尿検査の手順~看護技術チェックリスト(自然尿・カテーテル尿)

尿検査 手順

看護師の尿検査の手順と方法です(自然尿・カテーテル尿)

看護師技術のチェックとして確認してください。

必要物品から、前準備、実施手順を具体的に書いています。

お役立てください。

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尿検査の手順

看護師の尿検査の方法は、自然尿とカテーテル尿では違います。

確認お願いします。

自然尿

■必要物品

ポイント 採尿コップ・スピッツ(名前記入)
ポイント 手袋
ポイント トイレに行けない人は消毒綿、しびん、採尿パック、尿パットを準備
(しびんで尿を採ると、常在菌などによって正確な結果が出ないので注意)
ポイント 畜尿の場合は、本人専用の容器

■前準備

尿検査の種類を確認。

★採る時間帯
ポイント 早朝尿・・・朝一番の尿(一般検査ではこの方法)
ポイント 随時尿・・・検査によって数回にわけて採る
ポイント 畜尿・・・24時間溜めたものを使用(クレアチニン・クリアランスなどの検査)

★採るタイミング

ポイント 初尿・・・最初だけの尿をとる(クラミジアなどの検査)
ポイント 中間尿・・・最初の尿ではなく、途中からのの尿を採る(一般検査ではこの方法)
ポイント 分配尿・・・最初2/3の尿と最後の残りの尿を分けて採る
ポイント 全尿・・・すべての尿を採る(畜尿の場合)

女性の場合、月経中ではないか確認→検査項目によっては時期を延期することも(尿鮮血や尿蛋白が正確に判断できない)

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■実施手順

 患者さんに尿検査の説明を行う

「○○を調べるための尿検査」というようにきちんと理由を説明する。
また、早朝尿なのか、中間尿なのか、採尿コップ内に書いてある一番下のライン20~25mlあたりから2番目のライン(40~50mlライン)までは入れてほしいことを伝える。

スピッツで提出する場合には、スピッツの線の部分まで入れて蓋をするよう説明。

 畜尿の場合には、何時から何時までの尿を溜めて欲しいこと、専用のコップに全尿とり、移してもらうことを説明。

トイレに行けない、自分で採血できない人にはベッド上での採尿パックをつけて採ることを説明。

ポイント 陰部を消毒してから採尿パックをつけ、下に漏れても大丈夫なように尿パットを敷く。
ポイント デリケートな部分なので、股の部分はタオルで覆って隠し、排尿中は一度退出する。
ポイント 尿が出たらナースコールを押してもらうようにするか、尿意がない人は時間をみて適宜確認する。

2 採尿を確認する
検査に必要な尿量が採れているか、名前と指示書を再度確認。

 検査室へ送る場合はすみやかに提出

ポイント 看護師でチェックする場合
試験紙を尿に2~3秒浸し、タイマーで30秒測定。白血球項目は60秒~120秒。
尿比重は比重計を使用して測定。
 尿が沈殿していることもあるので、検査前に攪拌(かくはん)する。

尿検査 手順

カテーテル尿

■必要物品

ポイント シリンジ、針18G以上のもの(必要な場合)
ポイント アルコール消毒
ポイント 採尿コップ、スピッツ(名前記入)
ポイント 手袋

■前準備

バルンカテーテルの種類によって、検体採取用のポートがついているものもあり、その場合には直接シリンジを差し込む。ない場合は、採取用の部分に針で刺して採取するので、バルンの種類を確認。

膀胱に尿を溜めるため最低1時間はクランプする。(患者さんの尿量をある程度計算しておく)

クランプ位置は蒸留水や採取用ポートより尿道側。
患者さんへもクランプしていることを伝える。

■実施手順

 患者説明は自然尿と同様

2 クランプ位置を蒸留水や採尿ポートよりバルンバック側でクランプし直す
バルンバック側のカテーテルは硬めであり、長時間クランプしづらいため。

 検体採取用ポートの消毒

 シリンジ(場合によっては針も)を差し込み、シリンジを引く

 必要量の尿が取れたら、シリンジを外し、消毒

6 シリンジから採尿コップ、スピッツへ移す

7 検体提出、看護師でチェックの場合は自然尿と同様。

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