマル付けしてください。その後も親が見たかどうかのサインだけをしてくださいというところもあることでしょう。

サインや宿題をしたかどうかのチェックは必須です。

でも、高学年になるとそんな塾も
「自立させなければ受験は成功しない。手を離してください」と言い始めます。
「宿題を忘れたとしても、塾で注意するので、それがいいクスリになりますから。」とも言われることもあるでしょう。
「そこで、自力で頑張る子は成績が伸びますから」
と言われた時には、催眠術にかかったかのように、それを信じて手を離すことでしょう。

でも、本当にそうなのでしょうか?

我が子は自立した子だったので、安心して手を離しました。
そして、見事にどこかへ迷ってしまいました・・・。

自立はできていても自律はできていなかったのですね。

ある意味自立していた分、能動的に動いていたので親は安心していたのですが、自立してしかも、能動的に手を抜いていました。
宿題はこなすべき「作業」となり、マル付けも習熟の為ではなく、解説から正答を移し赤い字を並べるノルマとなりました。

そんな宿題や学習では何度解いても身につくはずもなく、
「これだけ同じ問題をしているのになぜだろう?」とテストの点数と比べて頭を悩ませたものです。今日は〇〇の単元で、この解き方と答えを丸暗記してしまっているのでした。

自立していても過信してはいけません。

任せていいのは自立、自律、処理能力の高さの三拍子が揃ったお子さんだけでしょう。

気づいた時にはクラスが落ちましたが、気づいただけよかったです。
気づかぬうちに受験が終わっていたら・・・と思うとゾっとします。

ちなみに、この時の副作用として「一旦手を離していたのに、もう一度管理するということは自由を満喫した後だから反抗度合も半端じゃない」ということ。
良い距離を保ちつつ、フォローを続けておく方が良かったです。

もちろん、手を離して大丈夫だったお子さんもたくさんいらっしゃいますよ。
でも、精神年齢も子供によって様々なのだから、親の関わり方も千差万別でよろしいのではないでしょうか?

周りを見回してみても、成績のいいお友達は何かしら親のフォローが入っていました。
ポイント 帰宅してパパと一緒に算数難問特訓
ポイント 暗記をママにチェックしてもらう
ポイント 類題を探してもらって取り組む

など、親のフォローやチェックが入っていて、それは受験直前まで続いていましたね。

「塾の課題だけやっていれば十分」
「手を離して大丈夫」

そういうお子さんばかりでないということ、そうでないお子さんも親のフォローで上位クラスをキープしているので、なんら特別でおかしい事ではないのです。

タイムスリップができて新5年の自分に会うことができたら、そう伝えたいですね。

中学受験 志望校に向けて親の役割とサポート

前章までは主に通塾や学習について親がサポートすることをお伝えしました。
この章では「中学受験 志望校」に関して親がするサポートをまとめてあります。

1

塾主催の学校説明会や入試実績報告会の参加

どのクラスからどの学校へ合格したかなどの情報を得ることができるので、必ず参加しましょう。

入試実績会では試験の分析報告などもあるので、入塾後から参加しておくと、なんとなく入試問題傾向がイメージできますよ。

2

学校説明会に参加

第一志望を早くから決めておくと対策も練りやすいです。

でも、志望校変更もありえるので、第一志望以外のところもどんどん参加しましょう。

学校説明会

3

オープンスクールや授業体験などに子供と一緒に参加

子供のモチベーションアップにも効果あり!
第一志望以外のところにもどんどん参加しましょう。

4

新6年までに過去問を入手

第一志望校の過去問は最低10年分を入手しておきましょう。
第一志望校を変更するかもと思う時は同偏差値帯の他校も用意しておくと安心です。

新6年になったら国語は過去問をスタートしても構いません。
塾ではしないようにと指導されるところもあるようですが、最難関組ほどうまく先取りしています。

ただし、お子さんに無理ないようにしてくださいね。

中学受験 親のサポートのまとめ

中学受験は親子の受験というだけあって、入塾前の学習習慣づけや先取り学習、入塾後の宿題チェックに苦手単元の把握と対策と、たくさんサポートする必要があります。

また、志望校に関しても親のすべき役割や準備は山盛りです。

準備と情報収集をうまくして、中学受験という大きな山を登る子のサポートを頑張ってくださいね。

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中学受験 まとめ

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