認定看護師の仕事内容や待遇は?そのメリットとなる方法は!?

認定看護師 仕事内容

現段階ではあまり実感がないかもしれませんが、2025年問題の頃には看護師の数が激増して、看護師の資格だけでは他の看護師と区別化できなくなり、転職などでも不利になってしまうかもしれないのです。

そのため、認定看護師だけでなく、専門看護師、特定看護師(特定行為に係る看護師)などの資格も増えてきています。

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看護師の国家資格を取れば、もう一生これで働けると安堵している人も多いのではないでしょうか?

少し昔の看護師はそうでした。

保健師や助産師などの看護師の資格と平行して取れるものはありましたが、准看護師が普通に病院で働いていた時代では、看護師の資格さえあればOKだったのです。

しかし、そんな時代が終わるかもしれません。最近では看護師不足、介護士不足、高齢者社会に伴い、看護系大学がかなりの数増えてきています。

認定看護師の仕事内容は?そもそも認定看護師とは?

ある特定の分野で看護師としての知識やスキルが認められた看護師のことです。

名前だけ聞くと、「そんな大層なものなら超ベテランの人しかなれないのではないか」と思うかもしれません。

しかし、認定看護師になるための条件としては、そこまで狭き門ではないということを知ってもらいたいのです。

認定看護師になれる条件

ポイント 看護師資格保有者
ポイント 看護師の実務経験が通算5年以上ある(そのうち通算3年以上は専門分野での経験がある)
ポイント 認定看護師教育課程(6か月、615時間以上)を終了
ポイント 認定審査(筆記試験)に合格

十数年看護師経験がなければと思っていましたが、5年以上であればいいということでは、早ければ20代で認定を取ることも可能ということです。

しかし、ここで大変なものが一つあります。認定看護師になるための教育機関への願書を提出する書類には、施設長や上司の推薦書がないといけません。

また、認定看護師の資格を取るための教育機関の入学試験や、かかる費用が100万円以上という点です。

これらを所属している病院が半分~全額負担してくれるケースもありますが、そのためには認定を取得後に最低でも3~5年はその病院で務めて貢献しなければいけないなどの、条件があるようです。

また、教育機関への入学試験には筆記試験と面接試験があるようです。

このようなことから、看護師経験が5年あっても、施設長や上司の推薦をもらうためには、もう数年は看護師としての経験がないと、快く送り出してはもらえないようです。

認定看護師の分野

1.救急看護
2.皮膚・排泄ケア
3.集中ケア
4.緩和ケア
5.がん性疼痛看護
6.がん化学療法看護
7.感染管理
8.訪問看護
9.糖尿病看護
10.不妊症看護
11.新生児集中ケア
12.透析看護
13.手術看護
14.乳がん看護
15.摂食・嚥下障害看護
16.小児救急看護
17.認知症看護
18.脳卒中リハビリテーション看護
19.がん放射線療法看護
20.慢性呼吸器疾患看護
21.慢性心不全看護

以上の21分野に分かれています。

認定看護師のお仕事

では、認定の看護師になるとどのようなお仕事があるのでしょうか。

実際に活動内容などを知らない人も多いと思います。

基本的には認定看護師として「実践・指導・相談」という役割を担っているとされていますが、所属している施設や分野などによって活動内容は様々なようです。以下は主な活動例です。

看護師 皮膚・排泄ケア認定看護師 Aさん

ポイント 総合病院(400床規模)の外科病棟に所属、看護師主任として業務
ポイント 病棟勤務をしながら週1回認定看護師としての活動日があり、医師や栄養士、薬剤師、リハビリなどと連携して褥瘡回診とカンファレンスを実施
ポイント 数か月に1回院内の勉強会を開催

看護師 感染管理認定看護師 Bさん

ポイント 総合病院(900床規模)の感染対策室に専従勤務
ポイント 定期的に院内をラウンドし感染上の問題がないか確認
ポイント 感染症発生者の報告があれば、感染対策のアドバイスをし、確認
ポイント 感染対策のマニュアルの作成
ポイント 感染症発生者の傾向や対策が万全か調査する
ポイント 定期的に感染症対策の勉強会や予防を促す

看護師 認知症看護認定看護師 Cさん

ポイント 回復期リハビリテーション病棟に所属
ポイント 病棟業務の中で認知症看護のアドバイスや相談を受ける。
ポイント 定期的に院内の勉強会を開催

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認定看護師の待遇や給料は?

気になるところが認定看護師をとったところで給与や手当がつくのかというところです。

これらも病院の方針によってかなり違ってくるようです。

半分程度の人は特に給与に変わりがなかったという人もいれば、20%は手当がつくという人、15%は昇給・昇格し手当もつくといった人がいるようです。

中には、一スタッフから病棟の主任になったという人もいます。

資格が取れると給与が上がるというイメージが強いようですが、資格に対しての給与アップよりも、資格によって役職がつき、給与アップといった仕組みが多いようです。

そのため、資格をとったから即給与アップとなるかは一概には言えないのです。

しかし、将来的には認定看護師を持っていることで転職する際に役職がついたり、昇給・昇格する可能性は高まるということは間違いありません。

認定看護師になるメリットとは? デメリットは? 

では、認定看護師の資格のメリットとデメリットを見ていきましょう。

認定看護師になるメリット

■看護師としての活動範囲が広がる

病棟配属であったとしても、他部署への指導を行ったり、院内の勉強会を開催したりと様々なことが行えます。
特に分野によっては看護部だけでなく、栄養科やリハビリ科などとの連携が強くなることもあります。

■昇給・昇格に影響しやすい

やはり同じ看護師であってもプラスαの資格があり、院内での活動実績があれば昇給・昇格に影響が出てきます。
また、夜勤を免除するため、手当がついたりと給与アップの可能性は高まります。

■同じ認定看護師で病院外での仲間が増える

教育機関で勉強した仲間や同じ時期に合格した仲間などは定期的に認定の研修会や免許更新などで集まったりと絆が深まるようです。違う病院の仲間との情報交換や、新しい情報お早くに入ってくるため、新しいことをどんどん吸収したいという勉強熱心な人には嬉しいことです。

認定看護師になるデメリット

■資格に費用がかかる

教育機関での勉強や資格取得のためには100~200万円ほどかかるとされています。
病院が半分~全額負担してくれたり、研修中は有給扱いにしてくれたりと病院によって対応は様々です。

また、奨学金制度もあるため、認定を取りたいと考えている人は、まず自分の病院がどのようなサポート制度があるのかを確認するようにしましょう。
また、転職して認定を取りたいと考えている人は見学・面接時にきちんと確認してください。

■業務が増えることも

病棟業務をしながらの認定看護師の場合には、業務量が増えることもあります。
中には認定看護師としての業務時間を取ってくれたり、夜勤を免除にしてくれるところもあるようですが、そうもいかないこともあるようです。

認定看護師 仕事内容

認定看護師になるには?方法は?

では、実際に認定看護師になるためにはどのような準備が必要なのでしょうか。

まずは、先ほどの認定看護師になれる条件をクリアしていることが最低条件です。

その後の流れは以下の通りです。

1.教育機関への各種書類準備・・・入学願書、履歴書、実務研修報告書、事例等要約、推薦書など
2.願書提出
3.入学試験・・・筆記試験、面接試験がある(入学倍率が4倍というところもある)
4.授業開始・・・共通・専門科目の勉強、レポート提出、隣地実習、事例発表会など
5.授業終了
6.認定審査・・・年1回の認定試験(合格率は90%前後)
7.合否発表、登録申請
8.認定証の受領
9.認定看護師として勤務開始

認定看護師のまとめ

看護師としてより勉強したい人にとって認定看護師はとてもやりがいのあるものだと思います。

さらに給与アップや昇給・昇格するというメリットもあり、今後看護師としてのスキルアップやキャリアアップを目指している人にはおすすめです。

ぜひ、資格取得にチャレンジしてみてはどうでしょうか?

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