学問の神様である菅原道真公をお祀りしておられる大阪天満宮は合格祈願のためにお参りする神社としてとても有名です。
大阪天満宮の合格祈願の仕方や時期、通り抜け参拝の日程や合格祈願鉛筆などについてまとめました。
受験シーズンともなると合格祈願や登竜門の通り抜け参拝、合格祈願鉛筆を目的に多くの受験生親子が参拝にやってきます。
そこで、大阪天満宮へ合格祈願で参拝される方必見です。
大阪天満宮へ、合格祈願の仕方と時期は?
学問の神様といえば菅原道真公。
菅原道真公をお祀りしておられる大阪天満宮は「天満の天神さん」として親しまれています。
御祭神の菅原道真公は学問の神様として広く崇敬を集め、受験シーズンになると多くの受験生が合格祈願に訪れます。
日本三大祭りの「天神祭り」は非常に有名な神事ですが、受験生やその保護者にとっては合格祈願や学業成就を祈願する神社としてもとても有名なのです。
大阪天満宮は大阪府の中心地である北区にあり、平安中期に創建された神社です。
(▼なぜ菅原道真公が学問の神様として皆に信仰され、頼りとされているのかは、こちらの記事をご覧くださいね)
>>菅原道真公へジャンプ
(別ページで開きます)
地元の人からは「天神さん」として親しまれ、受験の合格祈願から、各種試験の合格祈願、また芸能や境内にある御稲荷さんへのお参りなど、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全などのために訪れる人が後を絶ちません。
そして初詣はもちろん、受験シーズンともなるとかなりの人が参拝にやってきます。
そこで気になるのが「合格祈願」ですよね。
受験や試験の合格祈願をしたいけれど、敷居が高いかも・・・
どうやって合格祈願をしたらいいのかわからない・・・
外から参拝するだけでいいの?など、疑問や不安もありますよね。
基本的に、「神様に合格をお願いしたら」それで合格祈願になるのですが、ここでは大阪天満宮に「合格祈願」をお願いする方法をご紹介したいと思います。
大阪天満宮に合格祈願をする場合の方法は大きく分けて三つあります。
個人で御祈祷をお願いする
初穂料6000円
※初宮詣は10,000円
社務所に「ご祈祷受付」窓口にてご祈祷を申し込みます。
個人で御祈祷をお願いする場合の初穂料は初めてでしたら10,000円ですね。
拝殿に上がってご祈祷をしていただくことになります。
氏名や受験校などもご祈祷していただけます。
ちょうど、私がお参りに行った時は、正月シーズンのこともあり、会社関係でしょうか、団体のご祈祷が多く行われていました。
お子さんが塾にお通いなら、塾によってはこの団体ご祈祷で塾生の合格祈願をしてもらえるところもあると思います。
我が子の通っていた塾では北野天満宮でしたが、知り合いの地元の塾では大阪天満宮にご祈祷を団体祈祷でお願いされていたようです。
個人でも大阪天満宮に合格祈願の為に個人祈祷をお願いしたい場合
ご祈祷受付時間;9時~17時(最終受け付き16時半)
※予約不可
団体のみ予約が必要で、個人は大阪天満宮のお参りに行った時に社務所で申し込む形となるようです。
所要時間約60分(受付から待ち時間含む)
個人祈祷の申し込みをするには?
大阪天満宮の拝殿正面にある「櫻門」をくぐって右手に手水舎があります。
その手水舎の奥に社務所があります。
お札やおみくじなどを授与していただける社務所の一番左に「祈祷受付」という窓口があるので、そこで申し込みしましょう。
その後、「祈祷待合所」のほうへと移動し、あとは指示に従ってご祈祷を受けましょう。
私がお参りした時は平日だったのですが、団体参詣者が多かったこと、小正月前だったのでお正月のお参りの人も居たことから、待ち時間はもう少しかかるかなという印象でした。
10日えびすやその他の行事、また土日は受験シーズンともなるとかなりの人出となるようなので、時間の余裕をみておいたほうがいいかもしれません。
多くの受験生は次の章でご紹介する「登竜門通り抜け参拝」に合わせて参拝すると思うので、特にそれらの日程は特に混むと予想されます。
合格守り(セット一式)を購入する
社務所で様々なお守りやおみくじ、御朱印などの申し込みや購入が可能です。
ここで「学徳守り」や「合格祈願守り」があり、入試の合格祈願にはこの合格守(セット一式)を申し込み、初穂料3000円を納めましょう。
え?お守りに3000円も?ちょっと高いのでは???
と思うかともいるかもしれませんが、実はとってもお得なので大丈夫!
これはお守りや絵馬など、合格祈願に必要なお守りなど「一式」がセットになったものなのです。
この一式には
お札(勉強机周辺や神棚にお祀りする)
お守り(身に着ける)
絵馬(絵馬に祈願を記入する)
祈願用紙(祈願してもらう学校名や試験日を記入)
登竜門通り抜け参拝券(合格祈願のご利益がある神事)
これらがすべて含まれているので、決してお高くはないのです。
でご紹介した個人でのご祈祷はちょっと敷居が高かったり、時間がなかったりする場合はこちらのお守り一式で御祈祷をお願いするといいでしょう。
社務所で初穂料を納めると、一式をいただけ、絵馬記入場所の案内をしてもらえます。
そこで絵馬や祈願書の記入をし、祈願書はそこに置かれている祈願書申し込み箱へ投入。
絵馬はずらりとかけられた絵馬奉納場所へかけに行きましょう。
お守りは、いわゆる金糸などが使われたお守り袋に入ったタイプではなく、お守りそのものを透明のケースに入れた小さいサイズのもの。
筆箱に入れやすいサイズになっていると感じました。もちろん身に着けやすくもなっています。
本殿にお参りする
本殿前にて、真摯にお参りするのもご祈祷の一つの方法です。
お百度参りをされるのもいいでしょう。
本殿前には、行列があり、お参りの順庵に並びます。
もちろんお参りの前には忘れずに「手水舎」にてお清めしてからにしましょう。
その後、本殿前に並び、お賽銭をしてご祈祷。
個人祈祷や祈願書での祈祷ではなく、祈願となりますが、これもいいと思います。
大阪天満宮の合格祈願 通り抜け日程は?
大阪天満宮の合格ご利益で有名なのが「登竜門の合格祈願通り抜け参拝」です。
拝殿とご本殿の間を通り抜けている空間で、東と西の唐門に鯉の灯篭が設置されています。
この重厚な作りと灯篭があるところが「登竜門」です。
絵馬記入場所のテント横が東の門です。
大塩平八郎の乱の際に社殿やご本殿の多くが消失しましたが、道真公1100年第歳記念として当時の図柄を再現され、重厚な作りの門が鎮座しています。
屋根の部分は、威勢よく跳ね上がる鯉胴体に龍が巻き上がり、逆巻く水面から天空へ舞い上がろうとする雄姿が施されています。
中国の故事にある、そこを通れば立身出世するという故事に因んだ「登竜門」です。
黄河上流で鯉などがその下に集まりますが、その多くは登り得ないが、登れば龍になるという故事にもとづいているのです。
そこから転じて、現在では「そこを通り抜ければ必ず出世する関門である」という意味で用いられている登竜門。
普段は参拝客が足を踏み入れない場所を通り抜けて参拝することができるという非常に貴重な機会です。
その特別な参拝が「御本殿 通り抜け参拝」いわゆる登竜門通り抜け参拝です。
その登竜門を単に「通り抜けてご利益をいただく」だけでなく、その意味や背景をお子さんに伝え、厳かな気持ちで参拝し、受験までの残り少ない時間に心を新たに研鑽する機会としてはいかがでしょうか。
大阪天満宮 合格祈願 通り抜けとは?
先にご紹介したように、中国の故事の「通ると立身出世する」や「通り抜ける=試験に通る」ということに因んで、受験シーズンともなると、たくさんの受験生とその保護者が大阪天満宮の参拝に訪れます。
学業成就や合格を祈願し、ご利益にあずかろうと通り抜け参拝をするのです。
拝殿とご本殿の境目にある東西の登竜門を通り抜けるのが「登竜門通り抜け参拝」ですが、本殿の中を通り抜ける形になりますので、文字通りご利益のある場所を「通り抜ける参拝」となります。中では榊に紙垂を枝先に垂らします。
試験の合格(通り抜ける)を祈り、御本社内の通り抜け参拝をするのが、「登竜門通り抜け参拝」です。
参拝券一枚につき一人が通り抜けることができることができます。
受験生本人が通り抜けられない場合は保護者が代理で通り抜けておられる姿を見かけます。
この「通り抜け参拝」いつでも通り抜けられるわけではありません。
登竜門の通り抜け参拝の日程はあらかじめ決められているのでご注意を。
登竜門の通り抜け参拝をするにはどうしたらいい?
登竜門の通り抜け参拝が行われる日程以前、もしくは当日に先にご紹介した「合格守」(セット一式)の初穂料を納め、『御本殿参拝券』通称『登竜門 通り抜け参拝券』をいただきましょう。
また、毎年1月9日~11日までの「天満天神十日えびす祭」では受験生だけでなく、立身出世を願う社会人も御本殿の通り抜け参拝ができるそうです。
「登竜門特別参拝」というそうで、自身の名刺を参拝時にお供えするそうです。
登竜門の通り抜け参拝はどうやって参拝する?
「合格守」に初穂料3000円を納めると、お札やお守り、絵馬と一緒に「ご本殿参拝券」がいただけます。
通り抜け参拝の日程も書かれていますので、「合格守」はあらかじめ保護者がいただきにいっておくと、当日に行列に二回並ぶ必要がないかもしれません。
この参拝券に受験者氏名を記入し、通り抜け時間前に登竜門で順番を待ちます。
参拝券と引き換えに「紙垂」をいただきます。
開門前に参拝の仕方の説明と御祓いをしていただき、その後通り抜け参拝をします。
本殿には鉢植えの榊が並んでいるので、いただいた「紙垂」を枝先にかけて、垂らします。
この紙垂は垂らすもので、結んではいけないそう。
そうして、参拝し、西の門から出て通り抜け参拝が終了します。
大阪天満宮 合格祈願 通り抜け日程は?
先にご紹介したように、登竜門の合格祈願通り抜け参拝は、いつでも参拝できるわけではありません。
限られた日のみ通り抜け参拝できるのです。
令和2年の「通り抜け参拝」日時は下記のとおり 当日の神事も記載しておきます。
1月10日(金)(先負) 午後3時~4時 ※えびす祭 本宮
11日(土)(仏滅) 午後3時~4時 ※えびす祭 残り梅
19日(日)(赤口) 午後3時~4時
24日(金)(大安) 午後2時~3時 ※初天神梅花祭 斎宮
25日(土)(先勝) 午後2時~3時 ※初天神梅花祭 本宮
2月 2日(日)(先負) 午後3時~4時
15日(土)(仏滅) 午後3時~4時
3月 7日(土)(友引) 午後3時~4時
(来年以降の日程は大阪天満宮の㏋でご確認してくださいね)
>>大阪天満宮公式㏋
また、受験者本人による通り抜けができない場合は保護者が代理で潜り抜けることもできます。
3月まである各試験の祈願に500人以上の行列が神妙な面持ちで順番を待つのが毎年のように行われる光景がニュースでも報道されます。
券一枚につき一名だけが通り抜けできますので、受験生が通り抜ける場合、保護者は反対の門で待つことになります。
合格守に初穂料を納めると「大阪天満宮 御本殿参拝券」という小さい用紙をいただけます。
そこに受験者氏名を記入し、そこに記載されている日時のいずれかに参拝します。
えびす祭りや初天神梅花祭などはとても参拝客が多いので、時間に余裕を持って、通り抜け参拝の順番待ちをしたほうがいいでしょう。
また、日程も限られた日程となるので、それぞれの日程ごとに「受験層」が変わってきます。
例えば、
中学受験のために登竜門のと通り抜け参拝をするには令和2年ですと、関西中学入試統一日までは2回しか通り抜け参拝の機会がありません。
この二日間に中学受験の受験生が集中することでしょう。
両日ともえびす祭りと重なっていることから、通り抜け参拝以外の参拝客もたくさん訪れるのでごった返すと思います。
合格祈願鉛筆とは?そのほかのご利益にもあずかろう
大阪天満宮 合格祈願鉛筆でご利益をいただこう
社務所には様々なお守りがあり、それぞれの目的に応じて初穂料を納めて、お守りをいただきます。
それは、とても種類が多く、学業成就に合格祈願と学業に関するものから、家内安全、交通安全などの万人の願い事のお守り、そして諸芸上達御守、夏越守、臭いのする咲守りなど他の神社ではなかなか目にしないお守りまでその数20種類以上あるそう!
受験生のお目当てのお守りといえば「合格守」の一式(初穂料3000円)となるでしょう。
もしくは「学業守」の一式
そして大阪天満宮の「合格祈願鉛筆」も気になることでしょう。
大阪天満宮の合格祈願鉛筆を頂きたい場合は、社務所でいただくことができます。
白木に大阪天満宮の刻印がされたもので、持ちやすそうな美しい鉛筆です。
大阪天満宮 合格鉛筆 初穂料500円
合格鉛筆の詳しいことはこちらの記事をご覧くださいね→
>>合格祈願鉛筆の使い方。神社で購入、関西では京都北野天満宮・大阪天満宮。
合格祈祷鉛筆を使って、受験勉強に打ち込むも良し!
合格祈願鉛筆をお守りとして、日々の勉強や受験当日で筆箱に忍ばせておくのも良し!
ご利益を授かりましょう。
※受験校によっては刻印の筆記用具が不可のところもあるのでご注意を。
大阪天満宮 受験生はここでもご利益をいただこう!
天満天神の水
正面桜門をくぐり右手にある小さな祠「黒土祠」
こちらは大阪の三名水といわれる「御神水」を祀っていて、御神水がある「御水舎」の扉は月に三回だけ開かれます。
1日、10日、15日の午前9時ごろ~午後5時まで
社務所でペットボトル入りの御神水(ご祈祷済み)が授与されています。
こちらは500㎖入りペットボトル200円、1L入りペットボトルが1000円の初穂料です。
御開扉に合わせていけない人は社務所でペットボトルの御神水を授与いただき、体内にご利益を取り入れてみてはいかがでしょう。
青銅の牛
菅原道真公といえば牛ですね。
大阪天満宮にも牛の像、神の使いである神牛がおられます。
蛭子門近くにある青銅の神牛です。
頭を撫でると頭が賢くなるそう。
大阪天満宮の神牛は青銅で作られているのですが、皆さん頭を撫でているので、頭の部分が金色に輝いています。
この頭の上にお賽銭を置かれている方もいます。
ぜひ、神牛の頭を撫でにいってくださいね。
さざれ石
ラクビー日本代表が宮崎県日向市の大御神社の「さざれ石」を見学したニュースを覚えている方も多いことでしょう。
さざれ石はもともと小さい石の意味ですが、長い年月をかけて小石のかけらの隙間が炭酸カルシウムや水酸化鉄が埋めることで1つの大きな岩に変化したものです。
この石が「君が代」の「巌」であるとされています。
学問はもちろん、入試に関しても小さな知識が大きなものとなるということを受験生本人に伝えるものとしても、「絶対に勝てないと言われていたラクビー代表選手たちもさざれ石のように一丸となろうと鼓舞して、勝てないと言われていた相手に勝てた」と伝えるものとしても、良いと思いませんか。
受験生のモチベーションアップにぜひ、さざれ石パワーを!
大阪天満宮 駐車場情報
受験生シーズンはインフルエンザなど、感染症が流行るシーズンでもあります。
できたら電車に乗りたくない・・・と思っている受験生やその保護者は車で訪れることもあると思います。
そこで大阪天満宮の駐車場情報を。
大阪天満宮には参拝者の為の無料駐車場があります。
天神橋筋から東に曲がって商店街を横切った先にある「蛭子門」から入ります。
立て看板で「大阪天満宮 駐車場」とあるのですが、「え?ここ本当に通っていいの?」と躊躇するくらい、格式のある門を車でくぐります。
そして正面のコンクリートの屋内駐車場が無料駐車場となっています。
ただし、車高も2mですし、門の幅などを考えると、大型の車は厳しいと思います。
大阪天満宮での合格祈願の仕方のまとめ
学問の神様で有名な菅原道真公が御祭神でおられる大阪天満宮のご祈祷の仕方や通り抜け参拝を中心にご紹介させていただきました。
受験シーズンともなると、個人ご祈祷をお願いしたり、合格守を授与していただいたりするために受験生やその保護者がたくさん訪れます。
その中でも限られた日程でしか参拝できない「御本殿参拝」通称「登竜門 通り抜け参拝」は受験生にとってはご利益をより近く強く授かる日となります。
受験本番に向けて合格祈願のために大阪天満宮へぜひ、お参りしてはいかがでしょうか。
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