豊かな自然、歴史ある神社仏閣両方を有する奈良県は春に桜、秋は紅葉と人々の目を楽しませてくれます。
奈良の紅葉スポットの穴場や隠れた奈良の紅葉名所の見頃時期、そして写真撮影におすすめのースポットを中心にご紹介したいと思います。
京都だと観光客がひしめき合って移動も大変ですが、奈良はゆったりと時が過ぎるかの如く、落ち着いて紅葉を楽しむことができます。
そして、紅葉とプラスアルファも楽しめる場所を中心にご紹介していますので、ぜひ奈良の紅葉の穴場、隠れた名所に足を運んでみて下さいね。
目次
奈良の紅葉の穴場を教えます。隠れた名所は?
秋の紅葉は春の桜と同じくらい人を惹きつけます。
お花見の賑やかさとは違い、紅葉を楽しむ時は静かさも欲しいものです。
赤や黄色に染まった葉が風揺れている音以外のない静寂が欲しいと思いませんか?
そんな方に奈良の紅葉の穴場をご紹介したいと思います。
ちょっと一風変わったスポット、人が少ない穴場スポットで紅葉を見たいと思われ方はぜひご参考になさってくださいね。
(写真は紅葉の季節のものではない写真が多いです。ごめんなさい)
霊山寺(りょうせんじ)
見頃時期:11月中旬~12月上旬
住所:奈良県奈良市中町3819
アクセス:近鉄「富雄駅」よりバス乗車「霊山寺」下車
参道の紅く染まったモミジのアーケード、静寂に包まれた本堂に寄り添うように佇んだ紅葉に目と心を癒されます。
そして、その後には歴史のある薬師湯で体を癒すことができます。
小野妹子の息子が薬草を栽培し、施湯して民衆の病を治したと言われる薬師湯。
現在も天然成分のみを使った薬湯に入ることができます。(大人600円、小人300円 9:00~19:00)
等彌神社(とみじんじゃ)
奈良県桜井市
見頃時期: 11月中旬~12月上旬
住所:奈良県桜井市桜井1176
アクセス:近鉄電車「桜井駅」よりバス「神の森町」下車
正確な創建時は不明ですが由緒ある神社「等彌神社」です。
JR桜井駅から同じく紅葉の名所として全国的に有名な「談山神社」へ向かう途中の鳥見山中にあります。
「談山神社」は全国からバスツアーでも日本最古の十三の塔と紅葉のコラボレーションを一目見ようと人が押し寄せますが、それに比べこの「等彌神社」は紅葉の隠れた名所です。
談山神社よりも静かな時を過ごしながら紅葉鑑賞ができます。
紅葉シーズンになると境内にある約100本のもみじ、カエデが色づきます。
そして、社務所横の「桃神池」で水面に映る「逆さ紅葉」の幻想的な美しさには息をのみます。
ライトアップもされるので、夜にぜひ訪れたい紅葉スポットです。
駐車場も無料なので、夜に訪れるのも安心です。※ライトアップ時期は向い桜井市図書館駐車場も解放
正暦時(しょうりゃくじ)
見頃時期:11月中旬~11月下旬
住所:奈良県奈良市菩提山町157番地
アクセス:JR帯解駅徒歩1時間30分
※秋の紅葉シーズンのみJR奈良駅と近鉄奈良駅から正暦時行き臨時直通バスあり
※駐車台数80台、無料ですが、紅葉シーズンのみ500円駐車料金が必要
3000本をこえる楓が山中にあり、その木々の緑と黄色と赤の紅葉が織り交ざり、古来より「錦の里」と呼ばれています。
秋から冬にかけて1000本以上の南天の実が赤い実をつけ、紅葉と一緒に参道を赤く染める様は圧巻の美しさです。
11月初旬から秋の特別公開として、秘仏 本尊薬師如来像の御開帳も行われています。
特に福寿院からの庭の景色が山中の紅葉を借景とした日本庭園は京都の日本庭園に負けず劣らず美しいです。
正暦時では秋の行楽シーズンのみ「精進料理」の予約ができます。完全予約制で、自家栽培の野菜と地元山菜を使用した山の恵みの精進料理を食べることができます。
また、正暦寺は「清酒発祥の地」とされているので現在も「酒母(菩提酛)」の仕込みが行われています。
紅葉シーズンに合わせて、その菩提酛清酒の試飲販売が行われます。
大渕池公園
見頃時期: 11月中旬~12月上旬
住所: 奈良県奈良市大渕町3336-99
アクセス: 近鉄電車「学園前駅」徒歩20分
バス利用は「大渕橋」下車
駐車場 無料(9:00~19:00 時間過ぎると閉門)
西地区、池地区、東地区に分かれていますが、紅葉おすすめスポットは、「西地区」です。
正面入り口にケヤキ並木が広がり、赤や黄色が織り交ざった美しい紅葉が出迎えてくれます。
ケヤキ並木を通過すると芝生と噴水のある「ファミリー広場」から森の中への散策道へ進むと「児童広場」に出ます。
その側の階段を上がると「展望広場」があります。
「展望広場」は丘の上にあり、周囲には山桜がたくさん植えられていて、紅葉シーズンには赤く染まる葉を楽しめます。
紅葉というと奈良公園付近や寺院を訪れる人が多いですが、この公園は地元の人に親しまれている静かな公園なので、奈良の紅葉の穴場スポットです。
ベンチもトイレもありますし、遊具もたくさんあるので、小さなお子さん連れのファミリー、お子さん連れのママ友がお弁当持参で紅葉を楽しむのにぴったりの場所です。
御嶽山大和本宮
奈良市
見頃時期: 11月中旬~12月上旬
住所: 奈良県奈良市大渕町3775番地
開門: 午前6時
アクセス: 近鉄電車学園前駅からバス「大渕橋」下車徒歩5分
前述の大渕池公園から池に沿って5分ほど歩くと「御嶽山大和本宮」に到着します。
大噴火による47名もの犠牲者を出した長野県の木曽御嶽山を信仰する御嶽教の本山です。
桜の穴場としても地元では有名で、境内には約300本のソメイヨシノを中心とした桜が朱塗りの
太鼓橋とのコンストラスト、池の水面に映る桜を見ることができます。
この桜が秋には燃えるような紅葉に社殿や太鼓橋の朱色が風景を赤く染め見事です。
桜のシーズンも知る人ぞ知る名所なのでが、秋は紅葉の隠れた名所で、穴場中の穴場です。
太鼓橋を渡った中ほどから振り返って視線を下に向けると、水面に映る紅葉の美しさに目を奪われるでしょう。
奈良の紅葉の見頃時期は?
紅葉は植物の種類と気候(気温変化)によって時期が異なります。
また、奈良奈良盆地という地形、南は山間部ということもあり、気温条件も異なります。
平年の紅葉の見頃の時期は11月中旬頃~12月下旬頃となります。
吉野方面や大台ケ原などでは10月下旬から、奈良公園も様々な紅葉植物があるので10月下旬から紅葉が楽しめます。
寒暖差の気温差が紅葉の美しさを増すので、毎年見どころ時期は微妙に変わります。
それぞれのスポットの紅葉の様子はHPや自治体から情報を得るのが確実です。
奈良の紅葉、一番おすすめの写真スポットは?
次に、奈良の紅葉でおすすめの写真スポットをご紹介したいと思います。
奈良公園
鹿と紅葉を一枚におさめることができます。奈良公園はとても広く、もみじから銀杏まで様々な紅葉、黄葉植物があります。
様々な撮影スポットがありますが、やはり一番のおすすめ写真スポットは
「浮御堂」運が良ければ紅葉と鹿、池から立ち上る蒸気霧を撮れるかも。
「城園」人が少ない穴場スポット。風情ある日本庭園です。
「名勝依水園」ここは名勝日本庭園です。
談山神社
日本に唯一現存している十三塔が燃えるような紅葉を背景にしている風景を撮るために全国から人が訪れます。
3000本の楓が色づく姿は圧巻で「関西の日光」とも言われています。人がかなり多いので、車の渋滞と駐車場に注意が必要です。それでも、ぜひとも写真におさめたいスポットです。
吉野山
山の頂上の奥千本と麓の下千本とは見頃が変わります。
ピンクに色づく桜の吉野山が秋には山そのものが赤く燃え上がります。
寒暖差の激しい時期の霧と赤い山とのコンストラストが特に美しいです。
長谷寺
五十塔とモミジの見事なコンストラストを目当てにたくさんの人が訪れます。
みたらい渓谷
大小の滝を有する自然美の紅葉を撮るのならみたらい渓谷がおすすめです。
大台ケ原
一番早く紅葉を迎えます。木々の大海原の紅葉を撮りたいならここがおすすめです。
奈良の紅葉の穴場のまとめ
まだまだここではご紹介しきれない紅葉スポットが奈良にはたくさんあります。
今回は「穴場スポット」と「写真撮影スポット」を中心にご紹介させていただきました。
また穴場スポットでは単に、人が少ないというだけでなく、紅葉以外にも楽しめる要素も含めてご紹介させていただいたので、プラスアルファの楽しみもできると思います。
ぜひ、奈良の紅葉スポットを訪れて目と心を休ませてみてはいかがでしょうか?
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