プルメリアを育てたことがありますか?
ハワイなどにある、いい香りのかわいいお花です。
でも、インターネットなどで育てている人を見ると、一軒家の温室を持っているような方。
しかし、マンション暮らしをしている人には夢のまた夢です。
マンション暮らしでも、ベランダでプルメリアを苗木からの育て方、冬の越し方を、お伝えします。
南国植物なので、日本で育てるにはハードルが高いと思われていることも確かです。
そもそも、木なので大きくなりますしね。
そんなプルメリアですが、魅力的な花です。
香りがとても素敵です。
苗木からの育て方、書いていきますよ~。
目次
プルメリアの育て方。初心者は苗木より鉢植え?
まず、プルメリアの苗なのですが、苗木を購入すると、根がありません。
根付くまでにコツがいるので、初心者は鉢植えを購入した方が無難です。
根がきちんと張っていれば、簡単には枯れないからです。
棒切れのような枝が、なかなかの値段で売られていますが、なれている人でなければ、無駄にしてしまう可能性がありますので、避けましょう。
プルメリアの苗木を植える季節
もし、根の生えてない苗木を植えるなら、植える時期にも気をつけなければなりません。何と言っても南国植物。
これから暑くなる季節でないといけません。
そうすると、5月くらいになりますが、その場合は梅雨に気をつけます。
湿気がたまると、すぐに根腐れをおこしてしまうからです。植える鉢は、オシャレではありませんが、スリット鉢と呼ばれる穴がたくさん開いている鉢がおすすめです。
下記の方法で水やりをして、葉が5枚くらいになったら、根が出てきた証拠ですから、日当たりのよい場所に移動です。
プルメリアの水やり方法
プルメリアは、水をたくさん必要としますが、水はけが悪いのはダメという、結構わがままな植物です。
と、言うより南国の気候が育てるのには必要なのですから、当たり前です。
スコールが降って、それからからっとお日様が照ってという、あの気候です。
ですから、水をたっぷりあげても、すぐ乾く必要があるのです。
これを、考えたときに、梅雨は大敵なのがわかります。水はけが悪くなりますね。
ですから、梅雨時は少し水を控えます。
また、雨にあまりさらされない方がいいいでしょう。
プルメリアの冬越し
もうひとつ大切なのが、冬越しです。
日本の冬を外で過ごすのは、プルメリアには難しいです。
簡易温室(温度調節のない、ただの厚手のビニールカバー)を購入しても、日当たりのよいベランダなどでは、冬を越せるかもしれません。
なるべく日の当たるところ、しかも地面と接着しないように、スタンドなどに置いた方がいいです。これも、水はけをよくするためです。
また、真冬には水をあげません。
プルメリアの葉には水を蓄える力があり、少し多肉植物に似ています。
冬に水をあげてしまうと、いつまでも乾かず、根腐れします。
なるべく暖かく、日の当たる上の方に置くのが、冬越しのコツです。
あとは、冬の間だけ室内に入れることができれば安全です。
ただし、日は当たった方がいいので、なかなかにマンション暮らしの人にはハードルが高いと思います。
窓際を占領されますから。それでもいい人は、1番安全な方法なので、試してください。
プルメリアの冬越し ベランダ偏
それでは、ベランダでは、とても寒く冬越しできなさそうで、部屋の中の窓際を占領されたくない、マンション暮らしの人はあきらめなければならないのか?!
そんなことはありません。
少し乱暴ですが、思いきって鉢から抜いてしまいましょう。きれいに根から土を落として、ビニール袋に入れてから、家の中に入れます。
プルメリアの冬眠
冬は冬眠しますから、水も必要ありませんので、冬の間くらいは、このまま部屋に置いておきます。
ただし、枝が広がってしまっておる場合は、少し場所をとります。一本縦に伸びている状態のプルメリアに向いています。
種類にもよりますが、プルメリアは、冬に葉を落とすものがほとんどなので、棒切れ1本に戻るのです。(枝分かれしている場合は別)暖かくなってきたら、(ゴールデンウィークくらいでしょうか。)鉢に植え直します。これで、何とか冬越しが完了です。
さて、冬がいくら越せても、根が育っても、花が咲かなければプルメリアの良さは堪能できません。
プルメリアの花を咲かせる
花を咲かせるにはどうするか。
やはり、栄養が必要です。
なるべく、気候のいいときに、促進剤を投入します。
気候が不安定な時にやってしまうと、かえって負担になってしまうのです。
時期が結構重要になります。もちろん、根がある程度張っていないと、肥料は、負担になるだけです。
葉が自力で5枚以上は出てからあげた方がいいと思います。何月にあげるのか、なかなか難しいところです。
無難なのは7月ですが、日本は夏の気候が3ヶ月くらいしかありません。
本当は、5月の夏日にあげたいところです。しかし、5月の後には梅雨がやって来るので、気候が不安定になるのが心配ですね。
プルメリアの花を咲かせるための肥料
プルメリアの花を咲かせるのにいいとされるのは、リン酸の多い肥料です。
以前は、ネットショップなどでハワイの肥料などを取り寄せていましたが、最近は日本でも、いい肥料が売られているようです。
検索するとすぐ出ます。それだけ、日本でプルメリアを育てる人が多くなったのでしょう。
プルメリアの剪定の仕方注意点。
最後に、剪定について。プルメリアはある程度成長してくると、枝分かれをします。
元々木なので枝分かれをして、広がっていくのです。
ただ、鉢植えの場合、そんなに広がられても土が足りず困ります(笑)。
ですから、枝を選んで片方切り落とすことになります。
枝がわかれていると、両方の枝が成長しようと頑張るので、花まで到達しないんですよね。
さて、枝を切るには、清潔なナイフか剪定ハサミで切りますが、(熱湯消毒した方がいいです)、切りっぱなしではいけません。
白い汁が出てきます。
これは、皮膚につくとかぶれたりするので、気をつけなければいけません。
その上で、プルメリアの傷口にもバイ菌が入らないようにしてあげないといけません。
トップジンMペーストのような、切り口用の保護剤を塗ってあげるといいです。
プルメリアの育て方のまとめ。
あれこれ書いていると、とても繊細な植物に見えますが、そうではありません。
基本的には木なので、成長も旺盛です。
ただただ、日本の気候に合ってない、それだけです。
私は、自分も寒がりなので、プルメリアの気持ちは少しわかるような気がします(笑)暖かく、ムシムシしてなければいいんです。
ただそれだけなのに!と思う私のその気持ちが、おそらくプルメリアにとってもドンピシャな気持ちなのではないでしょうか。