今日の看護技術の解説は、尿路ストーマの種類と交換方法、そしてカテーテル交換方法について解説します。
またストーマを付けていると皮膚トラブルが起こります。
皮膚ケアについても書いておきます。
看護技術の確認にお使いください。
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目次
尿路ストーマの種類
尿管皮膚瘻・・・尿管断面を腹部表面から出したストーマ
腎瘻・膀胱瘻・・・直接腎盂や膀胱にカテーテルを挿入したストーマ
回腸導管・・・回腸の一部を切除、膀胱の代わりとし、尿管につないで腹部表面に排泄口を作るストーマ
自然排尿型代用膀胱・・・回腸の一部を切除、膀胱の代わりとして尿管・尿道をつなぎ、自然排尿が可能なストーマ
尿路ストーマの交換方法
持続的に尿を排出するストーマ(尿管皮膚瘻・腎瘻・膀胱瘻・回腸導管)
必要物品
使い捨て手袋・エプロン
専用リムーバー
ストーマ装具
はさみ
洗浄剤・クリーム(必要であれば洗い流すお湯)
マジック
ビニール袋
ガーゼ
清拭用タオル
専用リムーバー
ストーマ装具
はさみ
洗浄剤・クリーム(必要であれば洗い流すお湯)
マジック
ビニール袋
ガーゼ
清拭用タオル
実施手順
患者にパウチ交換をすることを説明
まず仰臥位をとってもらう。(仰臥位と座位でのストーマ部と腹壁の変化は観察する)
パウチを剥がす
リムーバーを使いながら上から下へゆっくり剥がすようにしていく。
袋にはいった尿は性状などを確認して破棄する。
袋にはいった尿は性状などを確認して破棄する。
ここでチェックすること!
剥がしたパウチの面板(皮膚接地面)の皮膚保護材がどの程度溶けているか確認。(左右上下均等でない場合には、排泄物がたまりやすい場所や交換時期などが判断できる)
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ストーマ周囲の洗浄
ストーマ周囲に洗浄剤をつけ、ガーゼなどで拭き取り、洗浄する。
お湯で洗い流すか、シャワー自立であれば患者自身で洗ってもらうことも。
ストーマ周囲が綺麗になったら、皮膚に発赤や出血がないか観察。
カテーテルやストーマの径や高さを測る(カテーテルが抜けていないかなどの確認のため)
お湯で洗い流すか、シャワー自立であれば患者自身で洗ってもらうことも。
ストーマ周囲が綺麗になったら、皮膚に発赤や出血がないか観察。
カテーテルやストーマの径や高さを測る(カテーテルが抜けていないかなどの確認のため)
ストーマのサイズを測り、面板をカットする
ストーマのサイズから0.5~1㎝程度余裕を持ってマジックで面板に下書きをし、カットする。(そり曲がったクーパーがおすすめ)
カットしたら、切り口を指でなぞるとギザギザした細かい部分が馴染む。
カットしたら、切り口を指でなぞるとギザギザした細かい部分が馴染む。
ストーマ部に面板を装着する
腹部がたるんだり、しわがあると面板に隙間ができるので、周りの皮膚を少し伸ばすようにして貼りつける。
畜尿袋が別になっているタイプの場合は、面板としっかり袋が固定されるように装着する。
畜尿袋が別になっているタイプの場合は、面板としっかり袋が固定されるように装着する。
急性期を脱した場合には自己管理へと移行するため、この手順を指導することもある。
尿路ストーマ 管理上注意すること
持続的に尿を排出するストーマ(尿管皮膚瘻・腎瘻・膀胱瘻・回腸導管)
パウチを使用するストーマの場合、一番注意しなくてはいけないのはスキンケア。皮膚トラブルや感染症の予防が大事。
パウチの交換頻度は種類によって違うが、基本的に2日~5日ごとに交換することが多い。
他にもストーマ際からの尿漏れ、カテーテルのつまり、抜けなどもトラブルとして考えられる。
ストーマのパウチなどの種類はさまざまあり、面板の変更、固定ベルトを使用するなど患者個人の状態に合ったものを選択するようにする。
特に運動制限はないが、腹部が持続的に圧迫されるような運動や球技はストーマ部にあたってしまう危険があるため、十分に注意する。
パウチの交換頻度は種類によって違うが、基本的に2日~5日ごとに交換することが多い。
他にもストーマ際からの尿漏れ、カテーテルのつまり、抜けなどもトラブルとして考えられる。
ストーマのパウチなどの種類はさまざまあり、面板の変更、固定ベルトを使用するなど患者個人の状態に合ったものを選択するようにする。
特に運動制限はないが、腹部が持続的に圧迫されるような運動や球技はストーマ部にあたってしまう危険があるため、十分に注意する。
自然排尿型代用膀胱
ストーマの一種ではあり、外見上処置を行うことはないが、排尿トレーニングが必要。
術後1週間は排尿のコントロールがうまくいかないことも多いので、導尿で対応することも多い。
排尿時のポイントとしては、腹圧をかけて(おなかを押して)尿を出す。尿漏れや尿閉のリスクもあり、少しずつ感覚をつかんでいく。
術後1週間は排尿のコントロールがうまくいかないことも多いので、導尿で対応することも多い。
排尿時のポイントとしては、腹圧をかけて(おなかを押して)尿を出す。尿漏れや尿閉のリスクもあり、少しずつ感覚をつかんでいく。
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