よく噛むメリットデメリット。メリットは意外にもこんなにある。

よく噛む メリット デメリット

「良く噛んで食べなさい!」と子供のころから言われていたと思いませんか?

食べ物をよく噛むメリットはどんなものがあるのでしょうか?

デメリットはあるのでしょうか?

気になるメリット、デメリットをまとめてみました。

よく噛まないことのデメリットも気になりますよね。

よく噛む為の工夫もご紹介します。

噛まないことにこんなにデメリットがあるなんて!ときっと驚かれることでしょう。

健康なライフスタイルはもちろん、お子さんの知育、ご両親の健康維持のためにもぜひ参考になさってくださいね。

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食べ物をよく噛むメリット

「良く噛んで食べましょう」という標語、学校にありませんでしたか?

これはもちろん誤飲などを防ぐこともありますが、昔から「噛む」ということはたくさんの効果があると知られているからだと思います。

では、食べ物をよく噛むメリットをご紹介しましょう。

1

脳を活性化させる

赤ちゃんがハイハイして、手足を動かす練習をして、いずつかまり立ちし、よちよち歩きます。

これと同じく、人はお母さんの母乳、もしくはミルクで「飲む」ということから「経口」で栄養を取り入れるということを覚え、そして、離乳食で「食べる」という動作を練習しはじめます。

食べるというのは「良く噛む」つまり「咀嚼(そしゃく)」がとても重要です。

良く噛んで飲み込むという一連の動作は大人には簡単なように思えても、生まれて間のない乳幼児はもちろん、身体の健康を損なった時などにはとても「難しい」動作となります。

日常では、当たり前のように噛んで食べていますが、その動作が脳からの指令に直結しているのです。

なので、まだ発達途中にある赤ちゃんが離乳食を食べ始める時に、上手に口を動かせない・・・ということになるのです。

つまり、噛んでいるだけでとっても脳を使っているのです。

よく噛む メリット

一日三食、普通に食べものを噛んでいるだけで「脳の筋トレ」をしているといっても過言ではありません。

良く噛むことで脳細胞が活性化するだけでなく、顎を動かして口を上下に動かすと、自然に空気を取り込むことになりますので、栄養だけでなく、酸素も脳へと送ります。
そうすると脳が非常に活性化するそうです。

「良く噛んで食べましょう」は乳幼児や子供だけでなく、大人にとってもとても効果があります。

頭をすっきりとさせる効果があるので、仕事で「発想」や「論理力」「認知力」などが期待されるでしょう。

2

認知症の予防

これも厳密にいうと1 の脳の活性化と同じ意味なのですが、「認知症」は高齢化社会の現代において、大きな心配事なので、あえて、別項目のメリットとして挙げてみました。

自分自身が高齢化した時もそうですが、ご両親のことも心配ですよね。

良く噛むということは、脳の活性化にとても効果があるということは1 でお伝えした通り。
つまり大人にも効果があり、高齢者にとってもとても効果があるのです。

よく噛む、「咀嚼」は認知症予防に効果があるそうです。

どうしても入れ歯や既往症の関係などで柔らかい食べ物を食べがちな高齢者ですが、食べ物を工夫して「良く噛む」ことができるようにすると、認知症の効果があるそうです。

よく噛む メリット

研究者によると柔らかい食べ物よりも硬い食べ物のほうが脳の血流を上げて活性化させる効果が高いそうです。

また、柔らかい食べ物だと、どうしてもスプーンで口を持っていく動作になりますが、硬い食べ物を食べる時は「姿勢」もよくしなければ食べにくいですよね?

この正しい姿勢も脳の活性化に関係するそうです。

「認知症」は高齢者だけのものではなく、「若年性認知症」など、若い人にとっても怖い病気です。
この認知症はまだまだわからないことも多いそうですが、前頭葉の働きと関係するそうです。

前頭葉の衰えから「認知症」を発症するそうですが、この予防や改善のためにリハビリを行ったり、脳トレドリルなどを行ったりします。
この時にも前頭葉の活性化を促しているそうです。

口を動かすだけで、口の周りの筋肉(口輪筋)が脳へと刺激を送ります。
また、食べ物の臭い、味などの膨大な「情報」が脳へと伝わり神経細胞が活発化するそうです。

つまり、咀嚼によって「前頭前野」が活性化する効果があるそうなのです。

また、記憶に関係する病、アルツハイマーなどに関係する「海馬」についても、良く噛むこと、つまり咀嚼はとても大きな影響を与えるそうです。

咀嚼を行わないと、海馬の神経細胞が死滅するということがわかってきているそうです。

良く噛むと、十二指腸からコレシストキニンという、体に様々な良い影響を与える物質が分泌され、このコレシストキニンは海馬の活性化に働きかけるそうです。

また、このコレシストキニンは脳内においてドーパミン抑制作用があるそうです。
このことから感情のコントロールや精神を安定させる効果があるそうです。

高齢者が暴力的になったりするのも「認知症」の症状の一つと言われますが、こういう面でもよく噛むということは効果があるということです。

また、良く噛むことで口の筋肉を動かし、その動作が口を伝って脳に伝わるので「セロトニン」という神経伝達物質の分泌を増加させるそうです。

セロトニンはストレス解消効果やリラックス効果があると知られています。
子供の癇癪などもセロトニンに関係すると知られています。

このように、良く噛むこと、咀嚼は子どもの脳の発達や活性化だけでなく、高齢者の脳の活性化、つまり認知症など、脳の病気に対しても予防や改善などのメリットもあるのです。

3

ダイエットに効果がある

良く噛むだけで痩せる?ダイエット効果がある?
食べるのに痩せるの?

なんだか疑問の声が聞こえてきそうですね。

でも、「良く噛むこと」は結果的にダイエットにとても効果があるそうです。

なぜかというと、
よく噛んで食べるから「満腹中枢が刺激される」

ということからダイエット効果があるのです。

良く噛むと「レプチン」という満腹中枢のホルモンが分泌されます。

このホルモンが分泌され始めるのが20分くらいからだと言われています。

「早食いすると太るよ」という言葉も良く聞きますが、これはある意味その通り。
脳が「お腹がいっぱいだ」と認識しない状態だと、空腹状態が続きます。

レプチンが分泌される前、つまり満腹中枢が働く前に、早く食べると、ついつい空腹を感じ、食べ過ぎてしまうわけです。
結果、肥満になってしまうわけなのです。

でも、良く噛んで食べていると、量は取らないのに、満腹中枢が働きかけて「満腹感」が伝わります。
それで、食べ過ぎを防いでくれるのです。

ジムに通ったり、ダイエットサプリをのダリ、食べ物制限したりする前に
「良く噛んで食べる」ことでお得に、楽にダイエットできるというわけですね。

よく噛む メリット

4

歯の病気予防に効果あり

良く噛むことで唾液がたくさん出ます。

この唾液の分泌が歯の病気の予防にとても効果があるそうです。

唾液は細菌感染を防ぐ役割を担っているため、細菌感染を予防し、虫歯はもちろん、歯周病なども予防してくれる効果があるそうです。

よく噛む メリット

5

がんの予防にもなる

これも唾液と関連しています。
良く噛むと唾液がたくさん分泌されることは4 でご紹介しましたね。

この唾液の成分には発がん物質の作用を消す働きがあるそうなのです。

食べ物を30秒以上唾液と混ぜ合わせると効果があるそうです。

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6

胃腸の働きをよくする効果がある

良く噛むことで、食べ物が消化しやすいようになるのは想像できますよね。

その他に、良く噛むことで、消化酵素がたくさん分泌します。そのことからも消化、吸収しやすくなるそうです。

結果、胃腸障害を予防し、食べ物を効果的に消化吸収してくれる効果があるのです。

7

言葉の発声や発音に効果がある

良く噛むことで、口の周りの筋肉(口輪筋)を刺激し、鍛えてくれます。
その結果、言葉の発声や発音にも効果があるのです。

私の親戚が事故で脳を損傷したのですが、目覚めてからのリハビリの一歩に「咀嚼」と「嚥下」がありました。
歩くよりも、話すよりも、脳トレするよりもまずは「咀嚼」と「嚥下」だったのです。

栄養素を口から入れる練習ということもありましたが、言葉の発語や発音の為にも「咀嚼」や「嚥下」はとても大切だとドクターがおっしゃっていました。

その効果はとても大きく、食事の際に良く噛むこと以外にも、口を大きく開け閉めするリハビリで口輪筋を鍛え、脳を活性化させていました。

また、良く噛むということが、上手に飲み込む、つまり「上手に嚥下する」ことができるということに繋がるのだと、親戚を見てとても感じました。

8

美容効果がある

良く噛むことで唾液がたくさん出るのは前述ご紹介したとおり。

この唾液には殺菌作用や満腹中枢ホルモン分泌以外にも、あるホルモンが含まれています。
それは、「パロチン」という成分です。

パロチンは成長ホルモンの一種で若返りホルモンとしても知られています。

育毛効果、肌の新陳代謝効果、骨や歯の活性化効果があるそうです。

よく噛む メリット

9

味覚の発達効果

よく噛んで食べると、素材そのものの味がとてもわかります。
脳にもそれは伝わるので、結果、薄い味でも満足することができます。

つまり、濃い味付けにならなくて済むので、塩分や糖分摂取が多くならず、結果的に糖尿病や高血圧などの予防に効果があるそうです。

よく噛む メリット

食べ物をよく噛むデメリット

食べものをよく噛むメリットの多さにビックリしませんでしたか?
よく噛むだけで、こんなにメリットがあるなんて・・・と思われたことでしょう。

でも反対に、食べ物をよく噛むデメリットがないのか気になりますよね?
食べ物をよく噛むデメリットはあるのでしょうか?

結論から言うと、デメリットは無い!(笑)

ほんと無いんですよ^^

でも、間違った方法で、よく噛むとデメリットになってしまいますのでそれをご紹介したいと思います。

1

フェイスラインが崩れる

歯科医によると、昔の日本人は、今よりももっと顎が発達していたとのこと。
硬い食べ物を、良く噛んで食べていたので、顎が発達し、結果的に顎が今よりももっと広く、頬骨も発達していたそうです。

「最近のお子さんは顎が細くてシュッとしているわね。」と歯科医によく言われますが、そういえば、うちの祖母なんかは、90歳になっても、肉に魚、骨の唐揚げまでモリモリ、バリバリ食べていましたね。

このように口輪筋や顎、頬骨などを発達させるので、同じ側で噛む癖をつけているとフェイスラインが崩れてきてしまうそうです。

立つ足や踏み込む足に「利き足」があるように、噛む歯が片方に偏っていたら要注意。
フェイスラインが崩れるデメリットがあります。

また、同じところで噛んでいると噛み合わせなども悪くなるそうなので注意して下さいね。

2

よく噛むためにガムを噛み過ぎると体が不調というデメリットも

良く噛むことが、ダイエットなどにとても効果的ということから、ガムを噛むことが流行っているそう。

「とにかく良く噛むといいらしいよ!」と食事以外で噛む動作を続けようと、ガムなどを噛んでいると、デメリットも出てきます。

顎関節痛の原因になったり、肩こりや頭痛の原因になったりします。

また、キシリトール入りのガムを何個も食べていると下痢になることも。

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。

食べ物をよく噛まないことのデメリットは?良く噛んで食べるための工夫は?

食べ物を良く噛むことはとっても大切だということはおわかりいただけたことと思います。

だから、昔から学校でも家庭でも

「よく噛んで食べましょう」

と言われてきたのですね。

でも、最近はよく噛まなくても食べられるファーストフードや、栄養補助食品、サプリメントの摂取、また、子供の「朝食抜き問題」など食べものをよく噛むという「咀嚼」の世界も大きく変化してきています。

食べ物をよく噛まないということは

キレやすくなる。イライラする。

食べ物そのものの栄養素はもちろんですが、良く噛むことで分泌されるホルモンなどの影響、脳の活性化などから、リラックス効果があるのですが、それが食べ物をよく噛まないと効果が薄れてしまいます。

満腹にならずに肥満や糖尿病などの病気の原因になる。

現代人はとても忙しいですよね。
ついつい、時間に追われて早く食べてしまいがち。

よく噛んで食べないと、満腹中枢が働かず、食べ過ぎたり、味を濃いものを好むようになったりと、様々な病気の原因になってしまうというデメリットが。

食べ物をよく噛むというメリットはたくさんありますが、よく噛まないということは、そのメリットを享受できないというだけでなく、健康や精神面でデメリットの作用を及ぼしてしまうそうです。

「よく噛んで食べましょう」
は、医学が発達する前から認知されている、先代からの尊い教えなのだと思いませんか?

よく噛むメリットデメリットのまとめ

食べ物をよく噛むこことにはメリットがたくさん。

美容面でメリットがたくさんあるだけでなく、体や心を健康的に保ってくれるメリットがたくさんあります。

脳を活性化させ、認知症などの予防にもなります。

そのためにも、柔らかいものばかりでなく、硬いもの食べ物を良く噛んで食べるようにすることが大切なのでしょう。

そして時間をかけてよく噛むことは、現代の私達にとって難しいかもしれませんが、それで心身とも健康的になれるのでしたら、取り組む価値はあるのではないでしょうか?

ダイエットまとめ

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