血糖測定 手順と注意点~看護技術チェックリスト

血糖測定 手順

看護師技術のチェックリストです。

今回は血糖測定の手順です。

看護師が血糖測定するときの道具、前準備から手順と注意点を書きます。

これによって、処置がスムーズにできればと思います。注意点もしっかり把握しておきましょう。

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血糖測定 必要物品

ポイント デキスター(測定器)、専用チップ
ポイント 穿刺器具、専用針
ポイント アルコール綿
ポイント 手袋
ポイント 携帯用針捨てボックス
ポイント トレイ

血糖測定 前準備

ポイント 血糖測定の指示を確認
一日何回か、血糖値の値によってインスリン量が変わるスライディングスケールを使用している場合もある。

ポイント 穿刺器具の準備
針を装着し、針の深さを調節できるものであれば、一般的には2でセットする。手の皮が厚い人は3~4でセット。

ポイント デキスターに専用チップを装着する
専用チップの測定部分は触らないようにし、長い時間置いておくと電源が自動で切れるため、直前に行う。

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血糖測定 実施手順 注意点

1

患者さんに血糖測定を行うことを説明

★以下の項目を確認する

ポイント 食前に何も食べていないこと(飴や飲み物も注意)
ポイント アルコールでかぶれたことがないか
ポイント 指先と耳たぶどちらで行うか

耳たぶ

2

指先または耳朶をアルコール綿で消毒する

指先

アルコールが乾いたら、穿刺針を指先または耳たぶに刺す

穿刺器具と皮膚の間に隙間がないようにし、90の角度で穿刺ボタンを押す。

耳たぶの場合は針が貫通する恐れもあるので、穿刺部の後ろ側を指で押さえないように注意。

すぐに血を絞り出す

デキスターの種類が新しいものであればごく少量の血液でも測定可能。
古いものであれば、2㎜大程度まできちんと絞り出す。

穿刺部より体幹側を駆血し、血液を末梢に留めるようにすると、血が出やすくなる。

それでも血が出ない場合は、きちんと穿刺されていなかった(穿刺する瞬間に針と皮膚が離れてしまったか、針の深さが足りなかったか)可能性もあるので、再度穿刺する。

再度行う場合は針の深さを一つ深いものにセットする。

5

血液を専用チップに吸わせて測定

専用チップの測定部分に血液を軽くあてるとすぐに血液が吸収され、数秒で測定される。

血液量が足りなかった場合にはエラーで表示され、血糖値が高すぎて測定不能の場合にも「600以上」などの表記がされる。

6

穿刺部はすぐにアルコール綿で止血

1~2分は指で押さえる。(自分で押さえられる人は自分で行ってもらう)

7

針はすみやかに針捨てボックスへ破棄

測定器具の針捨てボタンを押せば針の部分に触れることなく捨てられる。

血糖値を確認

血糖測定の指示に沿って対応する。(低血糖や高血糖の場合にはドクターコール)

患者さんにも血糖の値を伝える。

9

専用チップに付着した血液は触れないように、携帯用針捨てボックスかハザードボックスへ破棄する

測定器具のボタンを押せば外れるようになっている。

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