胡蝶蘭の育て方は簡単?春夏秋冬 季節別の育て方と管理方法

胡蝶蘭

お祝いなどでもらう機会のある胡蝶蘭。胡蝶蘭の原産地はフィリピやインドネシアなど東南アジアの熱帯地域で1年を通して気温が高めです。

日本の気候とは違うため、元気な状態を長く保ってもらうためには育て方に注意が必要です。

では、春夏秋冬、季節にあわせてどのような育て方をしたらよいのでしょうか。

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胡蝶蘭の育て方は簡単?

まずは原産地について知る

胡蝶蘭は熱帯地域生まれの植物で、台湾、フィリピン、シンガポールなどの熱帯地域に分布をしています。

1年を通して気温が19度以上が続く暖かい気候で、日本のようにはっきりとした四季がありません。
日差しに恵まれ気温が高い状態が続くので地上付近の空気が温められて上昇気流が生まれ、低気圧を発生させます。

これによって雨がもたらされ、熱帯雨林が形成されます。

このような環境に自生する胡蝶蘭なので温暖な気候を好み、乾燥には強い特徴もあります。
日本の環境とは全く違う環境が原産地の胡蝶蘭なので、日本で栽培をする場合は四季にあわせての育て方をすることが必要です。

胡蝶蘭 春の育て方

熱帯雨林は強い日差しが当たるイメージがありますが、サンサンと降り注ぐ太陽の光を浴びられるのは背丈が高い植物だけです。

胡蝶蘭は樹木に着生しているため、強い日差しは当たりません。
そのため、日本で管理する場合は日当たりに気をつけましょう。

春先にはレース越しのカーテンの光を当てるようにします。

直射日光は避けるようにしましょう。

暖かくなってきたら戸外で管理をします。

胡蝶蘭は樹木に着生していますが樹木から水分をもらっているのではなく、自らの根や葉から空気中の水分を吸収しています。

そのため、空気が乾燥しているときには霧吹きなどで適度に水分を与えてあげます。

春の水やりは10日に1回ほどです。

植え込み材が乾いて数日してから与えるようにします。

夜間に水やりを行うと与えて水分が冷えて根を冷やしてしまうので、日中に水やりを行うようにします。

花が終わったら緩効性肥料を与えます。その後は9月ころまで液肥を週に1回与えます。

胡蝶蘭 育て方 簡単

胡蝶蘭 夏の育て方

胡蝶蘭は直射日光に当てないようにしてください。

夏の日差しは強いので40~50%の遮光ネットの下に置いて管理をします。

室内で管理をする場合はレース越しの光を当てるようにします。
エアコンの風が直接当たると乾燥してしまうので、エアコンの風が当たらないように置き場所に気をつけるようにします。

ベランダに出して栽培をする場合は、ベランダの床が高温になるので注意が必要です。
床からの熱で根を傷めてしまうので、直接ベランダの床に置くのではなく、台の上などに置くようにします。

高層階では風が強く吹くため、鉢が台などから落ちないように気をつけてください。

水やりは1週間に1回ほどです。植え込み材が乾いたらコップ1杯ほどを与えるようにします。

梅雨時は湿度が高いので水やりを頻繁に行わなくてもよい場合があります。
水の与え過ぎは根腐りの原因になるので与え過ぎないように、植え込み材の様子を確認してから水やりを行うようにします。

肥料は液肥を1週間に1回与えながら育てます。

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胡蝶蘭 秋の育て方

秋には戸外で育てることができます。

夏ほど日差しが強くはありませんが、直射日光に当てないようにします。

室内で育てる場合もレース越しの光を当てるようにします。

水やりは10日に1回ほどが目安です。寒くなってくると胡蝶蘭の成長スピードが緩やかになり、水を吸い上げる量が減ってきます。

夏に比べて多くの量の水は必要ないので、水の与え過ぎに気をつけましょう。

夜間に水やりを行うと根が冷えてしまうので、水やりは日中に行うようにします。

9月下旬ころまでは液肥を週に1回与えます。

胡蝶蘭 冬の育て方

胡蝶蘭の原産地は熱帯地域で1年を通して気温が19度以上ですが、日本では冬になると気温が19度を下回ってしまうため温度管理に気をつけて育ててください。

日中はレース越しの光を当てるようにします。

夜間になると窓辺は気温が低下をするので、夜間には窓辺から移動をさせて寒さに当たらないようにします。
15度を下回ると休眠状態になります。

部屋の中央付近がおすすめです。
しかし、部屋の中央でも室温が低くなってしまい、胡蝶蘭にダメージを与えることがあります。
寒さをしっかりと防ぐためには、ダンボールをかぶせておくことがおすすめです。

また、冬には暖房を使う機会が増えるので乾燥にも注意が必要です。

暖房の風が直接当たらないようにして、加湿をして湿度の管理をします。

水やりは10日に1回ほどです。
冬は成長が緩やかなので水を多くは必要としておらず、与え過ぎると根腐れを起こします。

また、水が冷たくなってくる季節なので、そのまま与えると根が冷えてしまうため、ぬるめの水を与えるようにします。

夜間に水やりを行うと根が冷えるので夜間に水やりは行わないようにします。

冬には肥料を与えません。
成長が緩やかになる季節に必要以上に栄養を与えてしまうと、過剰な肥料で根が傷みます。

胡蝶蘭の育て方のまとめ

いただいた胡蝶蘭、育て方は結構むずかしい?って思いますよね。

しかし季節別に育て方を知っていれば、結構もちます。

胡蝶蘭はとても素敵なお花ですよね。
見ていると心豊かになります。 しっかり育てていきましょう!

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