奈良東大寺二月堂の「お水取り」とは。2020の日程や混雑状況

二月堂 お水取り とは

1268年間という長い間、欠かさず執り行われている、東大寺二月堂の「お水取り」の儀式。

これほどまで長く続けられている儀式は珍しいため、奇跡の儀式とも呼ばれています。

お水取りの前に行われる「お松明」の儀式も見ごたえ十分。

お松明の儀式を見てから、お水取りを見学するのがおすすめです。

私も以前参拝したことがありますので、その時の様子や感想を交えながら、お水取りの日時、混雑状況、注意する点などを紹介していきたいと思います。

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東大寺 二月堂 お水取りの日程と混雑状況予想

お水取りの正式名称は「修二会(しゅにえ)」といいます。

修二会期間のクライマックスに行われるのが、今回ご紹介するお水取りの儀式です。
由緒ある儀式であるため、大変人気があります。

それでは2020年のお水取りの儀式の日程と、混雑状況をご紹介します。

お水取り日程2020

2020年3月13日(金)午前1時

修二会は2019年3月1日(日)~14日(土)までとなっています。

開催場所

華厳宗大本山 東大寺 二月堂

入場料

無料

アクセス方法

【電車】

JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」より、市内循環バス「大仏殿春日大神社」下車、徒歩約5分
または、近鉄奈良駅より徒歩約20分.

【車】

名神高速道「京都南IC」より京奈和自動車道経由で約60分

京奈和自動車道「木津IC」より南へ約7km

第2阪奈有料道路「宝来IC」より東へ約8km

西名阪自動車道「天理IC」よりR169経由北へ約10km

駐車場

お水取りは人気のある儀式であるため、だいぶ早くから並ぶ必要があります。
そうなると気になるのが駐車料金。
そんなとき、最大料金が設定されていると安心ですよね。

そこで、東大寺まで徒歩10分前後であり、最大料金のあるおすすめの駐車場をご紹介します。

奈良登大路自動車駐車場
台数      :284台
時間      :6:00~22:00(24時間出庫が可能)
料金      :1000円
東大寺までの時間:徒歩11分

GSパーク東大寺西大門駐車場
台数      :18台
時間      :6:00~22:00(24時間出庫が可能)
料金      : 700円
東大寺までの時間:徒歩8分

奈良県高畑自動車駐車場
台数      :166台
時間      :8:30~17:00
料金      :1000円
東大寺までの時間:徒歩23分

リパークワイド今小路
台数      :38台
時間      :24時間
料金      :平日500円 休日700円
東大寺までの時間:徒歩7分

これほどの観光地でありながら、駐車場料金はお手頃だと思いませんか。

ただし、先ほども申し上げましたが、大変人気のある儀式ですので、駐車場はすぐに満車になってしまうと思います

東大寺近くの駐車場に停めたい方は、午前中の早い時間に停めることをおすすめします。

お問い合わせ先

東大寺寺務所
電話0742-22-5511

 公式ホームページ

東大寺 二月堂 お水取り

混雑状況

お水取りの行われる日は、修二会期間の中で最も参拝者が多く、2万~3万人と言われています。

私も混雑を承知の上で参拝したのですが、まさかこれほどの人手があるとは…。

例えるのなら、有名神社の元旦の初詣で並みです。

お水取りの前に行われる「お松明」は、修二会の中でも最も参拝者の多い儀式です。

お松明が行われるのは19:30からですが、17時ころからかなりの人手となります。
お水取りは深夜1時から行われることもあり、お松明よりは人数が減りますが、それでも多くの人でにぎわっています。

修二会が行われる期間は、冬真っ盛り。

儀式の時間も深夜におよびますので、とにかく寒いです。

完璧に防寒をしてお出かけになることをおすすめします。

私が並んだ時間

私は、お水取りの前に行われる「お松明」から参拝をしたかったので、16時に二月堂広場前の誘導路に並びました

お松明の始まる時間は19:30からですが、私が並んだ時にはすでに長い行列となっていました。

確実に二階堂広場前で参拝をしたいのであれば16:30までには並んでおくと良いと思います。

注意すること

お松明、お水取りの儀式はとても混雑します。

とくに、お松明の儀式は人々が興奮状態となりますので、子供を連れての参拝は控えた方が良いと思います。

お松明は移動しながらの見学となる上、舞台から振り落とされる火の粉を浴びようとする人や、灰を持ち帰ろうとする人がいますので、かなり動きが激しくかなり危険を感じました。
また、お水取りが行われる日は、冬真っ盛りでとても寒いので子供にはつらいと思います。

お松明を間近で見るためには二月堂広場前がおすすめなのですが、無事、二月堂前広場に場所取りができたとしても、警察の誘導によって第二拝観席に移動しなければなりません。

ですから、お松明を間近で見られるのは10分もなかったです。
これでは早くから並んでいる人が損をしてしまいますので、ちょっと納得がいかなかったのですが…。

ですが、警察の誘導ですので拒否することができません。

ですから、お松明は立ち止まってゆっくりと見ることができないということを頭に入れておいた方が良いと思います。

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東大寺 二月堂 お水取りとは?

お水取りの儀式を、より深く参拝するためにも、東大時二月堂のお水取りの歴史を知っておくと良いと思います。

お水取りの歴史

お水取りは、毎年東大寺二月堂にて行われる儀式です。

その歴史はさかのぼること1268年前の752年。
非常に伝統のある儀式です。

お水取りは、修二会のクライマックスに行われる儀式であり、奈良県に住む方々にとっては春を迎えるために必要な儀式として親しまれています。

そもそも修二会はどのようなことを目的にしているのかというと、天下の平穏や五穀豊に実ることを願うと同時に、私たちが日々犯しているさまざまな過ちの懺悔です。

ですが、この懺悔は私たちが行うのではなく、東大寺の11人の僧侶が私たちのかわりに懺悔をしてくれるのです。
何だか、とても申し訳なく、とてもありがたいことですよね。

お水取りはどのような儀式なのか

厳かな雅楽の音色が始まると、咒師(しゅし)と呼ばれる僧侶が先頭となり、5名の練行衆、数十人が列をなして現れます。

そして、二月堂を出て、祈りをささげたあと若狭井(井戸)から水を汲みます。
この水は香水と呼ばれ、最終的には二月堂内陣の大桶に収められます。

参拝者は二月堂から若狭井までの通路に沿って見学をします。

深夜であるにも関わらず、たくさん人が見学しています。

実際に若狭井から水を汲み取る瞬間は秘密となっていますので、私たちは見ることができません。

お水取りが執り行われている空間は神秘的で、緊張の糸がピーンと張り巡らされているようでした。

雅楽の神秘的な音色、僧侶たちの布ずれの音、松明のパチパチとはぜる音、まるで大昔にタイムスリップしたような感覚になり、厳かな気持ちになりました。

お松明

お水取りの前に行われる儀式です。
大きな松明(籠松明)を持った僧侶が、二月堂回廊を走り回ります。

松明は長さ8m、重さは70kgと、とてつもなく大きく迫力があります。

この大きな松明11本を1時間かけて燃やしていきます。

この儀式を見ることができるのは、二月堂前広場と第二拝観席です。
私は二月堂前広場で見ることができましたが、大きな松明が舞台から振りかざされると、辺りが炎によって照らし出され、落ちてくる火の粉が幻想的でした。

東大寺 二月堂 お水取り

人って、火を見ると興奮すると言いますが、お松明を見学していた人々は皆大興奮状態でした(笑)

火の粉の舞う様が最も激しいのが、舞台を正面に見た右側です。
なぜかというと、この部分で松明のすす落としを行うからです。

松明の火の粉を浴びると1年平穏無事に過ごせるそうなので、私も一生懸命に火の粉を浴びてきました(笑)
火の粉を浴びられるのは二月堂前広場までで、第二拝観席では残念ながら火の粉を浴びることができません。

どうしても火の粉を浴びたいのであれば、早くから並びましょう。
ちなみに、私が並んだ時間は16時です。

ただ、お松明で落ちた燃えカスは、翌日以降に二月堂の休憩室にて無料で持ち帰ることができますので、広場で参拝ができなかったからといってがっかりしないでくださいね。

私は無事に二月堂広場前に入ることができ、お松明も間近で見ることができたのですが、移動しながらの見学でしたので、実際には10分も見学ができなかったです。
お松明の儀式を最初から最後まで見られると思っていたので、これはちょっと残念でした。

二月堂 お水取りの動画


※朝日新聞社

東大寺 二月堂 お水取りに行ってみての感想

私がお水取りに興味を持ったのは高校生のころです。
歴史の時間に、先生が修二会に行った際の写真を見せてくれて、私もいつか実際に見てみたいと思っていました。

修二会という儀式はそれほど有名な行事でもないですし、お水取りやお松明が行われるのは冬の寒い時期、そして深夜ということもあり、それほど人は来ないのだろうと思っていましたが…大間違い。

元旦の初詣並みに人手が出ていて驚きました。

当初は19時に到着するぐらいの予定だったのですが、前日に宿泊した旅館の方に、「そんな時間に行ったら、境内に入れないですよ。」と言われ、16時に到着するように予定を変更しました。

ですから、お水取り、お松明をキチンと見たい方は、遅くとも18時前には二月堂に到着するようにした方が良いと思います

お松明、お水取りの儀式は、厳かなのですが、雅楽の神秘的な音色や松明のはぜる音、人々のざわめきがあり、とても人間味のある雰囲気でした。

どちらかというと、お祭りに近い感じです。

1268年前から欠かさずに行われている儀式ということで、奇跡の儀式とも呼ばれている修二会。
そんな大昔の儀式を目の当たりにして、「日本って何かすごいな!日本に生まれて良かったな!」と感じてしまいました。

これだけ長い間絶やさず続けられている儀式は少ないので、本当におすすめしたいです。

東大寺 二月堂 お水取りのまとめ

1268年前から行われている東大寺二月堂のお水取り。

大きな松明を使った儀式や、雅楽の神秘的な音色、僧侶たちの行列など、遥か昔の日本を垣間見られる素晴らしい時間でした。

ただ、混雑と寒さは避けられませんので、事前に対策をしてからお出かけすることをおすすめします。

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