新生活も落ち着いてきた5月、学校や仕事に少し余裕ができてくると時間を持て余すこともあるかと思います。
そんなときは、ベランダ菜園をはじめてみてはいかがでしょうか。
そこで、初めての方にぜひおすすめしたいのがミニトマトです。
ミニトマトの栽培方法、育て方をお教えします。
目次
ミニトマトのベランダでの育て方お教えします。
お弁当やサラダにワンポイントのいろどりをミニトマトは与えてくれます。しかし、お値段が意外とかかるのが問題です。
スーパーで見かけると、無くてもいいかな、とスルーしてしまいがちですが、あるとないとで生活は大きく変わります。
ミニトマトをベランダで作って食べたら、とても美味しかった
実際に、ミニトマトをベランダ菜園で収穫して食べてみましたが、毎朝新しく色付いたミニトマトを収穫し、採れたてを食べる贅沢は特別です。
多いときは、ひと房に6つも一度に実るので、食べきれないこともあります。
1本の木ではなく、ひと房です。
これがいくつもあるわけですから、食べても食べても余るくらいです。
お隣さんや友達に配って歩く農家の方の気持ちがわかります。
マンションでもベランダでできるのがうれしいですね。
ミニトマトのベランダ菜園で揃えるもの
では、毎日ミニトマトが毎日食べられる育て方のコツをここでご紹介したいと思います。
まず、初心者の方は、ホームセンターに行き、必要なものを買いましょう。
鉢
鉢の大きさは、12号~15号の大きなもの、水はけがよいように、底に穴が開いているものを選びましょう。
トマトの木の根がしっかり伸びるために丁度いい深さが必要なことと、トマトが元々南米の乾燥地帯で生まれたことから、湿気に弱いために、水はけをよくする理由があります。
鉢の付帯物(土や底石等)
鉢を選んだら、




買います。
土については、野菜用と書いてあればなんでも大丈夫です。
もし、トマト用、と書いてあるものがあればベストです。
トマトの苗
次に、初心者の方は種ではなく、苗から育てることをおすすめします。
初めて育てる植物には不安がつきものです。
ある程度育った状態のものを選んだ方が、無難です。
選び方の基準は、花のつぼみがついているもの、または花が咲いているものを選びましょう。
理由は、ミニトマトの中には、背が伸びてもなかなか花をつけないものがあるからです。
最初から花が咲いているものなら、花が咲くことがわかっているので安心です。
トマトの苗を植えましょう
必要なものが揃ったらミニトマトの苗を鉢に移しましょう。
この際、30分程度、ポットに入ったままの状態の苗を、バケツの水に漬けておくのがポイントです。
新しい土に根が張るまでの水分をしっかり与えましょう。
鉢に鉢底シート、底石、土を入れたらミニトマトを植えます。
この時も、鉢の底から水が溢れるぐらいしっかりと水をやりましょう。
はい、最初に言った通り、全部ベランダでできます。
ベランダでのミニトマトの苗の育て方
ここまでできたら、次は毎日のお世話の仕方について説明いたします。
水やり
まずは、水やりについてです。
トマトは、南米の渇いた土地で発見された植物なので、水やりは少なめを心がけましょう。
朝か夕方に1回ずつ、土が乾いたら水やりをします。
あまり水やりをし過ぎると、種を残そうという危機感をミニトマトが持ってくれないので、花を咲かせてくれません。
花が咲かなければ実もならないので、花が咲くまでは水やりは少なめ、花が咲いたら栄養が必要になるので、今度はしっかり水を上げましょう。
水やりは、朝と夕方に1回ずつ、また、昼間も土が乾いているようだったらしっかり水をあげましょう。
花が咲いたら受粉をします。
花が咲いたら、受粉させないと実が成りません。
自然では、蜂や蝶が受粉を手伝ってくれますが、ベランダで育てるとそういった虫が寄ってこない可能性もあります。
そのような場合には、咲いた花を、指で軽くつついてあげると、花粉が雌しべに付いて、受粉します。
つつく力は花が取れない程度に優しくつついてあげましょう。
花が咲いたら突っつく(笑)
花が咲いても何もしなければ、実をつけずに散ってしまい、花はなくなり無駄になってしまいます。
突っつくことを徹底していれば、いいんです。
ちょっとしたことですが、非常に重要なポイントです。
背が伸びたら、鉢に支柱を付ける
ミニトマトは非常に大きく育つ植物なので、重さに耐えきれず折れてしまうことがあります。
ですので、ある程度背が伸びてきたら支柱を刺して、幹と重そうな枝を結束バンドで纏めてあげましょう。
ミニトマトの房は切り取る
また、余計な養分が成長に使われないように、収穫したミニトマトの房は切り取ることも大事です。
重さと、養分でミニトマトの成長は大きく変わります。
無駄な重さと養分によって、実りが悪くなるのは残念な事です。
脇芽かきというテクニック
そこで、余計にミニトマトが大きくならないように、『脇芽かき』という作業が必要になります。
とても簡単な作業なので、誰でもできますし、他の植物を育てる時にも必要になるテクニックなのでぜひ、ここで覚えておきましょう。
幹と枝の間に、新しく芽が生えてくることがあります。それを、『脇芽』と呼びます。
脇芽を手で摘むことが『脇芽かき』という作業です。
こうすることによって、ひとつの枝に栄養が集中して、より、ミニトマトが実りやすくなります。
この作業をおざなりにすると、ミニトマトは成長しても花が咲かない、という問題が起きるので、脇芽を見つけたらすぐに取ってしまいましょう。
ミニトマトと天候について
次にミニトマトと天候の関係について説明します。
ミニトマトを育てるうえで、温度管理も重要です。
もともと熱帯の植物なので、ミニトマトは温かい場所を好みます。
もしも、翌日の気温が10度を下回るようだったら室内に取り込みましょう。
また、ミニトマトの枝は折れやすいので、風速5メートルを超える風が吹くような日も室内に入れてあげるといいでしょう。
風速5メートルは女性でしたらだいたい、スカートを抑えないと歩けないぐらいの風、と考えるのが良いでしょう。
朝、ベランダに出てみて、スカートがバサバサするようだったらミニトマトを室内に入れてあげましょう。
毎日繰り返していると、今日の風速は5メートル以上だな、というのがわかるようになるので、ミニトマトを育てながら、服を選ぶときなどにも役に立つスキルが身に付きます。
ミニトマトのベランダでの育て方のまとめ
適切な水やり、
指でつつく式人口受粉、
重さと栄養の調節のための脇芽かき、
天候管理。
この4つを熟せば、ミニトマトの育成は完璧です。
昨年は温かかったこともあり、我が家のミニトマトは5月から11月まで豊かな実りをもたらしてくれました。
ミニトマトの育成は他の野菜等に比べて簡単な上に、実りの季節の長さも魅力です。
ぜひ、ミニトマトを育てて、美味しい日々を長く楽しんでみてください。