子供の便秘は、放っておくとあっという間に慢性的な便秘症になってしまう可能性があります。
たかが便秘と侮ってはいけません。
慢性的な便秘症は、将来的に大腸がんなどの大きな病気にもつながります。
子供が便秘で困っているという方、食事療法で便秘を解消してみませんか。
今回は、便秘がちだった私の子供に効果のあった食事のメニューやレシピをご紹介したいと思います。
人によって効果はまちまちだと思うのですが、役に立てると幸いです。
子供の便秘について
まずは、子供の便秘症状とはどのような状態のことをいうのか、また、子供が便秘症になる原因とはどのようなことなのかをご紹介します。
子供の便秘症状とは
年々、子供の便秘症が増加しているそうです。
ある自治体で調査したところ、対象となった子供の20％の子供が慢性的な便秘症と診断されたそうです。
1週間に2回以下の排便
排便時に痛みがある
お腹が張っている
腹痛がある
肛門が裂けている
げっぷが多い
口臭がある
集中力が低下する
排便するのに時間を要する
夜尿やおもらしが多い
便秘症というと、排便回数が少ないとか、お腹が張っているといった症状だけのように思いますが、前述の通りさまざまな症状があります。
夜尿やおもらしが治らない場合、実は便秘が原因とも考えられます。
理由は、便秘によって溜まった便が膀胱を圧迫するためです。
排便の回数だけを判断するのではなく、総合的に子供の身体の状態を確認するようにしましょう。
なぜ便秘症になるのか
肥満体質
脂質の摂取量が多い
食物繊維の摂取量が低い
水ではなくジュースで水分補給をする
水分補給が不足している
19時以降に夕食を摂る
就寝が21時を過ぎる
これらの原因は、全て親の責任です。
肥満はお菓子や脂質の多い食事を控えれば避けることができますし、ジュースは与えなければ良い話です。
夕食を摂る時間、就寝時間に関しても、親がきちんとしつけをすれば改善することができます。
子供が嫌いなものを食べないから、子供の好きなジャンクフードを与えるだとか、子供に言っても寝ないから放置している、なんてことは子供の成長に深刻な影響を与えます。
子育てが大変なのは十分承知していますが、子供が小さいうちにしっかりとしつけることで、今後の子育てがずっと楽になります。
ですから、子供が小さいうちは親がルールを決め、子供にちゃんと従わせることがとても大切です。
私の子供の場合
私の子供は、母乳しか飲んでいないときから便秘になりました。
小児科の医師によると、やはり便秘は体質が大きく関係しているようです。
母乳だけの乳幼児の場合、食事で改善することができませんので、お腹のマッサージを丁寧にすることくらいしかできません。
お腹が張って苦しそうなときは、綿棒でお尻の穴を刺激して排便させていました。
便秘体質であることは間違いない子供でしたので、離乳食が始まってからは便秘に良いとされる食材を用いたメニューを食べさせていました。
そのかいあってか、子供はこれまで便秘症状を訴えることなく育っています。
やはり、便秘に良いとされる食材を用いた食事は便秘解消に役立ち、しかも身体の健康にも効果があると思いますので、便秘でない子供にもおすすめです。
子供の便秘解消に効果のある食べ物とは
子供が便秘になってしまったとき、親はどのような食べ物を子供に与えれば良いのでしょうか。
野菜は便秘の大きな味方
便秘に限らず、子供の成長には野菜を積極的に摂取することはとても重要です。
とくに便秘に効果のあるのは食物繊維を豊富に含んでいる野菜です。
キャベツ
食物繊維が豊富であり、整腸作用もあります。
水分量も全体の92％と豊富なことも便秘解消にもってこいです。
さつまいも
さつまいも１カップに対し、食物繊維は4ｇと、かなり食物繊維が豊富な野菜です。
甘くおいしいので、子供も大好きな野菜だと思います。
ほうれん草
ほうれん草１カップに対し、食物繊維は4ｇと、かなり食物繊維が豊富な野菜です。
また、腸壁の水分を利用して便を柔らかくする作用もあります。
排便をスムーズに行う栄養素であるマグネシウムも豊富に含まれています。
ブロッコリー
ブロッコリーは１カップに対し、食物繊維は3ｇと、これも食物繊維が豊富な野菜です。
その他にも、ビタミンCやビタミンK、葉酸などの子供の成長に必要な栄養素も豊富に含まれています。
タマネギ
食物繊維が豊富であり、とても使い勝手の良い野菜です。
子供も大好きな果物も便秘解消の味方
子供は甘くてちょっとすっぱい果物が好きですよね。
果物も便秘を改善するのに大活躍をする食材です。
キウイ
果物の中でダントツに食物繊維が多いのがキウイです。
便を膨張させる効果も高いので便秘解消にはもってこいの果物です。
みかん
子供も大好きなみかん。
ナイフで切る必要もありませんし、小さな子供でも一人で食べることができる果物ですよね。
みかんの白い繊維に豊富な繊維質が含まれていますので、きれいに取り除くことなく食べるようにしましょう。
洋ナシ
洋ナシ１個当たり6ｇの食物繊維が含まれています。
柔らかく食べやすいので、子供も喜びますよね。
プルーン
プルーン100ｇ当たり7ｇの食物繊維が含まれています。
甘みがあるので、子供も喜んで食べてくれます。
ただ、食べ過ぎるとお腹がゆるくなることがありますので注意が必要です。
ご飯は白米よりも雑穀米を
ご飯は白米よりも食物繊維が豊富な雑穀米を使用すると良いです。
雑穀米はスーパーでも買うことができますが、インターネットですと21穀米や25穀米など、たくさんの雑穀の入った商品を買うことができますのでおすすめです。
雑穀米は、研いだ白米の上にのせて炊飯するだけでよいのでとても手軽です。
うちの場合、もっと食物繊維を摂りたいので、白米ではなく玄米に雑穀を混ぜています。
これはかなり食べ応えがありますよ!
よくかまないと飲み込めないので、自然と咀嚼回数が増えますので身体にも良く、食べ過ぎ防止にもなります。
豆類も積極的に摂ろう
豆類も食物繊維が豊富に含まれている食材です。
納豆ご飯や納豆巻きを毎日の食事に摂り入れましょう。
枝豆は手のひら一杯で約1.2ｇの食物繊維が取れますので、おやつに摂りいれても良いですね。
きな粉
また、きな粉を上手に活用するのも効果的です。
きな粉は大さじ１杯で約1.1ｇの食物繊維を摂ることができます。
きな粉とはちみつ（オリゴ糖だとなお良い）を混ぜてトーストに塗るのもおいしいですし、牛乳に溶かして飲むのもおいしいです。
あべかわもちにしておやつに与えるのも良いですね。
乾物も使えます
我が家のメインメニューは乾物を用いたものが主流です。
使用している乾物は、ひじき・高野豆腐・切り干し大根・かんぴょう・干ししいたけ・煮干です。
スーパーでは値段が手ごろな中国産の乾物が多く、国産の乾物は値段が高く品ぞろえも多くありません。
私は、何となく中国産の食材は生産者の顔が見えなく不安なので使うことはありません。
ですから、乾物はインターネットで生産者のわかるものを毎回購入しています。
値段は中国産に比べるとかなり高くなりますが、子供の大切な身体を作るためなので、皆さんにもぜひ国産の食材を使って欲しいと思います。
また、高野豆腐、切り干し大根は自家製のものを使っています。
高野豆腐は購入してきた豆腐をパックのまま冷凍するだけでOK。
切り干し大根は細切りにして、干物ネット（１００円均一で買えます）にのせて乾燥させるだけです。
自家製であれば、購入するよりも安全ですし、安く作ることができますのでおすすめです。
子供の便秘に効くメニュー＆レシピ
便秘解消に役立つ野菜や果物を摂り入れたメニューとレシピの紹介です。
ここで紹介するメニューは、超簡単。
簡単に作れないと、続かないですからね。
我が家のヘビロテメニューです。
メインメニューというよりもサイドメニューのレシピとなっています。
メインメニューは、雑穀米と、とにかくたくさんの野菜を使用して作ることが基本です。
野菜と果物のスムージー
我が家では毎朝摂りいれているメニューです。
おいしくて、食物繊維＆栄養たっぷりなメニューですのでとてもおすすめです。
（３人分材料）
バナナ 1/2個
キウイ 1/2個
リンゴ 1/2個
小松菜 2枚
ヨーグルト 300ｇ
牛乳 50ｇ
オリゴ糖 40ｇ
【レシピ】
全てをミキサーに入れて混ぜるだけです。
リンゴは皮を剥かずに使用して下さい。
その方が食物繊維と栄養が効果的に摂れます。
便秘解消に役立つオリゴ糖を入れることがミソです。
オリゴ糖とヨーグルトの組み合わせは、便秘解消の神です（笑）
便秘解消だけでなく、お母さまの肌質改善にも効果が期待できますよ。
きな粉棒
昔懐かしいおやつです。
甘くておいしいのに、便秘解消に大いに役立つおやつですのでおすすめです。
しかも簡単に作れます。
材料
きな粉 50ｇ
オリゴ糖 大さじ2
【レシピ】
1.ポリ袋にきな粉とオリゴ糖を入れて良くもみます。
↓
2.一塊になったら袋の上から綿棒などで平らにし、３時間ほど置きます。
↓
3.まな板にきな粉をまき、袋から出した2をのせ、お好みの形にカットします。
便秘解消に役立つオリゴ糖を使用していますが、ハチミツでも代用できます。
サツマイモご飯
サツマイモの甘さがおいしいご飯です。
子供も大喜びなメニューです。
（材料３人分）
サツマイモ 大1
ご飯 2合
ゴマ塩 適量
【レシピ】
1.サツマイモは1ｃｍ角にカットし、研いだお米お上にのせて炊きます。
↓
2.出来上がったらざっと混ぜ、お椀に盛ったらゴマ塩を適量のせれば出来上がり。
ご飯２合に対してサツマイモ大１本は多いのでは、と思うかもしれませんが、サツマイモが多い方が、甘みがたっぷり出ますのでおいしい炊きこみご飯になります。
甘みを抑えたい場合はサツマイモを減らしてください。
ゴボウチップス
油で揚げるだけで超簡単です。
そのまま食べてもおいしいですし、サラダにトッピングしても最高においしいです。
おやつやビールのおつまみにもおすすめです。
（材料）
ゴボウ １本
揚げ油 適量
片栗粉 小さじ１杯
塩 少々
青のり 少々
【レシピ】
1.ゴボウはピーラーで薄くスライスする。
↓
2.酢水に漬けてアクを抜く。
↓
3.ポリ袋に片栗粉と水を切ったゴボウを入れてよく混ぜる。
↓
4.70℃の油で軽く揚げる。
↓
5.揚げたてのゴボウに塩と青のりを振って出来上がり。
これはレンコンでも代用できます。
食べだすと手が止まらなくなるほどおいしいです。
質だけでなく量も重要
食物繊維が手軽に効率的に摂れるとして、シリアルを朝食に利用している方も多いかもしれません。
うちの子供もお菓子感覚で食べられるシリアルが大好きです。
ですが、シリアルは少量で効果的に食物繊維が摂れるのですが、絶対的に量が足りません。
便は食べた量によって大きさが変わってきます。
いくら食物繊維が豊富な食材を食べたとしても、量が少なければ大腸の壁を刺激する力が弱くなりますので便として排出されにくくなります。
質にこだわるのは大事なのですが、便秘を解消させるためには量を食べることが重要です。
シリアルを食べるよりも、ご飯に納豆をかけて食べる方が、食べる量は絶対的に多くなりますのでおすすめです。
注意してほしいのは、量を食べれば良いという訳ではないということ。
ファストフードやレトルト食品、菓子パンやカップラーメンなどは、量を食べれば食べるほど便秘を助長させる食べ物ですから、これらはできるだけ避けましょう。
子供の便秘は食事で治す。食事のメニューやレシピ。のまとめ
子供の便秘は、薬などに頼らず食事で治すのがベスト。
便秘に良い食材は、常にありふれている食材なので、全く気負う必要はありません。
食物繊維を豊富に含んでいる食材を中心に料理をすれば、きっと効果が現れるハズです。
重要なのは、家庭で野菜をたくさん使った食事を作り、ファストフードや惣菜、レトルト食品や冷凍食品をなるべく摂らないようにすることです。
また、おやつなどの間食にも、スナックやチョコレートなどではなく、便秘解消を促すものを与えましょう。
あとは、水分をたくさん摂取することも大事です。
ただし、水分は水やお茶など、甘みのないものを摂取して下さい。
ジュースは飲めば飲むほど身体に良くないですし、便秘解消には役立ちません。
難しく考えずに、シンプルな料理を作ることを心がければストレスもたまりませんよ。
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